2014年 03月 17日

<Episode #17> アメマスの大きな背びれとT-17

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脇で支えたお気に入りのMKS、6/7番が、ティップからバットのロッド全体に渡って、いきなり大きくバイブレーションし始める。
どうやら、速い流れの中でステイする僕が巻いたコーンヘッド仕様のイントルーダーを、アメマスがテイクしてくれたようだ。
540grのスカジット・コンパクト・インターを巻き込んだカスカペディアから、
僕は久しぶりに甲高い逆回転音を聴いたような気がする。
ちなみにティップは自作の3m(10フィート)のT-17。おそらく印象的には、4.5m(15フィート)でも問題なくキャスト出来ると思う。
でも、これだけ重たいティップをしっかりと沈めたいと思うフィールド・コンディションに今後、僕が遭遇するかどうかは別として・・・。


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風の強い数日が過ぎ、低気圧の影響で道東にしては珍しく、少し雪も積もったのだろうか。
2週間ぶりに訪れる十勝川は、風の穏やかなフィールド・コンディションだったけれど、
視覚的には、ちょっと冬に逆戻りしたかのような印象だ。
それでも淡いベールのすき間から差し込む日差しの眩しさに、僕は一瞬クラっとめまいのようなものまで感じたりする。


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ニットのソックス2枚重ねに、さらにネオプレーンのソックス。
確かにこれだけの枚数のソックスを足に履き、ネオプレーン・ウェーダーのブーツの中に足を通すと、
まだブーツが新しいということもあるのだろうけれど、やはり僕両足は、その窮屈さで次第に悲鳴を上げ始めた。
その辺りの微調整は、ソックスの枚数を減らすことで取り敢えず解消。
新しいウェーダーの履き心地は、なかなか満足のいくものだったけれど、本格的に僕の身体が馴染むのには、
どんなウェーダーの場合もそうだけれど、もう少し時間は掛かるかもしれない。
そんなことを考えていると、脇に挟んだアトランティック・サーモンSH、S3/S4を巻き込んだST.JOHNから、
ズゥンという鈍重な衝撃と共に、心地よいスクリーミング・サウンドが響いてきた。


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最後に僕が出合ったのはコンディションの良い、存在感と重量感にたっぷりと溢れたアメマスだった。
それに大きな背びれが、なかなか印象的なアメマスだったりする。
フォーセップでフックを外し、アメマスがゆっくりと流れの色に溶け込んでいくのを見届けた。
空を見上げると、頭上を白鳥の群れが羽音を響かせながらゆっくりと飛び去っていった。
春が少しずつではあるけれど、確実に近づきつつあった。 
                                             1.79→1.71→1.86


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# by slowfishing-yun | 2014-03-17 22:55 | Fishing Reports | Comments(10)
2014年 03月 12日

<Episode #16> Rearth ネオプレーンウェーダー

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かれこれ20年近く北海道のフィールドで釣りを続けてきて、いろんなメーカーのネオプレーンウェーダーを愛用してきたけれど、
ここ最近、僕が愛用するネオプレーンウェーダーはブーツタイプもストッキングタイプも、ずっとmont-bell(モンベル)社製だった。
価格も魅力的だったし、使用感も決して悪くは無かったけれど、ブーツタイプのウェーダーの方は、
ずい分と前から股付近のジワジワとした浸水が続いていて、毎回僕のユニクロ社製のインナーパンツはお漏らし状態。
ウェーダーを脱ぐたびに、ちょっと恥ずかしい思いをしただろうか。
ちなみにこの症状は、決して僕だけの症状ではなかったりする(笑)。
これまでも、何度か浸水箇所を発見しようとトライはしてみたものの、結局浸水箇所は見つからず、
昨年末に買った新しいモンベル社製のネオプレーンウェーダーも、やはりお約束通りというか、全く同じ症状が現れたりした。


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今シーズンに入り、2月末の十勝川でも股の辺りからジワジワと浸水。
そんな訳で、僕もとうとう「ネオプレーンウェーダーはモンベル派」から退会ということに・・・笑。
そこで、akiranさんのお勧めもあって、石巻市にあるMOBBY DIC(モビーディック)社Rearth(リアス)シリーズの
ルーラーというネオプレーンウェーダーを購入することにした。
ちなみに、このウェーダーは4mm厚のネオプレーンにフェルトピンブーツ仕様。


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僕が選んだカラーはFGNとあったから、おそらくフォレストグリーンの略だろうか。
他のカラーには、ベージュ、ブラウンの2色があるとのこと。
SIMMS社のオレンジ色のガイドジャケットとの色のコンビネーションも、何だか僕的には結構好みだったりして・・・笑。


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届いたウェーダーを自宅で試着してみたけれど、フィット感は申し分なかった。
印象的だったのは、ふくらはぎ周辺の裁断の手法が、ストレートではなくカーブを描くなど、かなり独特だったこと。
これまで僕が履いて来た数社のウェーダーのデザインとは、どれとも異なるデザインというか裁断だっただろうか。

ウェーダーの内側にもネオプレーン製のインナーポケットがあり、これは確かに使い勝手が良くて便利そうに思う。
それに落下防止のストラップも、非常に重宝するかもしれない。
でも経験的に僕が抱いた不安は、使用頻度が高くなるにつれて、インナーポケットのネオプレーンが劣化したり、
グローブをしたままポケットから出し入れしていると、ネオプレーンの生地が伸びて引きちぎれたりするんじゃないかということと、
ポケットの入り口を留めるマジックテープが何度も開閉していると、壊れたり、剥がれるんじゃないかという不安ぐらいだろうか。

そんな不安はさておき、取り敢えずフィールドで使用してみることが楽しみなネオプレーンウェーダーなのは確かなこと。
ちなみに、この新しいウェーダーのフィールドデビューは、今週末の十勝川かな(笑)。


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# by slowfishing-yun | 2014-03-12 22:25 | Slow Fishing | Comments(6)
2014年 03月 08日

<Episode #15> Color Choice

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雪代が流れ込み、本流の水位が少し高くなり始めたら、
きっとテレメーターの濁度計が示す数字もジワジワと高くなるだろうから、
それまでは水温の低い本流で、少しでもトラウトの好奇心を誘うような、
チャートリュースやオレンジといった派手なカラーのフライを、
僕は今年もティペットの先に結び続けている。
濁りが強くなったら、メタリックなフラッシャブーを混ぜた黒系のフライの出番だろうか・・・。


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4月に入ったら、オリーブやホワイト、それにパールやシルバーでアレンジした鮭稚魚を模したフライ。
5月は湖などの止水シーズンだから、やはりワカサギをイメージしたフライになるのだろうか。
そして6月ともなるとヒゲナガのシーズンだったりするし・・・。
そうなると、僕のチープなフライボックスの中身も、使わないフライは次のシーズンまでジプロックに小分けして保存するから、
つまり総入れ替えになるということ。意外とこれ、きらいじゃないけれど面倒だったりする次第・・・笑。

週末はグルーブ感のあるコンプの効いたビートを聴きながら、少しだけフライを巻くことにした。


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# by slowfishing-yun | 2014-03-08 20:04 | 私的FlyTyingの愉しみ | Comments(0)
2014年 03月 02日

<Episode #14> 3月の眩しい日差しと「朝日堂」のあんドーナツの甘さ

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岸際はまだまだ厚い氷で覆われ、視界いっぱいに氷で出来た白い雪原が広がっていた。
一歩ずつ踏み出すたびに、キュッキュッと氷のきしむ音色が響いてくる。
気温は低いけれど、3月のポカポカとした日差しが僕にはとっても柔らかく感じられた。
午前中の十勝川のフィールドに吹く風は、穏やかそのものである。


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午前中はもしかしたらと、経験的に多少は期待感が持てそうな下流域の左岸のフィールドを中心に足を運んでみたものの、
予想以上に水位が下がっていたり、足場が悪かったりと、ストラクチャーへの根掛かりでたくさんのフライをロストしてしまった。
もちろん下流域の左岸ではアメマスからのコンタクトもなく、次回までに、またフライを巻き足しておかないと・・・笑。
ちなみに十勝川の水の色は、概ね下の写真の感じだろうか。


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何度かアメマスからのコンタクトはあったのだろうけれど、ロッド全体のバイブレーションにまで変化していくコンタクトは、
一日を通して、結果的にそれほど多くはなかったと思う。
午後からはカラカラに乾いた冷たい北風が強まり始め、川面が大きく波立ち始めた。
何となく気になったので、オレンジ色のスペイハックルとメタリック・ブルーのフラッシャブーをミックスして巻いたイントルーダー。
やはりこのフライもさらに数キャスト後には、川底のストラクチャーへの根掛かりでロストしてしまう・・・残念。
根掛かりを見越して、ラインをアトランティック・サーモンSHのS3/S4からS2/S3にチェンジしておいたのだけれど・・・。


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十勝川に足を運び始めて結構な月日が経つけれど、茂岩橋近くにあるアメリカンドーナツというのぼりが以前から気になっていた
「朝日堂」という菓子店に入るのは、僕にとって初めてだろうか。
実は、何年か前に買った「スロウ」という雑誌でもこのお店のドーナツが取り上げられていて、気になっていたものだから・・・。
そんな訳で「朝日堂」さんのあんドーナツ、実に素朴で、とても懐かしい味がするあんドーナツだった。

凍ったウェーダーを脱ぎ、急いで着替えを済ませて、
「朝日堂」さんのあんドーナツをほおばり、すっかり冷めてしまったコーヒーを一口飲む。
口の中では何とも言えない安堵感とどこか懐かしい甘さが広がるのだけれど、やはり十勝のフィールドに吹きすさぶ寒風で、
僕はまたブルっと大きく身震いしてしまった次第。さ、寒っ(笑)。
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# by slowfishing-yun | 2014-03-02 14:25 | Fishing Reports | Comments(2)
2014年 02月 23日

<Episode #13> Winter Blue Field / Tokachi River

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いかにも十勝らしい、遮るものなどどこにも見当たらないと思えるような、とびっきりの寒々とした冬の青空が川面に映し出され、
僕には氷の塊と共にゆったりと流れる川面からのギラギラとした冬の太陽の照り返しが、よりいっそう眩しいものに感じられた。
例年よりも少し早めだけれど、友人達と2ヶ月ぶりに足を運んだのは、岸際に厚い氷が積み重なった十勝川の下流域のフィールド。
フィールドが描き続ける白とブルーのコントラストが、ことのほか美しかっただろうか。


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冷たい流れにウェーディングしながら僕の耳に届くのは、岸から張り出した厚い氷のきしむ音に、そんな厚い氷から滴る水の音色、
そして静かに流れ続ける、春の目覚めにはもう少し時間がかかりそうな、川からのさまざまな音色のシンフォニーぐらいだろうか。
お気に入りのロッドのガイドは瞬く間に凍りつき、ラインをリトリーブする指先には、
毎回シャーベット状の氷の塊が出来るけれど、そんなことはもちろんお構いなし。
それでも、時折り訪れるアメマスからの躍動感に、僕の気持ちもなぜかしら少しホッと和んだような気がする。
気温は一日中氷点下が続いただろうか。でも風が吹き止むと、ほのかな暖かさがフィールド全体を包み込む。
そんなことを感じながら、やはり僕にとってフィールドで過ごす時間というものは、
言葉では到底言い尽くせないぐらいとても大切な時間のように思えた一日だった。

Rod : R.B.Meiser S2H14067MKS-4 the "Water God"
Reel : Hardy the "ST JOHN" polished
Line : SA Atlantic Salmon SH #9/10 S3/S4
Fly : コーンヘッド仕様のイントルーダーチューブフライ、チャートリュース、オレンジ、ブラック、パープル


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# by slowfishing-yun | 2014-02-23 14:08 | Fishing Reports | Comments(12)