2014年 08月 06日

<Episode #50> Pink Salmon Zonker

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今年もまだその声は小さいけれど、ショアからのピンクサーモン(カラフトマス)の便りが僕の耳にも届き始めた。
去年までに少しずつ巻きためていたけれどフィールドで使いきれずに余ったりして、
透明のジプロックに収納しておいた赤いフライのストックをチェックしてみると、
どうやら今年も少しは巻き足さないといけないのかもしれない。
なので、重い腰を上げて夜な夜な苦手なタイイングに勤しむ今日この頃。
今年はこれまでの赤いゾンカーのタイイングのやり方の手順に少しだけアレンジを加えて、
2014年バージョンとして巻いてみた。 ← タイイングはこちらから。


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心地よい海風を感じていると、目の前の海をカラフトマスの群れが横切っていく。
逸る気持ちを抑えて、ラインニングラインをさらにスローにリトリーブ。
フッという何かしらの違和感のあと、手にしたロッドはバットからグンニャリと曲がり、
ソルト用のシャンパンゴールドのリールからは猛烈なコルクパッドのミュートサウンドが奏でられる。
今年もシーライスのついたフレッシュな銀鱗眩しいピンクサーモンに出合えるだろうか。
そんなことを考えながら、ご機嫌なリズムとメロディーを聴きつつフライを巻くことにした。
ちなみに僕の巻くフライはいたってシンプル(笑)。

次の気ままな私的フライタイイングの愉しみは、
最近お気に入りの、CDCセッジ/クイルウイングのタイイングが苦手な貴方へ/を予定(予告でした・・・笑)。


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# by slowfishing-yun | 2014-08-06 21:53 | 私的FlyTyingの愉しみ | Comments(2)
2014年 08月 03日

<Episode #49> スイッチ

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スイッチ。といっても今回のテーマはスイッチロッドのことではないのであしからず(笑)。

さて、まるで何かのスイッチでも入ったかのように、北の大地の気温がグングンと上がっていく。
きっと今の時期が1年を通して北海道でも一番夏らしい暑さを感じる時期なのだろう。
今回も十勝のフィールドをたっぷりと歩いたので、シャツの下のTシャツはすっかり汗で重くなってしまった。
公園の木陰に車を止め、エアコンのノブをフルにまで回す。
きっとキンキンに冷えたビールが美味しいに違いないけれど、ここはグッとこらえて氷からとけ始めたカルピスウォーターで我慢だね(笑)。

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早朝の上流域は、まだ気温も低く過ごしやすかった。
木々の葉についた朝露が滴り、時折り僕のシャツをシトっ、シトっと濡らしていく。
ヒゲナガの姿は先週ほどではなかったけれど、レインボー達の朝食の時間の川面は、何かのスイッチが入ったかのように賑やかだった。
2.5号のフロロカーボンのティペットの先にはCDCセッジ。
今回は何とかティペットが途中で切れるということもなく、相変わらず上流域のスプリンター達に僕のマイザーは翻弄されっぱなし。

ロッドもそうだけれど、それに装着するリールもクリック式、それにディスク式、カラーもゴールド、シルバー、それにブラックとさまざま。


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容赦なく照りつける十勝の太陽の日差し、汗がいくつもの筋となって額を流れる中、楽しみにしていたポイント、それに新しいポイントと、
めぼしいと思わしき中流域のフィールドを友人達と彷徨った。
ここぞというポイントでとっておきのフライをティペットの先に結んでじっくりとと流す。
高めの水温、それに時間帯と、なかなか厳しいフィールドのコンディションだったけれど、期待に反して
やはり最後まで大きな本流レインボーの何かしらのスイッチがオンになることはなかったかな。
それでも北海道でも一番暑い時期に、たっぷりと夏の本流での釣りを堪能できたように思う。
                                                        60.01→60.02


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# by slowfishing-yun | 2014-08-03 18:39 | Fishing Reports | Comments(14)
2014年 07月 27日

<Episode #48> 恵みの雨 / Tokachi River・・・2度のラインブレイク

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やはり居ましたか。それは残念でしたね。きっとレ大きな本流インボーは他にもまだ居ますよ。
ロッドを7/8番のMKSに換えて、ティペットをフロロカーボンの3号にして下さい。頑張って・・・。
雨足が強くなる中、そんな励ましの内容のメールがまだ興奮冷めやらぬ僕の携帯電話にmoriさんから届く。
ラインを回収すると交換したばかりの真新しい2.5号のフロロカーボンのティペットが、途中からブツリと切れていたのはこれで2回目。
僕がこれまであまり経験してこなかった、いわゆるラインブレイクと言うものだ。
雨の中、一度車まで戻ろうかとも考えたけれど、車からここまでの距離を考えると、同じタックルシステムでこのまま釣り下ることにした。


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午後からは前線の通過でしっかりとした雨の予報。
いつ雨が降り出してもおかしくない濃淡のない淡いグレーの曇り空が十勝の空を覆い尽くす。
ヒゲナガが乱舞するまだ薄明るい早朝の上流域で静かにウェーディングしキャストした。
真新しい2.5号のフロロカーボンのティペットの先には、VARIVAのDEEP WIDE WETというフックの#4番に巻いたCDCセッジ。
3キャスト目にスイングするフライがいきなりガツンと強い衝撃と共に引っ手繰られて、一瞬にしてフッとテンションが軽くなった。
6/7番のMKSの曲がり方は尋常ではなかったけれど、ラインを回収してみるとティペットが途中でプツリと切れていた。
これがこの日1回目のラインブレイク。きっと僕にとってはグッドサイズのスプリンターだったに違いない。
でも、久しぶりに早朝の時間帯にブグレーの壊れんばかりのけたたましいスクリーミングサウンドが聞けたように思う。


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久しぶりにSHUさんと十勝川の中流域を彷徨ってみた。
少し離れていたけれど、ふと何気なく違和感のような気配を感じて上流にいたSHUさんの方を見ると、
彼の手にしたバンブーのスペイロッドがバットからグンニャリと曲がり、AFSのラインが鋭角的に水面へと突き刺さっていた。
レインボーの疾走と共にSHUさんがバンブーにしがみつきながら川原を走る。そして僕は彼のネットでランディングのお手伝い。
久しぶりに見るLサイズの十勝川レインボーは体高もあり、メタリックで美しかった。


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午後からはSHUさんと別れ、ひとりで未知の中流域を彷徨ってみた。
ポツリポツリとフロントガラスに雨滴が浮かび上がる中、堤防をゆっくりと車で走りながら、ポイントを探してみる。
以前から気になっていたポイントに辿り着くと、ゆっくりとした雨足が次第に強まり始め、やがて本降りとなってしまった。
Meiserの14フィート、6/7番MKSに540grのスカジットコンパクト(インター)。ティップは15フィートのType3。
スプールから切り出した真新しい2.5号のフロロカーボンのティペットの先には、僕の中でパイロットフライとも言っても過言でない
VARIVASの#6番のストリーマーフックに巻いたビーズヘッド仕様の黒のウーリー。

ポイントのちょうど中間に差し掛かった頃、中層をスイングしていたフライがガツンと引っ手繰られ、
続けざまに大きな本流レインボーがドバーンと大きくジャンプする。
北の本流での経験と手にしたロッドから伝わる重量感、それについさっき見た視覚的情報を頭の中で統合すると、
レインボーのサイズはさしずめLLサイズといったところか。もちろん僕にとっては十勝川で出合うトロフィーサイズ。
ギャーン、ギャーーーン、さらに一呼吸置いて、ギャーーーーーーンと、
レインボーがもの凄いスピードで下流へと疾走すると、ロッドにセットしたパーフェクトからは恐怖感すら感じるスクリーミングサウンドと共に
オレンジ色のランニングライン、そして白いバッキングラインととてつもないスピードでいっきに引き出されていった。


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ラインを巻いては、またリールから引き出され、雨降る中のスリリングなやり取りは本当に長く感じられた。
ブルーのシャツが雨でビショビショに濡れていることなんてまったく意識の外だったと思う。
2度目の大きな跳躍を何とかこらえたところで、おそらくフックアウトはしないだろうと確信した。
パーフェクトにオレンジ色のランニングラインを少し巻き取り、レインボーとの間合いが少し縮まったところでレインボーは3度目のジャンプ。
そしてそれを境にロッドとライン全体からプツリとテンションが失われた。
もしかしてフックアウトかとラインを回収してみると、2.5号のフロロカーボンのティペットかブツリと途中で切れていた。
これが今日2回目のラインブレイク。


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ABUさんからは、もしかしたら恵の雨かもというメールが届いた。
まだスリリングなやり取りの興奮は冷めないけれど、気を取り直してスプールから新しい2.5号のフロロカーボンのティペットを切り出し、
その先にもうひとつのパイロットフライを結んで、ゆっくりとステップダウンを繰り返しながら、ポイントの後半を釣り下る。

そして何かがスイングするフライにタッチする感覚の後、指でホールドしたラインに鈍重な加重が加わった。
レインボーはまたしても流れに乗っていっきに下流へと疾走する。
僕が足を運んだ中流域でパーフェクトの激しいスクリーミングサウンドを耳にするのは、今日これが2回目。
パーフェクトのハンドルフェイスがもの凄い速さで逆回転する。
雨降る中、ヒヤヒヤしながらも僕が何とかランディング出来たのは十勝川の美しいLサイズのレインボー。
エナメル塗装を落としたパーフェクトのハンドルフェイスのように、本流レインボーはメタリックに輝いていた。

レインボーをリリースしホッと息をつくと、雨でビショビショに濡れた体がいっきに冷えてきた。
ABUさんが言うように、僕にとっては本当に恵みの雨だったかもしれない。
さて、心地よい疲労感と共に車まで戻ることにしますか・・・笑。
                                                  59.98→60.00

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# by slowfishing-yun | 2014-07-27 17:30 | Fishing Reports | Comments(14)
2014年 07月 21日

<Episode #47> 7月の十勝川と低番手のスペイロッド

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早朝のまだ辺りが薄暗い時間帯からロッドを振るのは久しぶりのことなのかもしれない。
緑が厚い森に囲まれたフィールドからは目覚めたばかりの野鳥達の声が速い流れの音色に混じって微かに響いてくる。
どこからか野生の息遣いが僕の耳にも届いてきそうな雰囲気だった。
いつもはクリアーな本流の流れには不思議と若干濁りが入り、水位も少し上昇している。
深い闇が時間と共にジワジワと押し寄せてくるようなイブニングの釣りは、なぜか不安が強くなるのであまり得意ではないけれど、
まだまだ手元はペンライトがないとフライを結びかえるといった細かな作業に手間どるぐらい暗いのだが、
白々と明け始めた早朝の空に時間が経つにつれ本来の明るさが戻ってくる早朝の釣りは、意外と嫌いではなかったりする。
ほんのりと明るく始めた早朝の曇り空に、やがていくつものヒゲナガのシルエットが浮かび上がった。


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このところ初夏から夏にかけて僕が手にすることが多いMeiserの12フィート6インチ、5番という低番手のスペイロッドには、
スカジット・コンパクト420gr(F)に15フィートのインターのティップの組み合わせ。
2m程の長さの2.5号のフロロティペットの先には、白のCDCを3枚巻き込んだヒゲナガを模したウェットフライを結ぶ。
対岸に向けてややダウンクロス気味にスカジットキャスト。
速い流れに乗ってラインが下流へと膨らみ、水面直下のフライがそれに引かれてスイングを始め、
ちょうど流れの中間辺りにさしかかったところで、ズゥンといっきにラインが引き込まれた。
ディスクブレーキを絞り込んだHardyのMLA375から、あっという間にオレンジ色のランニングラインが引き出されていく。
早朝に奏でられるMLAのスクリーミングサウンドは硬質で上品そのもの。
そんな僕にとっては心地よくさえ感じられるサウンドはしばらくの間鳴り止むことはなかった。
それにしてもスピード感溢れる十勝川上流域のスプリンター達。
残念ながら飛びっきりのグッドサイズには、長いやり取りの末にフックアウトされてしまったけれど、まあ、それもヨシ・・・笑。


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Bobから写真と交換にプレゼントされ、過去に2度もバットを折ってしまったMeiser S2H12646C-Custom。
Bobから同じロッドで2度もバットを折ったやつはいないよと笑われながらも、最後の修理ではバットを少しだけ強くしてもらった。
ラッピングとフェザーインレイのイメージは初夏のフィールドのイメージとだけ伝えて、あとはBobに全てお任せ。
Bobが施した美しいコスメを眺めていると、確かに北海道の初夏から夏のフィールドのイメージにピッタリなのかもしれない。


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aichanさんからのアドバイスを頼りに、低番手のスペイロッドを片手に十勝川の中流域も彷徨ってみた。
分流していた流れが合わさり、またやがて本流の流れがふたつに分かれていく。
そんな複雑な流れだったけれど、アングラーにとっては何ともいえないぐらい魅力的な本流の流れだった。
ティップを15フィートのType6に換え、フライをビーズヘッド仕様の黒のウーリーに結び換える。
対岸にストラクチャーが沈み、早瀬からいっきに深いプールへと続く魅力的な流れ。
たっぷりと川岸を歩いた末に、きっとここなら居るだろうと、フライを静かに送り込む。
グゥンと指先でホールドしていたラインが強い力で引き込まれる前に、本流レインボーは水面を割って大きくジャンプしていた。
バットからグンニャリと心地よいカーブを描くお気に入りのスペイロッドと心地よいスクリーミングサウンドを奏でるHardyのMLA。
明るい時間帯に出合うメタリックな本流レインボーは、十勝川の流れの強さをその筋肉質なボディに封じ込めたかのように強くて、
さらに7月の日差しを浴びてギラギラと輝く宝石のように美しかった。

乾いた川原には毎年この時期になると見かける名も知れぬ赤紫や黄色の花々がいたるところで咲いていた。
(調べたところ、赤紫色の花の正式名称はムシトリナデシコというのだそうだ)
そんな砂地から生えた見覚えのあるたくましい花々を目にすると、僕は今年も何とか、十勝川で釣りをしているんだという気分になれる。
不思議な気分の中、ロッドを手にして十勝川の流れの中に佇んでいると、僕はなぜかしら美しいピアノの旋律が聴きたくなった。
                                                        59.85→59.99→59.85

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# by slowfishing-yun | 2014-07-21 16:14 | Fishing Reports | Comments(12)
2014年 07月 18日

<Episode #46> イントルーダーループのアレンジ

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僕の中では、コーンヘッド仕様のチューブフライと同じぐらい本流で結ぶお気に入りのコーンヘッド仕様のイントルーダーだけれど、
いくつか問題点があって、どうにかならないものかと頭を悩ませていた。
まず一つ目はシャンクから伸びるフリーに動くイントルーダーループとその先のチヌ針だけれど、
何かしらの違和感を感じてふとフライの状態をチェックすると、チヌ針がボディのマテリアルにしっかりと絡んでいたりする。
二つ目は、僕はあまり経験がないけれど、カットしたシャンクの断面とイントルーダーループが擦れ合って、
最悪の場合はイントルーダーループが切れてしまうことがあるようだ。

これらの問題点に関して同じように悩んでおられたandieloopさんのブログに寄せられたコメントから、何となくアイデアが浮かび、
僕なりに手持ちのマテリアルを使ってコーンヘッド仕様のイントルーダーにアレンジを加えてみた次第。

今回はマイロッホで購入した安価なイーグルマラブーを使ってコーンヘッド仕様のイントルーダーを巻いてみる。
これまでとの違いは、シャンクをギリギリの部分でカットするのではなく、少しあまりを残してカットしたことだろうか。
タイイングの終了後に、イントルーダーループとチヌ針の結合部分を少し隠す位の長さにシリコンチューブをカットする。
そしてそれをチヌ針のフックポイントから慎重に差し込んでいく。
直径が約3mmのシリコンチューブの影響で、いくらかはイントルーダーループに張りが出て、
これだとフックがマテリアルに絡むということはなくなりそうな予感。
ちなみにこのシリコンチューブ、札幌の東急ハンズで購入したものなのか、それともtaharaさんから戴いた物なのかは不明(笑)。


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# by slowfishing-yun | 2014-07-18 21:50 | 私的FlyTyingの愉しみ | Comments(2)