2018年 10月 08日

<Episode #416> 秋の空

f0317993_17435240.jpg





f0317993_17434362.jpg




土曜日の空は、不思議なほど秋らしく、とても青くて高かった。
もしかしたら、それは近づいてくる次の台風の前触れだったのかもしれない。
秋虫の羽音に交じって、木々の葉が風に吹かれていた。
そんな緩やかな時間が流れる中、空の青さと色付き始めた木々の葉のコントラストが鮮やかだったのが、僕にはとても印象的だったかな。





f0317993_17434638.jpg




f0317993_17435087.jpg




前日からフィールドに入った友人たちからの素敵な知らせに僕の心も思わず踊ってしまった。
まだ仕事も終わっていないというのに、すっかり僕まで素敵なレインボーに出合えたような気分になってしまったものだから…。
でもいざフィールドに立ってみるともちろんそんなに簡単にレインボーに出合えるわけもなく、近づいてくる台風の存在とフィールドでの残された時間に、次第に気持ちが焦らされるような気がして、キャストにランニングラインの処理といろんなところでミスが目立って気持ちがモヤモヤしてしまう。

先週は遡上してきたサーモン達の姿をたくさん見たんだけれど、今週は同じ場所でサーモンの姿を全く見かけなかった。
僕はすっかりその気になって晩秋仕様のエッグなフライをフライケースにたくさん用意してきたんだけれど、どうやら当てが外れてしまったようだ。
イブニングには名も知れぬ小さなカゲロウがハッチし、水温も12℃前後と予想に反して本流はまだまだ晩夏モードだった様子。
結局、僕のスイングさせるE.S.L.には小さなアメマスが微笑んでくれただけ。
イメージしていたスイング中に突然ラインを引っ手繰るような衝撃は、結局期待に反して一度も訪れなかったかな。
でも久しぶりにアメマスの顔を見ることが出来たし、雪虫が飛んでいるのも見たから、これからゆっくりと秋が深まっていくんだろうなと思った次第。
                              67.86→67.93




f0317993_17433984.jpg




f0317993_17434800.jpg




Today's fishing movie :





[PR]

# by slowfishing-yun | 2018-10-08 18:21 | Fishing Reports | Comments(10)
2018年 10月 01日

<Episode #415> 67.73

f0317993_21360167.jpg






f0317993_21360727.jpg





テレメーターの水位計が示す67.73という数字は、おそらく僕が知っている天塩川の中で一番低い水位を示していたかもしれない。
フィールドのロケーションはこれまでとすっかり変わり、いつもとは違う淀んだような有機物が分解されるような匂いが漂っている。
いつもなら流れに隠れている岩盤がむき出しとなってさらに太陽の日差しにさらされて乾くものだから、フィールドを彩る色彩のバランスがすっかり変わってしまっていた。

それでも予報通り朝靄がフィールドをすっぽりと包んでいた。
ゆっくりと呼吸すると、吐く息の白さに季節の変化を感じたりする。
どうりで寒いと思ったら、朝の気温は5℃まで下がっていた。





f0317993_21355623.jpg




f0317993_21363567.jpg






14℃前後とトラウトの生息環境としては、水温的におそらく理想的な数字なのだろう。
なにしろ、僕が最後にはアディオスしてしまったLサイズのレインボーも、その下流へと疾走するスピードだけは申し分なかったから。
何とか3回目かの疾走はiPhoneの動画で撮ることが出来たけれど、最初とその前の疾走のスピード感と距離はといういと動画とはまったく比べものにもならなくって、いつもあのサスティーンの効いた音色が奏でられるシーンを動画に撮って残しておければとな思ってしまう。
それにしても水位が低いとこれほどまでに流速も遅くなるんだと実感してしまった週末だった。
フローティングのスカジットSHやスイッチSHにタイプ3のティップの組み合わせのラインシステムだったけれど、とにかくフライのロストが多かった。
結局のところ、シンプルなオリーブやブラックのビーズヘッドウーリーが一番活躍してくれたのかもしれない。

鮭の遡上も例年よりも少し早いような印象を持った。
これは少し早めにE.S.Lを用意しておいた方が良さそうだね。
                                67.73





f0317993_21355996.jpg




f0317993_21360551.jpg





Today's fishing movie :





[PR]

# by slowfishing-yun | 2018-10-01 22:02 | Fishing Reports | Comments(5)
2018年 09月 24日

<Episode #414> Low Waterと肘の痛み

f0317993_17371271.jpg






f0317993_17370909.jpg





首から両肩、そして両手にかけて何かを持ち上げる時に痛みを伴う違和感を先週あたりから感じ始めていた。
フィールドにいる時も、周囲のちょっとした変化に気が向いている時やフライがスイングしている時はそれ程でもないのだけれど、それでもふとした瞬間にズキンと鋭角的な痛みが走ることがあった。
特に肘を延ばしたままロッドで蛍光イエローの600grスカジットSHやターコイズブルーの540grのスイッチSHをリフトしている時が辛かっただろうか。
スペイキャストにチャレンジし始めた時のスペイ肘のような痛みともまた少し違う痛みのようだ。
きっと加齢によるものなのだろうけれど、歯が痛い時と同じように、何かしらの痛みがると好きな釣りをしていてもなかなか夢中になって楽しめないものだと思う。





f0317993_17370727.jpg




f0317993_17371558.jpg




Low Waterの天塩川。
いつもの見慣れた光景とは少し違っていて、不思議な違和感を覚えたりする。
水温は14℃前後とレインボーの活性にも一番適した水温に近いのかもしれない。
そんな有り余る期待感をよそに、早朝から何も起こらない時間だけが過ぎていった。

土曜日の午後に訪れたユウスケさんポイントの対岸だった。
流れの速い浅瀬から続く水深のある深瀬でゆっくりとフライをスイングさせる。
スイングの後半に少しだけ誘いを入れてみると、予想に反して引っ手繰るようなテイクが訪れた。
この水温だとレインボーのスピード感もMAXに近いのだろう。
サラシオーネからもの凄いスピードで引き出されていくランニングラインとレインボーの横っ飛びのジャンプの美しさに、僕は思わず息をのんでしまった。

Lサイズの期待に反して、サイズこそMサイズ後半だったけれど、メタリックに輝くとても美しいレインボーだった。
その美しさを言葉に言い換える技量を持ち合わせていないことにもどかしさすら覚えたものだ。
VARIVASの#2番フックに巻いたダブルエッグ・サッキングリーチをフォーセップで外したけれど、少し血が滲んでいたので指でしばらく圧迫止血し、流れに戻るのをしっかりと見届けた。


翌日は林道側で先行者の大きくてフレッシュな足跡を岸際に見た。
くれぐれも用心だけは怠らないようにしないと。

イタドリの葉がゆっくりと山吹色に色付き始めていた。
フィールドはゆっくりと秋へと向かい始めているようだ。
                              67.81→67.74→67.85




f0317993_17370253.jpg




f0317993_17370513.jpg





Today's fishing movie :



[PR]

# by slowfishing-yun | 2018-09-24 18:15 | Fishing Reports | Comments(4)
2018年 09月 19日

<Episode #413> 秋虫の羽音と朝霧の本流

f0317993_21012871.jpg





f0317993_21014623.jpg




f0317993_21015079.jpg





台風による降雨と北海道で起こった地震の影響とで、僕がフィールドに足を運ぶのにこの時期としては珍しく、少し間隔があいてしまったようだ。
週間天気予報から、どうやら好天に恵まれそうな9月最初の連休を、北のフィールドである天塩川で過ごすことにする。
相変わらず久しぶりの車中泊を兼ねた釣り旅だと忘れ物がないかつい不安になってしまうのはいつものこと。
いつも頭の中でひとつずつイメージしながらチェックするのだけれど、それにも限界があるから、そのうちに忘れ物チェックリストでも作ってみようかなと思っていたりする。
日の出時刻はおおよそ5時過ぎだ。
早めに着いて仮眠をとることもあるけれど、今回はその時刻をめどにR275をゆっくりと北上する。
途中で立ち寄ったコンビニで陳列されているドリンクの数の少なさに、地震による物流への影響をひしひしと感じてしまった。





f0317993_21020879.jpg




f0317993_21021326.jpg




f0317993_21021551.jpg





今回僕がフィールドで僕が過ごした間、早朝のフィールドは幻想的な朝霧に包まれて出迎えてくれた。
野鳥の囀りと静寂さとがフィールドいっぱいにクリアーな輪郭を描きながら広がる中、水位がかなり下がり透明感の増した本流の流れは美しい音色を奏でながらよりスローに流れ続けていた。
時折岸際の浅瀬を遡上しようとするサーモン達の姿を目にする。
いよいよ秋シーズンもこれから少しずつ本格的になるのだろう。
野草や大きなイタドリの葉が風に吹かれて揺れる中、秋虫たちの羽音の音色がいつまでも響いていた。

あまり期待はしていなかったのだけれど、OTの更に下流の岩盤エリアでタイプ3のティップの先に結ばれたコーンヘッド仕様の"Interaction" Black&orangeをLサイズのレインボーが見つけてくれたのは、僕にとってはちょっと嬉しい誤算だった。
本当は朝一に入った昨年の同時期にアディオスされたONでのグッドサイズとの出合いを期待したのだけれど、それはあくまでも期待を込めてということで…。

みるみるとフィールドの水位は下がっていき、67.77というテレメーターの数字はきっと初めてだと思うのだけれど、フィールドで目にした新しい光景は、僕がこれまで見慣れてきたものとはちょっと違った様相を呈したりしていて、それはそれでなかなか刺激的だったりもした。

それは予想以上の水温の上昇と水位の低下の中で、次はどこのポイントに足を運ぼうかとiPhoneを片手にABUさんと相談している最中だった。
OKの中州下でスイング後に流れの中でステイしていたT-11のティップの先の"Interaction"がいきなり強い力で引き込まれる。
なかなかのスピード感を兼ね備えたMサイズ後半の美しいレインボーだった。

そんなレインボーをゆっくりと流れにリリースすると、背後の草むらからまた秋虫の羽音が一段と大きくなって響いてくるのだった。
                                 67.97→67.77




f0317993_21021912.jpg




f0317993_21022195.jpg




f0317993_21022490.jpg



Today's fishing movie :




[PR]

# by slowfishing-yun | 2018-09-19 21:59 | Fishing Reports | Comments(8)
2018年 09月 12日

<Episode #412> 新しいロッドのオーダー / Trouty Red

f0317993_22174822.jpg






東京のレコード店に買取査定に出していた僕のレコード・コレクションだったけれど、思った以上の値段がついたので、予定通り新しいロッドをオーダーすることにした。
いざメールに添付された査定額を見ると、これはあくまでも仮定の話だけれど、もしも自分で一枚一枚売っていたら一体いくらになっていたんだろうと、ちょっと後悔混じりの複雑な気分にもなったりもする。

さて、今回はマイザーさんにどのようなカスタム仕様のロッドをオーダーしようかとあれこれと数日間ほど悩んだけれど、やっぱり以前から次にオーダーする時はこれと考えていたイメージを、前回のオーダーの時と同じように大まかにフォトショップで作成してみることにした。
相変わらず苦手な英語では細かなニュアンスが上手く伝えられなくって、何とも言えないもどかしさを感じてしまうのはいつものこと(笑)

とりあえずグリップに関しては、上下のグリップともBurnt CorkとDark Burl Corkのコンビネーションにしてもらうことにする。
リールシートは赤味の強い花梨(Amboyna)とニッケルシルバーのメタルを使ったダウンロッキング。
リールフットの受けの一方が見えるファーガソンタイプではなく、コルクの中に隠れているクラシックタイプのリールシートを選ぶ。
もちろん上下のグリップはクリアーのアクリルで分厚くコーティングしてもらう。
明るいカラーコルクやリングは使わないでと今回も念押ししておいた。






f0317993_22175632.jpg





f0317993_22175235.jpg





f0317993_22174195.jpg





新しくオーダーしたロッドのスペックは、12フィート6インチ、6/7番、MKX

コスメのテーマを決めるまでに、僕は同じく少し時間を要したように思う。
僕がここ最近一番気に入っていたコスメはというと、更新されたマイザーロッドのHPにも出ているRed Shed Fly Shopからオーダーされてマイザーさんが作った”Red Shed Special"かな。
だから今回はそれをモチーフにしてフェザーインレイやスレッドワークなどのコスメのアレンジをお願いする。
とりあえずはおおまかに"Trouty Red"ということだけは伝えておいた。
あとは"Classic Ferrari"の写真を数枚添付して…笑





f0317993_22174932.jpg




f0317993_22174424.jpg




Today's BGM :




[PR]

# by slowfishing-yun | 2018-09-12 22:57 | Custom Spey Rods | Comments(2)