2018年 11月 15日

<Episode #422> Goodbye My Hardy Reels and Film Nostalghia

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先日のことだけれど、僕がフライフィッシングを始めた頃からその道具としての魅力にどっぷりとハマり、ふと気が付くとその数は10数台にもなっていたこともあるHardyのリールを、オークションなどでとうとうその全てを手放してしまった。
もちろんそれぞれのリールに思い出や愛着があるけれど、不思議と手放したことに特に後悔というものはなくって、なぜだか気分はすっきりとしていたりする。
僕としては手放したリール達が次のオーナーさんの下で、また素敵な音色を奏でてくれることを密かに願うばかりである。

Hardyのリールの魅力といえば、おそらく何といってもそのシンプルな飽きのこないデザインと官能的で心地良いクリックサウンドに他ならないだろうと思う。
もしもたくさんあるHardyのリールの中からたった1台を選べと言われたら、おそらく僕はSt.Johnと答えるだろう。
特に3スクリューの黒鉛塗装のSt.Johnの音色はというと、角が取れた重厚感のあるとても素晴らしい音色だったと記憶する。
もしかしたらビンテージサウンドというのがピッタリの表現なのかもしれないけれど、どうも僕にはビンテージという言葉に何かしらの付加価値をつけてその商品を少しでも高く売ろうとする商売的な意図を感じてしまうから、本当はあまり使いたくなくないフレーズなんだけれどもね(笑)

魅力的なリールの音色と関連するかどうか僕にはよく分からなくって、話題を繋げるにはちょっと強引すぎるかなと思うのだけれど、通勤の時や車でフィールドに向かう際にカーステレオののNHKFMで聞く女性の番組ナビゲーターの声でちょっと素敵だなあと思う声がいくつかある。
特にクラシックカフェの粕谷紘世さんの声とミュージックラインの南波志帆さんの声が素敵で印象的かな。
もう少し耳元で聞いていたい声とでも表現するのが、もしかしたら適切な表現かもしれないと思う。

おそらく声質や周波数的なものもあるかもしれないけれど、女性ミュージシャンでも特にユーミンこと松任谷由実さんやドリカムの吉田美和さんの歌声は、僕は生理的にどうしても好きになれない声質だったりする。
洋楽だったら、ケイト・ブッシュさんの歌声だけはどう頑張っても生理的にどうしても受けつけないかな。


話は変わるけれど、最近また映画を観たいなあと思うことがある。
僕はハリウッド映画は全くダメで、タルコフスキー監督やデレクジャーマン監督、ヴィムヴェンダース監督といったどちらかというとセリフに間があり、静かで動きが激しくない作品が好きだったけれど、また機会があれば若い頃に観た映画をゆっくりと鑑賞してみたいと思うこの頃だったりする。



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# by slowfishing-yun | 2018-11-15 22:09 | Slow Fishing | Comments(6)
2018年 11月 13日

<Episode #421> 11月の天塩川 / アメマスの日

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札幌近郊のR275のアスファルトはというと夕方から降り始めた晩秋の小雨に濡れて黒々と光り、おまけに僕の車や対向車のヘッドライトに照らされてギラギラと眩しく輝いていた。
深夜のR275を北上するにつれて雨は上がり、やがてアスファルトは遠目のヘッドライトに照らされて白く光り始め、人工の光が乏しい夜空には雲の隙間からいくつもの星が輝きだしただろうか。
ロングドライブで少し気が緩んでしまったのか、そんな星空にちょっとよそ見をして何気にふと視線を前方にやると、数10m先に立派な2本の大きな角が印象的なオスのエゾ鹿がヘッドライトに照らされているものだから、まどろんだ雰囲気から僕は一瞬にして全身に緊張が走るのを覚えた。
フィールドでは夕暮れや夜にになると鹿の鳴き声を何度も耳にすることがあるから、おそらく彼等の繁殖の時期でもあるのだろう。
それにしても、もしもあの大きなオスのエゾ鹿とぶつかって車のフロントガラスを突き破って車内に入ってきていたらと考えただけで、僕は思わずゾッとしてしまう。
めったに対向車に出合わない深夜のR275を運転する際は、スピードとヘッドライトに照らされる前方には十分注意が必要なようだ。




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週末の天塩川はフィールドのコンディション的にも釣りをするにはちょっと厳しいかなと思っていたけれど、天気予報の降雨量予想が少ない方にシフトしてくれたので、シーズン終盤のフィールドで過ごすことにする。
土曜日はエアフロのスカジットスイッチのフローティングと15フィートのT-11を使い、日曜日はフライのスイングスピードを少し遅らせたくって、スカジットiショートと15フィートのT-11の組み合わせとした。
水温は8℃台を推移し、テレメーターの濁度計は相変わらず機能していないけれど、印象的に透明度は80cmといったところだろうか。
金曜日の夕方から上流の岩尾内湖からの放水が始まり、本流の水位は少し上がったのは当然だけれど、おそらく濁度の方も少し上がったのではないかと僕は勝手に予想する。

何となく遡上してきたサーモン達の産卵時期らしく今日はアメマスの日になるかなと思っていたら、やはり予想通りアメマスの週末となった。
でも、一度だけアメマスに交じってMサイズのレインボーが予想外に顔を出してくれたのはちょっと驚きだったことと、右岸の護岸された深瀬でLサイズのレインボーにバッキングラインまでリールから一気にラインを引き出されたのも予想外だったかな。
あのアディオスはしかたがなかったとはいえ、欲を言えばやはり少しだけでも触れたかったかなと思う。

雨上がりのフィールドは、それにしても美しすぎた。
山肌から立ち昇る水蒸気というか朝霧がとても印象的である。
フィールドに吹く風は、その存在を思わず忘れてしまうぐらい穏やかだったと思う。
今年は初雪の便りが2週間ほど遅れているのだそうだ。
おそらくもうすぐ北のフィールドにも冬の訪れを知らせる白い便りが届くに違いない。
                                          68.07




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# by slowfishing-yun | 2018-11-13 21:29 | Fishing Reports | Comments(6)
2018年 11月 06日

<Episode #420> 暖かな晩秋

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仕事帰りに車の中で聞いたNHK-FMの女性アナウンサーが、今年の11月前半は気温が例年よりもかなり高めに推移するでしょうと話していた。
先週には思わず居間のストーブに火をつけるぐらい気温が下がって、とうとう中山峠にも初雪が積もって路面は圧雪アイスバーンとなったようだし、遠くに見える手稲山の頂にはすっかり白い雪化粧が施されていただろうか。
確かに深夜のR275を北上していて朱鞠内湖の取水埼付近のクネクネと曲がるカーブを通っていると、車の遠目のヘッドライトに照らされた路肩や斜面にはシャーベット状の雪が数cmほど積もっていた。
少し開けた車の窓から入ってくる外気に気温の下がった深夜の鋭角的な冷たさが感じられないことから、明日の気温の高さが容易に想像がついた。
例年の今頃になると、すっかり白一色となった冬景色のフィールドが僕を出迎えてくれるのだけれども、今年はまだまだ晩秋の気配に満ちたフィールドだった。
iPhoneの天気予報のアプリでは、明日の最高気温は16℃前後だろうか。
アラームは6時にセットする。
遠くから響いてくるエゾジカの鳴き声を聞きながら、僕は朝まで車の荷室にひいたシュラフの中に包まって眠ることにした。





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早朝の水温は7℃前後だけれど、午後にもなると8℃近くまで水温は上がったように思う。
本流の濁度を示すテレメータはすっかり壊れているようだけれど、少し濁りが入って透明度は80cm~1mぐらいといったところだろうか。
濁度は一桁の後半というぐらいが妥当な数字のような気がする。
上流の岩尾内湖からの放水は止まっているから、本当はもう少しクリアーで青味がかった本流の色を期待したのだけれど、先日降った雨量のことを考えると贅沢なことは言えないのかもしれない。

広葉樹の紅葉はほとんど終わったようで、それに代わって針葉樹の山吹色をした紅葉が秋日に照らされて見事なぐらいに美しかった。
風に吹かれて枯れ葉がフィールドの上を舞い、いくつもが川面の上を秋風に吹かれて軽やかに滑っていった。
木々の葉が落ちて見晴らしがよくなったこともあってか、少しだけフィールドが寂しくなったような気がする。

例年なら水温もある程度下がり、グッドコンディションの天塩川のアメマスに出合えてもよさそうなんだけれど、このいかにも11月らしくない暖かな天気のせいか、アメマスではなくレインボーが顔を出してくれたのは、僕にとってちょっと嬉しい誤算だったかなと思う。
                                         68.15→68.05




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# by slowfishing-yun | 2018-11-06 00:11 | Fishing Reports | Comments(8)
2018年 10月 28日

<Episode #419> 秋の色と月明り

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世の中には言葉に言い表せないぐらいたくさんの色があるけれど、おそらく僕が一番惹かれる色はマクラーレンという英国のスポーツカーメーカーのオレンジかもしれない。
おそらく僕がまだ幼かった頃に見たMcLarenのM8AというのCAN-AMカーのイメージが強いからだと思う。
イエローよりも少しオレンジがかっていて、どこか山吹色にも色の感じが似ていて、追い越し禁止のセンターラインのオレンジにもう少しイエローを加えたような色とでも表現すればいいだろうか。
1週間ぶりに訪れたSalty Heaven Riverのフィールドだったけれど、今にも空から真っ直ぐに雨粒が落ちてきそうな濃淡のない空が頭上に広がる中、ブラウンとイエローそしてオレンジといったオータムカラーにフィールドは溢れていたように思う。




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ポツポツと存在感の薄い雨が降る中、けっして暖かいといったわけではないけれど、すっかりくたびれてしまった僕のフリース地のSIMMSのグローブも、それほど必要と感じない朝だった。
雨雲の動きを時折iPhoneでチェックしながら、ちょっと慌ただしくフィールドを巡ることにする。
晴れの日が続いたせいだろうか、フィールドの濁度もほとんど気になることがないぐらい天塩川としてはとてもクリアーな方だったように思う。

OTの岩盤ポイントのラストでアメマスらしいアタリが数度ほど訪れたけれど、本流レインボーらしい衝撃は僕の指先になかなか訪れてはくれない。
やがて頭上の空は厚い雲にすっぽりと覆われ、大粒の雨が勢いよく暗い秋空からいくつも落ち始めた。
本流の川面はたくさんの降り落ちる雨粒の飛沫でよりいっそうシルバーに輝く。

とうとうこの日のために巻いておいた4本のコーンヘッド仕様のE.S.Lをすべて根掛りでロストしてしまった。
それと同時に何とも言えない疲労感のようなものをじわじわと感じられるようになり、僕のモチベーションもそれに伴って少しずつトーンダウン。
当然のように車中泊の用意はしてきたけれど、無理はせずに今日はフィールドを離れることにした。
帰り道のR275、思わず車を路肩に止めてしまうぐらい、のぼったばかりの月がきれいだった。
そして、なぜか帰りのハイウェイから見た札幌の街の明かりがいつもよりもとにかく明るく見えたのが僕にはとても印象的だった。
                                     67.89→67.93




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# by slowfishing-yun | 2018-10-28 18:29 | Fishing Reports | Comments(16)
2018年 10月 21日

<Episode #418> Autumn vacation


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毎年恒例の僕にとっての秋休み。
今年は何とか天気が大崩れすることなく、大好きなSalty Heaven Riverのフィールドで4日間を過ごすことが出来た。
早朝の気温は-2℃までグッと冷え込む。
秋の始まりのフィールドはいつもキラキラと輝いていたように僕には感じられた。




Day 1/4




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Day 2/4




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Day 3/4





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Day 4/4





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長いようで短かった、思ったよりもあっという間に過ぎ去ってしまった4日間だった。
これまでに何回も秋休みと称して数日間にわたりフィールドにステイしたことがあるから、4日間なんてあっという間に過ぎ去っていくことは最初から分かっていたんだけれど、フィールドから離れてしまうと、やっぱりもう少しフィールドで過ごしていたかったなあと思ってしまう。
1日の中での気温差が大きいから、釣りの方は相変わらず厳しいのに変わりはないけれど、フィールドに立っているだけで、周りのすべてが変化し続けているから、おのずといろんなことを僕自身も感じてしまうものかもしれない。
海水温の影響なのか、今年は第1陣は早かったけれど本格的なサーモンの遡上がどうやら少し遅れ気味な感じがする。
それでも気温の寒暖差が大きいから、日を追うごとにフィールドの色彩が少しずつ変化しているのが感じられた。
また来年の今頃、フィールドにロングステイするのが今から楽しみだったりする。
                           67.89→68.01→67.86



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# by slowfishing-yun | 2018-10-21 18:14 | Fishing Reports | Comments(6)