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2019年 04月 21日

<Episode #449> 日帰りベカン

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厚岸の日の出の時間は確か早朝の4時半頃だっただろうか。
色調のトーンが低い薄青色の空に野鳥の囀りがどこまでも響きそうな静寂さが広がる。
夜空に浮かんだ満月の月を眺めながら深夜の道東道をmasaさんの車で順調に走った。
釧路を過ぎたあたりから国道のアスファルトが黒く輝いたけれど、厚岸に近づくにつれて乾いたグレー色に戻っていく。
ベカンのフィールドにこんな朝早く、日の出後すぐに着いたのは久しぶりかもしれない。
それにしても阿寒ICから釧路の町までの間で、突然道路に飛び出してきたエゾジカとぶつかりそうになったのにはちょっとドキッとしてしまった。
ほんの少し前には車の中でmasaさんと、今年はあまり夜にこの辺りでエゾジカの姿を見ないねと話していたばかりなのに…、今後も油断は禁物だね。





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フィールドは少し前に満潮の時間を迎えていたようだ。
水位の高い湿地帯を、ぬかるみに足をとられて転倒しないためのウェーディングスタッフをしっかりと握りながら岬を目指してゆっくりと進む。
早朝のベカンの流れはまだとてもゆっくりとしたもので、まるで流れていないようにも見えるのだけれど、ときどきアメマスの作る小さな波紋の跡がゆっくりと広がりながら下流へと下がっていくから、やっぱり流れているんだと僕も流れの存在を確信する。

早朝の風はとにかくその存在すら忘れそうになるぐらい穏やかだったけれど、日が昇って気温が上がり始めると予報通り風速6m/秒と南西の風がその存在感を強め始めた。
川面からの照り返しによる日焼けが気になるぐらいベカンの日差しは眩しかった。
流れは干潮の時刻を目指して水位が下がるとともに次第に強まり始める。
ドリフトからやがてラインに引かれてスイングし始める鮭稚魚を模したフライが強烈なバイトと共にひったくられる時の指先に伝わる衝撃は、アメマスのサイズにかかわりなく、スイング好きのアングラーを魅了するようだ。
もちろん流れが止まりそうになると今度はリトリーブの釣りになるのだけれど、ランニングラインをリトリーブした時に伝わる強い衝撃も、スイングの釣りと同じくアングラーを魅了する。

日帰りベカンという僕にとってもとてもハードな釣り旅だったけれど、帰りには清水町の韋駄天で豚重をいただき、そして何とか無事にmasaさんの家に着いたのは土曜日の20時だった。
岬の片隅にレジャーシートを敷いて風音を聴きながら少しお昼寝したけれど、風で身体は少し冷えたものの、これがなかなか気持ちが良かった。

帰りの道東道からは音更川でロッドを振るアングラーを見かけ、十勝川の水位も若干高くなり雪代で少し色が付きつつあるものの、全く釣りが出来ないような色ではなかったのをチェックしてしまうのは、やっぱり僕もアングラーの端くれなんだと改めて思う瞬間だった。





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Today's fishing movie :



Today's BGM : チープでLoFiだけれど、エッジの効いたスイングするループ・サウンド、僕は嫌いじゃないです(笑)




# by slowfishing-yun | 2019-04-21 19:30 | Fishing Reports | Comments(8)
2019年 04月 17日

<Episode #448> 春の別寒辺牛川 2019 / ベカンMAX

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厚岸から根室へと続く国道の道路脇に芽吹いた春の訪れを告げるやや黄色味の強いフキノトウは、先週よりも少し大きくというか膨らんでいたような気がした。
ここ10年以上もの間、彼の地への釣り旅は僕たちにとってほぼ毎年の恒例行事のようになっているから、先週に引き続き今週末も友人たちと道東の厚岸町を流れる別寒辺牛川を訪れることにした。
フィールドを覆っていた薄茶けた残雪の面積もかなり小さくなり、泥炭の湿原を歩くと足下からは別寒辺牛川らしい匂いというか、少々語弊はあるが若干ドブ臭い匂いがやっぱり鼻につくのだった。
それにしても先週の天気とは打って変わって、フィールドの気温は日中はフリース地のグローブを必要としないほどまでに上がり、午後からは若干南寄りの風が強まったものの、頭上には雲ひとつない春の青空が広がっている。
遠くから響く数羽の群れの野鳥たちの羽ばたく音がまるですぐ耳元で聞こえてきそうなぐらい早朝のフィールドは、ただただ静寂さに包まれていた。

満潮の時刻は6時42分、干潮は15時19分。
いわゆる小潮という潮周りなのかもしれない。





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サラシオーネからラインを引き出したこのアメマスは、ギリギリ70ぐらい





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Meiser Rodのブルー系のコスメ





僕の乏しい経験ながらも何となくそんな予感はしていたけれど、先週の厳しかったコンディションとは全く違っていたようで、フィールドにはどことなく生命感のようなものが漂うというか宿っていたような気がする。
早朝から1年振りに楽しみにしていたベカンのクチグロ・アメマスの力強いトルクフルな躍動感をお気に入りのロッドを通して味わうことが出来た。

明日以降の体力のことも考えて、あまり釣りの方にのめり込み過ぎないようにと自分自身で自重はしていたのだけれど、案の定今回もアメマスの躍動感についつい夢中になり過ぎてしまったようだ。
来年はフィールドで短時間でもお昼寝できるように、小さなレジャーシートでも用意しようと思っている次第。
それにしてもフィールドの魅力は異なるものの、ベカンMAXは朱鞠内MAXよりもさらにタフな釣りだと僕は思うのだった(笑)





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Today's fishing movie :




# by slowfishing-yun | 2019-04-17 18:36 | Fishing Reports | Comments(8)
2019年 04月 09日

<Episode #447> 別寒辺牛川 2019

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思い描いていたことと現実とが当初の予想と異なることはよくあるけれど、4月第1週に訪れた別寒辺牛川は確か以前にmasaさんから聞いたことがあったように、とにかくアメマスからの反応が薄いものだった。

岸際には予想よりも厚い薄氷が張り、気を抜いて氷に当たろうものなら、ネオプレーン越しにも脛のあたりが痛くなる。
上流からはまるで3月の十勝川下流域での釣りを彷彿させる畳何畳分もありそうな大きな板氷が何度も流れてくるので、深くウェーディング下釣り人はちょっとヒヤヒヤする。

去年の同時期にはこのフィールドで素敵な時間を過ごせたものだから、ついつい期待して今年はややフライング気味にmasaさん、sugiさんとこの地を訪れてみたものの、やはり訪れるタイミングが1~2週間ほど早かったようだ。
雨でフィールドが増水していないので、上流のアメマスがまだ下流域まで下って来ていないからという話も聞いたけれど、真相のほどは分からない。






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かれこれ10年以上は4月ともなるとこの茫洋としたフィールドに通っているのだけれど、フィールドで過ごした1日を通してノーバイト、ノーフィッシュという経験はまったく初めてのことだ。
最下流のエリアだからそれ程の水深はなくって、おまけに潮周りも悪くなかったから、フィールドでは心地良い流れの速さをウェーディングしながら感じていたのだけれど、リトリーブのスピード、ストロークの長さ、ティップのシンクレート、フライのサイズと、思いつくままに様々なファクターをチェンジしてみるのだけれど、本当にここにアメマスはいるのかと思うぐらい反応が皆無だっので、ある意味どこかホッとしたものを僕は感じていたのかもしれない。

アメマスのアタリってどんな感じだったかさえ思い出せないんじゃないかと思い始めた頃、日曜日のお昼前になってやっとアメマスからの初めてのコンタクトがある。
それはまるで参加賞のようなサイズのアメマスだったけれど、サイズなんかは関係なく、僕にはとてもいとおしい存在のように思えてしまった。

まだ冬から目覚めていない別寒辺牛川のフィールドだったけれど、やはりここでしか味わえない茫洋とした風景に佇みながら、時間は僕の中でゆっくりと流れていった。




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Today's fishing movie :


Today's BGM : 最近面白いなぁと思って聴いているRolandのSP404SXというサンプラーを使ったLofiなHipHop。アニメの声優さんの声を効果的にサンプリングしているのに思わずウケて笑ってしまった。



こちらも悪くはない(笑)





# by slowfishing-yun | 2019-04-09 22:26 | Fishing Reports | Comments(10)
2019年 03月 31日

<Episode #446> 後志利別川

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放射冷却現象の影響だと思うのだけれど、車の外気温計が示す早朝の中山峠の気温は-11℃。
ドライコンディションの路面がどこまでも続く例年よりもかなり雪の少ない中山峠を越えると、山頂を被った雪が朝日に照らされて少しオレンジというか薄っすらとピンク色に染まった羊蹄山が早春の雲一つない青空をバックに姿を現した。
季節を先取りした暖気で一時期は尻別川の水位も雪代で上昇したけれど、寒の戻りというかここ最近の寒さで道路の脇を流れる尻別川は、いつになく水位が低いように僕には感じられた。
十勝川という選択肢もあったのだけれど、週末はmasaさん、sugiさんと道南の後志利別川へと足を運ぶことにした。





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3月の終わりにしては、後志利別川の水位はかなり低かったかもしれない。
それでもここの流れの水は本当に透明感が高くてどこまでも澄んでいる。
おそらく川底に並んだ石の色とりどりの色彩がさらにその透明感を際立たせるのだろう。
日差しが直線的に差し込むと、さらにその美しさが際立つようだ。
雪のない斜面には淡い緑黄色のフキノトウがいくつも芽吹き、頭上からはヒバリの囀りが響く早春の後志利別川だった。
ただ雪代が混じっているのか水温はかなり低くて、ウェーディングしたブーツの中の僕の足先は朝からジンジンと痺れっぱなし…笑





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後志利別川の僕のお気に入りのエリアでは、鮭稚魚の姿を見ることもほとんどなく、期待に反して僕がスイングさせるフライには全くアメマスからのコンタクトが訪れなかった。
おそらく訪れるタイミングにもよるのだけれど、再下流部のプールで少しだけアメマスの姿をボイルと共に見ることが出来た。
ここは遠くから打ち寄せる波の音でも聞こえてきそうなエリアだけれど、この日は海も波ひとつないベタ凪の穏やかさだから、そんな打ち寄せる波音も僕の耳には全く聞こえてこなくて、鮭稚魚を追い回すカモメたちの鳴き声の方が賑やかだったかもしれない。

ランニングラインをリトリーブする指先にグゥンと強い衝撃と重量感とが訪れる。
道南の後志利別川らしい小顔で筋肉質なアメマスたちだった。
ランディングネットの中でアメマスから吐き出された小さな鮭稚魚の姿がいくつか浮かんでいた。

そんなアメマスたちを流れにリリースすると、上流からの吹き出しの風がお昼に感じたよりも少し冷たくなっているのが僕には感じられた。
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Today's fishing movie:




# by slowfishing-yun | 2019-03-31 18:25 | Fishing Reports | Comments(6)
2019年 03月 29日

<Episode #445> Saracione Mark V Standard Salmon Reel 3 3/4" Custom Silver&Black

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Saracione Mark V Standard Salmon Reel 3 3/4" Custom Silver&Black

Silver : Frame、Spool、Side Plates、Counter Balance、Reel Foot
Black : Drag Knob、S-Handle
Ivory : Handle Knob

サラシオーネのリールをカスタム仕様でオーダーするのは、僕にとってGold&Blackに続いて2台目になる。
上記の内容でサラシオーネさんにリールのオーダーをメールで最初にしたのが、確か去年の9月末頃だっただろうか。





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最初の返事ではおおよそ3ヶ月程度でリールの納品の予定だったけれど、今年に入ってもサラシオーネさんからは何の音沙汰もない日が続く。
ほぼ1ヶ月おきにメッセンジャーで僕から連絡を取るのだけれど、今月中には、来週中には、今週中にはといった曖昧な返事しか返ってこない。
そしてメッセンジャーでの4回目の連絡で、やっとサラシオーネさんから明日発送するからという連絡が届いた。
当初の予定ではリールフットはシルバーで製作してもらう予定だったけれど、サラシオーネさんからどうしてもシルバーのリールフットが気に入らないから、今回は黒のリールフットも作って一緒に送るとの連絡が付け足されて。

リールを一目見て、ただシンプルに美しいリールだと僕は思った。
サラシオーネさんが言うように、確かにリールフットは黒の方が印象的に引き締まるようだ。
個人的はとても満足しているリールのひとつで、アイボリーハンドルがまたいつもと違った雰囲気を与えてくれているように思っている。
でも、来年にはこのリールの傷だらけに違いないだろうけれど…笑





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ネオプレーンのリールケースの形が変更されていた。

Today's BGM : 


あまり深く考えずに、心地良く聞けるサウンドを2つほど、最近のお気に入り(笑)




# by slowfishing-yun | 2019-03-29 22:25 | My Favorite Reels | Comments(2)