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2018年 10月 15日

<Episode #417> Autumn field

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一桁という気温の低さのせいか、やや鋭角的に僕の皮膚をなぞっていく秋の風がゆっくりとではあるがフィールドには吹いていた。
真冬ほどではないけれど、しばらくするとジンジンとフリース地のグローブをはめていない指先が感覚を失い始める。
水温がまだ11℃前後ということもあって、この日も幻想的な朝霧がフィールド全体をベールのように覆っていた。
どうやら昨夕からまた岩尾内湖の放水が始まったようだけれど、今日も天塩川は何事もなかったかのように流れていた。
しばらくもすると、頭上の空はきっと濃淡のない淡いグレーからいくつかの雲がぽっかりと浮かんだ清々しい秋空へと変わっていくのだろう。





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ABUさんには素敵なLサイズの本流レインボーが2尾も微笑んだようだけれど、僕には冬に向けて本流の水温が少しずつ下がってきていることを感じさせるアメマス達とアベレージサイズのレインボーが顔を出してくれただけ。
そういえば雪虫が飛んでみるのを見かけると、数週間のうちに雪が降るという話は聞いたことがあるけれど、アメマスの白い斑点を見ても、数週間後にはフィールドに雪が降ったりはおそらくしないと思う。

イタドリの葉が山吹色に色付くとともに、盛夏の深い緑は徐々に色褪せていき、フィールドには赤やオレンジといった熱量の乏しい暖色系の色彩が今年も増えていく。
それにしても日中の気温が安定していたこともあり、フィールドにウェーディングしているだけでも気持ちが良くって、「それにしても、なんて気持ちがいいんだろう」とラインの軌跡を目で追いながらスイングするフライをイメージしつつ、僕は何度も独り言のようにつぶやいてしまった。

いつもならお昼のサイレンを耳にするとフィールドをあとにする準備を始めるのだけれど、この日はあまりもフィールドで過ごす居心地が良かったので、ABUさんがLサイズの本流レインボーに出合ったというポイントでチューブフライをひと流ししてみる。
もちろんそんんな簡単に出合えないのは十分承知の上でのことだけれど、やっぱりスイングしているフライをイメージしているだけれども気持ちが良かったかな。
不意に訪れるかもしれない突然の衝撃に淡い期待を抱きながら…笑
                                     68.09→68.00




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by slowfishing-yun | 2018-10-15 21:56 | Fishing Reports | Comments(0)
2018年 10月 08日

<Episode #416> 秋の空

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土曜日の空は、不思議なほど秋らしく、とても青くて高かった。
もしかしたら、それは近づいてくる次の台風の前触れだったのかもしれない。
秋虫の羽音に交じって、木々の葉が風に吹かれていた。
そんな緩やかな時間が流れる中、空の青さと色付き始めた木々の葉のコントラストが鮮やかだったのが、僕にはとても印象的だったかな。





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前日からフィールドに入った友人たちからの素敵な知らせに僕の心も思わず踊ってしまった。
まだ仕事も終わっていないというのに、すっかり僕まで素敵なレインボーに出合えたような気分になってしまったものだから…。
でもいざフィールドに立ってみるともちろんそんなに簡単にレインボーに出合えるわけもなく、近づいてくる台風の存在とフィールドでの残された時間に、次第に気持ちが焦らされるような気がして、キャストにランニングラインの処理といろんなところでミスが目立って気持ちがモヤモヤしてしまう。

先週は遡上してきたサーモン達の姿をたくさん見たんだけれど、今週は同じ場所でサーモンの姿を全く見かけなかった。
僕はすっかりその気になって晩秋仕様のエッグなフライをフライケースにたくさん用意してきたんだけれど、どうやら当てが外れてしまったようだ。
イブニングには名も知れぬ小さなカゲロウがハッチし、水温も12℃前後と予想に反して本流はまだまだ晩夏モードだった様子。
結局、僕のスイングさせるE.S.L.には小さなアメマスが微笑んでくれただけ。
イメージしていたスイング中に突然ラインを引っ手繰るような衝撃は、結局期待に反して一度も訪れなかったかな。
でも久しぶりにアメマスの顔を見ることが出来たし、雪虫が飛んでいるのも見たから、これからゆっくりと秋が深まっていくんだろうなと思った次第。
                              67.86→67.93




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by slowfishing-yun | 2018-10-08 18:21 | Fishing Reports | Comments(10)
2018年 10月 01日

<Episode #415> 67.73

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テレメーターの水位計が示す67.73という数字は、おそらく僕が知っている天塩川の中で一番低い水位を示していたかもしれない。
フィールドのロケーションはこれまでとすっかり変わり、いつもとは違う淀んだような有機物が分解されるような匂いが漂っている。
いつもなら流れに隠れている岩盤がむき出しとなってさらに太陽の日差しにさらされて乾くものだから、フィールドを彩る色彩のバランスがすっかり変わってしまっていた。

それでも予報通り朝靄がフィールドをすっぽりと包んでいた。
ゆっくりと呼吸すると、吐く息の白さに季節の変化を感じたりする。
どうりで寒いと思ったら、朝の気温は5℃まで下がっていた。





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14℃前後とトラウトの生息環境としては、水温的におそらく理想的な数字なのだろう。
なにしろ、僕が最後にはアディオスしてしまったLサイズのレインボーも、その下流へと疾走するスピードだけは申し分なかったから。
何とか3回目かの疾走はiPhoneの動画で撮ることが出来たけれど、最初とその前の疾走のスピード感と距離はといういと動画とはまったく比べものにもならなくって、いつもあのサスティーンの効いた音色が奏でられるシーンを動画に撮って残しておければとな思ってしまう。
それにしても水位が低いとこれほどまでに流速も遅くなるんだと実感してしまった週末だった。
フローティングのスカジットSHやスイッチSHにタイプ3のティップの組み合わせのラインシステムだったけれど、とにかくフライのロストが多かった。
結局のところ、シンプルなオリーブやブラックのビーズヘッドウーリーが一番活躍してくれたのかもしれない。

鮭の遡上も例年よりも少し早いような印象を持った。
これは少し早めにE.S.Lを用意しておいた方が良さそうだね。
                                67.73





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by slowfishing-yun | 2018-10-01 22:02 | Fishing Reports | Comments(5)