<   2018年 06月 ( 7 )   > この月の画像一覧


2018年 06月 25日

<Episode #401> 鳥たちの囀りを耳にしながら / 天塩川

f0317993_20582636.jpg





土曜日の早朝から鳥たちの囀りがいつも以上に印象的な週末の天塩川だった。
それは時折存在感の薄い霧雨のような小雨が降ったことや、または河畔林の木の枝が大きく揺れるぐらい強い風がが吹いたことも、おそらく鳥たちの囀りを僕により強く印象付ける要因のひとつなのだろう。
でも、きっと一番の要素はというと、僕と本流レインボーとの距離が一向に縮まらないことに他ならないのだけれど。

何となく多くのことが何かしらの歯車としてかみ合わなかった週末だったように思う。
一旦リズムがずれ始めると、なかなか修正は困難なもので、やはりジワジワと焦燥感のようなものが芽生え始める。
今回も動画を撮っていて思ったのだが、1日の中でも僕自身1ヶ所のポイントでじっくりと粘らずに結構ポイントを移動しているんだなあって。
これでも一応は一日のプランを考えたり構想は練るのだけれど、単純に考えてもイレギュラーの予定変更を含め相当な距離を車で移動しているんだと思う。





f0317993_20583296.jpg




週末の天気予報と、土曜日の夜に降った雨のことから、日曜日にはもしかしたら湧別川へと移動することも覚悟したけれど、何とかフィールドのコンディションが大崩れすることはなかったようだ。
頭上の雲が凄いスピードで流されていく。
霧雨のような小雨が降ったかと思えば、今度は雲の隙間から青い空が時折顔を出してくれたりした。
晴れ間がのぞくと春ゼミの合唱がフィールドに響くなど、猫の目のように目まぐるしく天気が変わるだけでなく、フィールドを包む音色も変わっていくようだ。

おそらく濁度などフィールドコンディションとしては申し分なかった週末だったのだろう。
なかなかこんなタイミングは巡ってこないだろうと、僕はいつもよりも少し長くフィールドに滞在していたように思う。
けれども期待に反して、グッドサイズの本流レインボーに出合うということは最後まで叶わなかった。
いきなりラインを引っ手繰るような衝撃とそれに続く疾走への心の準備はいつでも出来てはいたのだけれども。

数週間前に友人から「そろそろステージが変わる」という話を聞いたことがある。
詳しくは聞かなかったけれど、水面下では何かしらの変化が起こっているのだろうか?
どちらにしても、毎年このシーズンになると同じような悩みを抱えているような気がするのだけれども。
相変わらず何も変わっていないなと思うこの頃、それと同じく鳥たち囀りも何ら変わらないままかな。
                                           68.10 68.16→68.10



f0317993_20582330.jpg

Today's fishing movie :



[PR]

by slowfishing-yun | 2018-06-25 21:37 | Fishing Reports | Comments(10)
2018年 06月 20日

<Episode #400> Barny Reels Henshaw

f0317993_20375606.jpg





先週末にBarny Reels Henshawという英国のとても小さなリール工房のChrisさんから、右巻き仕様で一から作り直した2台のリールが自宅に届けられた。
リールに関してはまだインターネット上の写真でしか見たことがなく、僕自身実物のリールに触れるのも今回が初めてである。
いつもの事だけれど、今回もドキドキしながら荷物を開封する。
どちらも思っていた通りの美しいリールだった。
ニッケルシルバー製の逆ネジを10円硬貨を使い、一瞬頭の中で回す方向をシュミレーションしてから最初にグッと力を入れて逆ネジを緩め、そしてクルクルっと回して取り外す。
スプールを手のひらで押さえながらハンドルフェイスを回して緩めると、ラチェット音が静かにフェードアウトしていき、やがてどこかメカニカルな雰囲気が漂う1912仕様の Heave Checkが顔を出した。
こちらもパーツはすべてChrisさんの手によるハンドメイド。
それにしても何て素敵な音色を奏でてくれるのだろうか。




f0317993_20382625.jpg





f0317993_20382935.jpg





f0317993_20383351.jpg





f0317993_20383650.jpg




Barny Reels Henshaw Perfect 3 3/4", RHWind, Wide drum, Brass face, Silver spitfire finish frame
Reel weight : 475g

ブラスフェイスによって重量はかなり増えているけれど、それを補っても余りが出るぐらいブラスフェイスには何とも言えない雰囲気があるように思う。
きっと徐々にブラスがより暗い色へと変色していくと、さらにリールとしての趣が増すのではないかとちょっと期待している。
ちなみにブレーキレギュレーターのリューズもニッケルシルバー製。





f0317993_20390467.jpg





f0317993_20390794.jpg





f0317993_20391111.jpg





f0317993_20391351.jpg




Barny Reels Henshaw Perfect 3 3/4" RHWind, Wide drum, Alloy face, Silver spitfire finish frame
Reel Weight : 382g

当初はブラスフェイスのリール1台をオーダーしていたのだけれど、もうすぐリール製作からのリタイヤを考えているというChrisさんの話を聞き、ちょっと無理をしてAlloy faceのもう1台もオーダーすることにしていた。
ブラスフェイスにアロイフェイス、どちらも何とも言えないちょっとゴージャスな雰囲気の漂う趣のあるリールだと思う。
ファクトリーメイドとは違い、粗い部分が全く無いかといえばウソになるけれど、それもまたハンドメイドが故だと思っている。

戦前戦後のHardy Perfectの3 3/4”や3 1/2"が僕は好きだったけれど、現在はもちろん作られていない訳だから、今でも製作されているこのサイズのリールを見つけられたのは本当に幸運だったと思っている。

オーダー当初はニッケルシルバー製のラインガード付きをオーダーしていたのだけれど、Chrisさんからラインガードなしにしないかと提案があり、結局ラインガードなしの2台のリールが僕に届けられた。
でも、実際にフィールドでリールを使ってみると、やっぱりラインガードなしのリールを選択して良かったと思っている。
何といっても一番のお気に入りは、まるでミルキーのようなアイボリー色をした丸みのあるちょっと太いハンドルだろうか。




f0317993_20391667.jpg







[PR]

by slowfishing-yun | 2018-06-20 21:26 | My Favorite Reels | Comments(2)
2018年 06月 18日

<Episode #399> 新しいリールとTeshio river

f0317993_21570036.jpg





数日前に英国からオーダーしていた2台の新しいリールが自宅に届けられた。
確か今年で71歳になるChris Henshawさんがたった一人でリールを一から製作するBarny Reels HenshawのPerfect 3 3/4"。
いわゆるハンドメイドリールのひとつになるのだろう。

さっそく新しいリールにバッキングラインを巻き、ランニングラインとスカジット・スイッチSHを二つのリールに巻きこむことにする。
天塩川の水位は先週よりも若干高めだけれど、週末は新しいリールを実際にロッドと組み合わせ、ロッドとのバランスをチェックするぐらいのゆとりを持ってフィールドに向かおうと考えた。





f0317993_21565797.jpg





f0317993_21570640.jpg




ロッドはMeiserの12フィート6インチ、7/8番、MKSの"Solar Eclipse"と同じくMeiserの13フィート、7/8番、MKXの"Copenhagen Winter Green"を使うことにする。
ブラスフェイスのリールは他のリールと比べても若干重さがあるけれど、特にキャスティングなどに支障が出るということはなかった。
どちらのリールも、僕にとってはちょっとゴージャスな趣と落ち着きがあるリールなように思えた。

水面直下をスイングするマドラーCDCセッジにレインボーが魅了され、リールからものすごい勢いでランニングラインが引き出されていくことを心の片隅で密かに期待する。
けれども、数日前の雨による増水と気温の低さが影響したのか、早朝やイブニングになってもあまり虫っ気のない本流だっただろうか。

結局、T-14の先に結んだコーンヘッド仕様のチューブフライ″Interaction"を気に入ってくれたSサイズの小さなレインボーは、友人の名前がついたポイントの対岸の深瀬でやっと僕のフライを見つけてくれた。
深瀬の流れの強さもあって、レインボーが下流へと疾走するとリールから予想以上に心地良いサウンドが響いてきて、僕は思わず嬉しくなってしまっただろうか。

フィールド全体が新緑の緑に覆われていて、野鳥の囀りなど生命感に溢れていた週末だったにもかかわらず、僕はリールの奏でてくれるサウンドの方にすっかり気が取られてしまっていたかな(笑)
                                             68.22→68.14



f0317993_21565056.jpg





f0317993_21565407.jpg




Today's fishing movie :




[PR]

by slowfishing-yun | 2018-06-18 22:49 | Fishing Reports | Comments(6)
2018年 06月 12日

<Episode #398> Fishing Movies...1

f0317993_21355032.jpg





20秒程度のとても短い時間からなるショートフィルムを作ってみた。
雰囲気としては、何かの映像のプロローグというかオープニングにでも使えそうな感じだろうか。

ひとつは僕の中でとても魅力的と感じる天塩川の美しい流れの映像
そしてもうひとつはヒゲナガのシーズンでの釣りをイメージした映像

少しはイメージが伝わればいいなと思う。








[PR]

by slowfishing-yun | 2018-06-12 21:45 | Fishing Movies | Comments(3)
2018年 06月 11日

<Episode #397> 深夜の最低気温は2℃ / Teshio river

f0317993_21590802.jpg





おそらく落ち着かないというのは、きっとこんな気分のことを言うに違いない。
いつも以上に丁寧に仕事をしていたつもりでも、金曜日に上流域で降った雨の量とそれによって起こる本流のコンディションの変化のことが全く気にならなかったかと言えば、きっとそれはウソになるのだろう。
何しろ僕にとっては楽しみにしていた今年の本流シーズンの本格的なシーズンインとなるのだから。
タックルの準備ならまだしも、久しぶりの車中泊セットの準備も併せてともなると、忘れ物をしないことにとにかく気をつけるとこにする。
それ以上に僕が気になったのは、天気予報が告げる土曜日の夜の最低気温が真冬並みの低さで2℃だということ。
シュラフだけでなく毛布までを準備しても、きっと深夜は寒さで何度も目を覚ますことになるに違いない。






f0317993_21585654.jpg





f0317993_21590200.jpg





時々休憩がてら車をとめて本流の濁度をチェックしつつ、車はR275をゆっくりと天塩川に向けて北上する。
この時期の日の出は3時45分頃だから、本流に近づくにつれて東の空が次第に明るくなっていく。
そして最初のポイントに車を滑り込ませると、すでにそこにはMoriさんの車が止まっていたりするものだから、考えることは同じだねと思わず笑ってしまった。

静かにウェーディングすると、上流域で降った雨の影響をあまり感じさせない本流が深いグリーン色を湛えつつ太く流れている。
急激に気温が下がったせいか、ヒゲナガの姿もほとんど見ない。
その代わり野鳥たちの囀りは例えようのないぐらい鮮明に耳に響いてくる。
午後には川面の上をツバメが飛び交い、土曜日は曇り空の本流で過ごす心地の良い一日となった。

土曜日で一番印象的だったのが、ヒゲナガの瀬でSAWADAのBlack Spey #4に巻いたCDC Sedgeをスイングさせている時に不意に訪れた強引な力で引っ手繰るような衝撃だろうか。
"Salar Eclipse"にセットしたSaracione MK.IV 3 3/4"から間欠的に心地良いスクリーミングサウンドが奏でられる。
iPhoneで動画の撮影をするなどすっかり油断していたせいか、Lサイズ半ばの重量感のお相手にはしばらくすると向こうからアディオスされてしまった。






f0317993_21590070.jpg





土曜日の夜の気温の低さがまるで嘘のように、日曜日の朝は雲一つない6月らしい快晴の清々しい一日となった。
コーヒーとパンで朝食を摂り、のんびりとした時間からキャンプ場よりも下流域で、まったりと釣りを始めることにする。
土曜日は釣りをする際のあのワクワクとした愉しさを久しぶりに感じさせてくれる一日だったけれど、日曜日はこんな穏やかな青空の下でのんびりと釣りが出来出来る幸せのようなものを感じさせてくれる一日だった。

春ゼミが賑やかに鳴き続ける中、ヒゲナガが飛び交い始めた瀬のポイントで小さなレインボーがスイングするMuddler CDC Sedgeを見つけ出してくれた。

久しぶりに訪れた天塩川だったけれど、そのロケーションの素晴らしさと本流の雄大な流れに、僕はその魅力を再認識させてもらえた一日だった。
                                        68.13→68.02





f0317993_21590652.jpg






Today's fishing movie :





[PR]

by slowfishing-yun | 2018-06-11 22:59 | Fishing Reports | Comments(8)
2018年 06月 04日

<Episode #396> 春ゼミの鳴く渚滑川

f0317993_22084245.jpg





週末をこの季節らしいエゾハルゼミの賑やかな鳴き声に包まれた新緑の映える渚滑川で友人たちとのんびりと過ごすことにした。
確かに天塩川や湧別川という選択肢がなかったわけではなかったけれど、テレメーターの濁度計が示す数字やライブカメラの様子から本流のコンディションがおおよそ見当がついたので、今回は見合わせることにする。
どうやら数日前の短時間の降った大量の雨が、釣り人が思わず敬遠するぐらい本流のコンディションに変化を与えたようだ。
おそらくポイントさえ選ばなければ、もちろん釣りにはなるのだけれども…笑。

渚滑川のC&Rの下流区間から更に下流のエリアでお世話になったローカルのコンビニエンスストア・セイコマート。
僕が何よりも驚いたのはそのお店の閉店時間。
24時間営業がごく当たり前の都会のコンビニエンスストアとの違いに、なんとなくほのぼのとした気分になる。





f0317993_22083522.jpg





f0317993_22082931.jpg




早朝の時間にはまだポツポツと空から降り落ちてくる雨粒の存在感を意識したけれど、時間と共に何とも心地良い6月の青空が頭上に広がっていった。
まだ僅かな雪代の名残を伴った流れが奏でる音色に交じって野鳥たちの囀りが絶え間なく河畔林から響いてくる。

流れに上をゆっくりとAirfloのスイッチラインがスイングしていく。

一瞬遠くで雷光が輝いた。
そして数秒後には雷鳴が響いてくる。

僕は相変わらず目には見えない水面下でフライがそれに追従するかのようにスイングしているのを頭の中でイメージしていた。
それはここ最近あまり感じることが出来ない世界、心地良さを伴う不思議な時間だったからのような気がする。

やがてジリジリと音でも聞こえてきそうなぐらい気温が上がりはじめると、今度はエゾハルゼミの賑やかな鳴き声でフィールドが包まれるようになっていったのだった。
エゾハルゼミ、野鳥の囀り、それに新緑が映える緑と6月という季節を僕に感じさせてくれた週末の釣り旅だったと思う。
                                              36.03



f0317993_22083979.jpg




Today's fishing movie :



[PR]

by slowfishing-yun | 2018-06-04 22:04 | Fishing Reports | Comments(8)
2018年 06月 01日

<Episode #395> LHWind → RHWind / Henshaw Perfect

f0317993_20332438.jpg





先週の金曜日にChrisさんからオーダーしていたリールが完成したよとのお知らせメールと共に数枚の写真が送られてきた。
でも、送られてきたメールのタイトルに何かしらの違和感を覚える。

僕がオーダーしたリールは右巻きのRHWindだったのだけれど、なぜかメールのタイトルは左巻きのLHWindになっている。
もしかしたらChrisさんの打ちな違いではないかとこちらから再度確認のメールを送ってみた。
すると彼からの返信は「ゴメンゴメン、工房には左巻きのリールのオーダーが多いので、間違って左巻きのリールを作ってしまった」との内容。

さらに「最近歳のせいかこういうことをよくやるんだよね。僕はあまり気にしていないし、すぐに作り直すから2週間ほど待ってね」とそれほど深刻にはとらえていないご様子(笑)。

そんな訳でこんなリールが届くよと、要はワクワクと心待ちにする気持ちだけを弄ぶチラ見せ写真だけが僕のもとに送られてきただけで、肝心のリールが完成するのはどうやら来週以降になりそうかな。
でも写真を見た中での仕上がりは、やっぱり僕にとってパーフェクト(笑)。

Henshawさんのリールに関しては、このサイトが一番写真などの情報が豊富かもしれません。






f0317993_20332143.jpg





Today's BGM :



[PR]

by slowfishing-yun | 2018-06-01 20:52 | My Favorite Reels | Comments(2)