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2018年 05月 31日

<Episode #394> Farlex repair

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*スプリングを新しいものに交換
*T Pawlを新しいものに交換
*チェックのギアを新しいものに交換
*Lubeの合成グリースを新たに塗布

そんな修理内容が記されたメールが先週の水曜日に荷物の追跡情報と共にFarlexのTimさんからメールで送られて来て、ちょうど1週間たった木曜日に修理を終えたリールがFarlexから無事にUSPSで自宅に届けられた。
ちなみに修理費や向こうからの送料は請求されず、札幌からアメリカまでのリールの送料(EMSで2180円)だけはこちらで負担した。

修理を終えたリールの個性的なデザインのSハンドルをおもむろに回すと、不思議とこれまでよりもさらに心地良くって、より官能的なサウンドを奏でてくれているように僕には聞こえた。
フィールドでサウンドを聴くのが今から楽しみだろうか。





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Farlexはいつの間にか僕が所有しているお気に入りのリールの中でも、フィールドで一番使用する頻度が高いリールになっていたように思う。
何しろ構造がシンプルだし、軽量なので身体への負担が少ない。おまけサウンドも申し分ないとくれば、最近はこれまで酷使してきたSt.JohnやMarquis Salmon No.1といったHardyのG&Pのリールよりも使う頻度が高くなっていた。

でもこのところあまりにも頻繁に擁していたためか、テンションの違和感とリールのサウンドに少し変化を感じるようになっていた。
そこでメンテナンスとクリーニングで何度もリールは分解しているから、いつものように何気なくリールを分解してパーツクリーナーで清掃してみると、T Pawlの先端がすっかり摩耗していたことが判明する。
Timさんの予測する原因としては、おそらくT Pawlの焼き入れが不足していたのではないかとのこと。
2年近くハードに酷使してきたんだから、こんなことが起こっても仕方がないとは思うのだけれど…笑

とりあえずT Pawlはそもそも簡単には外れない構造になっていたので、Timさんに写真を添付しつつメールで問い合わせてみると、こちらからパーツを送るから細いドリルを使って自分で修理するか、もしくは修理のために工房へ送ってくれないかのどちらかの2者択一。
そんな訳で僕は後者を選択した次第。

無事にリールは修理を終え戻ってきたけれど、Timさんは再度同じことが起きた時の事ことを想定して、今回はT Pawlも簡単に外して交換可能な構造に変更しておいてくれたようだ。
これでまた安心してフィールドで酷使できると思うとちょっと嬉しいかな。





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by slowfishing-yun | 2018-05-31 22:38 | My Favorite Reels | Comments(0)
2018年 05月 28日

<Episode #393> 向かい風の中の朱鞠内湖MAX

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西北西の風が吹くとちょうど出し風になる朱鞠内湖の前浜で、湖は濃い紺色に染まりながらこのうえなく穏やかな表情をしていたように思う。
前浜に係留されている何艘もの貸出ボートが静かに打ち寄せる波に揺られてガタゴトと音を立てていた。
東の空がゆっくりと明るくなり始めているけれど、渡船の出船時間は朝の4時の予定。
まだ日の出前だというのにキャンプ場の木立の方からは野鳥のさえずりが賑やかに聞こえ始めようとしていた。

当初の予定ではmasaさんとオホーツクを流れる2つの本流を巡る予定でいたのだけれど、フィールドのコンディションから金曜日の夜に朱鞠内湖へと急遽土曜日の行き先を変更することにした。
そんな中、いつもお世話になっている幌加内町のあじよし食堂でジンギスカンを初めて注文してみるというのも、今回の楽しみのひとつだっただろうか。





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先週と同様に今回も北大島に渡してもらうことにする。
早朝のうちはまだ青空もところどころで顔を出してくれていたけれど、ほぼ向かい風が吹き続ける中、朱鞠内湖の空は次第に厚い雲に覆われていくようになっていった。
いつもなら5月の空の鮮やかなアズールブルーと新緑のグリーン、そして白樺の幹のオフホワイトとが印象的な朱鞠内湖だけれど、この日はグレーの空とモスグリーン色の湖水の色とが不思議なぐらいに印象的な朱鞠内湖だった。
西北西や西からの向かい風が強くなると、やがて北大島の前の湖面は白波が立つぐらいうねりが強まり始める。
向かい風の中でひたすらキャストを繰り返すことで疲労感が蓄積し、冷たい風で体感温度が徐々に下がり始めると僕の釣りへの集中力も次第に保てなくなる。
そんな中でsugiさんが淹れてくれた野幌珈琲のフレンチローストのコーヒーが体の芯から温めてくれるようで、冷え切った身体にはこのうえなくありがたかった。
湖畔で気持ちの良い昼寝をしていても、寒さで何度もお昼寝から目覚るという朱鞠内湖MAXは、僕にとって久しぶりかもしれない。





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とてもラッキーなことなんだろうけれど、たまたまタイミングが良かったこともあってか、この日は2尾のイトウに出合うことが出来た。
まだまだ若いイトウだけれどメタリックカラーの頬が印象的なイトウで、とてもイトウらしくないスピード感に溢れた元気なイトウ達だったかな。

普段はフライを飲み込まれないようになるべく速いリトリーブを心掛けているのだけれど、最初のイトウにはフライを喉の奥までしっかりと飲み込まれてしまった。
もちろんフライはバーブレスだけれど、フォーセップでフライを挟んでいるうちにイトウがバタバタ、グルグルと大暴れして、フライを外す際に少し出血させてしまったようだ。
リリース時にはとりあえず元気に湖に戻っていったけれど、今でも湖で元気に泳いでくれていることを心から願うばかり。

イブニング近くになれば風や波も収まり、今日も穏やかな表情の朱鞠内湖の一面が見れるかなと期待したけれど、イブニングを迎えても風は一向に収まることはなく、朱鞠内湖の空は雲で閉ざされたまま。
そしてMAXを無事に終えた僕らを載せた迎えのボートが、夕闇が迫ろうとしている前浜の桟橋にスルスルっと滑り込むように到着する。
ボートから降りて釣り人の車がたくさん並んだ前浜に立ってみるとハッと何かに気がついた。
そこは北大島で見た朱鞠内湖とはまるで別世界のような静かで穏やかな表情をした朱鞠内湖が目の前に広がっていたのだった。





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by slowfishing-yun | 2018-05-28 22:13 | Fishing Reports | Comments(4)
2018年 05月 20日

<Episode #392> 大人のピクニック / 朱鞠内湖

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薄い灰色の雲のフィルターを通して柔らかい早朝の日差しがモスグリーン色の湖面をゆっくりと照らしている。
僕たちをこの日の風裏となる北大裏で降ろした渡船のボートがそんな湖面の向こうに小さく消えていこうとしていた。
ボートのエンジン音が次第にフェードアウトしていくと、静寂さと共に野鳥の囀りが耳に届くようになり、そして今度は背後の白樺林の上の方でゴーゴーと風が強く吹く音(確か予報では風速6m/s)がするようになっていた。
北大島まではうねる波にボートの底がたたきつけられて結構お尻が痛かったけれど、北大島を経由して北大裏に近づくと、湖面のうねりは嘘のように消えていったのが印象的だったかな。
漁協の話によると先週よりも湖の水位は1m以上は上昇していて、朱鞠内湖はほとんど満水に近いんだそうだ。
青空の下で輝く朱鞠内湖の風景も好きだけれど、曇り空の下だと少し肌寒くってブルーグリーンの色彩がより際立つように思えて、こちらも結構好きだったりする。

パラパラと小雨が降る中、温かいコーヒーを淹れて冷えた身体を温めたりもした。
結局、北北東の風が強く吹く日の風裏となる北大裏で僕らは何一つ生命感を感じることがなく、相談の結果、北大裏からポイント移動して北大島でこの日のMAXを終えることにした。





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今回の釣りの目的は何と言っても去年に引き続き、朱鞠内湖での大人のピクニック。
さらに今回のピクニックのメインディッシュはというと、Bistro-andieloop(Cafeからランクアップ)の2種類のホットサンド。

そしてそのメニューはというと、自家製ベーコンとトマトソースのホットサンドに自家製スモークチキンとホワイトソースのホットサンド。

毎回腕を上げているandieさんの2種類のホットサンドはどちらも絶品で、久しぶりに食パン5枚とおなかの方にもボリュームも満点(笑)
日差しに恵まれてもう少し気温が高くてビール日和だったら、きっとキリっと冷えたビールか泡のワインにピッタリだったのにと友人たちともちょっと後悔。

さてさて肝心の釣りの方はいうと、湖の濁りの程度そのものは先週とほとんど変化がないのだけれど、岸際を泳ぐワカサギの群れの数が格段に増えたことにちょっと期待をしたりする。

食後のシエスタを終えて、まだ釣りへの集中力がそれほど完全ではない時だったけれど、キャスト後に10カウント。
ロングストロークのリトリーブを始めて3回目のリトリーブで根掛りのような重くて強い衝撃が僕のロッドに訪れる。
衝撃の主は、まだまだ完全に大人にはなりきれていない若いイトウだったけれど、イトウらしい少しブルーがかったメタリックな頬の色をしたイトウだった。

事前の天気予報の内容とは異なり、何とかひどい雨にはあたらなかったけれど、おそらく来年の朱鞠内湖での大人のピクニックの時は、もう少し温かい日が巡って来たらいいのになと思った。
きっと湖畔でのビール(おそらくホットサンドにはコロナビールが一番合いそう)が美味いに違いないと思ったから。





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by slowfishing-yun | 2018-05-20 22:58 | Fishing Reports | Comments(10)
2018年 05月 14日

<Episode #391> シエスタ / 朱鞠内湖

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シエスタ(Siesta)とは、スペイン語でお昼寝を意味する言葉なんだということを、きっとこちらを読んでくださっている皆さんはご存じに違いない。

天気予報では一日を通して24個のお天気マークがずらりと横並びに続き、日中の気温がいかにもグングンと上がりそうな土曜日、友人たちと渡船サービスが始まった朱鞠内湖に集うことにする。
きっとこんな日は5月の太陽の湖面からの照り返しが強くて、夕方には僕の顔も真っ赤に焼けているに違いない。
本当は日焼け止めでも顔に塗っておくのがベストなのだろうけれど、ものぐさ釣り師は日焼け止めクリームとはどうやら無縁のようで、一度もドラッグストアで購入したことはなかったりする。
なにしろ湖畔でのお昼寝(シエスタ)タイムの時にも、顔の上に帽子を置いて日よけに代わりにしているぐらいだから。

前浜からの渡船の出船時間は朝の5時。
日の出前の静寂さが湖畔を包んでいるけれど、先週とは違っていくつも浮かんでいた大きな氷の塊の姿は湖面からすっかり消えている。
予想通り氷は融けたけれど、そこはまだまだ氷が融けたばかりの氷水といった感じで水温はまだまだ低いようだし、モスグリーン色をした湖水の濁りも先週ととくに変化はない。
膝下までウェーディングしてブーツのつま先がやっと見えるといったところだろうか。
おそらく湖の北部やインレット周辺の方がこの濁りは幾分薄らいでいるものだと思う。
そういえば早朝の湖面にライズリングが広がるということも一度も見ることはなかったかな。

これまでの経験からそんなことはおおよそ見当はついているのだけれど、イトウとの出合いにまったく期待が持てないわけではないし、それに今シーズン初めて朱鞠内湖で過ごすMAXだから、一番心地良く過ごせそうな北大島に渡してもらうことにした。
もちろんお昼寝(シエスタ)用のロールマットもしっかりと忘れないようにして。




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僕の場合、NHK-FMの「音の風景」という番組を聴くのがなぜかとても好きだったりする。
特に自然の中で鳥たちの囀りがまるで耳元で鮮明に響いてくるような番組内容の時ならなおさら好きだろうか。

今シーズンの朱鞠内湖での初MAXでは、湖のあまり良くないコンディションもあって、湖畔でのお昼寝(シエスタ)タイムもいつの間にかMAXになっていた。
意識の遠くで友人のキャストするサウンドに交じって打ち寄せる波の音が響いてくる。
風が少し穏やかになると背後の白樺林から様々な野鳥の囀りが響いてきた。
まるでお気に入りの「音の風景」という番組をリアルタイムで聴いているかのように、とても心地良い時間を北大島で過ごせたように思う。

岸際にワカサギの小さな群れを何度か見たけれど、本格的なワカサギの岸寄りまではまだまだ時間を要するのだろう。
トラウトのボイルは1日を通して2度だけ見たけれど、イトウのボイルは皆無。
でも遠くにいたルアー釣り師の方はイトウに出合っていたようだから、この濁りの中でも出合えるチャンスは皆無という訳ではないらしい。

予想通り心地良いシエスタもあってか、僕の顔もすっかり赤く日焼けをしてしまった。
ノーバイトで過ごした朱鞠内湖MAXは、湖畔でのシエスタがあってもやっぱり長く感じられた一日となった。
来週も友人たちとまた訪れる予定だから、次にこの地を訪れる時も日焼け止め対策を少しぐらいは考えておいた方が良さそうなぐらい天気が良いといいのだけれど。




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by slowfishing-yun | 2018-05-14 22:23 | Fishing Reports | Comments(6)
2018年 05月 05日

<Episode #390> 静寂な湖 / Lake Shumarinai

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車のドアから一歩外に出ると、雨上がりのひんやりとした空気感と共に僕は何とも言えない静寂さに包まれた。
きっと湖全体がすっぽりと隈なく朝靄に包まれているからなのだろう。
さながら音の輪郭が一層際立つレコーディングルームの中にでも迷い込んだ気分だった。
まるで隣でささやいているかのようにウグイスや名も知れぬ野鳥の囀りが僕へと降り注いでくる。
それは僕が知っている朱鞠内湖らしい美しい朝だった。

僕は一瞬、タルコフスキー監督の映画「ノスタルジア」の中の朝靄のシーンを思い出す。

雪解けの流れを音色を耳にしながら、厚く固まった雪の上を歩いてイタリア半島の先端を目指すとする。
雪の上を歩きながらも、僕は相変わらず風の存在感を全く感じない。
長い白樺林を抜けると、きっとこんな日の朝の湖面はメタリックなシルバーグレイにピカピカになるまで磨き上げられているに違いない。





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釣りには不向きな朝だった。
でもこの静寂さとロケーションの中にポツリと佇みたくって深夜に200kmも車を走らせてきたのだから不満は何一つない。
何度も大きく息を吸い込み、ゆっくりと息を吐いた。
きっと湖を包んでいる朝靄が消え去り青空が顔を出したら、ゆっくりと湖面がさざ波立つに違いないから。

湖のコンディションからいうと、湖面にはいくつもの氷の塊が浮かび、湖水も透明度は50cm程度で朱鞠内湖らしいモスグリーン色に染まっていた。
取水崎の濁りはイタリアよりもさらにきつく、雪解けの沢水か注ぐインレットの方が濁りは薄らいでいたと思う。

ランニングラインをリトリーブする左手が強い衝撃でグゥンと止まる。
僕はその次に続く大きなヘッドシェイクを期待するのだけれども、ロッドはグリップの根元から美しいベンディングカーブを描いたまま。
偏光グラス越しにその存在と位置をチェックはしているものの、水面下の切り株にフライを何度も引っ掛けてしまい、フライボックスから一つまた一つとオリーブ色のゾンカーが姿を消していく。

収獲も一つあった。
マイザーの14’、#7/8番MKSにアトランティック・サーモン・ショート、8/9、S1/S2、520grがとてもマッチしていたこと。
本当は9/10があればそちらを使いたいんだけれど、ラインナップにはないのでちょっと残念。
それでもヘッドが少し短くなったおかげで、少しは長く丁寧にリトリーブすることが出来るかなと期待している次第。

リトリーブ中に僕が感じた根掛りとは異なる違和感は2度。
以前にも切り株の間にフライを通していて予想外の素敵な出合いもあったから、思わずそんな記憶がフッと僕の脳裏に蘇る一日だった。
あの静寂さを忘れないうちに、また足を運べればと思っている。





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by slowfishing-yun | 2018-05-05 22:43 | Fishing Reports | Comments(4)