カテゴリ:Fishing Reports( 188 )


2018年 11月 18日

<Episode #423> 初雪

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最初はごくごく小さな白い粒状の塊だった。
それが時間共に真綿のように広がっていき、まるでパラシュートのようにユラユラと空から降り落ちてくるスピードがゆっくりとしたものとなった。
土曜日はmasaさんとの日帰りでの天塩川釣行だったけれど、帰りの美深峠は日中から降り始めた雪が数cmほどシャーベット状になって積もっていて、車のヘッドライトが昨夜よりも一段と明るくなったような気がした。
日中のフィールドが降り積もった雪で白一色に彩られることはなかったけれど、もしかしたら今回が今シーズン最後の天塩川になるのかも、と僕は思った。
水温は5~6℃を推移する。
それにしてもウェーディングシューズを履かず、ブーツタイプのウェーダーを履いて本流で釣りをするのは、ブーツの中の足もとが不安定で本当に疲れるなあ(笑)





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釣りの方はというと、もしかしたら今シーズン最後になるのかもしれないのに特に予想外のサプライズが起こったわけでもなく、いつものようにフライをスイングさせながらワクワクはしたものの、結果的には概ね穏やかな釣りとなった。

それにしてもシーズン中は毎週のように天塩川を訪れながら、道内には他にもたくさんの魅力的な本流があるというのに、どうして僕はこれほどまでに天塩川に魅了されているのかなと、なかなかその答えを言葉にできないでいる。
そういえば20年以上も前に3~4年ほど仕事で名寄に住んでいたことがあったけれど、その時は全くそんな魅力には気づきもしなかったのに。
もしかしたらハラハラするような大きな鱒に出合えるかもしれないという魅力だけではないのは、もちろん確かなこと。
おそらく本流の規模、渓相、適度な深度と流速、パノラマチックな視界の広さ、視界に入る本流・空・河畔林の割合のバランス?などといろいろと考えを巡らせたりする。
どれもそうだし、どれもそれだけではないのかもしれない。

やはりその答えを言葉にすることは簡単にできないようだし、どうやら言葉にする必要すらもなさそうだ。
何しろその答えが見つけられなくても、シーズン中は毎週のように足を運んでいるのだから…笑
                                  68.00



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by slowfishing-yun | 2018-11-18 21:24 | Fishing Reports | Comments(4)
2018年 11月 13日

<Episode #421> 11月の天塩川 / アメマスの日

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札幌近郊のR275のアスファルトはというと夕方から降り始めた晩秋の小雨に濡れて黒々と光り、おまけに僕の車や対向車のヘッドライトに照らされてギラギラと眩しく輝いていた。
深夜のR275を北上するにつれて雨は上がり、やがてアスファルトは遠目のヘッドライトに照らされて白く光り始め、人工の光が乏しい夜空には雲の隙間からいくつもの星が輝きだしただろうか。
ロングドライブで少し気が緩んでしまったのか、そんな星空にちょっとよそ見をして何気にふと視線を前方にやると、数10m先に立派な2本の大きな角が印象的なオスのエゾ鹿がヘッドライトに照らされているものだから、まどろんだ雰囲気から僕は一瞬にして全身に緊張が走るのを覚えた。
フィールドでは夕暮れや夜にになると鹿の鳴き声を何度も耳にすることがあるから、おそらく彼等の繁殖の時期でもあるのだろう。
それにしても、もしもあの大きなオスのエゾ鹿とぶつかって車のフロントガラスを突き破って車内に入ってきていたらと考えただけで、僕は思わずゾッとしてしまう。
めったに対向車に出合わない深夜のR275を運転する際は、スピードとヘッドライトに照らされる前方には十分注意が必要なようだ。




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週末の天塩川はフィールドのコンディション的にも釣りをするにはちょっと厳しいかなと思っていたけれど、天気予報の降雨量予想が少ない方にシフトしてくれたので、シーズン終盤のフィールドで過ごすことにする。
土曜日はエアフロのスカジットスイッチのフローティングと15フィートのT-11を使い、日曜日はフライのスイングスピードを少し遅らせたくって、スカジットiショートと15フィートのT-11の組み合わせとした。
水温は8℃台を推移し、テレメーターの濁度計は相変わらず機能していないけれど、印象的に透明度は80cmといったところだろうか。
金曜日の夕方から上流の岩尾内湖からの放水が始まり、本流の水位は少し上がったのは当然だけれど、おそらく濁度の方も少し上がったのではないかと僕は勝手に予想する。

何となく遡上してきたサーモン達の産卵時期らしく今日はアメマスの日になるかなと思っていたら、やはり予想通りアメマスの週末となった。
でも、一度だけアメマスに交じってMサイズのレインボーが予想外に顔を出してくれたのはちょっと驚きだったことと、右岸の護岸された深瀬でLサイズのレインボーにバッキングラインまでリールから一気にラインを引き出されたのも予想外だったかな。
あのアディオスはしかたがなかったとはいえ、欲を言えばやはり少しだけでも触れたかったかなと思う。

雨上がりのフィールドは、それにしても美しすぎた。
山肌から立ち昇る水蒸気というか朝霧がとても印象的である。
フィールドに吹く風は、その存在を思わず忘れてしまうぐらい穏やかだったと思う。
今年は初雪の便りが2週間ほど遅れているのだそうだ。
おそらくもうすぐ北のフィールドにも冬の訪れを知らせる白い便りが届くに違いない。
                                          68.07




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by slowfishing-yun | 2018-11-13 21:29 | Fishing Reports | Comments(6)
2018年 11月 06日

<Episode #420> 暖かな晩秋

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仕事帰りに車の中で聞いたNHK-FMの女性アナウンサーが、今年の11月前半は気温が例年よりもかなり高めに推移するでしょうと話していた。
先週には思わず居間のストーブに火をつけるぐらい気温が下がって、とうとう中山峠にも初雪が積もって路面は圧雪アイスバーンとなったようだし、遠くに見える手稲山の頂にはすっかり白い雪化粧が施されていただろうか。
確かに深夜のR275を北上していて朱鞠内湖の取水埼付近のクネクネと曲がるカーブを通っていると、車の遠目のヘッドライトに照らされた路肩や斜面にはシャーベット状の雪が数cmほど積もっていた。
少し開けた車の窓から入ってくる外気に気温の下がった深夜の鋭角的な冷たさが感じられないことから、明日の気温の高さが容易に想像がついた。
例年の今頃になると、すっかり白一色となった冬景色のフィールドが僕を出迎えてくれるのだけれども、今年はまだまだ晩秋の気配に満ちたフィールドだった。
iPhoneの天気予報のアプリでは、明日の最高気温は16℃前後だろうか。
アラームは6時にセットする。
遠くから響いてくるエゾジカの鳴き声を聞きながら、僕は朝まで車の荷室にひいたシュラフの中に包まって眠ることにした。





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早朝の水温は7℃前後だけれど、午後にもなると8℃近くまで水温は上がったように思う。
本流の濁度を示すテレメータはすっかり壊れているようだけれど、少し濁りが入って透明度は80cm~1mぐらいといったところだろうか。
濁度は一桁の後半というぐらいが妥当な数字のような気がする。
上流の岩尾内湖からの放水は止まっているから、本当はもう少しクリアーで青味がかった本流の色を期待したのだけれど、先日降った雨量のことを考えると贅沢なことは言えないのかもしれない。

広葉樹の紅葉はほとんど終わったようで、それに代わって針葉樹の山吹色をした紅葉が秋日に照らされて見事なぐらいに美しかった。
風に吹かれて枯れ葉がフィールドの上を舞い、いくつもが川面の上を秋風に吹かれて軽やかに滑っていった。
木々の葉が落ちて見晴らしがよくなったこともあってか、少しだけフィールドが寂しくなったような気がする。

例年なら水温もある程度下がり、グッドコンディションの天塩川のアメマスに出合えてもよさそうなんだけれど、このいかにも11月らしくない暖かな天気のせいか、アメマスではなくレインボーが顔を出してくれたのは、僕にとってちょっと嬉しい誤算だったかなと思う。
                                         68.15→68.05




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by slowfishing-yun | 2018-11-06 00:11 | Fishing Reports | Comments(8)
2018年 10月 28日

<Episode #419> 秋の色と月明り

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世の中には言葉に言い表せないぐらいたくさんの色があるけれど、おそらく僕が一番惹かれる色はマクラーレンという英国のスポーツカーメーカーのオレンジかもしれない。
おそらく僕がまだ幼かった頃に見たMcLarenのM8AというのCAN-AMカーのイメージが強いからだと思う。
イエローよりも少しオレンジがかっていて、どこか山吹色にも色の感じが似ていて、追い越し禁止のセンターラインのオレンジにもう少しイエローを加えたような色とでも表現すればいいだろうか。
1週間ぶりに訪れたSalty Heaven Riverのフィールドだったけれど、今にも空から真っ直ぐに雨粒が落ちてきそうな濃淡のない空が頭上に広がる中、ブラウンとイエローそしてオレンジといったオータムカラーにフィールドは溢れていたように思う。




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ポツポツと存在感の薄い雨が降る中、けっして暖かいといったわけではないけれど、すっかりくたびれてしまった僕のフリース地のSIMMSのグローブも、それほど必要と感じない朝だった。
雨雲の動きを時折iPhoneでチェックしながら、ちょっと慌ただしくフィールドを巡ることにする。
晴れの日が続いたせいだろうか、フィールドの濁度もほとんど気になることがないぐらい天塩川としてはとてもクリアーな方だったように思う。

OTの岩盤ポイントのラストでアメマスらしいアタリが数度ほど訪れたけれど、本流レインボーらしい衝撃は僕の指先になかなか訪れてはくれない。
やがて頭上の空は厚い雲にすっぽりと覆われ、大粒の雨が勢いよく暗い秋空からいくつも落ち始めた。
本流の川面はたくさんの降り落ちる雨粒の飛沫でよりいっそうシルバーに輝く。

とうとうこの日のために巻いておいた4本のコーンヘッド仕様のE.S.Lをすべて根掛りでロストしてしまった。
それと同時に何とも言えない疲労感のようなものをじわじわと感じられるようになり、僕のモチベーションもそれに伴って少しずつトーンダウン。
当然のように車中泊の用意はしてきたけれど、無理はせずに今日はフィールドを離れることにした。
帰り道のR275、思わず車を路肩に止めてしまうぐらい、のぼったばかりの月がきれいだった。
そして、なぜか帰りのハイウェイから見た札幌の街の明かりがいつもよりもとにかく明るく見えたのが僕にはとても印象的だった。
                                     67.89→67.93




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by slowfishing-yun | 2018-10-28 18:29 | Fishing Reports | Comments(16)
2018年 10月 21日

<Episode #418> Autumn vacation


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毎年恒例の僕にとっての秋休み。
今年は何とか天気が大崩れすることなく、大好きなSalty Heaven Riverのフィールドで4日間を過ごすことが出来た。
早朝の気温は-2℃までグッと冷え込む。
秋の始まりのフィールドはいつもキラキラと輝いていたように僕には感じられた。




Day 1/4




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Day 2/4




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Day 3/4





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Day 4/4





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長いようで短かった、思ったよりもあっという間に過ぎ去ってしまった4日間だった。
これまでに何回も秋休みと称して数日間にわたりフィールドにステイしたことがあるから、4日間なんてあっという間に過ぎ去っていくことは最初から分かっていたんだけれど、フィールドから離れてしまうと、やっぱりもう少しフィールドで過ごしていたかったなあと思ってしまう。
1日の中での気温差が大きいから、釣りの方は相変わらず厳しいのに変わりはないけれど、フィールドに立っているだけで、周りのすべてが変化し続けているから、おのずといろんなことを僕自身も感じてしまうものかもしれない。
海水温の影響なのか、今年は第1陣は早かったけれど本格的なサーモンの遡上がどうやら少し遅れ気味な感じがする。
それでも気温の寒暖差が大きいから、日を追うごとにフィールドの色彩が少しずつ変化しているのが感じられた。
また来年の今頃、フィールドにロングステイするのが今から楽しみだったりする。
                           67.89→68.01→67.86



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by slowfishing-yun | 2018-10-21 18:14 | Fishing Reports | Comments(6)
2018年 10月 15日

<Episode #417> Autumn field

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一桁という気温の低さのせいか、やや鋭角的に僕の皮膚をなぞっていく秋の風がゆっくりとではあるがフィールドには吹いていた。
真冬ほどではないけれど、しばらくするとジンジンとフリース地のグローブをはめていない指先が感覚を失い始める。
水温がまだ11℃前後ということもあって、この日も幻想的な朝霧がフィールド全体をベールのように覆っていた。
どうやら昨夕からまた岩尾内湖の放水が始まったようだけれど、今日も天塩川は何事もなかったかのように流れていた。
しばらくもすると、頭上の空はきっと濃淡のない淡いグレーからいくつかの雲がぽっかりと浮かんだ清々しい秋空へと変わっていくのだろう。





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ABUさんには素敵なLサイズの本流レインボーが2尾も微笑んだようだけれど、僕には冬に向けて本流の水温が少しずつ下がってきていることを感じさせるアメマス達とアベレージサイズのレインボーが顔を出してくれただけ。
そういえば雪虫が飛んでみるのを見かけると、数週間のうちに雪が降るという話は聞いたことがあるけれど、アメマスの白い斑点を見ても、数週間後にはフィールドに雪が降ったりはおそらくしないと思う。

イタドリの葉が山吹色に色付くとともに、盛夏の深い緑は徐々に色褪せていき、フィールドには赤やオレンジといった熱量の乏しい暖色系の色彩が今年も増えていく。
それにしても日中の気温が安定していたこともあり、フィールドにウェーディングしているだけでも気持ちが良くって、「それにしても、なんて気持ちがいいんだろう」とフライラインの軌跡を目で追いながらスイングするフライをイメージしつつ、僕は何度も独り言のようにつぶやいてしまった。

いつもならお昼のサイレンを耳にするとフィールドをあとにする準備を始めるのだけれど、この日はあまりもフィールドで過ごす居心地が良かったので、ABUさんがLサイズの本流レインボーに出合ったというポイントでチューブフライをひと流ししてみる。
もちろんそんんな簡単に出合えないのは十分承知の上でのことだけれど、やっぱりスイングしているフライをイメージしているだけれども気持ちが良かったかな。
不意に訪れるかもしれない突然の衝撃に淡い期待を抱きながら…笑
                                     68.09→68.00




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by slowfishing-yun | 2018-10-15 21:56 | Fishing Reports | Comments(4)
2018年 10月 08日

<Episode #416> 秋の空

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土曜日の空は、不思議なほど秋らしく、とても青くて高かった。
もしかしたら、それは近づいてくる次の台風の前触れだったのかもしれない。
秋虫の羽音に交じって、木々の葉が風に吹かれていた。
そんな緩やかな時間が流れる中、空の青さと色付き始めた木々の葉のコントラストが鮮やかだったのが、僕にはとても印象的だったかな。





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前日からフィールドに入った友人たちからの素敵な知らせに僕の心も思わず踊ってしまった。
まだ仕事も終わっていないというのに、すっかり僕まで素敵なレインボーに出合えたような気分になってしまったものだから…。
でもいざフィールドに立ってみるともちろんそんなに簡単にレインボーに出合えるわけもなく、近づいてくる台風の存在とフィールドでの残された時間に、次第に気持ちが焦らされるような気がして、キャストにランニングラインの処理といろんなところでミスが目立って気持ちがモヤモヤしてしまう。

先週は遡上してきたサーモン達の姿をたくさん見たんだけれど、今週は同じ場所でサーモンの姿を全く見かけなかった。
僕はすっかりその気になって晩秋仕様のエッグなフライをフライケースにたくさん用意してきたんだけれど、どうやら当てが外れてしまったようだ。
イブニングには名も知れぬ小さなカゲロウがハッチし、水温も12℃前後と予想に反して本流はまだまだ晩夏モードだった様子。
結局、僕のスイングさせるE.S.L.には小さなアメマスが微笑んでくれただけ。
イメージしていたスイング中に突然ラインを引っ手繰るような衝撃は、結局期待に反して一度も訪れなかったかな。
でも久しぶりにアメマスの顔を見ることが出来たし、雪虫が飛んでいるのも見たから、これからゆっくりと秋が深まっていくんだろうなと思った次第。
                              67.86→67.93




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by slowfishing-yun | 2018-10-08 18:21 | Fishing Reports | Comments(10)
2018年 10月 01日

<Episode #415> 67.73

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テレメーターの水位計が示す67.73という数字は、おそらく僕が知っている天塩川の中で一番低い水位を示していたかもしれない。
フィールドのロケーションはこれまでとすっかり変わり、いつもとは違う淀んだような有機物が分解されるような匂いが漂っている。
いつもなら流れに隠れている岩盤がむき出しとなってさらに太陽の日差しにさらされて乾くものだから、フィールドを彩る色彩のバランスがすっかり変わってしまっていた。

それでも予報通り朝靄がフィールドをすっぽりと包んでいた。
ゆっくりと呼吸すると、吐く息の白さに季節の変化を感じたりする。
どうりで寒いと思ったら、朝の気温は5℃まで下がっていた。





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14℃前後とトラウトの生息環境としては、水温的におそらく理想的な数字なのだろう。
なにしろ、僕が最後にはアディオスしてしまったLサイズのレインボーも、その下流へと疾走するスピードだけは申し分なかったから。
何とか3回目かの疾走はiPhoneの動画で撮ることが出来たけれど、最初とその前の疾走のスピード感と距離はといういと動画とはまったく比べものにもならなくって、いつもあのサスティーンの効いた音色が奏でられるシーンを動画に撮って残しておければとな思ってしまう。
それにしても水位が低いとこれほどまでに流速も遅くなるんだと実感してしまった週末だった。
フローティングのスカジットSHやスイッチSHにタイプ3のティップの組み合わせのラインシステムだったけれど、とにかくフライのロストが多かった。
結局のところ、シンプルなオリーブやブラックのビーズヘッドウーリーが一番活躍してくれたのかもしれない。

鮭の遡上も例年よりも少し早いような印象を持った。
これは少し早めにE.S.Lを用意しておいた方が良さそうだね。
                                67.73





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by slowfishing-yun | 2018-10-01 22:02 | Fishing Reports | Comments(5)
2018年 09月 24日

<Episode #414> Low Waterと肘の痛み

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首から両肩、そして両手にかけて何かを持ち上げる時に痛みを伴う違和感を先週あたりから感じ始めていた。
フィールドにいる時も、周囲のちょっとした変化に気が向いている時やフライがスイングしている時はそれ程でもないのだけれど、それでもふとした瞬間にズキンと鋭角的な痛みが走ることがあった。
特に肘を延ばしたままロッドで蛍光イエローの600grスカジットSHやターコイズブルーの540grのスイッチSHをリフトしている時が辛かっただろうか。
スペイキャストにチャレンジし始めた時のスペイ肘のような痛みともまた少し違う痛みのようだ。
きっと加齢によるものなのだろうけれど、歯が痛い時と同じように、何かしらの痛みがると好きな釣りをしていてもなかなか夢中になって楽しめないものだと思う。





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Low Waterの天塩川。
いつもの見慣れた光景とは少し違っていて、不思議な違和感を覚えたりする。
水温は14℃前後とレインボーの活性にも一番適した水温に近いのかもしれない。
そんな有り余る期待感をよそに、早朝から何も起こらない時間だけが過ぎていった。

土曜日の午後に訪れたユウスケさんポイントの対岸だった。
流れの速い浅瀬から続く水深のある深瀬でゆっくりとフライをスイングさせる。
スイングの後半に少しだけ誘いを入れてみると、予想に反して引っ手繰るようなテイクが訪れた。
この水温だとレインボーのスピード感もMAXに近いのだろう。
サラシオーネからもの凄いスピードで引き出されていくランニングラインとレインボーの横っ飛びのジャンプの美しさに、僕は思わず息をのんでしまった。

Lサイズの期待に反して、サイズこそMサイズ後半だったけれど、メタリックに輝くとても美しいレインボーだった。
その美しさを言葉に言い換える技量を持ち合わせていないことにもどかしさすら覚えたものだ。
VARIVASの#2番フックに巻いたダブルエッグ・サッキングリーチをフォーセップで外したけれど、少し血が滲んでいたので指でしばらく圧迫止血し、流れに戻るのをしっかりと見届けた。


翌日は林道側で先行者の大きくてフレッシュな足跡を岸際に見た。
くれぐれも用心だけは怠らないようにしないと。

イタドリの葉がゆっくりと山吹色に色付き始めていた。
フィールドはゆっくりと秋へと向かい始めているようだ。
                              67.81→67.74→67.85




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by slowfishing-yun | 2018-09-24 18:15 | Fishing Reports | Comments(4)
2018年 09月 19日

<Episode #413> 秋虫の羽音と朝霧の本流

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台風による降雨と北海道で起こった地震の影響とで、僕がフィールドに足を運ぶのにこの時期としては珍しく、少し間隔があいてしまったようだ。
週間天気予報から、どうやら好天に恵まれそうな9月最初の連休を、北のフィールドである天塩川で過ごすことにする。
相変わらず久しぶりの車中泊を兼ねた釣り旅だと忘れ物がないかつい不安になってしまうのはいつものこと。
いつも頭の中でひとつずつイメージしながらチェックするのだけれど、それにも限界があるから、そのうちに忘れ物チェックリストでも作ってみようかなと思っていたりする。
日の出時刻はおおよそ5時過ぎだ。
早めに着いて仮眠をとることもあるけれど、今回はその時刻をめどにR275をゆっくりと北上する。
途中で立ち寄ったコンビニで陳列されているドリンクの数の少なさに、地震による物流への影響をひしひしと感じてしまった。





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今回僕がフィールドで僕が過ごした間、早朝のフィールドは幻想的な朝霧に包まれて出迎えてくれた。
野鳥の囀りと静寂さとがフィールドいっぱいにクリアーな輪郭を描きながら広がる中、水位がかなり下がり透明感の増した本流の流れは美しい音色を奏でながらよりスローに流れ続けていた。
時折岸際の浅瀬を遡上しようとするサーモン達の姿を目にする。
いよいよ秋シーズンもこれから少しずつ本格的になるのだろう。
野草や大きなイタドリの葉が風に吹かれて揺れる中、秋虫たちの羽音の音色がいつまでも響いていた。

あまり期待はしていなかったのだけれど、OTの更に下流の岩盤エリアでタイプ3のティップの先に結ばれたコーンヘッド仕様の"Interaction" Black&orangeをLサイズのレインボーが見つけてくれたのは、僕にとってはちょっと嬉しい誤算だった。
本当は朝一に入った昨年の同時期にアディオスされたONでのグッドサイズとの出合いを期待したのだけれど、それはあくまでも期待を込めてということで…。

みるみるとフィールドの水位は下がっていき、67.77というテレメーターの数字はきっと初めてだと思うのだけれど、フィールドで目にした新しい光景は、僕がこれまで見慣れてきたものとはちょっと違った様相を呈したりしていて、それはそれでなかなか刺激的だったりもした。

それは予想以上の水温の上昇と水位の低下の中で、次はどこのポイントに足を運ぼうかとiPhoneを片手にABUさんと相談している最中だった。
OKの中州下でスイング後に流れの中でステイしていたT-11のティップの先の"Interaction"がいきなり強い力で引き込まれる。
なかなかのスピード感を兼ね備えたMサイズ後半の美しいレインボーだった。

そんなレインボーをゆっくりと流れにリリースすると、背後の草むらからまた秋虫の羽音が一段と大きくなって響いてくるのだった。
                                 67.97→67.77




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by slowfishing-yun | 2018-09-19 21:59 | Fishing Reports | Comments(8)