カテゴリ:Fishing Reports( 179 )


2018年 09月 19日

<Episode #413> 秋虫の羽音と朝霧の本流

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台風による降雨と北海道で起こった地震の影響とで、僕がフィールドに足を運ぶのにこの時期としては珍しく、少し間隔があいてしまったようだ。
週間天気予報から、どうやら好天に恵まれそうな9月最初の連休を、北のフィールドである天塩川で過ごすことにする。
相変わらず久しぶりの車中泊を兼ねた釣り旅だと忘れ物がないかつい不安になってしまうのはいつものこと。
いつも頭の中でひとつずつイメージしながらチェックするのだけれど、それにも限界があるから、そのうちに忘れ物チェックリストでも作ってみようかなと思っていたりする。
日の出時刻はおおよそ5時過ぎだ。
早めに着いて仮眠をとることもあるけれど、今回はその時刻をめどにR275をゆっくりと北上する。
途中で立ち寄ったコンビニで陳列されているドリンクの数の少なさに、地震による物流への影響をひしひしと感じてしまった。





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今回僕がフィールドで僕が過ごした間、早朝のフィールドは幻想的な朝霧に包まれて出迎えてくれた。
野鳥の囀りと静寂さとがフィールドいっぱいにクリアーな輪郭を描きながら広がる中、水位がかなり下がり透明感の増した本流の流れは美しい音色を奏でながらよりスローに流れ続けていた。
時折岸際の浅瀬を遡上しようとするサーモン達の姿を目にする。
いよいよ秋シーズンもこれから少しずつ本格的になるのだろう。
野草や大きなイタドリの葉が風に吹かれて揺れる中、秋虫たちの羽音の音色がいつまでも響いていた。

あまり期待はしていなかったのだけれど、OTの更に下流の岩盤エリアでタイプ3のティップの先に結ばれたコーンヘッド仕様の"Interaction" Black&orangeをLサイズのレインボーが見つけてくれたのは、僕にとってはちょっと嬉しい誤算だった。
本当は朝一に入った昨年の同時期にアディオスされたONでのグッドサイズとの出合いを期待したのだけれど、それはあくまでも期待を込めてということで…。

みるみるとフィールドの水位は下がっていき、67.77というテレメーターの数字はきっと初めてだと思うのだけれど、フィールドで目にした新しい光景は、僕がこれまで見慣れてきたものとはちょっと違った様相を呈したりしていて、それはそれでなかなか刺激的だったりもした。

それは予想以上の水温の上昇と水位の低下の中で、次はどこのポイントに足を運ぼうかとiPhoneを片手にABUさんと相談している最中だった。
OKの中州下でスイング後に流れの中でステイしていたT-11のティップの先の"Interaction"がいきなり強い力で引き込まれる。
なかなかのスピード感を兼ね備えたMサイズ後半の美しいレインボーだった。

そんなレインボーをゆっくりと流れにリリースすると、背後の草むらからまた秋虫の羽音が一段と大きくなって響いてくるのだった。
                                 67.97→67.77




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by slowfishing-yun | 2018-09-19 21:59 | Fishing Reports | Comments(8)
2018年 09月 03日

<Episode #411> 晩夏のオホーツクのフィールド巡り

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フィールドに足を運ぶのは、前回の尻別川以来だから、僕のとってほぼ4週間ぶりになるだろうか。
雨による影響もあってか、週末のフィールドのコンディションがなかなか落ち着かず、結局夏のこの時期にこんなにもフィールドから足が遠のいてしまったのは久しぶりかもしれない。
案の定というか、家を発ってしばらくしてから、釣りの時には毎回被ることにしている革製のハンチング帽を壁掛けに置き忘れてきたのを思い出したりするのは予想通り。
今回も前日に降った雨の影響が響いて、一番足を運びたかった北の本流のコンディションは、どうやら最後まで整わなかったようだ。
そして一番雨の影響が少なそうに思えたオホーツクのフィールドに友人たちと足を運ぶことにしたけれど、やはりこちらも前日の雨の影響があって、セメントを薄めたような透明度が50㎝位の夏の本流が目の前を流れていたのだった。





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渚滑川、湧別川、それにオホーツクの小さな山上湖とあわただしくオホーツクの3ヶ所のフィールドを巡ることにした。
数週間前のTVニュースでは例年よりも早く大雪山に初雪が降ったという話題が取り上げられていたけれど、まだ季節は盛夏の余韻が残る晩夏だというのに、フィールドではちっと気の早い色付き始めた木々の葉を見ただろうか。
フィールドにお気に入りのロッドを手に佇んでいても、僕は何かが足らない感じがしてならなかった。
おそらくそれは、鳥たちの囀りがほとんど耳に届かなかったからかなとも思ったりする。
フィールドで耳にする鳥たちのさえずりというのは、きっと僕にとって欠かすことが出来ない重要なファクターなんだろうね。

今回はフィールドで晩夏のパワフルな躍動感を兼ね備えたレインボーに出合いたかったのだけれど、それは最後まで叶うことはなかった。
ピンクの尾びれに放射状に散りばめられたいくつもの黒いドットに思わずドキリとした週末だっただろうか。
                                   36.11
                                   77.44



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by slowfishing-yun | 2018-09-03 23:37 | Fishing Reports | Comments(6)
2018年 08月 05日

<Episode #407> 夏の尻別川

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羊蹄山の頂から雪が消えた夏のこの時期に、尻別川へとつながる中山峠を車で越えるのは、ちょうど1年ぶりになるだろうか。
お気に入りの北の本流は日中の水温が24℃前後を推移しているものだから、おそらくポイントの選択が先週よりもさらに限られそうな印象。
このところまとまった量の雨も降っていないから、テレメーターが示す尻別川の蘭越の水位も9.17前後とかなり減水が進んでいるようだ。
テレメーターに尻別川の水温表示はないけれど、sugiが水温計で計ってみると17℃だったそうだから、こちらの方がやはり水温が低いのだろう。
予想に反して夏の空は薄い雲でどこまでも覆われていて、ニセコを過ぎたあたりからポツポツとフロントガラスに小さな雨粒が当たり始めた。
レインウェアを用意せずに自宅に置いてきたことをほんの少しだけ後悔したけれど、シャツが少し濡れて重くなるぐらいの雨だったから、思ったよりも気持ちがよかった。
こんなサッと降る雨のことを「私雨(ワタクシアメ)」というのをNHKの「音の風景」でアナウンサーが話していた。





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両岸に砂や流木が堆積し、初夏の大水の影響を強く感じさせる久しぶりに訪れた昆布のスリーセクションだった。

Rod : R.B.Meiser 12'6" 6/7wt MKS "Black Doctor"
Reel : Barnt Reels Henshaw Perfect 3 3/4" Alloy Face
Line : Airflo Skagit Switch 480gr + 15' T-11
2.5号のフロロのティペットの先にはVARIVASのストリーマーフック#6番に巻いたビーズヘッド仕様の黒のウーリーというスタイルで一日を通す。

夏ゼミの鳴き声と本流の奏でる音色をBGMに蘭越エリアのフィールドでお気に入りのロッドを振る。
この時期としてはかなり減水しているとは思うけれど、フィールドの規模が僕がスペイを覚えた当時よりも少し小さくなっているように感じられた。

夏のアメマスが僕が巻くチープなビーズヘッド仕様のウーリーを昔と何ら変わらず気に入ってくれたようだ。
そんな僕が巻くチープなビーズヘッド仕様の黒のウーリーも10年以上前より少しは進化しただろうか。
予想に反してLサイズとMサイズの本流レインボーも僕の巻くビーズヘッド仕様のチープな黒のウーリーを気に入ってくれる。
久しぶりに感じる強烈でスピード感のある躍動感だった。

また機会があれば、ゆっくりと尻別川を訪れてみようと思う。
                                  9.16→9.17




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by slowfishing-yun | 2018-08-05 21:38 | Fishing Reports | Comments(6)
2018年 07月 30日

<Episode #406> Hot Summer

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遮る物を知らない真夏の日差しがジリジリと容赦なくウェーディングするアングラーに照り付ける。
日中の最高気温はあっという間に32℃を超え、本流の水温もテレメーターでは軽く24℃を超えていた。
これはアングラーにとって、なかなか厳しいコンディションになるのだろう。
そんな7月最後の週末を天塩川で過ごすことにした。

土曜日の早朝はまだフィールドを覆う霧が夏の日差しからアングラーをプロテクトしてくれていたかもしれない。
でも霧が晴れると、猛暑を凌ぐ暑さとギラギラするような川面からの照り返しが始まった。
フィールドを吹き抜けていく夏風がアングラーにとってささやかな癒しのようにすら感じられる。
河畔林の向こうから響いてくる夏ゼミの声もどこか弱々しかったんじゃないだろうか。
初めて見るような濁度1という数字も、暑さのせいでどこか現実離れしているようにすら僕には感じられた。

土曜日は期待し過ぎて一つのポイントに長く居過すぎたかもしれない。
同じことを昨シーズンもやっていたような気がするから、来年以降には是非ともこの経験を活かしたいところ。
暑さもあるけれど、僕にとってはちょっと不完全燃焼のような週末だったかな。
                                   68.04→67.97




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by slowfishing-yun | 2018-07-30 21:41 | Fishing Reports | Comments(6)
2018年 07月 23日

<Episode #405> 小さなシグナル

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以前から天塩川のテレメーターの濁度計はきっと壊れているに違いないと思っていたけれど、僕の目の前を流れる濁度が二桁にしか見えない水の色を見ているとその思いは決定的なものとなり、アングラーの釣りに対する気持ちの昂りは次第に萎んでくのが感じられる。
そういえば、僕が天塩川に滞在中にテレメーターの濁度計は理想的な数字である3ぐらいまで下がっていたりもした。
士別市で天塩川に架かる九十九橋に備え付けられたライブカメラの映像で、僕はおおよその天塩川の水の色の予測をつけている。
だからそれほど大きく落胆することはなかったけれど、それにしてもモチベーションをキープするのが難しかった。
特に土曜日の湿度の高いまとわりつくようなコンディションの下では。





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土曜日の深夜というか日曜日の早朝に短時間だけれど強い雨が降ったようだ。
深い眠りに落ちながら、微かな意識の中で車のルーフに打ちつける雨粒の音が響いていたから。
風が少し強めだったけれど、カラッと晴れた気持ちのよい日曜日の朝だった。

僕が3週間ぶりに週末の2日間を天塩川で過ごして、ランニングラインをホールドした指先に感じたアタリは小さなシグナルが1度だけ。
3週間前のような激しい躍動感へと続く有無を言わせない大きなシグナルを期待したけれど、それは最後まで叶うことはなかった。

水温は17~18℃を推移し、平水よりも30cmは高い水位と濁度は別として、この時期の本流としてコンディションはそれほど悪くはなかったはずなのだけれど。
でも久しぶりに大きな本流で気持ち良くキャスト&スイングが出来て気分は少しリフレッシュ出来たかな(笑)
どうか次こそは小さなシグナルが次第に大きなシグナルになりますように…。
                                                 68.34→68.31





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by slowfishing-yun | 2018-07-23 22:12 | Fishing Reports | Comments(4)
2018年 07月 02日

<Episode #402> 本流が濁る前に

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テレメーターでは1時間にたった12mmの雨量だったようだけれど、フィールドに立つ僕にはまるで熱帯雨林の突然のスコールのような激しい雨のように感じられる。
今思い返すと、それはもしかしたら何かしらの予兆だったのかもしれないとさえ思う。
曇り空に覆われ今にも雨が降り出しそうな湿度の高い日曜日の天塩川だった。
激しいスコールのような雨が過ぎ去った時、友人たちとの間では通称"ハチマル"という名前で呼び合うポイントに僕は"Copenhagen Winter Green"のコスメをまとったMKXを片手に立っていた。
朝の8時にそれぞれの思い入れのあるポイントへと分かれた友人たちとの帰りの待ち合わせ時間はお昼の12時。
僕がフィールドに立っていられるのは、残すところあと10分ぐらいだから、数キャスト&スイングさせたらリールにラインを巻き込むことになりそうだ。





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土曜日には二桁だった濁度も時間と共に少しずつ下がり始め、早朝の天塩川の濁度計は概ね7前後を示す。
すでに朝から4ヶ所のポイントでロッドを振ってみたけれど、本流レインボーからのリアクションは一向に何一つ起こることはなかった。
4ヶ所目のポイントに車で向かっている途中からフロントガラスに大きな雨粒が当たるようになる。
通称"ハチマル下"のポイントも気になるけれど、到底時間内ではまわり切れないから、今回は通称"ハチマル"のランを流し終えたら集合場所に戻ることにしよう。
スイングするフライに何も感じることがないまま、僕はとうとう"ハチマル"の長いランのエンド付近に差し掛かろうとしていた。
なんだか流れがいつもよりも奥の左岸側へシフトしているように感じられたので、あと数歩だけ流芯に近づきスネークロールに続くペリーポークからフルキャストすることにする。





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Rod : R.B.Meiser S2H14078MKX-4 "Copenhagen Winter Green"
Reel : Saracione MK.V 4" Black / Silver
Line : Airflo Skagit Compact Floating 600gr + 15' T-14
Fly : Conehead Tube Fly "Interaction" Variant

僕自身、通称"ハチマル"とあまり相性が良くなかったこともあり、このランのエンド付近まで丁寧にフライをスイングさせるということはこれまでなかったと思う。
でも、心のどこかでこのタイミングで本流レインボーが出てくれたらという願望がなかったかといえばウソになるけれど、それはタイミング的にかなり確率の低いことなのは経験的に知っている。

それは全く予想に反してのことなんだけれど、この絶妙のタイミングでスイングするフライが強烈な重量感で抑え込まれ、続いてLLサイズを予感させる振幅の広いヘッドシェイクと続く。
思わずこれはアディオスしたくないとつい欲が出てしまうような相手だった。

なぜか相手は下流へと猛烈なスピードで疾走することをしなかった。
僕がリールにラインを巻き込み始めると、僕の下流へとすんなりと近寄ってくる。
それはもしかしたら僕がリールにラインを巻き込むスピードよりも速かったかもしれない。
この後の本流レインボーの動きとシナリオのおおよそ予測がつくので、最初のフッキングのことを考えると一瞬僕の中で嫌な予感がよぎる。

今度はある瞬間を境にして相手は突然スイッチが入ったかのように猛烈なスピードで対岸の下流に向けて疾走。
そして「来る」っと僕が思った瞬間、まるでイルカのように横っ飛びに水面上をジャンプした。
今でも忘れられないけれど、はっきりと僕の目に焼き付いたのは体高が20cm以上はありそうなグラマーなLLサイズの本流レインボーだった。

アッといううめき声のような声が僕の口から自然と出て、ラインから生命感を感じるテンションが失われていることに僕が気付くまでに数秒は要しただろうか。
そんな久しぶりに感じるスリリングなやり取りだった。
僕自身としては少ないチャンスだっただけに、ぜひともLLサイズの本流レインボーの姿を写真や動画に残しておきた方のだけれど、こればかりは仕方がない。
おそらく本流が濁る前のほんのひと時だけ、本流レインボーにスイッチが入ったのだけかもしれないけれど…。





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土曜日には湧別川とオホーツクの山上湖に足を運んでいた。
鳥たちの囀りとセミの鳴き声そして眩しい光、フィールドは初夏の雰囲気に包まれようとしていた。
気温はみるみると上がり、一気に夏の様相を感じさせるぐらいだっただろうか。
また季節の針が数歩だけ前に進んだように僕には思えた。
                                         68.11




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by slowfishing-yun | 2018-07-02 22:20 | Fishing Reports | Comments(10)
2018年 06月 25日

<Episode #401> 鳥たちの囀りを耳にしながら / 天塩川

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土曜日の早朝から鳥たちの囀りがいつも以上に印象的な週末の天塩川だった。
それは時折存在感の薄い霧雨のような小雨が降ったことや、または河畔林の木の枝が大きく揺れるぐらい強い風がが吹いたことも、おそらく鳥たちの囀りを僕により強く印象付ける要因のひとつなのだろう。
でも、きっと一番の要素はというと、僕と本流レインボーとの距離が一向に縮まらないことに他ならないのだけれど。

何となく多くのことが何かしらの歯車としてかみ合わなかった週末だったように思う。
一旦リズムがずれ始めると、なかなか修正は困難なもので、やはりジワジワと焦燥感のようなものが芽生え始める。
今回も動画を撮っていて思ったのだが、1日の中でも僕自身1ヶ所のポイントでじっくりと粘らずに結構ポイントを移動しているんだなあって。
これでも一応は一日のプランを考えたり構想は練るのだけれど、単純に考えてもイレギュラーの予定変更を含め相当な距離を車で移動しているんだと思う。





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週末の天気予報と、土曜日の夜に降った雨のことから、日曜日にはもしかしたら湧別川へと移動することも覚悟したけれど、何とかフィールドのコンディションが大崩れすることはなかったようだ。
頭上の雲が凄いスピードで流されていく。
霧雨のような小雨が降ったかと思えば、今度は雲の隙間から青い空が時折顔を出してくれたりした。
晴れ間がのぞくと春ゼミの合唱がフィールドに響くなど、猫の目のように目まぐるしく天気が変わるだけでなく、フィールドを包む音色も変わっていくようだ。

おそらく濁度などフィールドコンディションとしては申し分なかった週末だったのだろう。
なかなかこんなタイミングは巡ってこないだろうと、僕はいつもよりも少し長くフィールドに滞在していたように思う。
けれども期待に反して、グッドサイズの本流レインボーに出合うということは最後まで叶わなかった。
いきなりラインを引っ手繰るような衝撃とそれに続く疾走への心の準備はいつでも出来てはいたのだけれども。

数週間前に友人から「そろそろステージが変わる」という話を聞いたことがある。
詳しくは聞かなかったけれど、水面下では何かしらの変化が起こっているのだろうか?
どちらにしても、毎年このシーズンになると同じような悩みを抱えているような気がするのだけれども。
相変わらず何も変わっていないなと思うこの頃、それと同じく鳥たち囀りも何ら変わらないままかな。
                                           68.10 68.16→68.10



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by slowfishing-yun | 2018-06-25 21:37 | Fishing Reports | Comments(10)
2018年 06月 18日

<Episode #399> 新しいリールとTeshio river

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数日前に英国からオーダーしていた2台の新しいリールが自宅に届けられた。
確か今年で71歳になるChris Henshawさんがたった一人でリールを一から製作するBarny Reels HenshawのPerfect 3 3/4"。
いわゆるハンドメイドリールのひとつになるのだろう。

さっそく新しいリールにバッキングラインを巻き、ランニングラインとスカジット・スイッチSHを二つのリールに巻きこむことにする。
天塩川の水位は先週よりも若干高めだけれど、週末は新しいリールを実際にロッドと組み合わせ、ロッドとのバランスをチェックするぐらいのゆとりを持ってフィールドに向かおうと考えた。





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ロッドはMeiserの12フィート6インチ、7/8番、MKSの"Solar Eclipse"と同じくMeiserの13フィート、7/8番、MKXの"Copenhagen Winter Green"を使うことにする。
ブラスフェイスのリールは他のリールと比べても若干重さがあるけれど、特にキャスティングなどに支障が出るということはなかった。
どちらのリールも、僕にとってはちょっとゴージャスな趣と落ち着きがあるリールなように思えた。

水面直下をスイングするマドラーCDCセッジにレインボーが魅了され、リールからものすごい勢いでランニングラインが引き出されていくことを心の片隅で密かに期待する。
けれども、数日前の雨による増水と気温の低さが影響したのか、早朝やイブニングになってもあまり虫っ気のない本流だっただろうか。

結局、T-14の先に結んだコーンヘッド仕様のチューブフライ″Interaction"を気に入ってくれたSサイズの小さなレインボーは、友人の名前がついたポイントの対岸の深瀬でやっと僕のフライを見つけてくれた。
深瀬の流れの強さもあって、レインボーが下流へと疾走するとリールから予想以上に心地良いサウンドが響いてきて、僕は思わず嬉しくなってしまっただろうか。

フィールド全体が新緑の緑に覆われていて、野鳥の囀りなど生命感に溢れていた週末だったにもかかわらず、僕はリールの奏でてくれるサウンドの方にすっかり気が取られてしまっていたかな(笑)
                                             68.22→68.14



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by slowfishing-yun | 2018-06-18 22:49 | Fishing Reports | Comments(6)
2018年 06月 11日

<Episode #397> 深夜の最低気温は2℃ / Teshio river

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おそらく落ち着かないというのは、きっとこんな気分のことを言うに違いない。
いつも以上に丁寧に仕事をしていたつもりでも、金曜日に上流域で降った雨の量とそれによって起こる本流のコンディションの変化のことが全く気にならなかったかと言えば、きっとそれはウソになるのだろう。
何しろ僕にとっては楽しみにしていた今年の本流シーズンの本格的なシーズンインとなるのだから。
タックルの準備ならまだしも、久しぶりの車中泊セットの準備も併せてともなると、忘れ物をしないことにとにかく気をつけるとこにする。
それ以上に僕が気になったのは、天気予報が告げる土曜日の夜の最低気温が真冬並みの低さで2℃だということ。
シュラフだけでなく毛布までを準備しても、きっと深夜は寒さで何度も目を覚ますことになるに違いない。






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時々休憩がてら車をとめて本流の濁度をチェックしつつ、車はR275をゆっくりと天塩川に向けて北上する。
この時期の日の出は3時45分頃だから、本流に近づくにつれて東の空が次第に明るくなっていく。
そして最初のポイントに車を滑り込ませると、すでにそこにはMoriさんの車が止まっていたりするものだから、考えることは同じだねと思わず笑ってしまった。

静かにウェーディングすると、上流域で降った雨の影響をあまり感じさせない本流が深いグリーン色を湛えつつ太く流れている。
急激に気温が下がったせいか、ヒゲナガの姿もほとんど見ない。
その代わり野鳥たちの囀りは例えようのないぐらい鮮明に耳に響いてくる。
午後には川面の上をツバメが飛び交い、土曜日は曇り空の本流で過ごす心地の良い一日となった。

土曜日で一番印象的だったのが、ヒゲナガの瀬でSAWADAのBlack Spey #4に巻いたCDC Sedgeをスイングさせている時に不意に訪れた強引な力で引っ手繰るような衝撃だろうか。
"Salar Eclipse"にセットしたSaracione MK.IV 3 3/4"から間欠的に心地良いスクリーミングサウンドが奏でられる。
iPhoneで動画の撮影をするなどすっかり油断していたせいか、Lサイズ半ばの重量感のお相手にはしばらくすると向こうからアディオスされてしまった。






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土曜日の夜の気温の低さがまるで嘘のように、日曜日の朝は雲一つない6月らしい快晴の清々しい一日となった。
コーヒーとパンで朝食を摂り、のんびりとした時間からキャンプ場よりも下流域で、まったりと釣りを始めることにする。
土曜日は釣りをする際のあのワクワクとした愉しさを久しぶりに感じさせてくれる一日だったけれど、日曜日はこんな穏やかな青空の下でのんびりと釣りが出来出来る幸せのようなものを感じさせてくれる一日だった。

春ゼミが賑やかに鳴き続ける中、ヒゲナガが飛び交い始めた瀬のポイントで小さなレインボーがスイングするMuddler CDC Sedgeを見つけ出してくれた。

久しぶりに訪れた天塩川だったけれど、そのロケーションの素晴らしさと本流の雄大な流れに、僕はその魅力を再認識させてもらえた一日だった。
                                        68.13→68.02





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by slowfishing-yun | 2018-06-11 22:59 | Fishing Reports | Comments(8)
2018年 06月 04日

<Episode #396> 春ゼミの鳴く渚滑川

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週末をこの季節らしいエゾハルゼミの賑やかな鳴き声に包まれた新緑の映える渚滑川で友人たちとのんびりと過ごすことにした。
確かに天塩川や湧別川という選択肢がなかったわけではなかったけれど、テレメーターの濁度計が示す数字やライブカメラの様子から本流のコンディションがおおよそ見当がついたので、今回は見合わせることにする。
どうやら数日前の短時間の降った大量の雨が、釣り人が思わず敬遠するぐらい本流のコンディションに変化を与えたようだ。
おそらくポイントさえ選ばなければ、もちろん釣りにはなるのだけれども…笑。

渚滑川のC&Rの下流区間から更に下流のエリアでお世話になったローカルのコンビニエンスストア・セイコマート。
僕が何よりも驚いたのはそのお店の閉店時間。
24時間営業がごく当たり前の都会のコンビニエンスストアとの違いに、なんとなくほのぼのとした気分になる。





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早朝の時間にはまだポツポツと空から降り落ちてくる雨粒の存在感を意識したけれど、時間と共に何とも心地良い6月の青空が頭上に広がっていった。
まだ僅かな雪代の名残を伴った流れが奏でる音色に交じって野鳥たちの囀りが絶え間なく河畔林から響いてくる。

流れに上をゆっくりとAirfloのスイッチラインがスイングしていく。

一瞬遠くで雷光が輝いた。
そして数秒後には雷鳴が響いてくる。

僕は相変わらず目には見えない水面下でフライがそれに追従するかのようにスイングしているのを頭の中でイメージしていた。
それはここ最近あまり感じることが出来ない世界、心地良さを伴う不思議な時間だったからのような気がする。

やがてジリジリと音でも聞こえてきそうなぐらい気温が上がりはじめると、今度はエゾハルゼミの賑やかな鳴き声でフィールドが包まれるようになっていったのだった。
エゾハルゼミ、野鳥の囀り、それに新緑が映える緑と6月という季節を僕に感じさせてくれた週末の釣り旅だったと思う。
                                              36.03



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by slowfishing-yun | 2018-06-04 22:04 | Fishing Reports | Comments(8)