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2016年 01月 20日

<Episode #166> コーンヘッド・チューブフライ タイイング講座 / "Fascination" black&orange・・・2

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さて、今回はコーンヘッド・チューブフライ タイイング講座の第2回目。

ちなみに、第1回目はこちら

なかなか画像と文章だけでは詳しく解説するのが難しいのだけれど、これまでの数々の失敗を踏まえて、
後半のステップへと進めていこうと思う。
動画では?とのアイデアもあるけれど、おそらくスローな動画でも説明は難しいんじゃないかと思っている次第。
やはりたくさんの数を巻くことによって、少しずつタイイングの際のコツのようなものが見えてくるんじゃないかと・・・笑。


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第1回目はUV Polar ShenilleとLarge Krystal Hackleのハックリングを終えたここまでの課程を説明。
この時点までに指先を水で濡らしてマテリアルを後方へと整えておくと、写真のようにシェニールのファイバーがバラけることもなく、
スムーズに作業が進むと思われる。今回は写真撮影のため、あえてこの作業は省略(笑)。

今回のタイイングではUV Polar ShenilleとLarge Krystal Hackleを合わせて計5回ハックリングしたのだけれど、
これに関しては巻く方の自由。
私もパターンによってハックリングの回数を変える事もあるし、シェニールのカラーの組み合わせも変える事がある。
例えばオレンジを強調したければ、Large Krystal Hackleのピンクを2回、Krystal Hackleの蛍光オレンジを1回ということも。

さらにこの過程で、両サイドにメタリックなフラッシャブーを数本ずつ巻き留めるというパターンもあるけれど、今回は省略(笑)。


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(14) ホットオレンジに染められたゴールデンフェザントティペットをティップ側から巻き留める。

根元の使わないファイバーは、最初から取り除いておいたほうがハックリングしやすいと思う。

ファイバーに結構張りがあるので、前もってシザースの刃でファイバーの根元をハックリングする方向に折っておくと、
次の作業がしやすいようだ。


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(15) ホットオレンジのゴールデンフェザントティペットをハックルプライヤーで挟み、重ならないように注意しながら、
2~3回転ほど同じ位置でハックリングし、スレッドでしっかりと留める。
ゴールデンフェザントティペットはストークに張りがあるので、スレッドでしっかりと留めてから余りをカットしないと、
スレッドが緩んでストークがずれてしまい、もう一度やり直すことになるから、是非慎重に。

このゴールデンフェザントティペットは、今後の過程でハックリングすることになるマラブーにフンワリ感を与えてくれるので、
僕の場合はこの過程を省くということはないだろうか。


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(16) Palmer Shenilleの黒を巻きとめ、2回転ほどハックリングし、スレッドで留める。
フライのカラーのバリエーションによっては、他のカラーも使うことがあるけれど、やはり黒の使用頻度が一番高い。

ゴールデンフェザントティペット、それにこのPalmer Shenilleもそうだけれど、巻き留めたあと、
指で後方へとギュッと押しやり、なるべく隙間がないようにしておくと、次に巻くマラブーのフンワリ感がより演出できるようだ。


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(17) さて、ここからが一番重要なタイイング過程だろうか。

スレッドでダビングループをつくり、ダビングツイスターを引っ掛けて、次の作業に邪魔にならない場所に置いておく。
ダビングループはその根元に1~2周ほどスレッドを巻いておくと、ダビングループの2本のスレッドに隙間が出来にくいので、
これも一つの重要なポイントの一つかな(笑)。

必要な量のマラブーを自作マジックツール(笑)というかスケールで作ったクリップで挟み、
クリップから約2~3mmほど出たところでカットする。
次に、切り出したマラブーをダビングワックスを塗ったダビングループに挟み、クリップを緩めて外す。
切り出すマラブーの量は、マラブーに付いたフリューの量にもよるので、これは実際に巻いてみるしかないと思う。

ダビングループを作らず、新しいマラブーをティップ側から巻きとめ、ファイバーの根元をシザースの刃でハックリングする方向に折り、
2~3回転ほど同じ位置でハックリングする方法もあるので、切り出すマラブーの量はおおよそそのぐらいが目安だろうか。


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(18) ダビングツイスター側のループを指でテンションを掛けながらしっかりとつまみ、ダビングツイスターをしっかりと回転させておく。
ある程度ダビングツイスターを回転させたら、ループをつまんでいた指をゆっくりと緩め、マラブーを挟んでいたループを回転させる。
まずはニードルで巻きこんでしまったマラブーをループの根元から少しずつほぐしていき、
さらに歯ブラシでマラブーを整えながら伸ばしていく。

マラブーは柔らかいので切れたり抜けることもあるが、気にしない、気にしない(笑)。

もしもたくさんマラブーが抜けるようなことがれば、ツイストの回転数が足りないということなので、次に活かすようにする。

そして、マラブーを指である程度同じ方向に整えておく。


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(19) ツイストしたマラブーをファイバーを後方へと向けながら、だいたい3回転ほどハックリングし、スレッドでしっかりと留める。

あまり多くのマラブーの量を巻くと見栄えが悪くなるけれど、もしも気に入らなければ、指でマラブーを間引いてもよいと思う。

この作業後も、指でハックリングしたマラブーの根元を後方へとギュッと押し込んでおくとさらによいようだ。


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(20) ホットオレンジのマラブーの時と同じように、今度は黒のマラブーを切り出し、ダビングループでツイストしてハックリングする。

色の異なるマラブーをツイストしたダビングループでハックリングする場合、前方に行くにしたがって、
マラブーの量を少なくした方がより見栄えがよいようだ。

今回はブラック&オレンジとどちらかというと控えめなカラーだけれど、派手で配色がよいマラブーを使うときは、
最初に白のマラブーを少量でもダビングループでハックリングしておいた方が、キャンバスのように色が綺麗に出ると思う。

何色かのマラブーを使う場合、長めのダビングループに複数色のマラブーを並べて挟むという方法もあるけれど、
僕の場合は、ハックリングするマラブーの量を加減したいので、1色ずつ複数回に分けてハックリングするようにしている。

以前にはダビングループに切り出したスードゥーヘアを挟んでツイストし、ハックリングしていたこともあるけれど、
最近はもっぱらマラブーばかりだろうか。
もしもスードゥーヘアを使う場合は、長めにするとテイルのフックに絡むことがあるので、注意が必要。
特に、スードゥーヘアをテイルに使った場合に頻発した経験がある。動きは良いのだけれども・・・笑。


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(21) さらにファイバーが長めのコックフェザントランプの黒をティップ側から巻きとめ、2~3回転ほどハックリングする。

時にはコックフェザントランプの代わりに、シルバーフェザントボディフェザーを使うこともあるけれど、最近は使わないかな。

この工程は、省略しても特に差し支えはないかもしれないけれど、配色などからお好みで。


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(22) 片側のファーバーを取り除いたギニアをティップ側から巻きとめ、2~3回転ほどハックリングし、
スレッドでしっかりと留めてフィニッシュ。少量のセメントを垂らしておく。

今回はナチュラルのギニアだけれど、ブルーを使うこともあれば、時にはピーコックブルーフェザーを使うこともある。


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(23) チューブの先端から、タックルマックの5mmのコーンヘッドを差し込んでいき、念の為ギュッと置くまで押し込んでおく。

個人的にはいろいろなサイズのコーンヘッドを試したけれど、この5mmのサイズが一番バランス的にも良いような印象。


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(24) コーンヘッドの先端から出た0.8mmのチューブを2mmほど残してカットする。


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(25) そして、先端のチューブをライターの火で慎重に炙り、コーンヘッドが抜けないように溶かしておく。

この時、チューブの先端の穴が溶けて閉じてしまうことがあるけれど、
その場合は先端からニードルを差し込んでティペットが通るぐらいまで穴を広げておくとよいだろう。

このパターンのフライに特に上下左右はないので、多少フライがスイング中に回転しようとも、気にしない、気にしない(笑)。


以上、これにて第2回目のタイイング講座は終了。

機会があれば、是非参考にされて巻かれてみてはと思う次第。


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Today's BGM :



by slowfishing-yun | 2016-01-20 21:45 | 私的FlyTyingの愉しみ | Comments(4)
Commented at 2016-01-23 06:22 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by slowfishing-yun at 2016-01-24 18:44
鍵コメのyanbaidesuさん、こんばんは。
先ほど東京から戻りました。今回はお会い出来ませんでしたが、春にでもフィールドでお会いできれば良いですね。
John Mackenzie salmon spey reel、なかなか素敵なリールですね。
Spey Pagesで見てから、とても気になっていたんですが、Facebookに出ていたので紹介してみました。
きっとyanbaidesuさんは気になるだろうなあ・・・、と思っていましたよ(笑)。
是非、手に入れられましたら、見せてくださいね。
Commented by sugi-51 at 2016-01-24 23:10
yunさん、こんばんは。
東京は仕事だったのでしょうか、お疲れさまです。
チューブフライで一番の要、ダビングループの詳細な解説にも関わらず、マラブーを直接巻き留めハックリングする結果となってしまいました。タイイング講座のおかげで何か今まで私のフライボックスには見慣れない、"チューブフライのようなフライ"が一本加わりました。
タイイングは苦手だけれと、一日一本でもコツコツと時間をかけ巻き上げたいと思っています。
Commented by slowfishing-yun at 2016-01-24 23:18
sugiさん、こんばんは。
東京は仕事関係でした。やっぱり人の多さと移動には疲れますね(笑)。
ダビングループ、私も最初は失敗ばかりでしたよ。
やはり最初はマラブーをそのままハックリングするのが楽かもしれませんね。
でも、ハックリング後の残ったマラブーは、今後使うかもしれないので残しておいて下さいね(笑)。
チューブフライのようなフライ?sugiさんのオリジナル感に溢れるフライを見せていただくのを楽しみにしております。


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