バットからグンニャリと曲がったロッドを握りしめながらカメラのシャッターを押すこの時点までは、心のどこかにまだ余裕があった。
でも、ここからさらにオレンジ色のランニングラインが引き出され、次に白いバッキングラインがみるみると20m程ほど引き出された時には、
もう余裕なんていうものは綺麗さっぱりとどこかへ吹き飛び、ああこれはやっぱりアミーゴかも、とどこか諦めの心境だったかもしれない。
疾走はやはり止まる事はなかった。
ある瞬間、フッと何とも表現し難い違和感がロッドへと伝わり、どうすることも出来なかったランデブーが終わりを迎える。
アミーゴ、アディオス。
これまでに経験した同じようなシーンが、何度も何度も僕の脳裏で繰り返し鮮明に蘇る。
ほんの短いランデブーだったけれど、とてもスリリングで、やっぱり楽しかったかな。アミーゴ、グラシアス。
5シーズン目に入った僕の2代目のSIMMSのGuide Bootもそろそろお別れの時が近いようだ。
フェルトソールは2度ほど自分で張り替え、シューズの紐も一度取り替えた。
頭のすり減った
滑り止めのスパイクピンは毎シーズンことに2回ほど取り替えるようにしている。
それでもゴムや樹脂製のパーツの劣化だけはどうしようもなくって、一度テムズにお願いして靴屋さんで修理してもらったけれど、
やはりそろそろ限界の様子。このまま放置していたら、そのうちにシューズがバラバラに分解でもしてしまいそう。
取り敢えず、黒のスーパーXで応急処置はしているのだけれど、次のウェーディングシューズを検討することを始めないと。
比較的値段の安い国産のウェーディングシューズをこまめに取り替えるというのも選択肢の一つだけれど、
やはり少々値段は張るけれど気に入ったデザインの丈夫で頑丈そうなウェーディングシューズを修理しながら履き続けるのも悪くはない。
そうなるとやはり長持ちしそうなのは、SIMMSのGuide Bootか、少しは軽そうなVapor Bootになるのかな。
釣りの際には大事な足を守ってくれるのだから、しばらくはHPとカタログを前にして悩むことになりそうだ。
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