2014年 05月 05日

<Episode #30> GWのOyster River

f0317993_2235422.jpg



きっと春のシーズンとしては、残念ながら今年はすでにピークというものを過ぎていたのかもしれない。
だからアングラーの姿もそれに比例してめっきりと少なくなっていたGWのOyster Riverだった。
それにしてもこの極東の地を流れるフィールドに足を運ぶ度に感じるのだが、いろんな意味で本当に生命感に溢れたフィールドだと思う。
それは決して清々しいイメージのものではなく、死と生、分解と再生という生命の連鎖や循環にとって必要不可欠な
泥臭い淀んだイメージなのかもしれない。
どうりでここで出合う口の中が不思議と黒いアメマス達は、そのイメージ通りワイルドなわけである。
満潮時を過ぎた湿地帯のぬかるみに何度も足を取られながら、時折りフッと鼻を突く泥炭臭をかぎつつ、僕はそんな事を考えていた。


f0317993_15493537.jpg



今年のGWはフリース地のグローブをはめることもなかったぐらいだから、
おそらくフィールドはウェーディングしていても過ごしやすい気温・水温だったのだろう。
カモメなどの海鳥の鳴き声が時折り混ざる背後からの風には、概ね穏やかさしか僕は感じなかったように思う。
潮周りにもよるのだが、GWは出来れば少しでも流れのあるフィールドに立ち、スローなスイングの釣りを楽しみたかったので、
随分とフィールドの選択に悩んだ挙句、極東の地を流れるOyster Riverに足を運ぶことにした。


f0317993_22466.jpg



早朝の川面に広がるライズリングの数も少なく、もっぱら小さなアメマス達が僕がスイングさせるフライのお相手だったたけれど、
今回もゆっくりとしたペースで釣りを楽しめたように思う。
対岸で鮭稚魚の群れを追う海鳥の鳥山を見たのは一度っきり。しかも随分と遠いところで。これではちょっとフライを届けられそうもない。
それでも背中の色がほんのりとグリーンがかったいかにも海と川とを行き来していそうなコンディションの良いアメマスが、
何度か僕の鮭稚魚を模したイントルーダーを見つけてくれたりしたから、この貴重なフィールドには感謝しないといけないのかもしれない。
ラインシステムはスカジットコンパクト・インター・540グレインに15フィート、クリアーのインターティップがメイン。
ロッドはマイザーの14フィート、6/7番、MKS。
随分と見慣れてしまった風景になってしまっただけれど、やはりこの茫洋とした風景は他では味わうことが出来ないように思う。

P.S.個人的にToday's BGMの2曲目、THE JUJU ORCHESTRA の"Take Four"という曲は、
グルーブ感のあるリズムセクション、それにファンキーなメロディーラインといいメチャメチャ僕好み。
それにしてもイカシタ曲だなぁ・・・。

f0317993_16344040.jpg



Today's BGM :






[PR]

# by slowfishing-yun | 2014-05-05 16:57 | Fishing Reports | Comments(6)
2014年 05月 01日

<Episode #29> マイザーロッドのコスメ・・・1

f0317993_22513429.jpg



カスタムスペイロッドの中でもマイザーロッドの魅力は、おそらく各シリーズ、各スペックごとのロッドの持ち合わせるアクションだけでなく、
カスタム仕様独自ともいえるロッド1本1本に施されたフェザーインレイやスレッドワークといった、個性的なコスメにもあるのかもしれない。
きっとマイザーのカスタム仕様のロッドのオーナーは、自分のロッドに施されたコスメこそが、最高のコスメだと思っているのだろうね。
もちろん僕も、そんなオーナーのひとりなのかもしれないけれど・・・笑。

最近ともなると、僕を含めた友人達のマイザーロッドのオーダーラッシュもどうやらそのピークを過ぎたようだから、
近頃はフィールドでもなかなか斬新な出来立てホヤホヤのマイザーロッドのコスメを見ることが少なくなっただろうか。
もちろんこれはあくまでも僕の周りでの話であって、ウェブ上では思わずハッと驚くような斬新なアイデアが取り込まれた
マイザーロッドのコスメに時々めぐり合うことがある。
今回はそんな斬新なデザインのロッドのコスメを2つほどご紹介出来ればと思う。

Spey Pagesで偶然見かけたこのマイザーロッドのコスメは今までに見たこともないもので、
思わず僕は次にマイザーロッドをオーダーするならグリップを含めてこんなコスメのロッドと思ってしまった。
オレンジ色のラバライズドコルクがこれまでにないアクセントとなって、リールシートのウッドのオレンジ色ととてもマッチしているし、
グレーとダークオレンジのスレッドの色の組み合わせが、何ともシックで落ち着いた雰囲気をかもし出していて僕好み。
両サイドの白とイエローのスレッドは、いかにもマイザーらしい配色かな。

それにブリティッシュ・レーシンググリーンとジャーマン・シルバーのスレッドの組み合わせたこのロッドのコスメもなかなかのもの。
これまでのマイザーロッドのコスメの中ではあまり見かけなかったシンプルさだけれど、なかなか個性的で落ち着いた雰囲気の配色。

他のオーナーがオーダーしたロッドを見てしまうと、ついつい落ち着いていた僕のカスタムロッド熱がまたムクムクとヒートアップ、
これはちょっと危険な雰囲気というか兆候かな(笑)。


f0317993_22521513.jpg


Today's BGM :








[PR]

# by slowfishing-yun | 2014-05-01 22:12 | Custom Spey Rods | Comments(2)
2014年 04月 30日

<Episode #28> サクラとエリーゼ

f0317993_20581630.jpg



火曜日は日差しが強くて、なんだか春を通り越して初夏を思わせるような汗ばむ陽気だった。
ガレージで一冬を越したエリーゼのホコリだらけのボディカバーを外し、ローバーKエンジンにやっと火をいれた。
そして、今年もよろしくと点検がてら、ゆっくりとボディを隅々まで洗車することにする。
僕のエリーゼも、すっかり年をとってしまい、今年の秋でとうとう5回目の車検。
今年は何回ぐらいこの車に乗ってオープンエアーを感じながらフィールドへと足を運べるだろうか。
小さなバッテリーもそろそろ交換の時期だし、途中で何かしらの電気系のトラブルに見舞われたら厄介だなぁ・・・。
そんなことを考えながら飛び石で小さな傷がたくさんある赤いボディを冷たい水でしっかりと洗った。

春の陽気に誘われて、例年よりもちょっと早く、サクラの花が咲き始めたようだ。
今年は朱鞠内湖にサクラの花が咲く頃にでも、お気に入りのロッドを助手席に乗せて遠出して見ようと思っている。


f0317993_21184171.jpg



Today's BGM :






[PR]

# by slowfishing-yun | 2014-04-30 21:28 | Slow Fishing | Comments(2)
2014年 04月 29日

<Episode #27> irregular

f0317993_17413832.jpg



何ともいえない淡くて春らしい日差しが、まるで薄い皮膜でも被ったように柔らかく川面に降り注いでいた。
僕はようやく時期と気温とが絶妙にシンクロした本当に春らしい日差しをフィールドで感じることが出来たように思う。
週末に友人達と過ごしたのは、フィールドに芽吹くフキノトウの緑黄色が幾分大きくなり始めた東の果ての本流だった。
川面には海鳥の落し物がフワフワと漂っていたりして、何だかとっても雰囲気は穏やかだっただだろうか。


f0317993_17554988.jpg



干潮の時間帯にいつもとは違うイレギュラーな立ち位置からフィールドを眺めてみた。
すると、まったく別のフィールドにでも足を運んでいるような感じがして、不思議なぐらい新鮮な気分だった。
もしかしたらいつもと何ら変わらないレギュラー仕様だったのは、マイザーロッドとスカジットラインのシステムぐらい?
取り敢えずリトリーブもスイングもスカジットコンパクト・インターに15フィート、インターミディエイトのティップの組み合わせ。
ロッドはマイザーの14フィート、6/7番、MKS。


f0317993_18154765.jpg



鮭稚魚を模したフライとインターのティップが流れに馴染んだ頃合を見計らって大きくラインを上流側へメンディング。
きっと僕のフライは急激なアクションでヒラを打ったようにバランスを崩し、イレギュラーな動きでアメマスを魅了するのだろう。
それにリズミカルなリトリーブではなく、ストロークの長さ、リトリーブのスピードと出来るだけイレギュラーなリトリーブを心掛ける。
きっとアメマスはイレギュラーな動きのものの方により強く好奇心を示すはずだろうから。


f0317993_18325358.jpg



そんな事をひとつずつ確かめながら、ペリーポークからのスカジット・キャスト&イレギュラー・リトリーブを繰り返す。
それでも不思議と残された体力を考えつつ、穏やかな春らしいフィールドで過ごす時間を楽しんでいたかもしれない。
そんな訳で、2009年から毎年お世話になっている鈴木旅館さんで、初めてお弁当ではなく朝食をいただいたりした今回の釣り旅。
急ぐともなく、何ともまったりとした日曜日の朝だったかな。こちらも、ずいぶんとまぁイレギュラーでして・・・笑。
さてさて、岸際の浅場で小さな鮭稚魚達を見かけたけれど、今回は下流へと移動していく鳥山をそれほど見ることがなかったから、
アメマスの鮭稚魚への刺激的なボイルは、もしたら僕らがフィールドを離れてからになるのかもしれないね。


f0317993_18516100.jpg




Today's BGM :








[PR]

# by slowfishing-yun | 2014-04-29 18:56 | Fishing Reports | Comments(10)
2014年 04月 23日

<Episode #26> Brass Faceのちょっと気になるリール

f0317993_1940091.jpg



先週末に足を運んだフィールドは、流れがあっても潮位によって淡水と海水とが混ざり合う汽水域だった。
水面近くでアメマスが大暴れすると、何かの拍子に水飛沫が顔にバシャバシャっとかかったりする。
そうなると予想通り、それは海水が混じったかなりしょっぱいものだったものだから、
これは夕方宿(鈴木旅館)に帰ったら、取り敢えずリールの塩抜きというか、リールの表面を軽く水で洗うことぐらいは
しっかりとしておかないと・・・、と思うわけで(笑)。

案の定、僕のエナメル塗装を落としたリールたちは少しずつ表面の光沢が落ちていて、曇ったような変色というか腐食が始まっていた。
ハンドルフェイスの少し光沢を抑えた雰囲気も悪くは無いのだろうけれど、何となくシルバーは光沢がある方が僕は好きなので、
今回も自宅に戻ってから、いそいそと極細かい粒子のコンパウンドを引っ張り出してきて、しっかりとポリッシュを施す。

リールの腐食で思い出したけれど、何気なくリンクしているSpey Pagesのサイト内を徘徊していたら、
SpeycoのBrass FaceのSnake Rollで、オーナーが少し手を加えた、なかなか雰囲気のあるリールが紹介されていた。
どうやら何かしらのケミカル(薬品)を使ってブラスの表面を腐食させ、アンティークな雰囲気を出そうという意向らしい。
少し曇ったブラスにポリッシュされたシルバー、それにブラックの組み合わせ。
同じバーミンガムスタイルのS字ハンドルでも、僕はどうもこのSnake Rollのハンドルのシェイプがあまり好みではないけれど、
リールの色の配色としては、もしかしたら僕がこれまで見てきたSpeycoのリールの中で、一番魅力的に映るリールなのかもしれない。
それにしても少し腐食が始まり青味が浮かび上がり始めたこのリールのブラスフェイス、何度見てもやっぱりカッコイイなぁ。


Today's BGM :




[PR]

# by slowfishing-yun | 2014-04-23 20:17 | My Favorite Reels | Comments(2)