2014年 05月 22日

<Episode #35> ランニングラインのねじれ防止に

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スカジットキャストとランニングラインのねじれは、そのキャストの性質上、切っても切り離せない関係なのはご存知の通り。
以前はランニングラインのねじれを取り去るためにフィールドでロッドをクルクルと回していたように思う
RIO社からもスイベルを使ったアイテムが発売されたり、釣り雑誌などでもスイベルを用いた記事は目にしたけれど、
最初に実物を見たのは、yusukeさんにこれ使ってみて下さいよといただいた時だったかな。
正式な名称は分からないけれど、ここ数年ランニングラインのねじれ防止の為にこのアイテムを使うようになり、
ずいぶんと僕はこのアイテムの恩恵にあずかっているだろうか。
ちなみ僕が使うランニングラインはタックルマックのリッジランニングライン(20lbと30lb)。
モノフィラ系のランニングラインは使っていないので、そちらの方での恩恵については・・・?かな。
さてさて、数年もこの自作したアイテムを使っていると否が応でも熱収縮チューブは劣化してくるので、
熱収縮チューブの交換のついでに、今週はフライも巻かずにこのアイテムをたっぷりと量産してみた。
ちなみにこれだけの数を作っても、予備のストックはほとんどなしなのである(笑)。

使用しているのは、
ショップで100円/m前後の値段でメーター売りしていた強度が70か80lbぐらいのブレイデッドライン。
NTパワースイベルのサイズは7。強度は38kg。確かアメリカ屋漁具店で10個入りで150円前後。
こちらもアメリカ屋漁具店で200円ぐらいの径が1.5mmのMarufuji社の熱収縮チューブ
両端のブレイデッドループは緩まないようにスレッドでしっかりと固定、さらに瞬間接着剤を染み込ませる。

トップガイドをスイベルが通過する時にロッドとラインの角度によってはガギ、ガギっと多少の違和感はあるけれど、
大きなトラウトやサーモン、それによくある根掛かりでも、これまで一度もこのアイテムを使ってのトラブルはない。
とにかくこの自作のアイテム、僕としてはお勧めだけれども、何かしらのトラブルに関しては自己責任で・・・笑。

最後に紹介したvimeoの動画。
ちょうど01:13辺りから出てくるリールのデザインが以前から何となく気になっていて、
もしかしたら写真ではなく動画で見るのは初めてだろうか。


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# by slowfishing-yun | 2014-05-22 22:10 | Slow Fishing | Comments(2)
2014年 05月 18日

<Episode #34> WindyなLake Syumarinai

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早朝の気温は3度近くまで下がり、北海道上空を通過する等圧線がギュッと狭まった低気圧の影響で、
冷たい強風が音を立てながら湖面の上を吹き抜けていく土曜日の朱鞠内湖だった。
それと同調するかのように、背後の白樺の木立の幹が、ビュービューと風に吹かれて大きく揺れている。
風による波の影響なのか、硬い粘土質の湖底が押し寄せてくる波に洗われて、湖水がほんのりとサンドベージュに濁っていた。
風は冷たく、グローブが欠かせない土曜日の釣りとなった。


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R.B.Meiser S2H14078MKS the "Fire God" and Kineya Model 705


先週のこともあり、ロッドをMeiserのMKS、6/7番から7/8番に持ち替える。
パラパラと雨粒が帽子の上にスッポリと被ったジャケットのフードや背中に当たる音が、耳から離れることはなかった。
ジャケットが雨に濡れて重くなるにつれ、身体は少しずつ冷えていき、寝不足の僕はジワジワと疲労感を感じ始める。
これで何の前触れもなく不意に大きなイトウからのコンタクトでもあれば、
一瞬にして疲労感はどこかへと昇華していくのだろうけれども・・・。
相変わらず、右前方からの強風が湖面の上を吹き抜けていく。
いつもなら丸一日キャストを続けていてもほとんど疲労感や筋肉痛を感じることはないけれど、
右前方からの強風だけは話は別で、飛距離を出そうと無理をすると、キャストアウト時に何度かパチンとフライが僕の背中を叩く。
危ない、危ない。
レギュレーションに沿って、フォーセップでバーブを潰しておいたフックで良かったと思うことが何度かあったかな。


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突然目の前の波間にガバッと大きな波紋が広がる。もちろん僕のキャストレンジ内。
急いでその辺りにフライ(オリーブゾンカー)を泳がせてみたけれど、イトウはすでに泳ぎ去った後だった。
アトランティックサーモンSH(S1/S2)と20lbのリッジランニングラインを繋ぐヨリモドシがちょうどトップガイドを通過する直前辺りで、
グーっと掛かる負荷と共に小気味良い躍動感がロッドに伝わってくる。
朱鞠内湖らしい小顔であどけない表情のアメマス達だったけれど、後志利別川のアメマスの雰囲気にもちょっと似ていて、
冷たい雨に濡れたアングラーの気持ちをどこか優しくほぐしてくれたように思う。
どうやら今シーズンはアメマスの数が多い予想


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# by slowfishing-yun | 2014-05-18 15:52 | Fishing Reports | Comments(4)
2014年 05月 14日

<Episode #33> シンプルなオリーブゾンカー

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ダブルハンドロッドを使ったスカジットキャストを楽しむようになって、
イントルーダーにチューブフライと最近はさまざまなパターンのフライを巻くようになったけれど、
かれこれ20年近くフライフィッシングというものを楽しみながら、
僕がタイイングバイスの前に座って一番たくさんの数を巻いたフライはというと、
OSPやビーズヘッド仕様の黒のウーリーではなく、おそらくとてもシンプルなオリーブゾンカーなのだと思う。
きっと一番少ないのがエルクヘアカディスなどのドライフライじゃないだろうか。ミッジなんて一度も巻いたことがないし・・・笑。

先週末の朱鞠内湖では、プラスチック製のフライボックスに時間を見つけてはせっせと巻きためておいたオリーブゾンカーを、
水面下に点在する切り株に根掛かりさせてたっぷりとロストしたから、今週は少しオリーブゾンカーを補充しておかないと・・・。

朱鞠内湖でもっぱらルアーフィッシングを楽しんできた僕がフライフィッシングを始めるきっかけになったのは、
ランドロック、つまり陸封型の銀鱗眩いサクラマスにフライフィッシングで出合ってみたいというのが、そもそものきっかけだった。
そんな僕が最初にフライフィッシングで朱鞠内湖のサクラマスに出合った時のティペットの先に結ばれていたのも、
今よりもさらにシンプルなスタイルのオリーブゾンカーだったから、僕にとっては思い出深いフライのひとつなのだろう。

フライをリトリーブした時のゾンカーストリップのファイバーの細かな動きというか揺らぎが魅力的で、
きっとあのファイバーの生み出す波動が、きっとお腹を空かしたトラウトの好奇心を誘うのではないかと思っている。

何の変哲もないシンプルなオリーブゾンカーだけれど、僕にとっては湖での釣りで最も信頼するフライのひとつだろうか。


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# by slowfishing-yun | 2014-05-14 21:16 | 私的FlyTyingの愉しみ | Comments(4)
2014年 05月 11日

<Episode #32> 朱鞠内湖の春のイトウ・・・取水崎からイタリア半島へ

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フライが着水した後の数回目のリトリーブで、20lbの黄色いランニングラインをつまんだ僕の指先が何かの衝撃で不意にグゥンと止まる。
これで朝から数えて6回目の根掛かりだし、その度に#4番フックに巻いたフライ(オリーブのゾンカー)はロストしていたから、
僕のプラスチック製のフライボックスの中も、来週にはフライをまた巻き足さないといけないなぁ、と思うぐらいすき間が空き始めていた。
でも、予想に反してグゥアン、グゥアンとロッド全体に伝わり始めたバイブレーションというか振幅の大きなヘッドシェイク。
どうやら今回は6回目の根掛かりではなく、朱鞠内湖の水面下に沈んだ動く切り株のようだった。
膝上までウェーディングした僕は少し後ろへと下がりつつ、慌てて余ったランニングラインをロッドにセットしたセントジョンに巻き込む。


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薄っぺらいドライバーズシートの背中から伝わってくる3000回転近くで回り続けるエリーゼのエンジンの振動も、
深夜のハイウェイを北上する僕の眠気覚ましとしてはあまり効果が期待出来なかったようだ。
ふと襲ってくる眠気を我慢しながら、遊漁券を買いに前浜にある漁協に辿り着いた時には、ガスが掛かった空はぼんやりと明るくなって、
ちょうど前浜からたくさんのアングラーを乗せた渡船が穏やかな湖面に向けて出船しようとしている時だった。風はそよとも吹いていない。


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波ひとつ無い穏やかな湖面が広がる早朝の取水崎では、なぜか湖から生命感というものが何ひとつ感じられなかった。
ルアーの着水音やフライロッドの風切り音が、野鳥のさえずりに混じりつつ湖を覆うようにスッポリと被ったガスの向こうから響いてくる。
この距離感のない感覚というのは徹夜明けの僕にとってはかなり厄介で、釣りになかなか集中出来ず、
ついには目眩にも似た強い眠気を感じ、ロッドを置いて気絶でもしたかのように湖岸で眠りに落ちてしまった。
どれくらいの時間、僕は意識を失ったかのように眠ったのだろうか。そんな僕を眠りから覚ましてくれたのは、漁協の中野さんで、
すっかり「ここはどこ?」、「どうしてここにいるの?」とまったく状況を呑み込めていない僕がいたりする。
おそらく僕はまだ意識が朦朧としていて会話はしどろもどろで支離滅裂だったと思うけれど、
そんな僕にも中野さんは会話の最後に、Yunさん、イタリヤ半島がお勧めですよとアドバイスしてくれた。
それに湖面が風でざわつくと、さらに状況が良くなるかもという話まで。


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春の日差しと野鳥のさえずりを聞きながら、取水崎からイタリヤ半島までお気に入りのスペイロッドをかついて歩いてみた。
通称イタリヤ半島というポイントに足を運ぶのは、かれこれ20年以上朱鞠内湖に通っていて3回目になる。
白樺林のオフホワイトの白い幹が春の日差しを浴びてよりいっそうその白さに磨きをかけていた。
おそらく睡眠不足のアングラーの指先への不意の鈍重な衝撃の訪れは、時計の針にして10時半頃だっただろうか。
スピード感は無いけれど、底へ底へと潜るようなとにかく予想以上にトルクフルなやり取りだった。
僕としてはティペットがいつ倒木への根ずれでプツンとラインブレイクしてしまうのではとヒヤヒヤしっぱなしだったけれど・・・。
もしかしたらこの日のお相手のイトウの姿が湖面に浮上し、その全身が現れるまで、やり取りにはかなりの時間のを要したのかもしれない。
バットがミシミシと音を立てるの聞きながら、冷静に6/7番のロッドでのやり取りとしてはちょっと限界だったかなと思う僕がいたりもする。
ちなみにラインはアトランティックサーモンSH、S1/S2。もしかしたら、表層なのでフルインターのSHでもよかったかな。
ずんぐりとした丸太のようなボディ。90には少し足りなかったけれど、僕にとっては朱鞠内湖で出合うメモリアルなサイズのイトウだった。
今思うと今回の出合いは、中野さんの予想通り、湖の上を春のそよ風が吹き、湖面が少しざわついた時の出合いだったかなと思う。
ちなみに僕がワカサギの姿を見たのは、岸際に残った氷の下に泳ぐのを一度きりだけだったかな。
そのあとも本物の根掛かりでさらにフライを2本ほどロストし、面倒なタイイングがよりいっそう現実味を帯び始めたのだった。


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# by slowfishing-yun | 2014-05-11 10:59 | Fishing Reports | Comments(8)
2014年 05月 07日

<Episode #31> Hardy MARQUIS SALMON No.1

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Hardy MARQUIS SALMON No.1
Hardy THE "ST JOHN"
Hardy The St. Aidon

おそらくこの3台のリールが、僕にとってはフィールドを特に選ばず、ハードに酷使出来るHardyのクリック式のリールだろうか。
直径が3 7/8インチの上のふたつは、もっぱら#6~7番、13~14フィートのツーハンド用として使っているから、ほぼメインのリール。
直径が3 3/4インチのセントアイダンは、#5~6番、12~13フィートのツーハンドロッドに使っているので、最近はちょっと出番が少ないかな。


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これらのリールには、アトランティックサーモンSHやAFSなどのスカンジ系のSHを巻き込んでいることが普段は多いけれど、
マーキス・サーモンNo.1に関しては、スカジットコンパクトなどのスカジット系のSHも巻き込むこともあって、なかなか重宝している。
折れたり破損するなどパーツが壊れてしまう以外は構造がシンプルなだけに、ある程度のメンテナンスは自分で出来てしまうし、
何しろリールとしての本来の機能はもちろんのこと、さらに僕の中での重量な要素であるリールのサウンドに関しては、
それぞれのリールによって個々に違いがあり、僕としてはとっても面白いと思っている。
特にマーキス・サーモンNo.1セントジョンに関しては、ボディやスプールのエナメル塗装を落とし、赤いお化粧を施すなど、
コスメの面でも手を加えてからというもの、さらにリールへの愛着が増して、より僕のお気に入りのリールになっただろうか。


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最近はフィールドでたっぷりと使った後に、粒子の細かいコンパウンドで地金がむき出しのリールを綺麗に磨き上げることが、
ラインのクリーニング&お手入れと共に釣行後のお決まりの作業となってしまった。
特に4月に足を運んだフィールドは極東の地を流れる本流の海水と淡水が入り混じった汽水域での釣りだったから、
お手入れ&メンテナンスを怠ってちょっとでも放っておくと、リール本体にとっての深刻な腐食とまではいかなくても、
あっという間に表面がザラザラし始めたり、ジワジワと変色が始まってしまうので、なかなか気が抜けなかったりする。
そろそろクリアーのスプレーで表面を塗装&コーティングでもしてみようかと思うのだけれど、さてさて、どうしたものかと思案中。
やっぱり自己満足の美しさを保つには、結構てまひまが掛かるわけで・・・笑。


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# by slowfishing-yun | 2014-05-07 21:43 | My Favorite Reels | Comments(4)