2014年 04月 13日

<Episode #23> 早春の強い風と川面のきらめき

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きっと夜のうちは気温がグッと冷え込んでいたのだろう。
フィールドのいたるところに白く際立ったうぶ毛というか棘のようにも見える細かな霜が降りていた。
道南に訪れた春を僕に感じさせてくれる緑黄色のフキノトウも、もちろんそれは例外ではない。
ただその寒さの角だけは、少しは丸みを帯び始めていただろうか。
なぜなら、まだ早朝のうちは風がその存在を忘れるぐらい、ひと際穏やかだったものだから。


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道南の本流に架かるいくつかの橋の前後で、まだまだ冷たい流れの中に静かにウェーディングした。
膝下ぐらいの水深の岸際をサ、サ、サっと、とてもすばしっこく泳ぐ小さな鮭稚魚の姿を見た。
でも、もしかしたらその数は思ったよりも少なかったかもしれない。
なんとも早春らしく、今日はとにかく日差しが強いから、もしかしたらストラクチャー周りに隠れているのかもしれないけれど。


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期待感をお釣りがくるぐらいたっぷりと持って臨んだ最初の2ヶ所のポイントでは、まったく何のコンタクトも訪れなかった。
そして3ヶ所目の少し水深があるポイントで、やっと僕の流すフライにプルプルと小振りなアメマスからのコンタクトが訪れる。
それにしても、身体の割にはずいぶんとあどけない表情のアメマスだった。
雪代の入った冷たい流れにそっとリリースする。あっという間に姿が見えなくなった。
楽しみにしていた無駄の欠片も無い筋肉質なアメマスとのスリリングな出合いは、そういう訳で来年へと持ち越しに。


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午後からは風がずいぶんと強まったかな。
下流からの強い風に煽られて小波立つ川面が、早春の太陽の日差しを浴びてギラギラと眩しく輝いていた。
頭上のすぐ近くの空でホバリングしながら囀るヒバリの鳴き声が、何だかとても春らしくって心地が良かったように思う。
S1/S2のアトランティック・サーモンSHを巻き込んだKineyaのリールの逆回転音も、そんなヒバリ達の鳴き声のように、
僕にはちょっと控えめだけれど、とても心地が良い音色のように響いてきたのだった。

                                                         3.27→3.29

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# by slowfishing-yun | 2014-04-13 17:53 | Fishing Reports | Comments(4)
2014年 04月 01日

<Episode #22> Repaired Kineya Model 705

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Kineyaさんにメンテナンスをお願いしていたmodel 705の作業が無事に終了したとの連絡があり、
予定通り3月の末にリペア&メンテナンスを終えたmodel 705が、自宅に宅配便で届けられた。
Kineyaさんと電話でお話しするのは、お正月明けにリールの修理をお願いした際以来だろうか。
とにかく最初の電話では、とても緊張してお話したのを良く覚えている。
でも、この日の電話口の向こうのKineyaさんの声は、照れながらもどこか弾んでいたように僕には感じられて、
きっとそれは作業が上手くいったことを、僕にジンワリと確実に伝えていたように思う。
そんな訳だから、リールが届くのが本当に楽しみだった。

修理をお願いしていたブレーキの気になる箇所は、ベアリング追加などスプール内部の改造によりすっかり解消されていて、
ハンドル&スプールの逆回転時には、スムーズに問題なく均一のブレーキ・テンションを保ってくれている。
おまけに可能な限り各パーツが、さらにポリッシュ・アップされていた。

「ドラグノブは、手の平を押し当てて、手首でねじります」
参考までに、とこんなささやかなアドバイスまで。
実に嬉しい心遣いなのであった。


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# by slowfishing-yun | 2014-04-01 22:56 | My Favorite Reels | Comments(0)
2014年 03月 30日

<Episode #21> Rhythm

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特に示し合わさなくても、相互のリズムがいわゆるアウンの呼吸のようにシンクロすることもあれば、
多少のリズムのずれが、何とも表現し難いいい感じのうねりのようなグルーブ感を作り出すことだってある。
でも、残念ながら楽しみにしていた土曜日は、きっと僕らとフィールドとのリズムがまったくかみ合わなかったのだろう。
3月末の急激な気温上昇による雪代流入、そして予想以上の水位の急激な上昇と、
流れのあるフィールドは、カフェオレ色を通り越して、いわゆる泥濁りといったところだろうか。


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後志利別川も尻別川も、雪代による増水で、まったく釣りにならないぐらいに濁っていた。
何年ぶりだろうか。久しぶりに島牧にも足を運んだけれど、やはりラインバスケットを持参していないアングラーにとって、
ランニングライン同士が頻繁に絡み合う釣りは、予想以上のストレスが掛かる釣りになった。
そして最後は、やっぱり支笏湖。
透明感のある湖水に、早春の太陽がキラキラとまぶしく輝く。
でも予想通り、フィールドとのかみ合わないリズムは、やはり最後までかみ合うことは無かったようだ。
せめてToday's BGMで流れるグルーブ感に溢れたリズム&ビートでも楽しもうかと思う。

                                                3.86→4.14
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# by slowfishing-yun | 2014-03-30 19:09 | Fishing Reports | Comments(4)
2014年 03月 28日

<Episode #20> Spring Gift

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ここぞというポイントで是非とも結んで欲しいとっておきのフライ、
どこに貼ろうかと迷ってしまいそうな、なかなかイカしたシンプルなデザインのステッカー、
丹精込めて仕上げた木目が美しいウッドグリップのインスタネットなどなど、
長い間釣りを楽しんでいていると、いろんな方面に長けている知り合いがいつの間にか出来たりして、
何かのきっかけで、「これ使ってみてよ」といった具合に、ちょっとしたプレゼントというか贈り物をいただくことがある。
でもそんな中で、T-シャツなどのウェア類をいただいたのは、もしかしたら僕にとって初めてのことかもしれない。
僕にとっては、いわゆるサプライズ的な要素をたっぷりと含んだ、まるでSpring Giftといったところだろうか。

P.S.今年はチャンスがあれば、"Meiser Rod Owner's Meeting in Hokkaido"が開ければ面白いだろうなぁ・・・、
なんて思っている今日この頃。きっと企画そのものが、いつの間にかボツになっていそうだけれど・・・笑。


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# by slowfishing-yun | 2014-03-28 22:18 | Slow Fishing | Comments(2)
2014年 03月 26日

<Episode #19> Meiser Rod / Modify Upper Grip Assembly

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"Rubberized Cork" = 「ラバライズド コルク」とでも読むのだろうか。
とにかく最近は、このフロントグリップの手触りというか握った時の感触を僕はいたく気に入っている。
強度的にノーマルのコルクよりも断然強いし、僕のキャストスタイルにはピッタリ。
何といっても、まるでビターチョコレートのような色合いが、ロッドのかもし出す雰囲気をさらにグッと引き締めているようにも感じられる。


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最初に僕がラバライズド・コルクで仕上げられたフロント・グリップ(アッパー・グリップ)のロッドを実物で見たのは、
ちょうど1年前にマイザーさんから届けられた14フィート、#7/8番、MKSの"Fire God"になる。
それ以来、すっかりこのグリップの手触りやコルクの色合いが僕にとっては大のお気に入りで、
次にオーダーした14フィート、#6/7番、MKSの"Water God"もラバライズド・コルクを使ったグリップにしてもらいたかったけれど、
僕の不慣れで苦手な英語のせいで、マイザーさんにコスメの上でオーダーしたかったことがしっかりと伝わらず、
残念ながら届いたロッドのフロントグリップは、やはりこれまでと同じノーマルのコルク仕様のグリップだった。
まぁ、それはそれで、今では"Water God"も僕のお気に入りというかメインのマイザーロッドの1本なんだけれどもね。

2011年6月に僕の元へとデリバリーされた14フィート、#6/7番、MKSの"Trouty Orange"だったけれど、
メインロッドとしてフィールドで酷使したから、グレードの高いコルクを使用したフロントグリップは、すっかりところどころが虫食い状態。
さらにフロントグリップの先端のコルクが僕のキャストスタイルの特徴のせいで、少し削れて痩せ始めていたから、
これを機に、オレゴンの工房にロッドを送って、フロントグリップをラバライズド・コルクにモディファイしてもらうことにしたのは昨年末。
今回は"Fire God"のラバライズド・コルク仕様のグリップの画像もメールに添付したから、しっかりとイメージは伝わったと思う。


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                                    "Fire God" (right)
                                    "Trouty Orange" (left)
先週末に、僕の手元へと新しくモディファイされた"Trouty Orange"がデリバリーされる。
それにしても、ウッドパテが取れてところどころが虫食い状に穴が開き、少し痩せ始めたノーマルのコルクはすっかり取り除かれ、
まったくどこで張り合わせたのか分からないぐらいの出来栄えで、しっかりとラバライズド・コルク仕様にモディファイされていた。
さらに追加メンテナンスとして、リアグリップの再コーティングも施行済みで、艶々さにさらに磨きがかかる。

ちなみに今回のフロントグリップのコルクのモディファイに掛かった費用は95ドル。さらに送料に45ドル。
費用に関してリーズナブルかどうかの感覚は人それぞれだろうけれど、僕にとってはとっても満足のいくモディファイだった。
なぜなら、"Water God"もいつかはフロントグリップをラバライズド・コルク仕様にしたいと思っているぐらいだから・・・笑。

P.S.KINEYAさんからModel 705のリペア&メンテナンスが終わりましたとの連絡をいただく。こちらも届くのが今から楽しみ。

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# by slowfishing-yun | 2014-03-26 21:15 | Custom Spey Rods | Comments(0)