2017年 09月 04日

<Episode #345> 秋シーズン

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ロッドを片手に秋虫の音色が響く土手の斜面を登ると、築堤にとめた車の向こうに秋の始まりのようなオレンジ色に染まった夕焼けが広がっていた。
フィールドを吹き抜けていく風には、何やら秋らしい涼しさすら感じられる。
夕日が沈んで辺りがすっかり暗くなり始めたら、きっとシャツの上にユニクロのフーディでも着る必要がありそうだ。
この週末は、台風の影響で釣りに出かけるのは難しいかなと思っていたけれど、予想に反して何とか北のフィールドに立つことが出来たのは本当に幸運だった。
楽しかった今日という一日のように、どうか明日も素敵な一日となりますように…笑。



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早朝のフィールドには白いガス状の霧が掛かっていて、とにかく幻想的な雰囲気を醸し出していたのが印象的だった。
まるで流れの描くストリームが、霧の奥へとゆっくりと静かに消えていくかのように…。
そんな霧の向こうから思わずドキリとするようなサーモンサイズのレインボーの跳躍音がする訳ではないけれど、そんな音がいつ響いてきてもおかしくはないような早朝の中州に続く深瀬のポイントだっただろうか。

2ヶ所目に訪れたポイントは産卵床の瀬に続く深瀬のポイント。
バックスペースがあまり取れないので、ここではオレゴンの工房でリメイクしてもらった13フィート、7/8番、MKXを使うことにする。
540grのフローティングのスカジットスイッチの先に15フィートのT-14を繋ぎ、ティペットの先には数日前に巻いたばかりのConehead tube fly "Interaction 2017" black&orangeを結んだ。
10m程ステップダウンしたあたりだっただろうか。
スイングのほぼ終わりかけでフライの動きが一瞬止まる。
水面下の岩盤にフライが根掛りでもしたのかと思ったけれど、次の瞬間静寂さが猛烈なヘッドシェイクへと変貌した。

予想したほど下流には疾走しなかったけれど、なかなかパワフルかつトルクフルなLサイズ後半のオスのレインボー。
でも僕にとってとにかく印象的だったのはレインボーの大きな頭もそうだけれど、それ以上に不自然な形で「く」の字に曲がったレインボーの背中の方だった。
奇形という言葉は好きな言葉ではないけれど、おそらく生まれながらにして何かしらの障がいがあったのだと思われる。
ここまで大きくなったこのレインボーのタフさにも驚いたけれど、このレインボーがここまで大きくなれた天塩川もすごいなあと思ったのだった。



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対岸から初めてポイントにアプローチしてみる。
いつもとは違う風景を目にしながらキャスト&スイングを楽しんだけれど、残念ながら小さなアタリが2度ほど。

イブニング前には早朝のポイントで3キャスト目にLLサイズにアディオスされてしまう。

日曜日は前日のmasaさんのLLポイントでキャスト&スイングしててみたけれど、すでにLLサイズはお留守にされているようで出合えずじまい…笑。

そして日曜日に僕が訪れた最後のポイントで最後のキャスト&スイングを終え、リールにラインを仕舞い込み岩盤の岸際を歩いていると、ふと砂地に見慣れた鹿やキツネの足跡ではない横並びの鋭い爪の跡が残されているような気がした。
さらに進むと、今度は岸際の砂地にヒグマの足跡がしっかりと残されている。
ここは天塩川の美深エリアの中でも超メジャーポイントのひとつ。
おまけに6月29日に流れたTVの美深町でのヒグマ関連のニュース映像でも映っていた場所。
正午も過ぎた時間帯だったのですっかり油断してしまい熊スプレーは車の中に置きっぱなし。
かなり緊張しながらいつも以上に鈴と笛を鳴らしつつ何とか何事もなく車まで戻って来れたけれど、やっぱり油断大敵ということだろうか。
僕にとってはとてもいい教訓になったと思う。
                                          68.01→67.94

P.S.月曜日の朝に美深町役場に連絡する。まだ若いヒグマで右岸と左岸を行ったり来たりしているとのこと。これからのシーズン、天塩川へと足を運ばれる方は是非気をつけて下さい。



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# by slowfishing-yun | 2017-09-04 23:40 | Fishing Reports | Comments(8)
2017年 08月 27日

<Episode #344> スコール

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ここ最近はオホーツクや知床のピンクサーモンのフィールドへとめっきり足を運ばなくなり、どうもこの時期のフィールド選択にずいぶんと迷うようになってしまったかもしれない。
結局のんびりとした時間にフィールドに向けて自宅を出発した時には、まだそよぐ風にお盆を過ぎた夏の気配が含まれていたように思う。
空はまだまだ夏の青さの残る8月の青空だった。
でも僕がハンドルを握る車が中山峠を越えて羊蹄山の麓の真狩村のあたりに差し掛かってから、どうやら少しずつ風が強まり始めて、目指す先のフィールドの空の色が濃い灰色に変わっていった。
やがてポツポツと大粒の雨粒が車のフロントガラスに当たり始める。
尻別川の昆布エリアの駐車スペースに車が滑り込んだ時には、ほんの短時間だけれど車の外に出るのを躊躇うほどのスコールのような激しい雨となった。



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激しい雨が降り止むと、今度は眩しい日差しと共に先ほどよりもさらに青いと感じる夏の青空が頭上に現れた。
そして少しのタイムラグをおいて、夏ゼミの鳴き声がフィールドに響き始める。
湿度の伴った夏の暑さがフィールドを覆っていた。
そういえば早春のアメマス以来、ずいぶんと久しぶりに足を運ぶ晩夏の尻別川だった。
水位は若干低めだったけれど、もう少しクリアーかなと思っていた本流の色は濃いオリーブ色に染まり、透明度はおおよそ80cmといったとこだろうか。
第1、第2セクションで何度かバイトはあったけれど、僕がフックを外すためにトラウトに触れるという状況までには至らなかった。



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遅いランチと飲み物を買いに蘭越町にあるセイコマートに入ると、今度は先ほどの数倍ほどのまるでバケツをひっくり返したような豪雨となった。
僕が車の中での遅いランチを食べ終わるころにはスコールのような大雨が嘘のように降り止む。
おそらく本流が濁るまでには多少のタイムラグがあるとしても、田畑や用水路からあふれた黄土色に濁った水が本流に注ぎ始めるのだろう。
今日はイブニングまで本流で粘ろうとヌカカ対策もしっかりと準備してきたけれど、今日はこれでストップ・フィッシングにしよう。

雨のあとは、なぜかフィールドに吹く風がひんやりとしたものとなった。
着替えをしていると草むらからの秋虫の音色が突然消え、頭上を爆音とともに2機のオスプレイが旋回しながらあっという間に遠くへと消えていった。
そしてフィールドには秋を感じる静けさが何事もなかったかのようにまた戻ってきた。
                                          9.30


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# by slowfishing-yun | 2017-08-27 21:44 | Fishing Reports | Comments(6)
2017年 08月 24日

<Episode #343> slow fishing fly collection…2 / Prototype

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最近も暇を見つけてはタイイングバイスの前に座り、ああでもない、こうでもないと試行錯誤を繰り返しながら新しいアレンジを加えたフライを巻くのがちょっとした楽しみの一つになりつつある。
そしてそんなフライが何度かのフィールドテストの末に、僕のチープなプラスチック製のフライボックスの中でレギュラーポジションを獲得するかどうかは、これまたまったく不確かなことだったりする。
もちろん時には全く使い物になたないボツのフライになることだって…。
どちらにしても、たいていの新しいアレンジのヒントはやっぱり海外のFBからのものが多いと思っている。
意外とスティールヘッドよりもアトランティックサーモンのフライからの方がヒントは多いだうか。
それはともかく、新しく巻いたフライがトラウトの中でも特に大きな本流レインボーに好かれるかどうかは分からないけれど、まずはフライを巻いた僕自身がそのフライを好きになることが必要不可欠なことのように思っている。



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こちらは、2017 new Jabara & conehead tube fly prototype。
プロトタイプということだけあってまだまだ試作段階のフライだけれど、これまでのJabara conehead tube flyにUV系や超ケイムラなどフラッシャーを多めに巻き、さらに両サイドにラバーレッグを4本ずつ計8本取り付けたもの。
全長はおおよそ約5cmと小型に仕上げてみる。
ラバーレッグの数を増やしていくと、だんだんとバスルアーのラバージグの雰囲気に近くなるかな…。
今回は全体的に暗いトーンのフライを巻いてみたけれど、オレンジ&ピンクといった少し派手めのカラーもいたって悪くはないと思う。
さらにバリエーションとしてラバーレッグありとラバーレッグなしの2パターンを巻いたけれど、やはりラバーレッグが数本でもあった方がフライの動きはよいようだ。



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2017 Egg ball tube fly prototype

釣り具量販店の海釣り仕掛けコーナーで買った直径6mmのビーズ玉を使い、今年のE.S.Lのプロトタイプではブラス製のコーンヘッドを省いてタイイングしてみた。
これまではエッグボールをシェニールなどを使って表現していたけれど、今回のプロトタイプではコーンヘッドを省きビーズ玉だけを使うことによって、かなりシルエットがはっきりとしたエッグボールとなったように思う。
でも、そうなるとなかなか妥協点を見つけるのが難しかったかな。
タイイング終了後に0.8mmのプラスチックチューブにビーズ玉を差し込み、その先端をライターの火であぶってビーズ玉を留めるのだけれど、球形のビーズ玉とフライ部分との段差がどうしても気になるので、今回はヘアラインのCactus Chenille Largeを1~2回転ハックリングして段差を少なくするようにしている。おそらく他にも段差を少なくする方法はあると思われる。


そして最後は、Conehead tube fly "Interaction" variant, Black and black 2017。

こちらもUV系や超ケイムラのフラッシャーをたっぷりと使用したフライで、すでに北の本流では実績があるようだから、僕のチープなプラスチック製のフライボックスの中ですでにレギュラーポジションを獲得しつつあるようだ。



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# by slowfishing-yun | 2017-08-24 21:48 | 私的FlyTyingの愉しみ | Comments(4)
2017年 08月 22日

<Episode #342> 夏の本流

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釣り旅へと出かけようと1週間ぶりに車の運転席に乗り込むと、車の中にクモの巣が張り巡らされていて、とても驚いたのが週末の始まりだった。
どうやら先週末の釣行のさい、いつの間にか車の中にクモが忍び込んでいた様子。
それにしても車の中にこんなにクモの巣が張っていたのは初めての経験。

そして本流が流れる北のフィールドに立つと、まったりとした夏のにおいがしたように僕には感じられた土曜日。
それはある意味、僕と鱒との距離を感じさせるにおいだったように思う。
不思議なもので、年に数回はフィールドに立つとそんなにおいを自然と感じたりして、無用な期待をしなくなったこともあっただろうか。
出来れば僕の気のせいだあってほしいと願いながらお気に入りのロッドをキャストしていたように思うこの週末だった。



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先週とは違って、いかにも夏らしい好天には恵まれていたけれど、減水がさらに進み、日中の水温が思わず生温いとさえ感じる23℃ぐらいまで上昇した天塩川だった。
そんな週末の2日間で僕は天塩川の思いつくポイントを彷徨い、いつもよりも少し先までウェーディングして普段の水位ならフライを届けることが出来ないポイントまでフライをキャストし、ドキドキしながらスイングさせてみたりする。
どんな出合いが訪れるか全く予想がつかない緊張感は、僕なりにかなり楽しかったかな。
でも、そんな淡い期待感の中で顔を出してくれるのは、フライの大きさとはまったく不釣り合いな小さなレインボーぐらい。
そしてフィールドで僕が目にした釣り人の姿はというと、それもたったの3人とかなり閑散としたものだった。



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夏のけだるさも不注意というか気の緩みの一つの要因だったかもしれない。
いつもよりも速いピッチでリトリーブするラインにグゥンと衝撃が伝わる。
でもその悪くはない躍動感は残念ながら長続きはしなかった。
フライを回収してみるとチューブフライにセットしたチヌ針のフックが伸びていた。
おそらくその前のキャストで川底の大きな石に引っ掛かったフライを少し強引に外した時にフックが伸びてしまっていたのだろう。
フックの状況を確認していなかったのを少しだけ悔いたもしたけれど、やはり夏の暑さのせいにすることにした。

お気に入りの深瀬のポイントでは、到底フライを届けられない対岸でサーモンサイズの魚が跳ねていたから、もしかしたら夏の美しくてパワフルな本流レインボーに出合えるチャンスがどこかで巡ってくるのかもしれない。
車をとめた駐車スペースの脇の草むらから秋虫の羽音が聞こえてくると、フィールドに近づいてくる秋の気配をほんの微かに感じるのだった。

P.S. FBで知り合ったUsamiさんから届いた旧モデルのスカジットスイッチ(420gr)とマイザーの13フィート、5/6番のMKSとのマッチングがドンピシャだったのがとても嬉しい収獲だった半面、早春に購入したオレンジ色のPatagoniaのストームフロント・ヒップパックが、防水ファスナー以外のところから浸水したのがちょっと痛かったかな。まずはアクアシールで補修してみようと思っている。
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# by slowfishing-yun | 2017-08-22 22:01 | Fishing Reports | Comments(4)
2017年 08月 16日

<Episode #341> "Jock Scott"の残像 / R.B.Meiser S2H14067MKX-4 "Jock Scott"

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「残像はものを見た時に目の中に残る色なのだ。人は認識したものしか見ていない。」
             ポーランドの映画監督 故アンジェイ・ワイダ(シアターキノのパンフレットより)

僕自身は故アンジェイ・ワイダ監督の映画をまだ一度も観たことはないけれど、なぜかとても印象に残る言葉だった。
そして、いつか本流で出合ったあのレインボーの残像はいったい何色だったのだろうかと、ふと思ってしまった。



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8月の初めにオレゴンの工房からけっして派手ではないけれど、どこか控えめで深みのある美しさを兼ね備えたロッドが自宅に届けられた。
今回僕がオーダーしたロッドは2017年から新しく採用されたブランクを使って組んでもらったマイザーの14フィート、6/7番のMKX。
さらに今回のロッドのコスメのテーマは、クラシカルなサーモンフライの中でも特に有名な"Jock Scott"で指定してみる。

とりあえずBobさんにはインボイスと共にFB上で見つけたJock Scottが簡略化されて巻かれたフライの写真をメールに添付して送ることにした。
以前にロッドをオーダーした際には、サーモンフライの中の"Black Doctor"をフェザーインレイなどのコスメのテーマとして指定したことがあり、それが予想以上に素敵な仕上がりとなってロッドが届けられたものだから、今回のコスメに選んだ"Jock Scott"がどんな感じにアレンジされているのだろうかと、仕上がったロッドが自宅に届くのがとても楽しみだった。相変わらずオレゴンからロッドを発送したよとの連絡があってから、その時の空輸事情にもよるけれど、川崎の税関で数日の足止めにもあったこともあり、発送の連絡からおおよそ10日前後で自宅にロッドが届けられた。ちなみにロッドを自宅で受け取った際に支払った関税などは4500円。



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"Jock Scott"を見た時に目の中に残る色は何だろうか?
それが残像といえるのかどうかはわからないけれど、僕にとっての"Jock Scott"をイメージする漠然としたカラーとして、イエロー、ブラック、クリーム・ホワイト、ソフト・ゴールドといった色のイメージを伝える。
フェザーインレイに関してはオレゴンの工房にお任せだけれど、両サイドにゴールデンフェザントクレストを置いて欲しいとだけシンプルに伝えた。
何しろサーモンフライといえば、あの透き通るような煌めきを伴ったゴールデンフェザントクレストが使われているイメージが強いので・・・。
結果的には、ジャングルコック、ゴールデンフェザントティペット、ゴールデンフェザントクレストが上手くマッチしていて、素晴らしい満足のいく仕上がりだった。
おそらく今回のロッドもNick Mosesさんが組んだものだろう。インボイスのやり取りの中で、BobさんがNickさんにも添付した写真を転送するからと言っていたから。



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ガイドラッピングのスレッドには、僕が最初に購入したマイザーロッドと同じくOxblood redを選んでみたけれど、やはりメタリックが入っていないこともあって、どこか落ち着いた雰囲気をかもし出しているように思う。
そしてジョイント部のスレッドに、小さなジャングルコックがセンターの目印としてさりげなく置かれていたのには、初めてだったのでちょっとビックリしたかな。
ジョイントのメスの部分のラッピングとガイドラッピングのスレッドカラーは、どちらかというとバランス的に統一されていることが多いけれど、今回はそれぞれが全く違う配色だったのでロッドを繋いだ時のジョイント部分の雰囲気がとても新鮮だった。



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今回ももうひとつの新しい試みは、フロントグリップとリアグリップを前回までのBurnt Corkをメインに使用したアクリルコーティング仕上げではなく、比較的明るめのBurl Corkをメインに使ったアクリルコーティング仕上げにしてもらうこと。
ちなみに一般的なグリップによく使われているいわゆるConventional Cork(ポルトガルコルク?)はアクリルコーティングが出来ないこと、合成コルクを使うと丈夫だけれどほんの少し重量が重くなるということだった。
フロントグリップをアクリルコーティングすると滑りやすくなるのではという不安もあったけれど、今のところフィールドにおいて特に滑りやすいという印象はない。さらにBurnt Corkの場合、コーティングを施さないと水に濡れたコルクだけがより黒くなって、なんとなく見た目も良くなかったものだから。
あとフロントグリップ先端の径が最近少しずつ太くなりつつあるので、今回はあえて17~19mmと指定したところ、実際には19mmに削られて仕上げられていた。もしも次にロッドをオーダーすることがあるとすれば、今度は19mmではなくさらにスリムに17mmに指定するつもり…笑。


R.B.Meiser S2H14067MKX-4 "Jock Scott" : 312g
R.B.Meiser S2H14067MKS-4 "Water God" : 380g

ロッドの重さを計測してみると、やはり新しい軽量化されたブランクを使うことによって、目的だったロッドの軽量化には成功しているようだ。
フィールドで使用していても、特にこれまでのMKSのアクションと大きな変化はないように思う。ただブランクが高弾性のものを使用するようになり、キャストをした際のリカバリースピードはこれまでのMKSよりも若干速くなっているように感じられた。
Bobさんは新しいブランクになってロッドの軽量化はしたいけれど、MKXとなってもMKSと同様のアクションを維持したいという思いのようだ。それに関しても、おおむね成功していると思う。
ただ個人的にはこれまでのMKSでも特に問題はなかったような気がしないでもないのだが…。
それよりもブランクがアップグレードされていくにつれてどんどんと今風のオーソドックスでオールマイティな癖のないアクションのロッドとなり、僕がクラシックMKSと呼ぶNZ製のブランクを使っていた当時のMKSのような他のどこのメーカーにもない独特で癖のあるロッドのアクションからはだんだんと遠ざかっていくように思えてしまう。
まあちょっと寂しくもあるけれど、これも時代の流れなのかもしれないと思った次第…笑。

R.B.Meiser 14' 6/7wt MKX "Jock Scott" :
今回のカスタム仕様のロッドの価格はウッドインサートのリールシートなどのオプションがなかったので875ドル+送料の95ドルで合計970ドル。
さらにPayPalで支払った場合は、そこに4%の手数料が加わるので合計1008.8ドルとなった。
ちなみに今回から送料が75ドルから95ドルに上がっていた。



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# by slowfishing-yun | 2017-08-16 15:00 | Custom Spey Rods | Comments(4)