2017年 10月 15日

<Episode #350> 秋色

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日中と夜の気温の差が大きくなると、やはり紅葉が一段と進むのだろうか。
僕らが足を運んだ湧別川にしろオホーツクの小さな山上湖にしろ、どちらのフィールドも確かに秋色には染まっていたと思う。
黄色やオレンジ、それに赤といった暖色系の色にフィールドは包まれているのだけれども、なぜかほとんど熱量というものを感じられない色彩だった。
やがてこの色彩のトーンが少しずつフェードアウトしていくと、フィールドは白一色に包まれた長いオフシーズンとなるのだろう。



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前回訪れた時よりもたくさんのチャムサーモンが遡上しているものの、さらに渇水が進んだ湧別川だった。
気温の低下でギュッと引き締まったような空気感に包まれながらキャストをしてみる。
渇水で水深が浅くなっただけでなく川幅も狭くなったせいか、12フィート6インチの6/7番のロッドでは抑え気味にキャストしないと、すぐに対岸の木の枝にフライを引っ掛けてしいそう。
どこかもの足りなさを感じながらキャスト&スイングを続けたけれど、最後まで僕は10月らしい素敵な出合いに巡り合うことが出来なかった。




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帰りにオホーツクの小さな山上湖に立ち寄ってみる。
空の青さとピークを迎えた紅葉の美しさとが描くコントラストがとても印象的だった。
相変わらず20lbの黄色のランニングラインをリトリーブする僕の指先に根掛り以外の違和感を感じることはない。
山間に10月の太陽が静かに隠れると一気に気温が下がっていくのをありありと感じる。
出来れば届いたばかりの新しいリールでトラウトの躍動感とあわよくばそれが奏でる音色を感じられたらと願った週末だったけれど、それが最後まで叶うことはなかった。
                                     50.79



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# by slowfishing-yun | 2017-10-15 20:52 | Fishing Reports | Comments(10)
2017年 10月 09日

<Episode #349> 山吹色に染まるフィールド

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前日になってフィールドの濁度計の数字がやっと一桁にまで下がり始める。
経験的に濁度計の数字が5以下になればアングラーとしてはフィールドのコンディションに対して何一つ不満な点がないのは十分承知している。
水温も12℃前後とおそらくシーズン中としてはベストなコンディションなのだろう。
ただ先日の雨の影響で水位がまだ若干高いからポイントが限られてしまうかもしれない。
上流のダムが放水を止めてくれると、本流の水位が一気に下がり始めるのだけれども…。




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sugiさんが淹れてくれた深煎りのフレンチローストのコーヒーで目を覚ましてから、本流の河畔林が山吹色に染まった本流にゆっくりとウェーディングする。
少し迷ったけれど、今回もReathのネオプレーン製のストッキングウェーダーに足を通すことにした。
浅瀬の岸際では遡上してきたチャムサーモン達が水飛沫をあげながらペアリングの真っ最中のようで、まだまだイクラを産み落とすという状況には至っていようだ。
E.S.Lが活躍するのはきっとこれからが本番なのだろうけれど、とりあえずニューバージョンのテストも兼ねてInteractionスタイルのE.S.Lをティペットには結んでみた。




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期待していたグッドサイズの本流レインボーとのコンタクトはほんの数秒のランデブーだけ。
スイングの終わりかけにフライが下流の岩盤のエッジ付近でユラユラと漂っている時に指でホールドしたラインごとゴン、ゴンと力任せに引っ手繰っていく。
そんなコンタクトが2度ほど僕が天塩川に滞在中に訪れたけれど、どちらも期待に反して長続きはしなかった。

レインボーの代わりといってはアメマスに申し訳ないけれど、尾びれの上側が何かに噛まれたような傷のあるアベレージサイズのアメマスが顔を出してくれた。
これから水温が少しずつ下がっていくと、彼らに出合うことが徐々に増えていくのだろう。

好天に恵まれた10月最初の連休だったけれど、10月の青空と山吹色に染まり始めた河畔林とのコントラストがシルエットも際立っていてとても美しかった。
風が吹くと山吹色に染まった落ち葉が本流の中を漂いながら流れていく。
秋虫の音色に交じってフィールドには雪虫が飛び始めていた。
きっとこれから朝晩は気温がグッと冷え込んで霜が降り、早朝は野草の緑黄色の輪郭が白く彩られていくのだろう。
日を追うごとにフィールドの季節が少しずつシフトしていくのを感じる。
                                        68.19→68.15



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# by slowfishing-yun | 2017-10-09 20:25 | Fishing Reports | Comments(8)
2017年 10月 02日

<Episode #348> 秋の訪れとオホーツクの流れ

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今年になって初めて北海道を縦断していった台風が過ぎ去ると、それを境にして季節が夏から秋へと移り変わり始めたように思う。
秋らしい寒波と共に気温がグッと下がり、大雪山系には紅葉と共に初雪が観測されたともラジオから聞こえて来た。
イタドリの緑色だった大きな葉が少しずつ山吹色に染まり始め、草むらから聞こえてくる秋虫の羽音が以前よりも幾分勢いづいているようにすら感じられる。
フィールドに吹く風は少し冷たいものとなり、一日の中での寒暖の差が大きくなっているから、季節的にもアングラーはレイヤリングに少し頭を悩ませるのかもしれない。
夏用の透湿ウェーダーではなくネオプレーン製のウェーダーを履いて河原をたっぷりと歩くと、やっぱりウェーダーの選択を間違えたとちょっと後悔もしたりしたかな。




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浮島峠を越えたあたりで車の外気温計は写真の2℃よりもさらに下がって1℃を表示していた。
右の急カーブで十分に徐行はしていたけれど濡れた路面で一瞬テールが滑って思わず僕はヒヤッとする。

土曜日の朝にまず足を運んだのは、ススキの穂が風に吹かれてなびき、コスモスの花が咲くかなり減水が進んだ初秋の湧別川だった。
まだそれほど多くは産卵行動に至っていないようだけれど、偏光グラス越しにも時折数尾の群れでゆっくりと遡上していくチャムサーモン達の姿が見える。
この日はマイザーの12'6"、6/7wtのMKSとFarlexの組み合わせにスカジット・スイッチ480grと15フィートのシンクティップのラインシステムで一日を通す。
小さなレインボーが2尾ほど顔を出してくれたけれど、ドキリとするような鈍重なテイクが訪れるということもなかった。



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翌日は友人たちと湧別川から渚滑川へと移動することにした。
渚滑川ではマイザーの13'、5/6wtのMKSにSaracione 3 1/2"の組み合わせにスカジット・スイッチ420grと15フィートのシンクティップのラインシステムで通す。
渚滑川では湧別川ほどのたくさんのチャムサーモンの姿を見なかったけれど、それでも流速の緩いポイントでは群れで泳ぐチャムサーモンの姿を見た。
渚滑川の流れは僕が初夏に訪れた時よりも透明感の高い青味を帯びた美しい流れだった。
もしかしたら雲一つない初秋の青空が川面に映っていたことも美しい青色を描く一因なのかもしれないけれど、色づき始めた木々の色合いとのコントラストもあってか、とにかく言葉を失うぐらいに美しかった。
ただ残念のはとにかく風が強かったということ。
風が強まり始めるとおびただしい数の枯れ葉が流れの中に漂い、フライにひっかるなど釣りの方にまったく集中出来なくなったりする。
それでも流れの中をゆっくりと漂うとても小さなビーズヘッド仕様の黒のウーリーを、少し赤く色づき始めたレインボーが流れの中を漂うおびただしい数の枯れ葉の中から見つけてくれて、僕としてはホッと胸をなでおろした次第。



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# by slowfishing-yun | 2017-10-02 22:30 | Fishing Reports | Comments(11)
2017年 09月 17日

<Episode #347> Lake Shikotsu

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ここ最近はフィールドへMoriさんとご一緒することや、はたまたフィールドでご一緒することが多いだろうか。
そんな彼が最近すっかりのめり込んでいるというのがドローンを使った空撮のようで、彼が苦労して編集した美しい映像もさることながら、何枚かの写真もLINEで送ってくれて、僕としてはなかなか楽しい時間を過ごせている次第。
それにしても通常は撮ることが出来ないがいつもとは違ったアングルから撮られた写真は、やはりいつ見ても新鮮に感じてしまう。
実は私も以前にトイカメラを使ったフィールドのサイレントムービーを作ったことがあり、ディレクター、エディター、プロデューサーとすべてをこなすMoriさんの苦労がほんの少しは分かるだろうか。




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おそらく僕たちが支笏湖に着いた時間帯は、アングラーの釣欲というか釣熱もすっかりトーンダウンした、まどろんだ時間帯だったのだろう。
ひとり、またひとりとアングラーがロッドを手にポイントから駐車してある車まで戻ってくる姿が視界に入ってくる。
支笏湖で僕らが最初に選んだウグイの幼魚がたくさん泳ぐ美笛川河口のポイントは、アングラーよりも台風前の週末をキャンプ場で過ごす家族連れで賑わっていたかもしれない。
いかにも美笛川の河口らしいパノラマチックなロケーションの中、背後から子供たちの楽しそうな歓声が聞こえてくると僕らはなかなか釣りモードに入ることが出来ず、とうとう車へと戻り軽いランチを済ませてポイントを大きく移動することにした。



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Rod : R.B.Meiser 14' 6/7wt MKX "Jock Scott"
Reel : Hardy MLA 375
Line : SA Atlantic Salmon SH 8/9(520gr) S1/S2
Fly : Conehead wooly bugger black (VARIVAS Streamer Hook #4)

何年かぶりに95kmのポイントに足を運んでみた。
美笛川の河口とロケーションもすっかり変わり、僕の中では最も支笏湖らしいロケーションのひとつではないかと思っている。
背後の木々が風に揺れてカサカサと乾いた音を立て、風向きと湖流とがゆっくりと変化していった。
青空はやがて雲に消され、さざ波立つ湖面に何となくトラウトの気配が感じらえ始める。
何度かフライが届くレンジの外で大きなトラウトの立てる波紋とシルエットを見ることが出来たのが、薄らぎ始めたモチベーションを維持するエネルギーとなったのかもしれない。

一定のリズムでランニングラインをリトリーブする指先に不意に強烈な衝撃が訪れる。
ランニングラインとSHのつなぎ目はロッドのトップガイドからまだ2mほど先にある。
僕のフライがボトムやストラクチャーにタッチすることは一日を通して一度もなかったから、指先に伝わる重量感からすると、もしかしたら悪くないサイズのトラウトだったかもしれない。
まあこれもいつものことだから、想像の範囲を超えないのだけれども…笑。

何年かぶりに支笏湖へと足を運んだかもしれない。
相変わらず支笏湖の鱒釣りは難しいけれど、本流とはまた違った支笏湖ブルーの清々しい透明感がフィールドには漂っていたように僕には感じられた。

P.S.もしかしたら釣りになるかもと朝は尻別川へと足を運んでみたけれど、喜茂別周辺まではほぼクリアーだった水質も昆布エリアとなるとなかなかの厳しいコンディション。とうとう尻別川では一度もロッドは振れなかった。



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# by slowfishing-yun | 2017-09-17 21:34 | Fishing Reports | Comments(10)
2017年 09月 11日

<Episode #346> 小さな秋の気配

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夏の終わりと小さな秋の気配を感じながら釣りをした週末だった。
これまでにないぐらいに減水した本流が目の前に広がっている。
そういえばススキの穂が先週よりも数cm伸び、イタドリの葉が少し黄色く色づき始めていただろうか。
秋虫の音色も先週よりも一段と賑やかになっている気がしたりもした。
そして通り雨のような雨が過ぎ去ると、フィールドに吹く風にいっそう小さな秋を僕は感じるのだった。




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F.I.S.Tと15フィートのT-14の組み合わせにコーンヘッド仕様のチューブフライ"Interaction"、そんなボトムを意識したヘビーなタックルだとレインボーはさっぱり相手にしてくれなかったけれど、フローティングのスカジットコンパクトとタイプ3のティップの組み合わせに#6番のマーチブラウンのウェットフライに変えてみると、サイズはともかく表層付近でレインボー達がスイングするフラに興味を示してくれて、僕は思わずロッドを手にしながらもドキリとしてしまう。




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二日目の日曜日はMoriさんが最近購入してハマっているというドローンで上空から釣りをしている動画を撮影してくれた。
ドローンが飛んでいるので少々気は散るけれど、なるべく気にせずドローンの方を見ないのがコツだろうか(笑)。
それにしてもこれまで見たこともないアングルからの映像で、僕にはとても新鮮だった。
残念ながらドローンが飛んでいなかった時にグッドサイズのレインボーがスイングの後半でリトリーブを加えている僕のフライを見つけてくれたけれど、ランディング前に惜しくもアディオス。なかなかのオスのレインボーだったかな。
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# by slowfishing-yun | 2017-09-11 22:18 | Fishing Reports | Comments(10)