2017年 03月 29日

<Episode #317> R.B.Meiser MKX & Copenhagen Wintergreen

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土曜日の午後にオレゴンの工房から2本のロッドとロッドにマッチングさせたラインとが丁寧に梱包された荷物が自宅に届けられる。
ちなみに荷物が届けられた際に支払った関税は9200円とロッド2本分なのでいつもよりもちょっとお高め。

今回届けられたロッドは、2017年から新たに取り入れられたブランクを使ったMKXともうひとつのCXという新シリーズの2本のロッド。
まずはMKSの新しいモデルとなるMKXから。

R.B.Meiser S2H14078MKX-4 "Copenhagen Wintergreen"
Grain Window : 500 - 800gr
付属していたラインは、25.2feet(7.7m), 583gr



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S2H14078MKX-4 "Copenhagen Wintergreen" : 326g
S2H14078MKS-4 "Fire God" : 356g
S2H14078MKS-4 "Autumn" : 360g

3本のロッドのスペックはどれも同じ14フィート、7/8番。
MKXのリールシートはブラックアルミで、MKSはウッドインサートのリールシートだから単純に比較は出来ないけれど、
少なくともMKSからMKXにブランクが変更されたというだけで10%前後の軽量化となっているようだ。
もともとマイザーのロッド自体が同じスペックの他社ロッドと比べて重いので、もしかしたらこれでやっと普通になったともいえるのだが・・・笑。


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薄っすらとカーボンシートの模様が浮き出たブランクだった。
MKSはどちらかというとソリッドでつるっとした印象のブランクだったけれど、今回のMKXは艶がほとんどないマットな雰囲気に近い感じ。
表面には等間隔にいくつものリング状の凹凸があって、手触りは昔愛用していたSCOTTのARCにちょっと近い感じだろうか。
写真ではブランクに写りこんだ光が直線ではなく波打っているので、分かりやすいかもしれない。

ロッドソックスから顔を出したグリップのコスメに僕は思わずドキリとする。
ここまで鮮やかなカラーのリングをグリップに挿入されたロッド見たのが久しぶりだったものだから。
Bobさんにコスメのテーマは”Copenhagen Wintergreen"のイメージでお願いしますと、写真をメールに添付して伝えておく。
そしてインボイスにオーダーチャートには、コペンハーゲン・ウインターグリーン、クリームホワイト、ソフトゴールドとだけ書かれていた。
このエメラルドグリーンを少しブルー寄りにしたブルーグリーンは僕にとってなかなか新鮮な色だったかな。
FBの写真からヒントを得たものだけれど、この選択は間違っていなかったような気がする。
そして、黒のリールシート、それに黒のグリップがよりそのコペンハーゲン・ウィンターグリーンの美しさを際立たせてくれているようだ。


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フェザーインレイも派手さが前面に浮き出ることもなく、ロッド全体と良い感じでマッチングしているようだ。
あまりくびれていないフロントグリップの先端のシェイプを見てもしやと思っていたら、やはり今回もBobさんではなくNicさん作のロッドだった。
それにしてもオレゴンの工房のNicさん、かなりロッドビルダーとしての腕を上げているのではないだろうか。
あとはフロントグリップのギュッと引き締まったシェイプさえマスターしてくれればパーフェクトだと僕は思うのだが・・・笑。

今回もBurnt Corkを中心にハンドルグリップを組んでもらい、両ハンドルグリップともコーティングしてもらっている。

さて最も重要なキャストフィールなのだが、実はまだラインを通してキャストしていないのでまだレポートをするまでには至っていない。
ただラインを通さずにロッドを振ってみた感じでは、MKSよりもリカバリースピードが若干速くなっている感じがした。
それにMKXの方がMKSよりも少しグレインウインドウの幅に余裕があるようだ。
バット付近からロッドが気持ちよく曲がり、フロントグリップがたわむというか孤の一部を描くのが両手を通して感じられる。
同スペックのMKSよりも100ドル近くプライスは上がるけれど、僕としては他のスペックのMKXも気になるところ。
ちなみに今回のカスタム仕様でプライスは送料込みで950ドル。
PayPalなどのクレジット払いの場合手数料が上乗せされるので送料込みで988ドルとなった。


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# by slowfishing-yun | 2017-03-29 21:08 | Custom Spey Rods | Comments(2)
2017年 03月 27日

<Episode #316> ブランク

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北の大地もこれからの春に向けて少しずつ気温が上がってきているようだ。
三寒四温とは上手く言い表したもので、ちょっとした変化にも春の兆しを感じ取ろうとしてしまうものなのかもしれない。
本流好きのアングラーとしてはこれから気温が少しずつ上昇していくと雪代というキーワードがとても気がかりになるのだけれど、
まあこればかりは厳しい冬をやり過ごして次の季節を迎えるにあたってはどうしても避けることが出来ないものなのだろう。

Bobさんからロッドを送ったよのメールが届いて、次の釣行までに何とかロッドが届かないかと首を長くして待ったけれど、
荷物の追跡調査では川崎にある郵便局のオフィスにとどまったままで、結局金曜日の夜になってもロッドは自宅に届かなかった。


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Meiserの13フィート、5/6番MKSのロッドと美しい音色を奏でるクリックブレーキ仕様のFarlexの3 3/4"のリールの組み合わせは、
僕にとって中規模河川での釣りに欠かせないロッドとリールの組み合わせとなったようだ。

本格的な雪代が流入せず依然として低い水位で推移する後志利別川へ週末はもう一度友人達と足を運んでみた。
2週間ほど前に訪れた時には河川敷を覆っていた雪面もすでに姿を消し、久しぶりに芽吹いたばかりのフキノトウを目にする。
頭上には穏やかな春の空が広がり、道南らしいヒバリの囀りを耳にしながらライトタックルのスペイロッドを心地良くキャストした。

そんな何とも言えない春の心地良さを感じつつ、時折りやってくるまどろんだ眠気に意識が遠のきかけた時、
スルスルスルと指にかけたランニングラインが何かの力で引き出されていく。
僕は何が起こったかさっぱり分からず、それが魚による仕業だと分かるには数秒ほどの時間を要しただろうか。
はっと我に返った時にはすでに躍動感は消え去っていたけれど、なぜだか不思議なぐらいに気分だけは良かった。
きっとこれも魚の躍動感を感じなかったブランクが長かったからだろうけれど・・・。


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まったくもって釣り日和の穏やかな春らしい天気は続いているけれど、午後からは予定通り尻別川へと移動してみた。
気温が上がったせいか、河畔に降り積もった雪もかなり緩んでいる。
ところどころスノーシューの踏み跡も微かに残っているから、ポイントへのアプローチにはまだ必要なシーズンなのだろう。

Meiserの14フィート、6/7番MKSのロッドにSaracione 3 3/4"のリールの組み合わせ。
ティップはインターとタイプ3で迷ったけれど、鮭稚魚の姿を見かけないのでタイプ3をフローティングのスカジットコンパクトに繋いだ。

初めてのポイントだったのでmasaさんにポイントへとガイドしていただく。
僕が手にするロッドに魚の躍動感が訪れたのは、masaさんに早春のアメマスが微笑んだあとだった。
でも、これも不覚にもロッドを脇に挟んでよそ見をしている間の出合いだったから、本当に出合ったと言っていいものかどうか。
まあこれもブランクというか冬のオフシーズンが長過ぎたということにしておこう。
おまけにネットインにもモタモタと手間取ってしまう始末だから、これはしばらくリハビリが必要となりそうな予感がする。
でも今年最初に出合ったアメマスはレギュラーサイズだったけれど、なかなかコンディションの良い美しいアメマスだった。

日が傾くとフィールドの気温も一気に下がるようだ。
寒暖の差にまだ僕の身体のリズムがついていかないのを感じながら、さてこの長いブランクからの復調にはもう少し時間が必要かな。
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# by slowfishing-yun | 2017-03-27 23:04 | Fishing Reports | Comments(4)
2017年 03月 20日

<Episode #315> タイミング

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100均のピルケースを使ったチープなプラスチック製のフライボックスに、新しく巻いたフライを何本か強引に収納した。
もしかしたら雪代も混じり始めているかもしれないから、カラーにはチャートリュースだけでなく黒もいくつか選ぶことにする。
晴れの日が続いていたから、おそらく道東へと続く早朝のハイウェイはどこまでもドライ・コンディションに違いない。
アクセルを無理に踏み込まなくても、何とか朝の7時までには十勝川のフィールドに着けるといいのだが。


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早朝は乾燥しきった冷たい風とともにフィールドに溶け込むように佇んでいた。
川の奏で続ける音色以外は不思議と僕の耳には届かない。
ロッドのガイドが凍りつき、ネオプレーンウェーダーのブーツの中の僕の足は水の冷たさで次第に感覚を失い始める。
十勝川の透明度はおおよそ30~40cmといったところだろうか。

フィールドの選択にはずいぶんと迷ったと思う。
結局は帯広の友人からの素敵な情報を頼りに春の連休を道東で過ごすことにしていた。


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行動を共にした友人二人には、十勝川でそれぞれバイトが1度ずつあったようだけれど、
僕が期待を込めてスイングさせるフライには、なぜかストラクチャーとのコンタクトしか訪れない。
本流の濁り具合からすると、やはり訪れるタイミングが少し遅かったのかもしれないと僕は思う。

予想通り時間と共に山からの吹きおろしの風が強まり始める。
道東の青空は僕が顔を向けた視線の遙か向こうまでずっと続いていた。
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Today's BGM(1) :




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翌日は十勝川をあとにし、天馬街道を越えて静内川へと移動する。
途中で日高幌別川の様子も見たけれど、残念ながら雪代流入が遅れているようで、水位がかなり低かった。
それにしても静内川へと足を運ぶのは何年振りだろうか。
おそらく僕がまだスペイを始めた頃の冬の時期に何度か足を運んだぐらいだから、かれこれ10年以上は経っているのかも。
いやいやその後も確かABUさんと夏の時期に一度だけ足を運んだことがあったような・・・。

相変わらず春の日差しを浴びて川面がキラキラと輝く美しい流れだった。
お気に入りのフライを流れに馴染ませてスイングさせる。
これでゴツンと生命感を伴ったアタリでもあれば気分も違う方へと変わるのだけれど、
今回は2日間を通して一度も生命感を感じることはなかっただろうか。
まあ、こんな春の連休もあるということで・・・。
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# by slowfishing-yun | 2017-03-20 18:40 | Fishing Reports | Comments(6)
2017年 03月 12日

<Episode #314> 早春のフィールド / 後志利別川

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もしかしたら夜のうちに少し雪が降っていたのかもしれない。
春らしい紫外線がたっぷりと含まれた朝の日差しが柔らかくフィールドを包み込むけれれど、上流には雪雲がまだ居座っているようだ。
川面を吹き抜けていく風はまだまだ冷たく、気温は放射冷却も加わって氷点下のまま。
透明感の際立った川面は日差しを浴びてキラキラと輝いているけれど、ウェーディングしたブーツの中の僕のつま先は、
本流の鋭角的な冷たさというか水温の低さで、あっという間にジンジンと感覚が麻痺しそうになるぐらいにしびれ始める。
そんな2017年の最初に選んだフィールドは、恒例の道東の十勝川ではなく道南の後志利別川だった。


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ロッドはMeiserの13フィート、5/6番、MKSにリールはFarlexの3 3/4"のコンビネーション。
ラインは480grのスカジット・コンパクトに15フィートの各シンクレートのティップの組み合わせ。
ティペットの先には鮭稚魚をイメージしたチューブフライやビーズヘッド仕様のオリーブのウーリーなどなど。

それにしても僕らが当初予想していたよりも本流の水位が低くて、さらに流速も緩いことに苦労する。
過去の経験からいくつかめぼしいポイントを巡ってみたけれど、やはりこのコンディションでは予想通りのノーバイト。
僕自身もここまで水位が低いコンディションの後志利別川に足を運んだのは初めてだろうか。

そういえば例年なら雪の隙間や土手の土から少しは顔を出している新緑のフキノトウを僕は一度も目にすることはなかったし、
岸際を泳ぐ鮭稚魚の姿を見たのもたった2度だけだったことを考えると、やはり訪れる時期が少し早過ぎたかなと思う。
鮭稚魚にボイルするアメマスの刺激的な光景を目にすることが出来るのは、そろらくもう少し先かもしれない。

それでもオフシーズンに手に入れて初めてフィールドで使ってみるPatagoniaのStormfront Hip PackのCusco Orangeは、
とにかくフィールドでも際立って目立つ派手なオレンジ色だったので、僕としてはちょっとお気に入り。
でもやっぱり思ったよりもかさばるので、本格的な出番はウェーディングジャケットを着込まなくなってからのシーズンかな。
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# by slowfishing-yun | 2017-03-12 19:30 | Fishing Reports | Comments(2)
2017年 03月 05日

<Episode #313> Fascination 2017とMeiser MKX

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オフシーズンの2月に、とうとう僕も新しいロッドをオーダーすることにした。

Spey Pagesなどのウェイブサイトでマイザーからいよいよ新しいブランクがリリースされるという情報は少しだけ届いてはいたけれど、
MKSの新しいブランクとしてMKX、それにHighlander Classicの新しいブランクとしてCXという名称になることと、
ロッドの軽量化ならびにキャスト時のロッドのリカバリーが若干速くかつよりパワフルという情報以外はほとんど皆無だっただろうか。

今回はカスタム仕様で14フィート、7/8番、MKXをオーダーしてみた。
プライスはこれまでのMKSのオーダー時よりも100USDほどアップ。
カスタムのイメージは"Winter Green"とかなりアバウトに伝えたから、届いた時のサプライズが今からちょっと楽しみかな。

ブランクのアクションに関してはメールでBobさんが自画自賛気味だったので、実際にロッドが届いたら冷静にレビューしてみようと思う。

ちなみに今回初めてマイザーロッドの代金を国際郵便為替ではなくPayPalで支払ってみたけれど、
新しく届いたインボイスでは4%のPayPalの手数料分まで上乗せされてしまっていたから、
やっぱり手間と時間はかかるけれど国際郵便為替でオーダーするのが一番安く済ますことが出来るのかもしれない。


最近はタイイングの方も相変わらずコツコツとだけれど続けている。
やっと"Interaction 2017"、"Snaelda 2017"に続き、"Fascination 2017"を巻き始めた。


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Conehead tube fly "Snaelda 2017" variant damaged banana remix


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Conehead tube fly "Fascination 2017" variant White and red tail


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Conehead tube fly "Fascination 2017" variant Smoky tan & Lt. olive
カラーにマラブーを3〜4回転ハックリングしているけれど、
インナーにはPolar Reflector Flash Olive Brownと
UV Polar Chenille Rusty Copper UVをそれぞれ2回転ずつハックリング。
この組み合わせはとってもお気に入り。あとはアクセントとしてピンテールかな。


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Conehead tube fly "Fascination 2017" variant Black and orange tail
これまで巻いてきたよりも少しスリムにタイイング。


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Conehead tube fly "Fascination 2017" variant Pink and purple(Wild Raspberry hard dub mix)


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# by slowfishing-yun | 2017-03-05 21:56 | 私的FlyTyingの愉しみ | Comments(2)