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2017年 06月 25日

<Episode #331> 雨の中の新しいポイント探し

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北のフィールド・天塩川に近づくにつれ、ヘッドライトに照らされる夜のアスファルトが雨に濡れて少しづつ光沢を帯びながら黒く染まり始めた。
この週末も北の本流・天塩川で車中泊をしながらのんびりと過ごす予定でいたけれど、土曜日の夜にまとまった量の雨が降るという天気予報。
6月の天気は相変わらず予測するのがなかなか難しいし、週末アングラーの淡い期待は外れてばかりだろうか。
とりあえず車のカーゴルームからシュラフなどの車中泊セット一式を運び出し、Moriさんの荷物を載せるスペースを確保する。



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6月の雨が降り続ける中、いつも足を運ぶレギュラーポイントだけでなく、今回はMoriさんのガイドとGoogle Mapを頼りに、僕がまだ足を運んだことがない天塩川のポイント数ヶ所に初めて足を運んでみることにする。
それにしてもどのポイントもワクワクするぐらい魅力的で、さまざまな表情を見せてくれるポイントだった。
折をみてのんびりとリサーチしてみようと思っているけれど、僕としてはこんなポイントでイトウではなく本流レインボーに出合えたらいいなぁと思った次第…笑。
雨に濡れた艶やかな緑とカジカガエルの鳴き声、それに野鳥の囀りが印象的な6月最後の週末だったかな。
年を追うごとに本流レインボーに出合えるチャンスは少なくなってきているように感じるけれど、フィールドで過ごす時間はやっぱり他のものでは代えられないぐらい得るものがあると思っている。
                                             67.95


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by slowfishing-yun | 2017-06-25 17:20 | Fishing Reports | Comments(6)
2017年 06月 19日

<Episode #330> イブニング前のアディオス


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僕が手にしたロッドはマイザーの14フィート、7/8番、MKX。
そしてお気に入りのリールに巻かれたラインは、エアフロのスカジット・F.I.S.T(600gr)に自作した15フィートのT-14のティップの組み合わせ。
フロロカーボン3号のティペットの先にはコーンヘッド仕様の黒のInteractionを結ぶ。
それにしても、これから本格的にヒゲナガが飛び交うであろうイブニングのプライムタイムを前にして、このラインシステムはちょっと無理があるのかもしれないけれど、僕がイブニング前にどうしてもひと流ししておきたい早瀬から続く深いプールを形成したポイントがあった。



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イブニングを前にして賑やかになり始めた野鳥の囀りを耳にしながらワンキャスト&スイングごとにゆっくりとステップダウンを繰り返す。
ステップダウンを繰り返していくと徐々にプールの水深が深くなっていき、フライのスイングスピードが少しずつ遅くなっていった。
僕は乏しくなったフライのアピール力を増せやしないかと、トリガーのように指に掛けたランニングラインをピョコピョコと動かしてはフライにイレギュラーなアクションを加えてみる。
そしてこの深いプールを形成したポイントの僕がカバーすることが出来る範囲のちょうど半分あたりまで、フライが何一つ異物の触れることなくステップダウンしてきたあたりだった。
流芯をゆっくりと横切っているフライが何の前触れもなくいきなり強烈かつ強引なパワーで引き込まれ、グゥアン、グゥアンと久しぶりにロッド全体が激しくバウンドする。
それはあまりにも暴力的で、僕の経験的にも紛れもなくレインボーのものだった。
でも、それからほんの数秒後にはレインボーとのあれだけ鮮烈だったコンタクトもフッと跡形もなく消滅する。
つまりいつものようにアディオス。
ほんの数秒間という短い間に、この少ない光量の中どこで写真を撮ろうか、どんなアングルにするかまで考えていたのに…笑。
どちらにしてもあの遠慮のない強引さというのは、本当に鮮烈な印象と余韻の残る記憶をアングラーに残していくようだ。



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土曜日の午前中は深い霧に包まれた天塩川だった。
幻想的な雰囲気の漂うフィールドは本流の奏でる音色と野鳥たちの囀りで占められていた。
やがて霧が晴れ、エゾハルゼミの蝉時雨が途切れない、6月らしい好天に恵まれた週末だった。
冷たさが伝わる本流は、おそらくレインボーにとってもなかなか心地の良い水温だったのではないかと思っている。
ただ相変わらず、僕がスイングさせるヒゲナガを模したウエットフライには小さなレインボーしか相手にしてくれなかったけれどね(笑)。

オレンジ色が眩しいパタゴニアのヒップパックはショルダー掛けにしてもなかなか使い勝手がいいようだ。
愛用している折りたたみ式のフォールディングネットも何とか掛けられそうだから、今年はフィッシングベストを着なくても釣りが楽しめそうな気がする
                                     68.07→68.00


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by slowfishing-yun | 2017-06-19 22:42 | Fishing Reports | Comments(6)
2017年 06月 12日

<Episode #329> 6月の雨音

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6月の冷たい雨が降り続いていた。
そんな冷たい雨が車のルーフに当たって奏でられる雨音のリズムがとにかく印象的な週末だったと僕は思う。
もしもそれが規則正しいリズムを刻んでくれる音色であればまだ心地良い眠気を誘ってくれるのかもしれないけれど、強弱のある音色にイレギュラーなリズムとくれは、聞き耳を立てているものとしてはその気持ちをいやおうなしに不安にさせられる。
明日は釣りになるのだろうか?
そんな僕の気持とまるでシンクロしたかのような不安定な天候が続いた週末だった。
おまけに遠くから雷鳴がかすかに数回も聞こえてくるものだから…。


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朝のうちはまだ雲の隙間から陽も射すぐらいだったから、おそらく雨の存在感も薄かったかもしれない。
リールから素敵なスクリーミングサウンドを奏でてくれそうなグッドサイズのレインボーとの出合いを期待していた僕が最初に訪れたランの始まりでは、期待に反してすぐ下流に今年は大きな倒木が横たわってしまっていて、どうスイングを工夫しても上流からフライを送り込めず、せっかくのポイントが倒木で塞がれてしまっていた。
でもここのバックスペースがほとんどないポイントでは収穫が一つあった。
先週にオレゴンの工房から送られてきた14フィートが13フィートになった7/8番のMKXだけれど、これがエアフロの540grのスカジット・スイッチとの相性がすこぶる良いようで、これは今後の釣行が非常に楽しみになっただろうか。



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フィールドにたくさん咲いていたあれだけの黄色いタンポポの花は、1週間も経つとすっかり綿帽子に様変わりしていた。
タンポポの花が咲き終え、このリラ冷えのような寒さがひと段落すると、北の大地にもすがすがしい生命感に溢れた賑やかな初夏の季節がやってくるのだろう。

やがて6月の冷たい雨がアーミーグリーンのガイドジャケットの袖口からジンワリと染み込んできた。
決して激しい雨ではないけれど、それでもこの雨で本流の水位がほんの少し上がったかもしれない。
そして翌朝には水位だけでなく本流の濁度も少し上がってしまったようだ。

ヒゲナガのシャンクが上流からたくさん流れてきて、河畔林の木の枝の下からはヒゲナガが数匹飛び出しても来た。
全般的に表層をスイングさせるウエットフライへの反応が良かったけれど、藪をこいている最中にジャケットのポケットからウエットフライが詰まったフライケースを落としてしまったようだ。
残念な気持ちでいっぱい、唯一残ったのがダンケルト風のスペイフライのみ。また少しずつタイイングしないと…笑。

シーズン前に泥をかき出して少し整備されたと思われる用水路を伝って本流に出た。
目の前に天塩川らしい深いグリーン色をしたトルクフルな流れが広がている。
そこから下流へと相変わらず何事も起こることなくかなりの距離をステップダウンし、そろそろ僕がレインボーとの出合いを諦めかけた時、着水した黒のInteractionがスイングを始めて間もなく、いきなりグゥンとロッドが引き込まれた。
決して大きくはないサイズだけれ、このサイズのレインボーにも関わらず鰭がオレンジ色に染まっていた。
そんなレインボーをそっとリリースする。
するとガイドジャケットの袖口から今度は冷たい6月の本流の水がジワっと染み込んできたのだった。
                          68.07→68.23→68.17

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by slowfishing-yun | 2017-06-12 22:55 | Fishing Reports | Comments(2)
2017年 06月 07日

<Episode #328> R.B. Meiser Warranty

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4月の別寒辺牛川で久しぶりにアングラーとしてあまり耳にしたくはないあの嫌な音を聞いた。
音だけならまだしも同時に両手に伝わってきたあの衝撃は、僕の脳の記憶回路の中にしっかりとまだ留まっているような気がする。
10%近くの軽量化が施されたMKSの後継モデルであるMKXシリーズがオレゴンの工房からリリースされて、その新しいMKXのブランクを使ったロッドを手にした僕にとっては2回目の釣行だった。
新しいロッドのキャストフィールを存分に楽しもうという、特にそれほど気持ちが前のめりな釣行でもなかったのだが・・・。
順調な滑り出しだった。軽快さとトルクフルなパワーを感じつつ1時間ぐらいが経過した頃、シュートしたと同時に何かがブランクにぶつかったような嫌な衝撃が伝わり、イメージしたよりもラインはまったく飛ばなかった。気を取り直してもう一度シュートをすると、今度は先ほどよりもさらに強い衝撃が伝わり、こんな僕にでもロッドに重大な問題が生じたぐらいのことは容易に想像できたと思う。

4ピースロッドのバットセクションのフェルール直下でロッドが折れていた。
MKSではこの部分を一度も折ったことはなかったからちょっとショックが隠せない。
MKSからMKXとなってブランクの軽量化が災いしているのだろうか?などと様々なことに思いを巡らせてしまう。

とにかくマイザーさんに折れた部分の写真を撮ってメールで送り、郵便局からEMSでオレゴンの工房へとロッドを里帰りさせた。



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先週末、折れたロッドが修理を終えてオレゴンの工房から発送されてきた。
そもそも僕が修理に出したロッドは1本だったけれど、送られてきた荷物の中にはほぼ同じコスメのロッドが2本・・・。
つまり新たに14フィート、7/8番、MKXの"Copenhagen Green"を組み上げたのが1本、さらに僕が送ったバットセクションの先端が折れたロッドのピースを若干短くして再利用し、全体を13フィートぐらいのロッドに組み直した1本ということ。
これで僕が修理に出したオリジナルのロッドも改良を加えることによってもう一度使えるということになる次第。
マイザーさんはメールで、"Copenhagen Green"というコスメにはちょっとしたカルマを感じるからと書いていたから・・・。

さらに修理をお願いした際に、フロントとリアグリップのコーティングを厚いものにしてほしいと注文したけれど、こちらもしっかりと厚くアクリルコーティングが施されていた。
13フィートのスペックは12フィート6インチの"Solar Eclipse"とオーバーラップするけれど、まずはラインのマッチングからかな。

今のところSaracione Mk.V 4" Standard All Blackとの相性も良いようで、しばらくはこのロッドとリールの組み合わせが僕の北の本流でのメインになると思っている。


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by slowfishing-yun | 2017-06-07 19:45 | Custom Spey Rods | Comments(0)
2017年 06月 04日

<Episode #327> 北の本流


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カレンダーではもうすでに6月だというのに、季節外れの寒波が北の大地を包み込む。
そして土曜日に訪れた北のフィールドでは冷たくて強い風が木々の幹や新緑の葉をガサガサ、ギーギーと揺るがせ続けていた。
濃淡の乏しい色彩を欠いたようなモノトーンの空が頭上を覆いつくす。
遠くの緑が白く霞み始めると、やがてパラパラと存在感の薄い小雨も降った。
朝夕の気温は5℃前後。
きっとエゾハルゼミもこの寒さでは木々の葉の裏で震えているに違いない。



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数日前にオレゴンの工房から修理を終えて戻ってきたMKXを使ってみることにする。
14フィートの7/8番のスペックで、コスメは不思議な色合いのグリーンが特徴的な"Copenhagen Green"。
そして、オールブラック仕様のサラシオーネの4”のサーモンリールとの組み合わせは、特に僕のお気に入りのコンボのひとつ。
なんとなくこの黒のコンボだとリールのハンドルが描く柔らかいS字のカーブがさらに浮かび上がるような気がするのだが・・・。
一度バットセクションのフェルール近くをキャスト中に折ってしまったけれど、工房のNicがうりふたつのロッドをもう一度組み上げてくれた。



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半年ぶりに天塩川のポイントをいくつか彷徨った。
Moriさんに案内してもらったポイントは、ヒグマの気配がプンプン。決して朝夕に一人では近づきたくはないかな。

テレメーターの濁度計はどうやら故障しているようだけれど、フィールドで僕が感じる本流の濁度は5~6前後。
薄っすらと白さの混じった淡いモスグリーンの流れがいつものように力強く流れていき、時間が経つにつれて透明度が少しずつ増していった。
早朝らしい野鳥のさえずりでフィールドは包まれていたけれど、この寒さの中でヒゲナガの姿は一度も見ることはなかった。
夕方前には少し風が弱まり小さなカゲロウがハッチしていて、川面スレスレを滑空するように小さなツバメが飛んでいる。
もしも好天が続けば、そろそろウエットフライの釣りが楽しめるようになるかもしれない。
ウエットフライが入ったフライボックスも用意しておかないとね。
                                     68.10


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by slowfishing-yun | 2017-06-04 17:37 | Fishing Reports | Comments(4)