<   2016年 01月 ( 8 )   > この月の画像一覧


2016年 01月 31日

<Episode #169> サプライズ

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これまでにも何度かマイザーさんからロッドが送られてきたことはあるけれど、
このロッドが送られてきた時は、さすがにちょっと驚きが隠せなかった。

個性的でどこか派手でもあるフェザーインレイやアーチスティックなスレッドワークで驚くことはあったけれど、
リールシートのウッドインサートに僕が驚いたのは初めてだったかもしれない。

ロッドが届く前から、リールシートのウッドインサートの新しい試みとのアナウンスはあったけれど、
さすがにここまでとは思ってもいなかったから・・・笑。


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まるで宇宙から見た地球のようにブルーにインプリされたウッドは、本当に美しかった。
きっとリングのゴールド(ブロンズ?)とパーフェクトのブラスのフットとの相性も良かったのかもしれない。
おそらくウッドも少し黄色味がかっているのも功を奏しているのだろう。
僕としては色彩のコンビネーションとして、とてもすばらしいものに思えた。

残念ながら、このロッドはもう僕のもとから旅立って行ってしまったけれど、
僕の中で記憶に残る美しいマイザーロッドの中の1本。


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先日マイザーさんから連絡があり、メンテナンス&修理に出していた2本のMKSのリビルドが終わったとのこと。
今回はフロントグリップのノーマルコルクをバーントコルクでリビルトしてもらうオーダーだった。
そしてさらに修理を終えた2本のロッドと一緒に、新しいMKSブランクで組んだS2H12678MKS-4を送るよとの嬉しい知らせも。
新しいMKSブランクはこれまでよりも若干ブランクの径が細身になっていて、
リカバリースピードも少し速くなっているとのこと。
でも、アクションはこれまでのMKSと特に変わらず、少しだけグレインウィンドウの幅が広がっているとのことだった。
新しいロッドの製作は工房のNickが担当。
コスメのイメージは、"Solar Eclipse"(皆既日食)とだけ伝えられた。

ロッドの発送は来週中だけれど、さてどんなサプライズが待っているのか、今からちょっと楽しみだったりする。


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by slowfishing-yun | 2016-01-31 17:22 | Custom Spey Rods | Comments(5)
2016年 01月 27日

<Episode #168> Salty Heaven River Special

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R.B.Meiser Fly Rods S2H14078MKS-4 "Salty Heven River" (Mar. 2012 ~ Sep. 2012)

"Salty Heaven Rver" = "Teshio River" = 天塩川

僕にとって、どうしても忘れられないロッドが1本ある。


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これまでに目にしてきた沢山のマイザーロッドの中でも、好みは分かれるかもしれないけれど、かなり斬新なコスメだった。
ベースとなるロッドはS2H14078MKS-4、つまり14フィート、7/8番、MKSアクションのブランクを使用している。
フェザーインレイ、それにラッピングと、カスタム仕様のコスメに関して、僕はBobにかなり無理なお願いをしたのだろう。
届けられたロッドから、Bobの並々ならぬ熱意のようなものが感じられたことが、ちょっと懐かしかったりする。


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このどこかスペシャル感のあるロッドが僕のところへとデリバリーされたのが、2012年の3月
でも、残念ながら僕の不注意で再起不能になるまで破損させてしまったのが、2012年の9月
たった半年間という短い間だったけれど、なかなか頼もしい相棒だったと思う。
カスタム仕様のフェザーインレイも、特に指定はしていないが、色鮮やかでかなりの力の入れよう。
ラッピングのカラーも、大まかなカラーを伝えただけで、あとはBobにお任せ。
ただ、コスメのイメージだけは”Salty Heaven River"で、とだけ伝えただけだった。
実際にBobが”Salty Heaven River"のことを、どこまで理解していたかどうかは不明だけれど・・・笑。


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このロッドとは、たった半年という短い期間だったけれど、なんとか素敵な出合いにも恵まれた。

時々このロッドが仕舞われているロッドケースを開け、ロッドソックスから壊れたロッドを取り出すことがある。
ところどころが破けたロッドソックスから現れるのは、
グシャっと押し潰されたブランクに、地割れのような縦のヒビの入ったグリップ、そして割れたリールシート、
ロッドのガイドもあらぬ方向にひん曲がったり歪んだりした無残な姿のロッドだったりする。

あんな不注意はもう2度とはしたくないれど、いくら無残な姿のロッドとはいえ、やはりコスメはいつ見ても新鮮だったりする。

そんな訳で、いつからだっただろうか、あのロッドのことを”Salty Heaven River Special"と僕は呼ぶようになっていた。


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by slowfishing-yun | 2016-01-27 20:11 | Custom Spey Rods | Comments(10)
2016年 01月 24日

<Episode #167> 尻別ブランド

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Today's BGM : 最近お気に入りのBallake Sissoko & Vincent Segalから




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僕が本流でのスペイやスカジットの釣りの面白さにすっかり魅了され始めた頃、
とにかく時間を見つけては足を運んでいたのが尻別川。
当時はそれほどツーハンドロッドを携えたアングラーに出会うことは滅多になかったかな。

雪代がおさまり始める頃から、岸際が降り積もった雪で白くなる頃まで、四季折々の表情を見せる尻別川に通ったものだ。
表情豊かなフィールドの雰囲気もそうだけれど、やっぱり尻別川の本流レインボーに魅了されていたからなのかもしれない。


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天塩ブランドの本流レインボーもそうだけれど、きっと尻別川にも尻別ブランドというものがあったのかもしれない。

今回は僕にとっての尻別川ということに思いを馳せながら、過去の写真を整理してみた。
今シーズンも機会があれば、のんびりと足を運んでみようと思う。
もちろん羊蹄山からの湧き水を汲んで、川原で深煎りのコーヒーを飲むのも忘れずに・・・笑。


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上の3枚の写真は、2007年10月の写真から。
当時はまだマイザーロッドが届く前で、Usedで購入したWinstonのDerek Brown Favoriteの7/8番を愛用中。
今ではあのDBFも手放してしまったけれど、コスメといい素敵なロッドだったと思う。
リールはシルバーリムのマーキス・サーモン・No.2。


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by slowfishing-yun | 2016-01-24 21:16 | Slow Fishing | Comments(4)
2016年 01月 20日

<Episode #166> コーンヘッド・チューブフライ タイイング講座 / "Fascination" black&orange・・・2

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さて、今回はコーンヘッド・チューブフライ タイイング講座の第2回目。

ちなみに、第1回目はこちら

なかなか画像と文章だけでは詳しく解説するのが難しいのだけれど、これまでの数々の失敗を踏まえて、
後半のステップへと進めていこうと思う。
動画では?とのアイデアもあるけれど、おそらくスローな動画でも説明は難しいんじゃないかと思っている次第。
やはりたくさんの数を巻くことによって、少しずつタイイングの際のコツのようなものが見えてくるんじゃないかと・・・笑。


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第1回目はUV Polar ShenilleとLarge Krystal Hackleのハックリングを終えたここまでの課程を説明。
この時点までに指先を水で濡らしてマテリアルを後方へと整えておくと、写真のようにシェニールのファイバーがバラけることもなく、
スムーズに作業が進むと思われる。今回は写真撮影のため、あえてこの作業は省略(笑)。

今回のタイイングではUV Polar ShenilleとLarge Krystal Hackleを合わせて計5回ハックリングしたのだけれど、
これに関しては巻く方の自由。
私もパターンによってハックリングの回数を変える事もあるし、シェニールのカラーの組み合わせも変える事がある。
例えばオレンジを強調したければ、Large Krystal Hackleのピンクを2回、Krystal Hackleの蛍光オレンジを1回ということも。

さらにこの過程で、両サイドにメタリックなフラッシャブーを数本ずつ巻き留めるというパターンもあるけれど、今回は省略(笑)。


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(14) ホットオレンジに染められたゴールデンフェザントティペットをティップ側から巻き留める。

根元の使わないファイバーは、最初から取り除いておいたほうがハックリングしやすいと思う。

ファイバーに結構張りがあるので、前もってシザースの刃でファイバーの根元をハックリングする方向に折っておくと、
次の作業がしやすいようだ。


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(15) ホットオレンジのゴールデンフェザントティペットをハックルプライヤーで挟み、重ならないように注意しながら、
2~3回転ほど同じ位置でハックリングし、スレッドでしっかりと留める。
ゴールデンフェザントティペットはストークに張りがあるので、スレッドでしっかりと留めてから余りをカットしないと、
スレッドが緩んでストークがずれてしまい、もう一度やり直すことになるから、是非慎重に。

このゴールデンフェザントティペットは、今後の過程でハックリングすることになるマラブーにフンワリ感を与えてくれるので、
僕の場合はこの過程を省くということはないだろうか。


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(16) Palmer Shenilleの黒を巻きとめ、2回転ほどハックリングし、スレッドで留める。
フライのカラーのバリエーションによっては、他のカラーも使うことがあるけれど、やはり黒の使用頻度が一番高い。

ゴールデンフェザントティペット、それにこのPalmer Shenilleもそうだけれど、巻き留めたあと、
指で後方へとギュッと押しやり、なるべく隙間がないようにしておくと、次に巻くマラブーのフンワリ感がより演出できるようだ。


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(17) さて、ここからが一番重要なタイイング過程だろうか。

スレッドでダビングループをつくり、ダビングツイスターを引っ掛けて、次の作業に邪魔にならない場所に置いておく。
ダビングループはその根元に1~2周ほどスレッドを巻いておくと、ダビングループの2本のスレッドに隙間が出来にくいので、
これも一つの重要なポイントの一つかな(笑)。

必要な量のマラブーを自作マジックツール(笑)というかスケールで作ったクリップで挟み、
クリップから約2~3mmほど出たところでカットする。
次に、切り出したマラブーをダビングワックスを塗ったダビングループに挟み、クリップを緩めて外す。
切り出すマラブーの量は、マラブーに付いたフリューの量にもよるので、これは実際に巻いてみるしかないと思う。

ダビングループを作らず、新しいマラブーをティップ側から巻きとめ、ファイバーの根元をシザースの刃でハックリングする方向に折り、
2~3回転ほど同じ位置でハックリングする方法もあるので、切り出すマラブーの量はおおよそそのぐらいが目安だろうか。


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(18) ダビングツイスター側のループを指でテンションを掛けながらしっかりとつまみ、ダビングツイスターをしっかりと回転させておく。
ある程度ダビングツイスターを回転させたら、ループをつまんでいた指をゆっくりと緩め、マラブーを挟んでいたループを回転させる。
まずはニードルで巻きこんでしまったマラブーをループの根元から少しずつほぐしていき、
さらに歯ブラシでマラブーを整えながら伸ばしていく。

マラブーは柔らかいので切れたり抜けることもあるが、気にしない、気にしない(笑)。

もしもたくさんマラブーが抜けるようなことがれば、ツイストの回転数が足りないということなので、次に活かすようにする。

そして、マラブーを指である程度同じ方向に整えておく。


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(19) ツイストしたマラブーをファイバーを後方へと向けながら、だいたい3回転ほどハックリングし、スレッドでしっかりと留める。

あまり多くのマラブーの量を巻くと見栄えが悪くなるけれど、もしも気に入らなければ、指でマラブーを間引いてもよいと思う。

この作業後も、指でハックリングしたマラブーの根元を後方へとギュッと押し込んでおくとさらによいようだ。


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(20) ホットオレンジのマラブーの時と同じように、今度は黒のマラブーを切り出し、ダビングループでツイストしてハックリングする。

色の異なるマラブーをツイストしたダビングループでハックリングする場合、前方に行くにしたがって、
マラブーの量を少なくした方がより見栄えがよいようだ。

今回はブラック&オレンジとどちらかというと控えめなカラーだけれど、派手で配色がよいマラブーを使うときは、
最初に白のマラブーを少量でもダビングループでハックリングしておいた方が、キャンバスのように色が綺麗に出ると思う。

何色かのマラブーを使う場合、長めのダビングループに複数色のマラブーを並べて挟むという方法もあるけれど、
僕の場合は、ハックリングするマラブーの量を加減したいので、1色ずつ複数回に分けてハックリングするようにしている。

以前にはダビングループに切り出したスードゥーヘアを挟んでツイストし、ハックリングしていたこともあるけれど、
最近はもっぱらマラブーばかりだろうか。
もしもスードゥーヘアを使う場合は、長めにするとテイルのフックに絡むことがあるので、注意が必要。
特に、スードゥーヘアをテイルに使った場合に頻発した経験がある。動きは良いのだけれども・・・笑。


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(21) さらにファイバーが長めのコックフェザントランプの黒をティップ側から巻きとめ、2~3回転ほどハックリングする。

時にはコックフェザントランプの代わりに、シルバーフェザントボディフェザーを使うこともあるけれど、最近は使わないかな。

この工程は、省略しても特に差し支えはないかもしれないけれど、配色などからお好みで。


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(22) 片側のファーバーを取り除いたギニアをティップ側から巻きとめ、2~3回転ほどハックリングし、
スレッドでしっかりと留めてフィニッシュ。少量のセメントを垂らしておく。

今回はナチュラルのギニアだけれど、ブルーを使うこともあれば、時にはピーコックブルーフェザーを使うこともある。


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(23) チューブの先端から、タックルマックの5mmのコーンヘッドを差し込んでいき、念の為ギュッと置くまで押し込んでおく。

個人的にはいろいろなサイズのコーンヘッドを試したけれど、この5mmのサイズが一番バランス的にも良いような印象。


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(24) コーンヘッドの先端から出た0.8mmのチューブを2mmほど残してカットする。


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(25) そして、先端のチューブをライターの火で慎重に炙り、コーンヘッドが抜けないように溶かしておく。

この時、チューブの先端の穴が溶けて閉じてしまうことがあるけれど、
その場合は先端からニードルを差し込んでティペットが通るぐらいまで穴を広げておくとよいだろう。

このパターンのフライに特に上下左右はないので、多少フライがスイング中に回転しようとも、気にしない、気にしない(笑)。


以上、これにて第2回目のタイイング講座は終了。

機会があれば、是非参考にされて巻かれてみてはと思う次第。


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by slowfishing-yun | 2016-01-20 21:45 | 私的FlyTyingの愉しみ | Comments(4)
2016年 01月 17日

<Episode #165> コーンヘッド・チューブフライ タイイング講座 / "Fascination" black&orange・・・1

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今回はコーンヘッド・チューブフライ タイイング講座の第1回目。
最初に紹介するフライは、お気に入りの本流でも僕がメインに結ぶ"Fascination" ブラック&オレンジ。
過去にもブログで紹介したことがあるのだけれど、これまでの経験をふまえて、もう少し詳細に紹介出来ればと思っている。
画像と文章ではどうしても説明しきれないところがあるので、もしもチャンスがあれば2月のテムズでのタイイングデモで・・・多分(笑)。
ちなみに画像の枚数が多いので、数回のエントリーに分けて紹介させていただく。
とにかく僕が巻くフライはコストパフォーマンス重視なので、美的な部分はどうかご容赦いただければと思っている次第。


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こちらは、チューブフライタイングの際の裏方で活躍してくれるタイイングツールたち。

100円ショップの瞬間接着剤。
スケールとクリップで自作したマジックツールの代用品。2個作っておくと挟んだマテリアルの持ち替えが出来て便利。
フライフィッシングを始めた頃に最初に買ったダビングワックス。
歯ブラシ、出来れば硬めのもの。
ニードルとハックルプライヤー。
シザースは2本。1本はスレッドやファイバーなど軟らかいもの用で、もう1本はワイヤーなど硬いもの用。
ダビングツイスターは、釣具量販店で購入したバス・根魚釣り用のシンカーとセムクリップを伸ばしたもので自作。


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こちらはメインに使うタイイングマテリアルとツール。

プラスチックチューブはTOHO社のFIXPIPE(硬質カラミ止め)、0.8mmと1.5mm。
残念ながら販売されているのは1.5mmが最大径で、僕としては1.6~1.8mmぐらいがあると嬉しいのだけれども・・・笑。
1.5mmのチューブの内径にピッタリに差し込めるのが0.8mmのチューブなので、もっぱら僕はこの組み合わせのみ。
0.8mmのチューブは約2cmにカット。1.5mmのチューブの方は2.5cmにカットし、片側を斜めにカットしておく。

ブラス製のコーンヘッドは、Tackle Mac(タックルマック)の5mmのコーンヘッド。
ホットオレンジやチャートリュースなどの色のついたコーンヘッドやフライのヘッド部分を重くしたい時は、
UOSO社のC3というサイズのコーンヘッドを使うこともあるけれど、
やはりメインに使うのはコストパフォーマンス重視でタックルマックの方かな(笑)。

これまではチューブフライ用のアタッチメントを使っていたけれど、今回初めてPROSPORTFISHER社のニードル(Sサイズ)を使用。
やはり専用のツールだけあって使用感は申し分なく、タイイング中にチューブがクルクルと回転することもなく、
ストレスが軽減されただろうか。
以前はチューブとアタッチメントの間に切り出したシリコンチューブを挟んだりしていたけれど、これで手間が省けそう。

使用するフックはもっぱらHARIMITSU社のカン付チヌ針5号のみ。
ティペットを結んだフックのアイがちょうどそのまま1.5mmのチューブに差し込めるのが便利。
もしも差し込む際に硬い印象を受けるようなら、チューブを指で扁平に押し潰しておくと良いと思う。
バーブレス派の方は、前もってプライヤーでバーブを潰しておくと良いだろう。


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(1) バイスにチューブフライタイイング用のニードルをセットし、0.8mm、1.5mmのチューブを差し込む。
2本のチューブが重なるのは、約5mmぐらいだろうか。
慎重な方は0.8mmのチューブをもう少し長く切り出し、1cm位重ねても良いだろう。


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(2) 8/0の黒のスレッドで巻き始め、2本のチューブの接合部分をしっかり巻き留めたら、染み込むように瞬間接着剤を塗布する。


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(3) 2本のチューブの接合部分の上に、0.025のリードワイヤーを7回転ほど巻きつける。
タックルマックのコーンヘッドを使う場合、僕は7~10回転の間で調整。
UOSO社のコーンヘッドの場合はもう少し重量があるので、回転数を微調整することもあるが、
それほどリードワイヤーの回転数に慎重になる必要なないと思う。
基本的にこの種のチューブフライにリードワイヤーを巻くのは、フライの重量を増して沈下速度を速めたいという理由もあるが、
実はこれぐらいの重量ではそれほど沈下速度に影響はなく、どちらかというと、ティペットのテンションが緩んだ際に、
フライがバランスを崩して上下に妖しく動いて欲しいからだったりする。
だからフィールドではフライのスイング中にロッドティップを上下に動かしたり、ランニングラインを張ったり緩めたりして、
フライのバランスを強制的に崩し、フライに少しでも動きが発生するように心掛けている。
もしも本気でフライをしっかり沈めたいのなら、チューブフライをブラスやコパー製にするか、フルシンクのスカンジSH、
シンクレートの高いティップを使うのが良いだろう。


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(4) 巻きつけたリードワイヤーをスレッドでしっかりと巻きとめ、もう一度瞬間接着剤を塗布。
そしてスレッドを後方の位置まで移動しておく。
ある程度チューブフライの残りの部分を残しておいた方が、タイイング終了後にチューブをカットして微調整可能。


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(5) スレッドにお好みのダビング材を縒りつけ、ダビングボールを作る。
僕はもっぱらスードゥーヘアの余ったものを使うことが多いかな。
カラーはホットオレンジ、ピンク、チャートリュースなどお好みのカラーで。
エッグを印象付けたい場合は、ホットオレンジとピンクをブレンドしたもので、少し大きめにダビングボールを作るのも可。


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(6) ダビングボールの前方にSPIRIT RIVER社のPalmer Chenilleの黒を巻きとめ、1回転させてスレッドで固定する。
今回は1回転だが、好みによっては2回転でも可。でもあまり多く巻くとボリュームが増えて見栄えがいまひとつ。
フライの配色によっては、今回の黒以外にもチャートリュース、ピンク、オレンジ、ピーコック、パールなどを使うことがある。


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(7) 根元のファイバーを取り除いたコックフェザントランプの黒をティップ側から巻き留める。
巻き留めるコックフェザントランプはファイバーが出来れば長めのものがお勧め。
最近は黒がなかなか手に入らないから、ダークオリーブで代用することもある。
黒やダークオリーブの他にオレンジも使うことがあるけれど、こちらは少し暗めのカラーなのがちょっと残念かな。


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(8) 黒のコックフェザントランプを同じ位置で3~4回転ほどハックリングし、スレッドで固定する。
あまり多く巻くとボリュームが出すぎてしまうので、巻く量を加減しながら巻くと良いだろう。
コックフェザントラップはそれほどストークが硬くはないので、両側のファイバーを使うようにいている。


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(9) 片側のファイバーを取り除いたマラードフランクのホットオレンジをティップ側から巻き留める。
好みによっては、このマラードフランクを巻くのは省き、コックフェザントランプのみでも良いし、
時にはコックフェザントランプを巻くのを省いて、マラードフランクのみのこともあるので、パターンはさまざま。


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(10) 同じ位置で2回転ほどハックリングしスレッドで固定。
マラードフランクのストークはどちらかというと太くて硬いので、あまり多くは巻き留めないようにいている。
安価なコックフェザントランプやマラードフランクの代わりに、オーストリッチやアムファーストを使う選択肢もあるけれど、
確かにオーストリッチは動きが良いし、アムファーストはまだら模様が綺麗に出るけれど、
コストパフォーマンス重視のため、僕はめったに使わないかな。何しろ値段が高いし・・・笑。

以前は、テイルにマラブーをダビングループでツイストしてハックリングしたこともあったけれど、動きは良いものの、
マラブーのファイバーに張りがそれほどないので、最近はあまり使わないかな。


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(11) お好みのダビング材で、リードワイヤーの後端の辺りまでボディを作る。
僕は最近ダビング材は使わず、100円ショップや手芸店で購入したラメ入りの縒り糸を使うことが多い。
カラーはゴールドが好みだけれど、シルバー、パール、ブラックなどフライの配色を考えながらお好みのカラーで。

UV Polar Shenilleのゴールドを巻きとめ、2回転ほど重ならないようにハックリングする。
カラーはゴールド以外にシルバー、それにコパーなどのメタリック系を使うことが多い。


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(12) Large Krystal Hackleの蛍光オレンジを巻きとめ、同じ位置で1回転ハックリングする。
Large Krystal HackleはUV Polar Shenilleよりも発色が良いので、僕が頻繁に使うマテリアルの一つ。
色のバリエーションも豊富で、他のカラーもお勧め。


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(13) さらにLarge Krystal Hackleの黒を2回転ほど重ならないように同じ位置でハックリング。
それほど丁寧に巻く必要はないと思う。
ただ、ハックリングの際にはファイバー同士が絡んだり、ファイバーが巻き込まれてしまうことがあるので、
時々ニードルでかき出し、歯ブラシなどでファイバーを後方へと整えておくとトラブルが少ない。
さらにこれまで巻き終えたマテリアルのファイバーを、指につけた少量の水で濡らしながらタイイングすると、
ファイバー同士が巻き込まれたりするトラブルが少ないので、どうかお試しあれ。

第1回目のタイイング講座はここまで。
続きは後日にでも。


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by slowfishing-yun | 2016-01-17 17:19 | 私的FlyTyingの愉しみ | Comments(4)
2016年 01月 11日

<Episode #164> Facebookページ開設とタイイング・ツール

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かれこれ数年前だっただろうか。
ほんの僅かの期間だけこんな僕もFacebookのアカウントを登録したことがあった。
でも、どうしてもSNSに馴染めなくって、一度も更新することもなく、すぐにアカウントを消去してしまっただろうか。

それからしばらくの年月が経ち、アカウントを持っていなくてもネット上で閲覧できるFacebookページ
というものがあることを知ったのがここ最近の話。
そんな訳で、とうとうこんなものぐさな僕も、重い腰を上げて"Slow Fishing"のFacebookページを開設する事にした次第。

それにしても、久しぶりにFacebookのアカウントを登録してみると、フライフィッシング関連の刺激を受けそうな画像がたくさん。
なかなかネット上では見れない海外のリールやロッド、それにフライの画像もあるので、シェアしながら紹介できればと思っている。
Facebookのアカウントを持っていなくても見ることが出来るので、もしも機会があれば是非・・・笑。

                      "Slow Fishing(Facebook)"


何かしら代用出来るものを作って、普段はめったに便利なタイイング・ツールを購入することはないのだけれど、
先日テムズの初売りセールで思わず手が伸び、PROSPORTFISHER社のPro Flexineedle Sサイズを購入してしまった。
ちなみに少し大きいMサイズだと、0.8mmのプラスチックチューブが通らなかったのでSサイズに。
これで少しはチューブフライのタイイング中にチューブがクルクル回ってしまうストレスから解放されるのかもしれない。
チューブフライのタイイングは、どこかプラモデル作りに似たようなところがあるような気がしている今日この頃。
そんな僕が子供の頃はTAMIYAのプラモデルが、何よりもパーツの仕上がりが精巧でどこのメーカーよりも好きだった。
印象的なTAMIYAのロゴというかステッカーを町の中で見るたびに、子供ながらもウキウキしただろうか。
そんなTAMIYAのロゴを、リスペクトの気持ちをこめて今回は少し拝借というかアレンジしてみた(笑)。


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by slowfishing-yun | 2016-01-11 12:50 | Slow Fishing | Comments(4)
2016年 01月 04日

<Episode #163> アンバランス

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北の本流、"Salty Heaven River"こと、天塩川の持つ魅力に僕が本格的に魅了されたのが、
友人達と足を運んだ2010年9月だった。
フィールドのコンディションと週末とのタイミングがなかなか合うことはないけれど、
それでもタイミングを見計らいながら、これまで何度も足を運んだだろうか。
きっとフィールドのロケーションというか、そこから季節を通して感じられる雰囲気だけでなく、
もしかしたら出合えるかもしれない大きな本流レインボーとのスリリングなやり取りも、
僕を惹き付ける魅力のひとつなのだろうと思っている。
そして今年もチャンスを見ながら深夜のR275を北上することになるのだろう。


2010 : 60、62、60
2011 : 63、62、62、61、65
2012 : 60、60
2013 : 60
2014 : 60、61
2015 : 67、60,60、68


過去の写真を整理していると、こんな数字が記録として残されていた。
サイズというか数字の大きさにはあまり意味はないと思うのだけれど、
データとしてみると、もしかしたら少しだけ本流のコンディションが良くなっているのかもしれない。
そう思いながら、今年も微力ながら放流活動には協力しようと思っている。

友人のひとりが「アレキサンダー」とか、「エリザベス」という愛称をつけた「天塩ブランド」の本流レインボー達。
どの本流レインボーもひときわ素敵で、過去の写真を見ながら思わずそのスピード感溢れる力強さを思い出していた。

今年のテーマは"slow down"といいながら、その一方で今年はどんな本流レインボーに出合えるのだろうかと、つい考えてしまう。
そんなアンバランスさが、やっぱりいかにも僕らしいかな(笑)。
釣りの神様、今年もハプニング、それともサプライズ、いやいや、どうかツキが巡って来ますように・・・笑。

P.S. 最近Spey Pagesを覗いていたらフィンランドのSpey LabというメーカーのS-handleのハンドメイドリールが出ていた。
HPFBをリンクしたところ、製作者のMarkus Leivoさんから謝意のメールが届く。
現在は4インチだけでなく3-1/2インチも製作中とのこと。
FBの写真だと内部のブレーキ機関はボクダンをイメージさせる。
プライスとラチェットサウンドが気になるところ。でも、きっと高いんだろうなあ・・・笑。


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by slowfishing-yun | 2016-01-04 00:08 | Slow Fishing | Comments(14)
2016年 01月 01日

<Episode #162> slow down

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ふと思いついた僕の今年のテーマは、"slow down"。

願わくは、気ままに、ゆったり、のんびりと、そしてさらにスローダウン。

きっとフィールドだけでなく、日常においてもこれまでとはまた違った世界が見えてくるのだろう。

気持ちにゆとりや余裕が持てることで、周りにだけでなく自分自身に対しても、さらに少しだけ優しく寛容にもなれるのかもしれない。

"slow down"、思ったよりも悪くないかも。

そんな訳で、今年はスローダウンを心掛けつつ、ゆとりを持ったシンプルな釣りが出来ますように・・・。


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by slowfishing-yun | 2016-01-01 01:19 | Slow Fishing | Comments(6)