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2015年 08月 31日

<Episode #140> 夏の終わり / 知床&湧別川

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知床半島の渡船を利用したピンクサーモンの釣りを僕が最初に楽しんだのが2001年の夏。
それから毎年のようにペキンノ鼻やモイレウシに渡してもらってピンクサーモンの釣りを楽しんでいるから、今年で15年目となる。
最初は#8番のシングルハンドロッドでのオーバーヘッドキャストの釣りだった。
それからロッドはシングルハンドからツーハンドロッドとなり、ここ10年ぐらいはスペイやスカジットキャストでの釣りを楽しんでいる。
そんな僕が使うツーハンドロッドも、ライン指定は#6/7番。


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知床半島でのピンクサーモンの釣りは、僕にとって夏の釣りから秋の釣りへとモードがシフトする節目のようなもの。
今年は友人達を合わせて総勢15名のパーティーでの渡船の利用となった。
相変わらず遠足前の子供のように、1週間ぐらい前から気分がソワソワとしだすのは、毎年のように変わらない。
夏の終わりらしい知床の日差しを浴びていると、背後の切り立った急な斜面の上からジージーと夏ゼミの声が響いてくる。
知床のペキンノ鼻に上陸出来たのは、残念ながら期待に反してとても短い時間だったけれど、
海面がゆったりと上下するうねりの残った知床ブルーの海からは、予想通り微かな潮の香りが漂ってきた。

フローティングのスカジットコンパクトにインターのティップの組み合わせ。
1X、12フィートのテーパーリーダーの先には、バーブを潰したノンウェイトのとてもシンプルな赤いゾンカー
毎年いろんなフライを巻いて試してみるのだけれど、やはり個人的にはこれが一番ピンクサーモンに好かれるような気がする。

キャスト後は糸ふけを取るようなイメージで本当にスローなリトリーブを心掛ける。
盛り上がった波間には群れで泳ぐたくさんのピンクサーモンの姿。
それでもスレ掛かりは割合的に半分以上だっただろうか。

かなり婚姻色が強くなり、せっぱったピンクサーモンが多かったけれど、あの何とも表現し難いモゾっとした違和感。
そしてその数秒後から始まる躍動感は、やはり僕にとってこの時期独特のものだろうか。
そんな知床という辺境で感じるピンクサーモンの躍動感も、もしかしたら今年が最後になるのかもと思いながら知床をあとにした。
何しろ今年の知床釣行で最も印象的だったのは、yusukeさんの料理する鱒のソテーにイズミさんのハードパン、
ジェノベーゼ・ソースはとにかく最高のコラボーレーションだった。
朝食に出たandieloopさんのチェダーチーズにハム、オニオン、それにトマトをあわせたホットサンド、これが深煎りのコーヒーにベストマッチ。


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友人達とのライダーハウスでの楽しい宴の後、翌日はのんびりと午後から湧別川でロッドを振ることにした。
ソルトとフレッシュ、それぞれのフィールドの違いを感じながらキャストとステップダウンを繰り返す。
夏の終わりのフィールドに吹く風が思ったよりも心地よかった。
それほど期待はせず、お気に入りの長いランをもう一度ステップダウン。
コーンヘッド仕様のブラック・ゾンカーを対岸の際めがけてキャストしていると、いきなり下流に膨らむスカジットラインが止まる。
2度ほどジャンプしてリールから逆回転音を響かせてくれたのは、湧別川の本流レインボー。
サイズはともかく、ピンクもいいけれど、レインボーはもっと好きかなと思った夏の終わりだった。
                                                            50.71

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by slowfishing-yun | 2015-08-31 20:01 | Fishing Reports | Comments(16)
2015年 08月 23日

<Episode #139> 何とも夏らしい釣り / 尻別川

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ロッドを手に河畔に生えた僕の背丈以上の藪を抜けると、パッと視界が広がると共に、あの何ともいえないカメムシの匂いがした。
木立からは相変わらず夏ゼミのセミシグレがBGMのように流れ続け、草むらにはバッタやコオロギの姿をたくさん見かけた。
朝にはずいぶんと遠くにあった夏の青空にも、やがてどこからか低い雲がたくさん現れてきて、
突然、周りが暗くなったかなと思ったら、パラパラと存在感の薄いミスト状の夏の雨が降ったりもした。
今回はくたびれたSIMMSのフィッシングベストは着用せず、何年かぶりにHARDYの小さなバックを肩にかけて釣りをした。
少しウェーディングしたので、今度はバッグに入れたフライボックスが濡れないようにジプロックにでも入れようかと思う。


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週末は友人達と先週に引き続き尻別川に足を運ぶことにした。
印象的には本流の濁度は7~8程度とフィールドコンディションは決して悪くはなかったと思う。
最初のポイントには、残念ながらすでに先行者の車が・・・。
そして目の前のポイントをカヌー下りを楽しむ人たちが手を振りながら下っていく。
川は誰のものでもないから、いろんな楽しみ方があっても良いと思う。
魚はウグイ君たちしか相手にしてくれなかったけれど、僕は僕なりに尻別川での夏の釣りを楽しめただろうか。
時折りフィールドに吹く風に、不思議と秋の気配をほんの少しだけ感じたように思う。
お盆を過ぎて、季節の針がほんの少しだけ先に進んだだろうか。
夏の終わりと秋の始まりのはざ間で、稲穂が風に吹かれて揺れていた。
                                                              9.35

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by slowfishing-yun | 2015-08-23 18:54 | Fishing Reports | Comments(6)
2015年 08月 18日

<Episode #138> CHINOOK / チヌーク

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名寄市内の思わず見過ごしてしまいそうな小さな釣具店だったと思う。
今でもあるかどうかは分からないけれど、確か名前は鈴木釣具店だっただろうか。
同じ職場の小児科医の友人に朱鞠内湖に鱒釣りに行くけれど一緒に行かないかと誘われたのがきっかけで、
おそるおそるローカルの釣具店に入り、入門用のグラスファイバー製のルアーロッドとスピニングリールを買い揃え、
当時は鱒釣りのことなど何も分からなかった僕に、お店の方が勧めてくれたルアーがDAIWAのクルセイダーとチヌークだった。
クルセイダーにはどこか小魚っぽい模様が施されて、何となく鱒が釣れそうな気がしたけれど、
もう一つのチヌークはというと、表面の半分が蛍光赤に塗られたとても簡素なもので、あまり鱒には好かれなさそうに僕には思えた。
でも、朱鞠内湖の鱒にはクルセイダーよりもなぜかチヌークの方が不思議と反応が良くって、
それ以来チヌークという名前は僕にとってあまり違和感のないものになっていった。

シルバー・サーモンのことを、コーホー・サーモンと呼ぶのを最近知った。
そういえば、コーホーという名前のボディに小さな穴が開いたルアーもあっただろうか。
キング・サーモンのことを、チヌーク・サーモンとも呼ぶことを最近知る。
普段あまり馴染みがない呼び名なので、ついついどちらがどちらなのか頭の中でこんがらがってしまいがち。

カナダにお住まいのmatsuさんのblogでは、9月になるとランディングされたキング・サーモンの姿が出てくるけれど、
僕もいつかチャンスがあれば是非チャレンジしたいものだと思う。でも、今のタックルのキャパではちょっと難しいかな(笑)。

今のところは海外のチヌーク(キング)・サーモン釣りの動画で我慢。
それにしても動画の完成度が個人的にはとても高いと思う。是非フルスクリーンで。


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by slowfishing-yun | 2015-08-18 21:59 | Slow Fishing | Comments(12)
2015年 08月 16日

<Episode #137> バーキーとセミシグレ / 尻別川

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朝のパラパラっと降った小雨はいつの間にか止み、頭上には今にも雨が降り出しそうな曇り空が広がる。
シャン、シャン、シャンと木立から高周波で絶え間なく鳴り響く夏ゼミの鳴き声が、この日はずっと僕の耳から離れなかった。
戦後70年の終戦記念日、蘭越町を流れる尻別川に足を運んだ。
もしかしたら70年前の8月15日も、川は今日と同じようにとうとうと流れ、賑やかなセミシグレに包まれていたのかもしれない。
正午を知らせる蘭越町のサイレンが大きな音で鳴り響いた。
本物の空襲警報のサイレンの音はもちろん聞いたことはないけれど、当時はもしかしたらこんな音だったのだろうか。


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尻別川は雨の影響でやはり濁っていた。
膝上ぐらいまでウェーディングすると、ガイドブーツののシルエットが曖昧になり始める。
尻別川に濁度を示すテレメーターはないけれど、感覚的には10~12といったところ。
以前の僕ならロッドを出すことに迷っていたかもしれないけれど、初夏の天塩川での出来事以来、それほど迷わなくなっている。
もしかしたら気が利く鱒がフライを見つけてくれるかもという希望的観測だけで、蘭越放水口下のランを釣り下った。


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ロッドはいつものマイザーMKSではなく、なぜか今回は気分でバーキーを繋ぐことにした。
540grのスカジットコンパクトにType6のティップの組み合わせで2ヶ所目のポイントとなる小南部川合流下のランをステップダウン。
フライは前夜に巻いた、テイルに白のカーリーテールを使ったコーンヘッド仕様の黒のウーリー、通称「ウグイ・スペシャル」。
名前の由来は、流れの緩いポイントで使うと、その名の通り、ウグイ君達にとても好かれるからである。
でも、経験的に彼らに好かれるということはアメマスにも好かれるように思っている。
それにしてもこのフライのテイルの動きはやはりアングラーにも魅力的に映るようだ。
きっと十勝川の下流域のアメマスにも好かれるんじゃないかと、今年の初冬はラバーレッグと組み合わせて巻いてみるつもり。
最初のステップダウンではウグイ君に混じって、ゆっくりとしたスイング中に一度だけ思わずドキリとするような強烈なバイトがあった。
僕としては本流レインボーではなく、きっとグッドサイズのアメマスだったと思いたいところ。
そして2度目のステップダウンで、小振りだけれど何とも夏らしいアメマスが、テイルの怪しげな動きに魅了されてくれた。


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コンビニでの簡単なランチの後、もう一度蘭越の放水口下のランを今度は対岸側から釣り下ることにする。
午後になるとさらにセミシグレのボリュームが大きくなっただろうか。
時折り雲のすき間から太陽が顔をのぞかせるけれど、相変わらず風はちょっとも吹かない。
上流域でまとまった降雨があったのか、午前中よりも水位が上がり、若干サンドベージュの濁りが強くなったような気がした。

フライを「ウグイ・スペシャル」からジャバラ・コーンヘッド・チューブフライに結び換え、ステップダウンを続けた。
それにしても随分と流れが変わり、以前は底石が滑りやすい早瀬だったポイントが今ではよい雰囲気の深瀬になっていたりする。
そして、色のついた流れの中でフライがゆっくりとスイングしていると、いきなり手もとのラインが引き込まれ、
続けざまに本流レインボーが流芯の流れの上を大きな音と共に跳躍する。
最初の印象よりもかなり小振りだったけれど、ギラギラとメタリックに輝いた夏の本流レインボーだった。

そして何とも夏らしいセミシグレに包まれながら僕らは終戦記念日の尻別川をあとにした。
家に帰るとヌカカに咬まれた痕が2ヶ所、それにしても痒い、カユイ(笑)。
                                                           9.26→9.37

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by slowfishing-yun | 2015-08-16 17:30 | Fishing Reports | Comments(14)
2015年 08月 13日

<Episode #136> オープン・クリンチ・ノットとタイラバ

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かなり昔に南青山にあった「アングラーズブック」という釣り関係の洋書を扱った小さな書店で、
"ADVANCED FLY FISHING FOR STEELHEAD"という洋書を買い、それがちょっとした僕の中でのバイブルブックでもあった。
もちろん当時はインターネットも生まれたての赤子のような存在で、今ほどは普及していなかったと思う。
そんなバイブルブックのような洋書の中で、一番印象的で当時の僕に最も実用的だったのが今回紹介するオープン・クリンチ・ノット。
このノットを知るまでは、フィールドでフライを結ぶノットはもっぱらクリンチ・ノットばかりで、それでも特に支障はなかったけれど
もう少しティペットに干渉されず、フライが自由に動けば良いのにと思っていた時にタイミング良く知ったノットでもある。

チューブフライでティペットを管付きチヌ針に結ぶ時は、やはり今でもクリンチ・ノットを使うけれど、
ストリーマー、ウエット、ニンフ、それにイントルーダーなどには、全てオープン・クリンチ・ノットを使っている。
イラストでは5回転ほどティペットを捩っているけれど、僕の場合はちょっと少なくて3回転。
これでもこれまで一度もトラブルには出合ってない。

新しいノットは慣れるまでにちょっと時間がかかるけれど、かなり有用性が高いので、お暇な時にでも是非。





たまたま海外のサイトを見ていた時に出ていたこの動画は、僕にとってかなりインパクトがあっただろうか。
以前からBSの釣り番組でタイラバが紹介されていると、そのテイルのラバーやネクタイの色と動きにとても興味を持ってしまい、
何とかフライにも応用できないかと思っていたところだった。本流レインボー、アメマスのフライなどなど。
商品名はKiley's Slow Rolla tail
きっとこのテイルの動きというか波動は、ラバーレッグ以上にトラウトの好奇心を刺激してくれるかもしれない。
確かにバスフィッシングのワームの一つであるカーリーテールなどを応用することも出来のだけれど、
何度か試行錯誤はしたこともあるが、どうしても強度が弱く、ちぎれやすいのである。
でも、今回の製品はある程度の強度がありそうなので、もしかしたら結構耐久性があるのかも。

国内で販売されるかどうかは分からないけれど、かなり興味を持ってしまったマテリアルのひとつ。
きっと本流の流れの緩いポイントでスイングさせたら面白いに違いない。





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by slowfishing-yun | 2015-08-13 22:43 | 私的FlyTyingの愉しみ | Comments(0)
2015年 08月 11日

<Episode #135> Reath ストリームソックスウェーダー

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冬用のネオプレーン製のブーツウェーダーもそうだけれど、夏用の薄手のストッキングウェーダーもやはり消耗品なのだろう。
本当は手入れや修繕を何度も加えながら、少なくとも5年は持たせたのだけれど、なかなかそうは上手くはいかないようだ。

フライフィッシングを始めて、僕がこれまでに購入した夏用のストッキングウェーダーは5本。
最初に購入した1代目となる夏用のストッキングウェーダーはDAIWAのアルトモア。
2代目、3代目はSIMMSのクラシックガイドウェーダー。
4代目はリトルプレゼンツのストッキングウェーダー。
そして5代目はPatagoniaのリオ・ガジェゴス。

SIMMSのクラシックガイドウェーダーは、昔「フライの雑誌」でグレン・ブラケット氏が着用している写真を偶然見て、
そのシンプルさに、これなら僕でも永く愛用できそうだと奮発して購入したのがちょっと懐かしい。
リトルプレゼンツのストッキングウェーダーはこれまで購入した中でもちょっと薄手だったけれど、
内股の縫い目が擦れ合わないように少しずらして縫製されていて、よく考えられているなあと思ったかな。
ピンホールなどの補修跡はたくさんあるけれど、今でも予備のウェーダーとして活躍中。
究極・最強とのうたい文句に思わずアウトレットで購入したPatagoniaのリオ・ガジュゴスは確かに生地も厚くてしっかりとしていた。
でも2年も愛用していると、ピンホールぐらいはしかたがないとしても、内股のシームに貼られたフィルムのようなものが剥離し始め、
ジワジワとウェーダーの内側に浸水が始まった。
シリコン系の接着剤でウェーダーの内側からシーム部分を補強するのだけれど、釣行のたびに補修が必要になるという感じかな。
履き心地といい、悪くないウェーダーなんだけれどもね。
そんな訳で、とうとう僕にとっては6代目となる夏用のストッキングウェーダーを購入することにした。


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購入したのは冬用のネオプレーン製のブーツウェーダーでも愛用しているReathのストリームストッキングウェーダー
先日の十勝川で初めて着用してみたけれど、フィット感は悪くはなかったと思う。
夏用のウェーダーの弱点のひとつであるシームの部分に関しては、もう少しフィールドで使ってみないと分からないけれど、
今ぐらいの使用頻度で、出来れば3年は持ってくれると嬉しいなと思っているけれど、
それぐらい持ってくれるなら、次の夏用のウェーダーもこれにしようとかなと・・・笑。

個人的には内ポケットがもう少し大きいと嬉しかった。
生地はもう少し厚めの方が丈夫だろうか。
黒のシューズカバーは、もう少しデザインを考えた方が良いと思う。
胸のロゴは仕方がないけれど、他の部分に余計なロゴは要らないと思う。とにかくシンプルが一番。


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by slowfishing-yun | 2015-08-11 22:35 | Slow Fishing | Comments(6)
2015年 08月 09日

<Episode #134> foggy river / 十勝川

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乾燥した大地が雨で潤ったかのように、緑の葉がしっとりと朝露に濡れて生き生きとしていた。
夜の峠はまるでスクリーンのように前方がほとんど見えないほどの濃霧にすっぽりと包み込まれていて、
そのせいか朝の気温は先週よりも10℃以上は低かっただろうか。
とても8月とは思えないひんやりとした空気感の中、十勝川の上流域で車の外気温計が示す数字は確か13℃だった。
長袖のTシャツの上にアウトレットで購入したPatagoniaのブルーのディープ・ウェーディング・ジャケットを着込み、
冷たくてトルクのある速い流れにウェーディングすることにする。


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早朝のプライムタイムはアングラーの期待とは裏腹にそれほど長くは続かなかったりするものなのだろう。
それでもガバッ、ボコっといたるところでレインボーの立てるライズの音が響き始めると、エキサイティングな時間が始まりを告げる。

ちょっと話題を変えて、リーダー&ティペットのお話。
シンクレートの高いティップとウェイト入りのフライの組み合わせの場合、僕が使うティペットの長さは概ね1.5m程。
シンクレートの低いティップとウエットなどのフライの組み合わせて表層付近をスイングさせる場合、ティペットの長さは概ね2.5m程。
こんな組み合わせでこれまでは特に支障はなかったけれど、今回は12フィートのテーパーリーダーとの組み合わせで、
まるで止水での釣りのように、全長15フィートのリーダー&ティペットのシステムでフライをスイングさせてみることにした。

さて、どちらが良いのかはもう少し検証を続ける必要があるけれど、この日の印象としては、
以前の2.5m程のティペットだけの場合、アタリは結構強烈かつダイレクト。
長めにしたリーダー&ティペットの場合、モゾッとアングラーが迷いを感じる一瞬のタイムラグがある印象。
でも、ウィンドノットなど比較的トラブルが少ないのは、これまでの2.5m程のティペットだけの場合だろうか。
おそらくプレッシャーの高い日中での釣りの場合は、長めにしたリーダー&ティペットのシステムの方が良いのかもしれない。
次回はリーダー&ティペットの長さを全長10フィート位にして試してみようと思う。


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朝のプライムタイムが終わりを告げ、本流にいつもの静けさが舞い戻る。
白い霧の塊がいくつも下流に向かって流れていった。
リールをアトランティック・サーモンSHのS1/S2が巻かれたマーキス・サーモン・No.1に換えてみる。
流れに馴染んでゆっくりとスイングを始めたジャバラ・コーンヘッド・チューブフライのピンク&オレンジが、
不意に強い力で一気に引き込まれ、レインボーが下流へと疾走すると、猛烈な勢いでリールのスプールが逆回転した。
久しぶりにマーキスの激しいスクリーミングを耳にしただろうか。
ブレーキはおまけみたいなものだし、時にはラインを指でサミングするハンドブレーキも必要だけれど、やはり軽量で良いリールだと思う。
でもその後、残念なことにアトランティック・サーモンSHが川底のストラクチャーに複雑に絡んでしまい、
バチンという不快な音と共に、20年近くフライフィッシングを楽しんでいて初めてシューティングヘッドをロストしてしまった。


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霧が晴れると、十勝の空はどんよりとした濃淡のほとんどないグレー一色の曇り空だった。
気温もそれほど上がらず、8月に本流で釣りをするには好条件が揃った一日だったと思う。
程よく透明感のあるオリーブ色の流れが心地良い力強さを伴いながらアングラーの足下を流れていた。
スカジット・コンパクト・フローティングとType6のティップの組み合わせで、十勝川の中流域を友人達と彷徨った。


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通称「アミーゴ・ポイント」では、スイングするジャバラ&コーンヘッド・チューブフライ(ブラック&オレンジ)にバイトがあった。
さらにステップダウンを続けると、流芯をスイングしながら横切るフライが突然サラシオーネの逆回転音と共に一気に引き込まれた。
下流の流芯で数秒のタイムラグををおいてほぼLサイズの本流レインボーが気持ち良くジャンプする。
それに反してアングラーはロッドを握りしめながら、そのパワフルでスピード感のある力強さに緊張と不安がマックスへ。
なかなかスリリングなやり取りだった。
ガバガバっと水面が大きく割れ、その瞬間フッとテンションが失われたものだから、何度かアディオスしてしまったかなと思う。
岸際に横たわったのは、いかにも夏らしい大人顔をした本流レインボーだった。

そろそろピンクサーモンの季節、でも、もう少し本流での釣りが楽しめるといいのだけれど。
                                                              59.94

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by slowfishing-yun | 2015-08-09 18:38 | Fishing Reports | Comments(10)
2015年 08月 04日

<Episode #133> ジャバラ & Conehead Tube Fly / Pink & Orange

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いろんなアングラーのフライボックスを拝見すると、その人の個性というか好みみたいなものがとても反映されていて、なかなか面白いと思う。
ブログやHP、それにFBにタイイングブックと、僕の場合さまざまなところからフライのアイデアを拝借することが多いけれど、
akiranさんのブログでかなり以前に紹介されていた、おそらくyasudaさんのフライボックスの写真は、
僕にとってかなりインパクトがあっただろうか。
特に一番最後の写真に出ていたウエットフライというかストリーマーには、ボディにビーズが挿入されていて、ちょっとイメージと違ったけれど、
フライボックスに並んだフライの色合いがとても印象的だった。オレンジ色のマテリアルの使い方が、その中でも特に。


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ホットピンクのジャバラを使って、ピンクサーモン用のコーンヘッド仕様のチューブフライをタイイングしてみようと思っていたら、
ABUさんが少し濁りの入った本流で、ド派手なピンクとオレンジが混ざったスプーンをユラユラとエッジの際でスローに漂わせていると、
予想に反してグッドサイズの本流レインボーに出合えたという話を聞いたものだから、
いつもならブラック&オレンジをメインにタイイングするジャバラ・コーンヘッド・チューブフライを、
僕なりにアレンジを加えてちょっと派手なピンク&オレンジで巻いてみることにした。
おそらくyasudaさんのフライボックスに並んでいたホットオレンジののストリーマーの印象も強かったんだろうけれど・・・。


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ピンクサーモン用のチューブフライでは、水面下を漂わせたいからノン・ウェイトでタイイングしているけれど、
本流用ではしっかりとウェイトを巻き込んでタイイング。
シンセティック・マテリアルは、UVポーラーシェニールのゴールドを1回転。
次にラージ・クリスタル・ハックルのFl.オレンジを2回転。
さらにUVポーラーシェニールのレッドを2回転。
ホントオレンジに染められたゴールデン・フェザント・ティペットをハックリング。
ダビングループにホットオレンジやホットピンクのマラブーをお好みの量を挟んでツイストし、数回転ハックリング。
そして今回はブルーのギニアを2回転ハックリングしてみた。
おそらくピンクサーモンや本流レインボーだけでなく、本流アメマスにも好まれるはず。
水に濡れたフライの写真はあまり参考にはならないかもしれなしけれど、念の為(笑)。


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by slowfishing-yun | 2015-08-04 21:44 | 私的FlyTyingの愉しみ | Comments(2)
2015年 08月 02日

<Episode #132> アブ / Tokachi river

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冷たい流れに膝上までウェーディングし、十勝川で迎えた土曜日の早朝だった。
ヒゲナガをイメージしたウエットフライ(CDCセッジ)でのスイングの釣りに夢中になっていると、
お気に入りのロッドのグリップを握った左手首に突然チクっと普段あまり感じない痛みを感じる。
ふと視線を向けると、グレーがかった黒い色のアブが僕の手首に止まっていた。
そしてアブを追い払うと、アブが止まっていた左手首の一箇所だけが円形状に少しだけ赤く腫れている。
気がつかなかったけれど、僕の周りで沢山のアブが飛んでいた。

ウェーディングしている僕の周りをグルグルと円を描くように飛び回っているアブの姿を意識するようになると、
十勝川の上流域にもいよいよ本格的な夏のシーズンが訪れていることを、僕は痛みを感じながら思い出した。
相変わらず不自然なぐらい生温かい風とひんやりとした冷たい風とが交互にやってくる。


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早朝とイブニングでは何とかレインボーの躍動感を感じたものの、さすがに気温がグングンと上昇する日中の釣りは厳しかった。
上流域の水質はクリアーだったけれど、中流域は先日に降った雨の影響で白濁したオリーブグリーンのいわゆるササ濁り。
本当は日中のジリジリとした夏の日差しを浴びながら、ロッドを握りしめたアングラーをハラハラさせてくれるような
十勝川のスプリンターに出合いたかったのだけれど、なかなかアングラーの思惑通りには行かないようだ。
一度だけ通称砂利浜のラン(Moriさんポイント)でスイングを終わりかけたフライがゴンと引き込まれたけれど、
残念ながら数秒後にはフッとグッドサイズのレインボーとはいつものアディオス。
僕にとっては一瞬だけれども、夏の暑さを忘れたひと時だった。
そしてまた僕の額に汗が流れ始める。
やっぱりこれが僕にとっての夏らしい本流での釣りかな。
アブにハチ、それにヒゲナガも苦手だけれども・・・笑。

屈足の「たこや」、ジンギスカンにハラミ(サガリ)も美味しかったけれど、次回はホルモン鍋かな。
十勝への釣り旅ではこれからの定番になりそう。

P.S.愛用しているフォールディングネットの予備が欲しいと思っていたけれど、
   どこのショップでも見つからず、おまけに会社名も商品名も不明。
   そんな折、toritoriさんにAmazonで見つけたよとの嬉しい情報。
   池田工業社のフォールディングネット、1296円。
   僕のモデルとは少しだけモデルチェンジ?でも、メチャメチャ軽い(笑)。
                                                        60.02→59.94

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by slowfishing-yun | 2015-08-02 21:14 | Fishing Reports | Comments(8)