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2015年 05月 31日

<Episode #113> Syokotsu River

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Bobからロッドと一緒に送られてきたラインは、アイボリーカラーのSGS Skagit SH(F) 441grain。
でも今回はそのラインは使わず、4'のブクレー・ヘリテージに巻かれたAirfloのSkagit Compact(F) 420grainをそのまま使うことにする。
ティップはRIOの15フィート、Type6(#7番)。
ロッドは先日送られてきたマイザーの13フィート、#5/6番のMKS
ちなみに、コスメはお気に入りの"Arctic Char"。
なんとも妖しい要素を加えた現在テスト中のコーンヘッド仕様のチューブフライは、近日中にアップ予定。
それにしても今回のトラウトスペイロッド、キャストフィールがなかなか軽快なのである。


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週末は友人達とオホーツクの海へと注ぐ本流、ショコツ川へと足を運んだ。
エゾ春ゼミの鳴き声が本流を覆う木立から響き渡り、川面に映る新緑の緑が深くそして眩しい本流は、
夏用のウェーダーを通してだけでなく、そっと僕の手を浸してみても程よく冷たくて何とも気持ちが良かった。
天気予報が伝えるこの日の最高気温は、とても北海道の5月末とは思えない30℃という数字だというのに。
きっと今日は汗ばむような暑い一日になるのだろう。


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大雄橋からC&R区間の下流域の右岸をゆっくりと釣り下る。
本流を覆う木々がオーバーハングしているので、右利きの僕はいつもの右手ではなく左手を上手に持ち替えてのスカジット・キャスト。
ややダウンクロス気味にスカジットラインが着水すると、程よい水量の流れを沈んだフライがラインに引かれてゆっくりとスイングする。
やがてコツ、コツと何かがフライに触れ、それを合図にブグレーから心地良いスクリーミング・サウンドが奏でられる。
何年か前にBobからプロトタイプ(試作品)の14フィート、#5/6番のMKSをもらったことがあるので、
何となくロッドのアクションは予想はしていたけれど、それにしてもこのロッド、バットから本当に気持ちよく曲がってくれる。
出合うレインボーはそのほとんどが放流されたレインボーだったけれど、そんなことよりもティペットの先に結ぶフライを何度も取り替えて、
まるで初夏のような日差しの下、すっかり時間が経つのも忘れ、不意に訪れるトラウトの躍動感に夢中になっている僕がいた。
そしてこんな日の最後の締めくくりは、やっぱりお決まりのよし乃のみそラーメンでしょう。
9年前に僕が書き残した上川町のよし乃のみそラーメンを紹介したポストを読み返していたら、また何だか無性に食べたくなってしまった(笑)。
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by slowfishing-yun | 2015-05-31 22:24 | Fishing Reports | Comments(10)
2015年 05月 17日

<Episode #112> 朱鞠内湖MAX / 2度のうたた寝

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今シーズン2度目の朱鞠内湖MAX。
北のフィールドへと向かうにつれて、5月の冷たい雨が深夜のアスファルトを黒く濡らし始めた。
隙間の出来たフライケースには、水曜日に取り敢えず5本だけシンプルなオリーブゾンカーを巻き、隙間を埋めておいた。
Meiserからサンプルをいただいた、魚のイラストの描かれた淡いブルーのHead Wrap Buffを首に巻いて、あわただしく渡船に乗り込む。
本当は日焼け止めの意味もこめて顔の下半分を隠すアイテムなのかもしれないけれど、
僕にはどうも西部劇に出てきそうな銀行強盗のような怪しげな風貌に見えて違和感を覚えるので、やっぱりグシャっと首にだけ巻くことにする。


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厚い雨雲が幾重にも低く覆いかぶさるように朱鞠内湖の空を覆っていた。
パラパラと細かい雨が湖面には降り注ぎ、まるで小魚が表層を泳いでいるかのように騒がせ続ける。
モスグリーン色の湖水は、少しずつではあるけれど、徐々に本来の色を取り戻しつつあるのだろうか。
雨滴の作り出す波紋は湖面いっぱいに広がるけれど、トラウトの生命感は不思議と皆無だったような気がする。
そんな朱鞠内湖は北大島で友人達とまるで湖面から突き出た杭のようになり、キャスト&リトリーブをひたすら続けた。


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その存在を消し去るかのように穏やかだった風も、時間と共にジワジワとその存在感を感じ始める。
やがて雲のすき間から5月の日差しが差し込むと、湖面に明るさが戻ってきた。
湖面から突き出た杭のようなアングラーは、風裏を求めて北大島をぐるりと徘徊する。
VARIVASのストリマーフック#2番に巻いたシンプルなオリーブゾンカーに初めて躍動感が訪れる。
久しぶりに出合う銀鱗の眩しいランドロックのチェリーだった。


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朱鞠内湖のMAXで2度もうたた寝をしたのは初めてだろうか。
穏やかな日差しの下でのうたた寝ならとても気持ちが良いのかもしれないけれど、雨上がりの風はとにかく冷たく、身体が冷え切っていた。
友人の淹れてくれたコーヒーが温かくて、気の利いた自家製のシナモンロールとすこぶるマッチしていて、とてもありがたく思える。
10カウント後の5回目のリトリーブで訪れた鈍重な衝撃に、無意識に僕の身体が反応していたのは、2度目のうたた寝から覚めてからだった。


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ロッドに伝わるバイブレーションと、テンションを保とうとランニングラインを手繰る指先に伝わるトルクフルなパワーに、
おそらくこれはイトウだろうと90%ぐらい確信する。
友人の差し出すネットに収まったのは、まだ若いイトウだった。
#2番フックに巻いたシンプルなオリーブゾンカーはすべて根掛かりでロストし、残っていた#4番フックに巻いたオリーブゾンカーを見つけてくれた。
寒さでこわばった僕の身体にやっと出合えたという安堵感が訪れる。
それにしても今回も何回ぐらいキャスト&リトリーブを繰り返しただろうか。
そしてしばらくすると、僕の横でキャストしていたmasa1st1956さんのマイザーが大きくしなる。
岸寄りしたワカサギの姿はまだまばらだったから、北大島のベストタイミングは、きっともう少し先になるのだろう。でも、タイミング次第では・・・。

フィールドには徐々に夕暮れ時が迫ろうとしていた。
静けさの遠くから迎えの船のエンジン音がかすかに響いてくる。
次のキャスト&リトリーブで今日の釣りを終えようと思った。


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by slowfishing-yun | 2015-05-17 21:59 | Fishing Reports | Comments(10)
2015年 05月 13日

<Episode #111> R.B.Meiser S2H13056MKS-4 Custom / Arctic Char

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今回のラッピングのスレッドワーク、それにフェザーインレイのイメージは、"Arctic Char"。

"Arctic Char" = 「北極イワナ」。

インターネットで"Arctic Char"と入力し、画像で検索してみると、
朱色がかった派手なオレンジ色のボディと背中の青味がかったオリーブグリーンのコントラストが眩しい婚姻色の鮮やかな
北極イワナの画像が何枚もヒットする。
それにオレンジ色のヒレのエッジの白が、何ともイカしているではないか。
背中の青味がかったオリーブグリーンはどこか然別湖のミヤベイワナを髣髴させるし、
ここまで派手ではないけれど、オレンジの強い婚姻色はオショロコマを思い出させてくれる。
残念ながら僕が足を運ぶフィールドでは出合うことは出来ない"Arctic Char" = 「北極イワナ」だけれど、
いつかもしもお気に入りのロッドを携えて海外に足を運ぶことがあれば、是非とも出合ってみたい鱒のひとつ。


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そんな北極イワナの写真と"Fire God"のグリップの写真を何枚か添えて、Bobにロッドをオーダーしたのは4月の初め。
オーダーしたロッドのスペックは、HP上のカタログのスペックにはない、13フィート、#5/6番のMKS。
そしてロッドがやっと僕のもとへと届けられた。
春の小雨がパラパラと降る中、カメラのシャッターを押してみることにする。

コスメ以外にオーダーしたことは、
グリップに使用するコルクを頑丈な"Rubberrized Cork"中心にしてもらうことと、
リールシートのウッドを"Amboyna(花梨)"に、メタルリングを”Bronze"ではなく"Bright Nickel Silver"にしてもらうこと、
あとは、リールの装着を"Down Locking"仕様にということぐらいだろうか。
ちなみにロッドに装着したリールは、ハンドルプレートとバックプレートのエナメル塗装を落とした、Hardy the "PERFECT" 3-3/4"


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今回からはアルミ製のロッドケースがロゴ入りのコーデュラ製のキャリーケースに変更されていた。
それにロッドソックスもさらに変更され、クッション性の良い緩衝材入りのものになっている。
でも、ちょっと窮屈でロッドが取り出しにくいかな。
カスタム仕様のオーダーなので、希望通りの23.4feet、441grainのロッドにマッチしたスカジットSHが荷物に同封されていた。
何よりも嬉しかったは、おそらくBobの字だと思うのだけれど、ロッドと一緒に伸縮性のある"Head Wrap Buff"がプレゼントされたこと。
Meiser RodのFBには写真が登場していたので気にはなっていたけれど、
どうも似合いそうもないので、僕はネックに巻いて使ってみようかなと思っている。

それにしてもリアグリップのコーティングされた濃いアメ色、なかなか悪くはないではないか・・・。
R.B.Meiserのロッドの美しいコスメとMKSの粘りのあるアクションは、相変わらず僕のお気に入りなのである。


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by slowfishing-yun | 2015-05-13 20:34 | Custom Spey Rods | Comments(10)
2015年 05月 10日

<Episode #110> 朱鞠内湖MAX / サギ島→北大島

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日差しを遮るのに顔に被ったフィルソンのハットの中で、春の風が奏でる白樺林の葉音と波の音のシンフォニーが静かに響く。
朱鞠内湖に浮かぶ午後の北大島で、流木を枕にして僕が眠りに落ちるのにそれほど長い時間は必要ではなかった。
sugiさんが言うように、時おり渡船のエンジン音が小さく響く以外、本当に朱鞠内湖では人工の音が耳に届くというのは稀なようだ。
アングラーがその身を置くロケーションだけでなく、きっとこれも朱鞠内湖で釣りをすることの魅力のひとつなのだろうと僕は思う。


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GWの前半にこの地を訪れたときよりも、フィールドに吹く風は幾分冷たかっただろうか。
当初は北大島に渡してもらう予定でいたけれど、前日のイブニングは湖水の濁りにもかかわらずハッスル岬やアオイ島が好調だったそうで、
漁協の中野さんのお勧めもあり、今年初めてアングラーを渡すというさらに奥のサギ島へとsugiさん、Fさんと渡してもらった。
解氷して間もない朱鞠内湖はまだ減水時期ということもあり、硬い泥底の遠浅のポイントがサギ島ではどこまでも続いていた。


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僕が朱鞠内湖では最も信頼しているシンプルなオリーブゾンカーとインターミディエイトのアトランティックサーモンSHの組み合わせで、
ポイントを探ってみたものの、期待感たっぷりの早朝の湖の静かな時間は相変わらずいつものようにゆっくりと流れていった。
GW後半の強風の影響もあり、湖の濁度はかなり高かっただろうか。
これが十勝川の下流域だったら、もうしかしたら僕はアメマスとの出合いを半分以上諦めていたかもしれない濁度だったと思う。


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3人であれこれと相談の上、もう一度漁協へと連絡し、サギ島から北大島へと渡してもらうことにした。
ちなみに早朝渡船は2500円、さらにポイント移動となると追加で1500円の料金設定。
この料金設定だと、次回からのポイント移動はかなり要検討になるだろうか。

オリーブ、ゴールデンオリーブ、それにグレーオリーブとアングラーの気まぐれでいくつかのゾンカーを巻き足しておいた。
濁りの中ではブラックも目立つかなと思ったけれど、朱鞠内湖のイトウさんはどうやら見つけられなかったご様子。
そして今回も沈んだ切り株への根掛かりでかなりの数のフライをロスト。
フライのロストと同時に、2.5号フロロカーボンのラインが巻かれたスプールからティペットがどんどんと減っていく。
とうとう最後には交換用のティペットも底をつき、僕自身の準備不足ながら少々テンションダウン気味。


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北大島に渡ってから、まだまだ群れは小さかったけれど、やっとベイトとなるワカサギの群れのスクーリングを見ただろうか。
北大島ではアトランティックサーモンSHをインターミディエイトからS1/S2にチェンジして、繰り返し何度もキャスト&リトリーブ。
期待していたイブニングともなると、僕のキャストレンジ内で朱鞠内湖のイトウがヘッドアンドテイルで泳いでいく。
慌ててフライをキャストしたけれど、やっぱりこの濁りの中では残念ながらノーチェイス。
でも、しばらくすると僕の横でキャストしていたFさんの方から、来ましたとの声が響く。
ふと横を見ると、前日に届いたばかりの彼の#6/7番のマイザーMKSが綺麗な孤を描いていた。
スペイ&スカジットを始めてまだ1年未満のFさん、ルアーロッドではたくさんの大きな魚とやり取りしてきたけれど、
フライロッド、それもツーハンドロッドとなると、まだなかなか取り込みに慣れないご様子。
ランディングをヘルプした僕も、ガバガバっとイトウが岸際で暴れて2度ほどミスしたけれど、何とか3度目に無事にランディング。
繁殖行為を終えたばかりのイトウなのだろうか。
ボディのいたるところに傷のあるまだ赤い婚姻色の残ったオスのイトウだったけれど、立派な70クラス。
Fさん、コングラチュレーション。

そして僕はというと、朱鞠内湖MAXで立派なノーバイト、ノーフィッシュ。
どうやら朱鞠内湖のイトウさんだけでなく、アメマスさん、サクラマスさん、ウグイさんにも見放されてしまったようだ。
次回この地を訪れるときは、イブニング色に染まる岸辺の水際で、野性味に溢れたイトウさんに出合えればいいのだけれど。


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by slowfishing-yun | 2015-05-10 19:42 | Fishing Reports | Comments(8)
2015年 05月 03日

<Episode #109> GWのイトウ / 朱鞠内湖

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深い眠りに漂った僕のかすかな意識の中で携帯電話の呼び出し音が鳴る。
リアスのディープグリーンに染まったネオプレーンウェーダーの内ポケットの中で、今どきのスマートフォンではない僕の携帯電話が鳴っていた。
それは屈斜路湖にいる友人からの今日の状況を訊ねる内容の電話だった。
雲ひとつ見当たらない青空からは、小さな波の音に混じって5月の眩しい日差しが降り注ぐ。
まだ朦朧とした意識の中で友人との何気ない会話を終えても、背後の白樺林の枝が風に吹かれて揺れていた。
どうやら2時間ほど朱鞠内湖の切り株に寄りかかりながら風を感じているうちに、いつの間にか眠りに落ちてしまったようだ。
もうすぐ52歳になろうとしている僕にとって、昨夜から一睡もしないで釣りをするというものは、さすがに体力的な厳しさを感じる。
そんな事を感じながら、まだしっかりと意識が覚醒しない中で、周りの釣り人がロッドを振る動作をボーっと眺めていた。


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漁協の券売機で今日の入漁券を購入し、その時点で早朝の渡船に乗るのを見送ることにした。
イタリア半島の駐車スペースにはすでに1台の車が止まっていたけけれど、その横を通り過ぎて取水崎に向かうことにする。
車の外気温計は0℃を示していた。風はそよとも吹かず、湖畔には野鳥の囀りが響いてくる。
今年は雪も少なく、例年よりも湖の解氷が2週間ほど早いだろうか。
1時間ほど取水崎でロッドを振ってみたけれど、不思議なぐらいに湖からは生命感を感じなかったので、イタリア半島に移動することにした。


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昨年のイタリア半島でのイトウとの出合いを思い返しながら、マイザーの6/7番のロッドを振った。
やはり記憶というものは曖昧そのもので、1Xのテーパーリーダーとその先に結ぶバーブを潰したシンプルなオリーブゾンカーは同じなものの、
ラインをアトランティックサーモンSHのインターにするかS1/S2にするかで僕は随分と迷っただろうか。
リトリーブの途中で、グゥンとランニングラインが止まると一瞬もしやとドキリとするのだけれど、やはりフライのロストが激しい。
それでも、午前中のうちに3尾ほどの朱鞠内湖らしいプリッとしたシルバーカラーに染まったアメマスが顔を出してくれた。

待望の今シーズン初めての朱鞠内湖のイトウからのバイトは、僕が切り株に寄りかかったお昼寝から覚めてしばらくしてからだった。
鋭角的に切り込んだワンドの中で風が複雑に舞う中、フライが湖面下に沈んだ切り株の脇を通ろうとする時に訪れる。
2回目のリトリーブで切り株にフライを引っ掛けたかなと思ったけれど、予想に反して一瞬の間をおき、ロッドが前後に大きくバウンドする。
バーブを潰したフックだったので、かなりランディングまではヒヤヒヤしたけれど、何とか無事にセルフランディング。
朱鞠内湖のイトウとしては決して大きくはないけれど、レインボーやアメマスとはまた違ったグングンと前へと進もうとする
いかにもイトウらしいトルクフルなパワーを改めて僕に感じさせてくれたGWの朱鞠内湖での出合いだった。

帰り道では夜には見ることが出来なかったエゾヤマザクラがいたるところで咲いているのを見ると、やはり今年は2週間ほど春の訪れが早いようだ。


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by slowfishing-yun | 2015-05-03 13:18 | Fishing Reports | Comments(6)