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2014年 12月 30日

<Episode #84> From Fishmadman in Denmark

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blogというか何かしらのwebsiteを長く続けていると、新たな友人との出会いだけでなく、
時には遠く離れた海外から素敵なサプライズがあったりと・・・。
ずいぶんと前にはHPで写真を使いたいからと、マイザーさんからどれでも好きなロッドを代わりにプレゼントするよ、
と言われたこともあったけれど、
ある日メールで届いたメッセージは、以前ここでも紹介したことがあるデンマークの"FISHMADMAN"というwebsiteのJesperさんから。
メッセージの内容は、いくつかフライを送るから使ってみてという内容だった。


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クリスマスが過ぎた数日後、クリスマスカードが入った国際郵便が自宅のポストにデンマークから届く。
まるで小さな虫かごのような紙製の箱をワクワクしながら開けてみると、
そこにはMonster Tube CaddisやTube Bomber、FlashBack Bug、それにSka-Opperなどがぎっしり。
とても丁寧に巻かれたフライ達、来シーズンはヒゲナガがワサワサと水面を乱舞するダム下の流れで結んでみようかなと思う。
こんなフライに大きなレインボーがガバっと出てくれたら、きっとその後は甲高いスクリーミングサウンドを伴うスリリングなやり取りに違いない。

そしてもうひとつの大きなプラスチック製のチューブに入ったフライは、マウスやラットのチューブフライ。
ケースから出す前は、何だかちょっとホルマリン漬けの標本みたい。
来年の干支がねずみ年だったらタイムリーだったかも(笑)。
でもケースから取り出してみると意外と大きいサイズな上に、小さな耳や目までもがあしらわれていて、ちょっとしたアンバランスさが何ともユーモラス。
これはきっと1本巻くのにもかなり大変な作業だったと思う。
でも口の大きなアトランティックサーモンならまだしも、この大きさのフライに本流レインボーはちょっとね・・・笑。
そうなるとやっぱり北の本流のイトウ(Taimen)になるかもしれないけれど、さしずめ僕には手持ちのロッドのスペックが・・・、困ったなぁ(笑)。
それともいっそのこと、ロシアはカムチャッカ半島のワイルドレインボー?(笑)。

さて、サプライズへのお礼というかお返しには海釣り用の蛍光チューブマテリアルとインタラクションでも贈ってみようかなと。
気に入ってもらえると嬉しいのだけれども。

P.S. ECHO社の以前から気になっていたFIBERGLASS SPEY、いよいよリリースされる様子。


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Toady's BGM :




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by slowfishing-yun | 2014-12-30 18:46 | Slow Fishing | Comments(4)
2014年 12月 27日

<Episode #83> メジャーと忘れ物

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ロッドにリール、フライにウェーダー、それにウェーディングシューズのどれかひとつでも自宅に置き忘れてきたことを、
フィールドに着いて準備している時にハッと気付くと、さて今日という一日をどうやって過ごそうかと本当に困り果ててしまう。
僕の場合、リールをすっかり自宅に置き忘れてきたことが確か過去に一度あっただろうか(笑)。

釣りそのものには何ら支障はないけれど、ランディングネット、カメラ、メジャー(スケール)を車のカーゴルームに置き忘れることは、
僕の場合よくあることで、何か足らないなぁと思いながらしばらく歩きつつ背中やポケットを手で探り、ハッと気付くことがほとんど。
でもなぜかそんな時に限って、大きなトラウトに出合えたりするものだからなんだか本当に不思議な話。

先日僕にとっては3代目となるSMITH社のメジャーがとうとう壊れてしまった。
スケールを巻き取る内部のスプリングが錆びてしまい、引き出したスケールをまったく巻き取れなくなったのだ。
今回もこれまでとまったく同じ症状。そんな訳でとうとう新しいメジャーを探すことに。

今回はPazdesign社の小さなメジャー(スケール)を量販店で購入する。
そらそろカタログから姿を消すそうだから、錆びさせないように時々メンテナンスしながら丁寧に使わないとね(笑)。

この時は特に忘れ物はしなかったけれど、写真は秋のSalty Heaven Riverで出合ったLLサイズの本流レインボー。
おそるおそるスケールをあててみると確か61cmのふくよかなボディのレディーだったかな。

カリカリとラチェット音を立てながら購入したばかりの新しいPazのメジャーからスケールを引き出してみた。
目に前にあのレインボーはもういないけれど、スケールが示す61cmという数字は僕が思ったよりも大きかった。
今度はメジャーの真ん中にある小さな白いボタンを押すと、シュルシュルっと気持ちよくスケールが巻き取られていく。
すると僕のイメージの中であのレインボーの幻影が本流の流れの中でゆっくりと泳ぎだしていったように僕には感じられた。

来シーズンもあんな本流レインボーに出合えるように、引き続き何らかの形で放流活動には協力できればと思っている。


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by slowfishing-yun | 2014-12-27 15:43 | Slow Fishing | Comments(8)
2014年 12月 21日

<Episode #82> "Interaction"

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The name of this fly pattern is the "Interaction(インタラクション)".

ブラス製のコーンヘッド、
プラスチックチューブ(1.5mm&0.8mm)、
ラビットストリップ、
UVポーラーシェニール、
スードゥーヘアのダビングツイスト、もしくはマラブーやスペイハックル、
などの組み合わせ。


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安定した泳ぎやマテリアルの柔らかな動きといい、
ここ最近僕が巻くフライの中で一番信頼しているフライパターンだろうか。
このフライのキーポイントは、カラーにゴールデンフェザントティペットをハックリングしていること。
ショルダーというか傘でいうところの骨組みの役割を担っていて、その後に続くスードゥーヘアやマラブー、
スペイハックルなどの柔らかいマテリアルをフンワリと仕上げてくれる。それに黒の模様もちょっとしたアクセントにも・・・。
おそらくチューブに固定されたラビットストリップは、飛行機でいうなら安定性を保つ垂直尾翼のような役割といったところか。
スードゥーヘアのダビングツイストに少々手間はかかるけれど、マラブーやスペイハックルで代用すれば、
もう少しタイイングの時間を短縮できるかもしれない。
インタラクションというコーンヘッド仕様のチューブフライは、とにかく一番のお気に入りパターン。
これまでたくさん巻いてきたイントルーダーよりも僕はトラブルの少なさという点で、ついついフィールドではインタラクションの方を結んでしまう。


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取り敢えず来シーズンの本流レインボーをイメージしつつ、ウィーリーガン風に数本のインタラクションを巻いてみる。
そのうちにジョックスコット風にも巻いてみようかな。
マテリアルのカラーを変えれば、バリエーションはさまざま。
初冬の十勝川ではチャートリュースをメインに使ったインタラクションが結構活躍してくれたし、
早春の別寒辺牛では、鮭稚魚をイメージしてオリーブと白を組み合わせたインタラクションを結んでみようと思う。
そんな訳でインタラクションも"slow fishing fly collection"の仲間入り(笑)。

"Interaction(インタラクション)"のタイイングはこちらから


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Today's BGM :


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by slowfishing-yun | 2014-12-21 17:33 | 私的FlyTyingの愉しみ | Comments(6)
2014年 12月 14日

<Episode #81> 氷のさえずり

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冷たい十勝川の流れにウェーディングしていると、すぐ横の岸際からどこか聞き覚えのある音色が響いてきた。
チリ、チリ、キンキン、チリ、キンと、指先のシビレすらもふと忘れさせてくれるような軽やかでリズミカルな音色である。
何気なく意識をそちらの方へと向けると、その音は岸際から張り出した氷と打ち寄せられた氷とが打ち合って奏でる音色だった。
それは木炭で火をおこした時、ようやく火が落ち着き始めて木炭の周りが白くなり始めた時に響いてくる音色や木琴の音にそっくりだった。
フィールに訪れた冬は、そんな不思議な音色を奏でながら、ゆっくりとそこに根付こうとしてたのかもしれない。
岸際の氷が週を追うごとに成長していく氷点下のフィールドで、ふと僕はそんな事を思った。


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冬型の気圧配置と十勝らしい冬の青空で、フィールドは見事に冷え切っていた。
ロッドのラインが通るガイドは、ひとつの例外もなくその全てが瞬く間に硬く凍りついた。
先端付近のガイドの氷を溶かそうと本流の中にロッドの先端を差し込むと、、今度はロッドの先端のブランクの周りまでもが凍りつく。
こうなると何だかお気に入りのMKSも、ロッドのアクションがモワン、モワンと歯切れの悪いものとなる。
リールを水に浸さないように細心の注意を払いながら、ロッドにまとわりついた氷を何度も取り払うのだけれど、その度に指先のシビレが増していった。


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フィールドの最低気温の推移から、上流から流れてくる氷のことを考えて少し遅めに札幌を発つことにした。
それでも、十勝川の支流のひとつである利別川から流れてくる氷の数が多過ぎて、その下流域ではほとんど釣りにはならなかった。
フィールドにウェーディングしていながらも、流れてくる氷の存在感が気にならなくなったのは、おそらく午後を過ぎてからだろうか。
小振りでプリッとしたアメマスにしか出会えなかったけれど、利別川の合流部よりも上流域では流れもあってなかなか面白かった。


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下流へと膨らむスカジットコンパクト(インター)に引かれてゆっくりとスイングするチャートリュース色のコーンヘッド・チューブ・ゾンカー
フライの名前はさしずめ、"Interaction : インタラクション"。
きっとチューブに固定されたラビットストリップの細かいファイバーとスードゥーヘアが流れの中で妖しく揺らいでいるのだろう。
そんなフライがズドンといきなり強い力でひったくられたのは、午後からさらに下流域へと移動してからのことだった。
バウン、バウンとアメマスのトルクフルな力強さというか幅広のヘッドシェイクと共に、マイザーMKSが大きくバウンドする。
ネットが凍り付いて役に立たないフォールディングネットは車の中だから、ハンドランディングまでにかなりヒヤヒヤしただろうか。
おまけにいつの間にかガイドが凍り付いてラインが通りづらかったから、尚のことリールにラインを巻き込みながら焦ってしまった。
背中がグリーンバックの海の色に染まっていたから、もしかしたら遡上タイプのアメマスだったかもしれない。
尾びれ付近が太くてたくましいアメマスの右顎から、チューブフライから離れたフックをフォーセップで外すと、
一瞬の間をおいて、あっという間に流れの中へと消えて見えなくなった。
このまま気温の低い日が続けば、十勝川で彼らに再会出来るのは、もしかしたら来年の春になるのかもしれない。
そんなことを氷のさえずりをかすかに耳にしながら僕は思うのだった。
                                                          1.72→1.81
P.S. Hardyから"Duchess"というクリック式の新しいリールが出るみたい。

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Today' BGM :




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by slowfishing-yun | 2014-12-14 17:10 | Fishing Reports | Comments(8)
2014年 12月 09日

<Episode #80> Conehead Tube Zonker / Interaction

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安価な海釣り用のチューブマテリアルに、限りなく薄くて軽量なタックルマックの5mmのコーンヘッド
それに、手に入れやすいラビットストリップにスードゥーヘアの組み合わせ。
フライへのテンションがフリーになった時、若干の沈下目的とスイング中には少しだけバランスを崩してイレギュラーな動きをするように、
コーンヘッド直下のチューブに0.025のリードワイヤーを5回転ほど巻く。
アクセントにはUVポーラーシェニールにパルマーシェニール、そしてギラギラのメタリックなフラッシャブーを各色。


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そんなコーンヘッド仕様のチューブパターンで巻いたゾンカースタイルのフライが最近の僕のお気に入りだろうか。
フライのネーミングは、Interaction(インタラクション) = 相互作用という意味。
チューブの背中にワイヤーで固定されたラビットストリップのファイバーは遅い流れの中でも妖しい動きをするし、フライの回転も軽減してくれる。
スードゥーヘアは2~3色を少量ずつ組み合わせて、ダビングループでツイスト後にコーンヘッド直下でハックリング。
今度はスードゥーヘアに黒の油性マジックで少しだけゼブラカラーに着色してみようかなと。
きっと乾いた後に歯ブラシでブラッシングすれば、細かなファイバーもきれいにバラけるはず。
もしかしたらラバーレッグをサイドに数本ぐらい足してみるのも面白いかもなどとイメージは膨らむばかり。

近頃はイントルーダーやダーティホーよりもチューブフライの方をティペットの先に結ぶことが多い。
その理由はフックが気付かないうちにボディのマテリアルに絡まっていることが多いから。
もちろんチューブフライでもフックにティペットが絡むというトラブルはあるけれど、前者よりもトラブルの起こる頻度は少ないかなという僕の感想。

最近ウェーキングフライで面白そうなフライがあったので、1月のオフシーズンにでも巻いてみようかなと思っている。


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Today's BGM :




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by slowfishing-yun | 2014-12-09 22:42 | 私的FlyTyingの愉しみ | Comments(2)
2014年 12月 07日

<Episode #79> 冬の気配 / 十勝川

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お気に入りの#6/7番MKSのガイドは瞬く間に凍りつき、ラインが通るロッドガイドとしての機能を果たさなくなる。
濡れたフライの柔らかなファイバーは氷点下の気温の中でしばらくすると、本来の柔らかさを失いゴワゴワとしたものになっていった。
12月の釣りらしい指先の痺れというかチリチリ感にフライを交換するもどかしさを感じる。
そんな冬の気配を身近に感じる十勝川で過ごした土曜日だっただろうか。


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Talexのレンズが入った長年愛用している偏光グラスを自宅に置き忘れてきたことを後悔した。
ニット帽の下につばの長いSIMMSのキャップ帽を被っていたけれど、川面から照り返す初冬の眩しい日差しだけは避けられなかった。
上流から流れてくる薄氷の帯が朝のうちは途切れることがなかっただろうか。
水位が下がるにつれ、岸際の氷が割れるパリ、パリという音が印象的だった。
絶え間なく流れてくる薄氷の帯、そして沈まないラインにフライ、釣りへの集中力が僕の中で次第に萎んでいくのを感じる。



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上流から流れてくる薄氷の存在感が気にならなくなったのは10時頃だっただろうか。
ゆっくりとスイングするフライが不意の違和感と共に一瞬止まる。
すでに新しく巻いたコーンヘッド仕様のチューブフライを2個も根掛かりでロストしていたから、またしてもストラクチャーかと思ったら、
やがてそれはゆっくりとした振幅の大きな生命感を伴うバイブレーションへとシフトしていった。


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これが土曜日に僕が出合った十勝川のアメマスとの唯一のコンタクト。
ほとんど無風に近い中でピーンと張り詰めたティペットから久しぶりに糸鳴りを聴いた。
少し痩せ気味のボディ、おそらく産卵後の下りのアメマスなのだろう。
大きな尾びれと、側線付近にたくさん散りばめられた穴の開いたドーナツ状の白い斑点が印象的なアメマスだった。
数日前に巻いたラビットストリップとスードゥーヘアを使ったゾンカータイプのコーンヘッド仕様のチューブフライを気に入ってくれたことが、
きっと偶然だろうけれど僕としてはとにかく嬉しかった。


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初冬のフィールドで過ごす時間はあっという間に過ぎていき、午後も2時を過ぎるとストップ・フィッシングの時間が気になりだしてしまう。
少しでも風が吹くとロッドのガイドは凍りつき始め、ラインから滴った水が冷えてかたまり、リールのハンドルやスプールが回りづらくなった。
きっとこれから夜にかけて岸際には新しい氷が張り出すのだろう。
空には渡り鳥の群れがV字を描きながら飛んでいる。
フィールドには確実に今年の冬が訪れようとしているように僕には感じられた。
                                                         2.01→1.98

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Today's BGM :




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by slowfishing-yun | 2014-12-07 20:25 | Fishing Reports | Comments(9)