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2014年 10月 26日

<Episode #69> LLサイズ / Salty Heaven River

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日を追うごとに朝の気温は少しずつ上がり、それほど寒さを感じない土曜日の朝を迎えた。
Salty Heaven Riverで過ごしたこれまでの2日間とは違い、この日の空は薄く引き延ばしたような灰色の雲で覆われていた。
キャンプ場でヒーターでお湯を沸かし、イタリアンローストの深煎りのコーヒーをブラックで2杯ほど飲んだ。
昨夜のバーボンのせいかまだぼんやりとした頭で、さてどのこのポイントにまずはフライをスイングさせてみようかと僕は考える。
そしてこの2日間でまだ足を運んでいない中州のポイントに足を運んでみることにする。


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水位が低いので慎重に中州へと渡り、中州から下流へと続く川底の馬の背に立ちながら少しずつステップダウンする。
そして中州に隔てられたふたつの分流がちょうど合流する辺りに、左右の両サイドからフライをスイングさせることにした。
少し上流の左岸の浅瀬ではサーモン達が産卵行動の真っ最中なので、オスが近づいてくる他のオスを追い払う際の、
バシャバシャと派手でパニックのような水音が早朝の静寂さの中で響いた。
タイプ6のティップの先から続く3号のフロロカーボン製のティペットの先には、コーンヘッド仕様のE.S.L.パターンのチューブフライを結ぶ。


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目の前の分流が合流する先には、しばらく続く深いプールが広がっている。
左からのスイングでは、小さなレインボーに続きLサイズのアメマスが顔を出してくれた。
そして右からのスイング。
スイングの途中で何かがフライに触れる違和感を指先で感じる。
緊張感が自然と高まる中、次のキャスト&スイング。
スイングの後半、ふたつの分流がちょうど僕の前で合流する付近で何の前触れも無くいきなりフライがズドンと物凄い力でひったくられた。
僕のMKSはバットからグンニャリとのされ、1秒ほどのタイムラグを置いてオレンジ色のラインの入った大きな鱒が水面を割る。
ガバ、ガバッと重いボディを本流の上で1回転させると、続けざまに大きな振幅のヘッドシェイクを何度も繰り返し、
そして今度は下流のプールへと猛烈な速さでロケットダッシュする。
KINEYAのディスクブレーキはかなり絞ってあるから、ロッドの先から延びるオレンジ色のランニングラインが、
これまで経験したことがないテンションを保ちつつ、鋭角的に水面に突き刺さったまま下流へと走っていった。
スリリングなやり取りはとてつもなく長い時間のように僕には感じられた。


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やり取りの長さに僕もひどく疲れたけれど、きっとレインボーもそれ以上に疲れたんだと思う。
リールを巻いてはまたラインを引き出され、やっと浅瀬に引き寄せて無事にランディング。
それにしても何度フックアウトするんじゃないかとヒヤヒヤしたことか。
やがて全身が出合えた嬉しさと虚脱感に包まれた。
見事な体高をもった美しいプロポーションのメスのレインボーは、今回の釣り旅で2尾目となるLLサイズ。
彼女の右顎にしっかりとフッキングしたE.S.L.のチューブフライから離れた5号のチヌ針をフォーセップで外す。
秋の本流で彼女のボディを手で支えていると、やがてゆっくりと自らの力で泳ぎだし、もといた流れへと戻っていった。
北の本流、Salty Heaven Riverで過ごした秋の釣り旅の3日間、これが最終日の土曜日の一番印象的なエピソード。
                                                   67.82→67.88
                                                   2.0

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by slowfishing-yun | 2014-10-26 20:00 | Comments(18)
2014年 10月 26日

<Episode #68> レインボー / Salty Heaven River

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ちょっと寂しい気持ちもするけれど、もうすぐこの車ともお別れしないといけないのだろう。
すでに走行距離は193000kmを越えていて、ファンベルトやベアリング、それに電気系統にいくつかの不具合も。
悪路を走るから外見上はそれなりにヤラれてはいるけれど、エンジンの回転の方はすこぶる好調そのもの。
中古で購入してから6年目となる今年の12月で車検が切れるので、このV70XCと共に過ごした僕の釣り旅も、残すところあとわずか。
長い間ご苦労様と車の調子というかノイジーな異音に耳を傾けつつ僕はハンドルを握る。


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夜のキャンプ場で、お仕事の方はすでにリタイヤされたという初老のアングラーとお話をさせてもらった。
スペイというかスカジットを初めてまだ5年ぐらいという、とても穏やかな話し方をされる男性だった。
僕はもっぱらここではニジマスのことをレインボーと表記するけれど、友人達との会話の中ではレインボーのことをニジマスと呼ぶ。
そういえばこれまでに会話の中でニジとかニジマスという言葉は聞くけれど、レインボーと言うアングラーには出会った事が無かったかな。
夜のキャンプ場で交わされたさりげない会話なのかで、僕は初めてニジマスのことをレインボーと呼ぶアングラーに出会ったような気がする。
なぜだかよく分からないけれど、会話の中で耳にしたレインボーという言葉の響きには、不思議な違和感があっただろうか。
初老のアングラーの方が語られるレインボーは本当に美しいよねという言葉に、僕はただただ共感するだけなのだが・・・。


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僕の釣り旅、2日目となる金曜日、この日も秋の空はとても青く、フィールドに吹く風は爽やかそのものもだった。
空へと高く伸びたススキの穂が秋風に吹かれて緩やかに揺れる。
そんなススキの穂のように僕もフィールドを行ったり来たりと思いつくままに彷徨う。
北の本流のコンディションは水位は低いものの、深いブルーグリーンの水の色といい申し分なかっただろうか。


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僕が手にしたロッドにズゥンという強い衝撃が訪れたのは、この日の太陽が高く昇ったヒゲナガの瀬を中間辺りまでステップダウンした時。
もちろん遡上したり産卵行動に忙しいサーモン達の姿は皆無だから、ティペットの先にはE.S.L.ではなくコーンヘッド仕様のチューブフライ。
カツンと一度前アタリがあり、慎重さを心掛けた次のキャスト&スイングだった。
スイングの後半の鈍重な衝撃。速い流れに乗ってレインボーは猛スピードで下流へと疾走する。
水面が大きく乱れる度に、フックアウトするのではと何度もヒヤヒヤした。
結局またしても10mほど下流へと下り、何とか無事にネットイン。
秋の日差しを浴びてほんのりとピンク色が浮かび上がりながらもギラギラとメタリックに輝くLサイズのレインボーだった。


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秋の一日は心悔しいぐらい本当にあっという間に過ぎてしまう。
足を運んで是非チェックしたいポイントはたくさんあるのだけれど、到底全てに足を運ぶことは出来ない。
太陽が山間へと少しずつ傾き、夕暮れ近くともなると何となく気持ちが焦ってしまうのを僕は強く感じる。
そんなこともあってか、水温は朝よりも上がっているというのに、不思議と午後はあまり反応が良くなかったように思う。
僕の釣り旅も残すところあと一日。
夕暮れ空に浮かぶ白い飛行機雲。気温はゆっくりと下がり始めた。
明日は思い出に残るような本流レインボーに出合えますように。
                                                        67.83
                                                        2.0

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by slowfishing-yun | 2014-10-26 11:59 | Fishing Reports | Comments(0)
2014年 10月 25日

<Episode #67> 深まる秋のフィールド / Salty Heaven River

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フィールドは秋の気配で満ちていた。
放射冷却の影響で早朝の気温は-6℃。
ロッドのガイドは瞬く間に凍りつく。
お気に入りのMeiser Rodには霜が降り、白く染まったロッドを僕は久しぶりに見たような気がする。


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水位の下がった北の本流からは白いガス状の霧が緩やかに立ち昇っていた。
そんな輪郭が霞んだ対岸めがけてタイプ6のティップとスカジットコンパクト(F)の組み合わせでキャストを繰り返す。
産卵床の瀬ではガイドの氷を取り払いながら、次こそは衝撃がくるかと期待感が増したけれど、
サーモンの卵を飽食してお腹がポッコリと膨らんだアメマスのアタリ以外、期待していたことは何も起こらなかった。
さらに下流のプールで一度良いサイズのアタリがあったけれど、これは残念ながらフックアウト。
鏡のような川面にはレインボーが作り出した大きな波紋だけが取り残されていた。


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いつものように数日間の釣り旅へと出掛ける前に、数本だけフライを巻いた。
今回はブラックとオレンジのマラブーとメタリックなフラッシャブーでアレンジしたコーンヘッド仕様のチューブフライを数本。
いくつものフライが並んだチープな薄っぺらいフライボックスを目の前にして、
さてこの状況でどのフライをティペットの先に結ぶのがベストかと、僕はあれこれずいぶんと悩む。
結局結ぶのはやっぱり巻きたてホヤホヤのフライになってしまうのだが・・・。


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小刻みなアクションを加えつつ、深いプールをゆっくりとスイングするフライが、いきなりズドンとひったくられたのは、
川底からいくつもの岩盤が水面に突き出た2ヵ所目のポイントだった。
レインボーは一度もジャンプすることなく、一気に猛烈なスピードで下流へと疾走する。
きっとディスクブレーキ搭載のリールで無ければ、白いバッキングラインがかなりの長さ引き出されていたのだと思う。
KINEYAのリールの大きなブレーキノブを少し絞り込んでおいたのが功を奏したのかもしれない。
その代わりにロッドはバットから水面近くまでかなり強烈に引き込まれるのだが・・・。
何度もスリリングなやり取りを繰り返し、10mほど釣り下って何とか無事にランディング出来たのは、
Salty Heaven Riverで僕が久しぶりに出合うLLサイズのオスのレインボーだった。
レインボーの右顎には巻きたてのチューブフライから離れた5号のチヌ針がしっかりとフッキング。
流れの中で彼の太くて体高のあるボディをしばらく保持していると、やがてゆっくりと泳ぎだしていった。
フーッと長くて大きな吐息をひとつ。
深まる秋の日差しが僕にとってこの上なく眩しかったりする秋の釣り旅、初日の木曜日だった。
                                                          67.84
                                                          3.0

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by slowfishing-yun | 2014-10-25 23:00 | Fishing Reports | Comments(2)
2014年 10月 19日

<Episode #66> 雨のあとには

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雨のあとには心地のよい爽やかそのものといってもいいような秋の青空が僕の頭の上には広がるのだけれど、
雨のあとのフィールドにはいくつかの置き土産も残されていたりして・・・。
それは釣り人にとってはあまりありがたくないサンドベージュの濁り、そしてキャスティングを難しくする強風。
まあ、こればかりは避けては通れないものだけれど、どうやら今回もあまりツキがないような予感。


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月明かりはやがて雲の中へとフェードアウトしていく。
深夜のアスファルトは降り続く雨で黒く濡れていた。
早朝のプライムタイム、サーモンたちの産卵床の瀬を彼らの邪魔をしないように気をつけながらゆっくりとステップダウンする。
そろそろかなと思っても何も起こらない。
ランニングラインをホールドした僕の指先は、やがて訪れるであろう躍動感溢れる重くて強い衝撃に備えて、
これでもかというぐらいピリピリと鋭敏になっているというのに。

やがて雲のすき間から早朝の陽光が差し込み始めた。
偏光グラスを外すと、本流が濁り始めていることに僕はやっと気付く。
時間と共に、ますます濁りはきつくなっていった。
そして午後からは朱鞠内湖にいくことをこの時点で決めた。


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漁協の中野さんに無理を言って午後からの渡船をお願いする。
浮島に渡ったのはもしかしたら僕にとって2回目かもしれない。確か最初は去年のやすこうさんとだったかな。
白樺の林が背後にそびえる小さな島に上陸すると、キャストを困難にするような強風が湖面の上を吹き抜けていき、
小波が幾重にも連なったざわついた湖面がどこまでも続いていた。
朝に渡った方が1本という言葉に何となく背中を押された気がした。
確かに僕にもイトウに出合えたチャンスはあったかもしれない。それっぽいバイトが1度はあったのだから。
オレンジ色に染まる白樺林が眩しかった。そして、帰りの船が迎えに来るまでに2尾のアメマスが顔を出してくれた。
帰りの船でsugiさんに偶然お会いすると北大島で2本。sugiさん、通われた甲斐がありましたね。


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キャンプ場の夜は、きっと氷点下近くまで気温が下がっていたのだろう。
車の中のシュラフにもぐりこみ、たっぷりと10時間は深い眠りに落ちたと思うのだけれど、それでも何度かは寒さで目が覚めた。
残念ながら大きな本流レインボーに出合う夢は、眠りが深すぎて見れなかったけれど・・・。

それほど降った雨の量は多くはないと思ったのだけれど、Salty Heaven Riverのサンドベージュが薄まるということは無かったようだ。
そしていくつかの支流との合流点を僕は彷徨う。
本流の流れと支流の流れとが作り出すブルーとサンドベージュのグラデーション。
そんな流れにブラック&オレンジのコーンヘッド仕様のチューブフライをスイングさせていると、不意にグゥンというバイトが訪れる。
一瞬、水面下でギラッと白い魚体が光ったのでレインボーかなと思ったら、今回のお相手はなかなか元気の良いアメマスだった。
風が吹くたびに本流の上を落ち葉がパラパラと舞った。
相変わらず頭上に広がる青空には雲ひとつ見かけない。
                                                  67.98→68.09→67.95
                                                  5.0→12.0→7.0

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by slowfishing-yun | 2014-10-19 21:47 | Fishing Reports | Comments(8)
2014年 10月 10日

<Episode #65> slow fishing fly collection

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フライのタイイングへの興味や関心は、本当に尽きないものだと思う。
マテリアルの種類や素材、それに動きだけでなく、色の組み合わせやそのサイズだってそうだ。
ギラギラと派手に目立つものもあれば、地味な色合いでどちらかというと控えめなフライだってある。
でも僕の中では、どんなフライが大きなトラウトの興味を惹けるかが一番の関心のあるところだろうか。

本流でのスペイ・スカジットの釣りを楽しむようになり、国内だけでなく海外のウェブサイトやブログなどのメディアや、
それにちょっと古いアトランティックサーモンやスティールヘッドのパターンブックからたっぷりとインスパイヤーされてきただろうか。
まるで先人の知恵をちょっと拝借といった感じで・・・。

「おっ、これは」というフライの画像なんかを見つけたものなら、それを参考に少々僕なりにアレンジして夜な夜な数本フライを巻いたりする。
そしてまた「おっ、これは良いんじゃない」というフライを見つけては、また数本巻くといった具合に。
そんなフライたちがしばらくの間は僕の薄っぺらいチープなフライケースにドーンと鎮座するのだけれども、
やっぱりフィールドに立つとまず最初にティペットの先に結ぶのは定番の黒系のフライになってしまう。
だからおのずとインスパイヤーされて巻いたフライたちは、どんどんとフライボックスの端っこの方へと移動し、
やがてあまり使われないフライボックスへと押しやられていってしまう。
一時はフライを解体して使えそうなマテリアルだけを取り出そうかとも考えかけたけれど、何となくもったいないような気がして・・・。

だから、そんなイントルーダー、ダーティーフォー、スクイドロ、それにコーンヘッド仕様のチューブフライなどをテムズの委託に出すことにした。
委託に出したフライの数は合計185本。
僕自身もよくこんなに巻いたなぁと思うのだけれど、これだけの数の出番を待つフライが集まった一番の理由は、
おそらくフィールドへと足を運ぶ前に、僕自身がどうしてもモチベーションを高めようと強迫的に数本はフライを巻くからだろうか。
プロタイヤーが巻いたコマーシャルフライのような完成度はないけれど、今回委託に出したフライにベースとして共通しているのは、
「こんなフライでトラウトを釣ってみたい」。
もちろんフライは、コーンヘッドもしくはビーズヘッド仕様。
本当に大きなトラウトが好んでくれるかどうかはトラウトに聞いてみないと分からないけれど、もしもフライに興味がある方は、テムズにて。


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by slowfishing-yun | 2014-10-10 23:49 | Slow Fishing | Comments(0)
2014年 10月 06日

<Episode #64> アミーゴの予感

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アミーゴとは、本来はスペイン語で「友達」の意味の男性形名詞(amigo)。  ウィキペディアより

目の前には水深のある、トルクがあって速い流れの十勝川としては比較的緩い流れのプールが広がっていた。
対岸めがけてアトランティックサーモンSHのS2/S3をややダウンクロス気味にペリーポークでキャストする。
一直線に伸びたアトランティックサーモンSHが着水し、やや遅れてそのさらに先に小さな水飛沫と共にフライが着水した。
ラインが目の前の流れに馴染んだ頃合を目計らって、一度だけランニングラインを整える目的で大きく上流へとメンディングする。
その瞬間、グゥンとまるで水中の大きなストラクチャーにでも根掛かりした時のような衝撃がロッドに伝わり、
ロッドにセットしたST.Johnからジ、ジーーと硬質な逆回転音が鳴り響いた。
また、それはいつもの根掛かりとはちょっと違う違和感を伴うものだった。
不思議な違和感を伴いながらも、相変わらず僕が手にしたMeiserの14フィート、6/7番、MKSはグンニャリとバットから曲がったまま。
そして一直線に伸びたラインとは少し違ったところから、ドッバーンという水飛沫と共にメチャメチャ体高のある大きなレインボーが、
まるでイルカのような横っ飛びのジャンプを水面1m程の高さで見せてくれた。
その瞬間、レインボーの顎からティペットの先に結ばれたコーンヘッド仕様のESLがポロっと外れるのが僕の目にもしっかりと映る。
十勝川での僕にとってはトロフィーサイズサイズのレインボーとのランデブーはおよそ5秒ほどだっただろうか。
それにしても思わず「デカイ」と心の中で呟きたくなる見事なプロポーションのLLサイズオーバーの本流レインボーだったのに・・・。
でも、そのシルエットだけは今でのありありと僕の中に残像として残っている。


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それは十勝川の照りつける日差しが眩しい日曜日のお昼のアミーゴ・ポイントでの出来事だった。
アミーゴとは、スペイン語で友人の意味だそうだが、このポイントでは友人達が何度か大きな本流レインボーにフックアウトされているから、
フックアウトされた者同士という親愛の気持ちこめて、その気持ち痛いほど分かるよ、アミーゴ!とでもいうか・・・笑。
確かにフックアウト・ポイントでも名称は悪くはないけれど、やっぱりアミーゴ・ポイントの方が僕にはしっくりとくるかな。


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日曜日の朝は、本格的な秋のトラウトシーズン到来をしっかりと感じさせてくれるような朝だった。
朝露に濡れたどこか湿りっ気のあるひんやりとした空気感がフィールド全体を気持ちよく包み込んでいた。
早朝の太陽が地平線から顔を出し始めた時には、7月にグッドサイズのレインボーにフックアウトされた長いランのポイントに立っていた。
ゆっくりと核心ポイントに向けて長いランをキャストを繰り返しながらステップダウンする。
いよいよ核心ポイントに近づいた時、スイングを終えようとしたフライが岸際のストラクチャー近くでグッという強い引き込みと共に止まった。
ロッドから伝わる重量感からおおよそLサイズといったところだろうか。
レインボーは一度もジャンプすることはなかったけれど、そのパワフルなスピード感はなかなかのものだった。
朝霧に包まれた早朝のフィールドにST.Johnのスクリーミングサウンドが美しく反響する。
でも何となく嫌な予感が付きまとっていた。
レインボーの疾走が止まり、ラインを軽く指でホールドしながらロッドのバットにさらに力が加わった時、フッとラインが軽くなった。
もしかしたらフックアウトするんじゃないかという僕の予感は見事に的中。
まさしくこれがこの日のアミーゴの予感の始まりの合図だったのかもしれない。


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この日のプランはスカジットコンパクトではなく、フルシンクのアトランティックサーモンSHを使い続けることが僕の中でのテーマだった。
フライはVARIVASの#4番のストリーマーフックに巻いたコーンヘッド仕様のゾンカーパターンのエッグサッキングリーチがメイン。
最初はS3/S4を使ったけれど、岸際での根掛かりが多いので、途中からはS2/S3をメインに使い続ける。
結局この日は4度のテイクがあり、僕にとってのトロフィーサイズも含めて3度もフックアウト。
まさしくアミーゴの秋の一日となっただろうか。
早朝に感じたアミーゴの予感はあながち間違ってはいなかったけれど、あんなサイズのレインボーがここ十勝川にはいるんだと思うと、
思わずニヤッと含み笑いしてしまいそうな気持ちのよい秋の一日だったような気がする。
                                                       59.91→59.87

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by slowfishing-yun | 2014-10-06 22:46 | Fishing Reports | Comments(12)
2014年 10月 01日

<Episode #63> My fishing vest / Jurassic version

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普段フィールドではデコボコと膨らんだポケットやぶら下がったツール類が邪魔なので、僕はもっぱらシンプルなジャケット派だけれど、
初夏から秋の始まりは容赦なく照りつける日差しの下、どうしてもジャケットでは暑いのでフィッシングベストにお世話になる事が多い。
最初に買ったフィッシングベストはコロンビア社製、次に買ったのはフォックスファイヤー社製のベストだっただろうか。
もちろんどちらもショート丈のディープウェーディング仕様だったりする。
そしてここ15年ぐらい僕が愛用しているのが、すっかりくたびれて型崩れしたシムス社のフィッシングベスト。
残念ながらモデル名はいつの間にか忘れてしまったけれど・・・。
かれこれ15年以上も愛用していると、どうしてもいろんなところが擦り切れたり破けたり、時には穴まで開いたりする。
これまではローガンの始まった僕の目でやっとこさ針に糸を通して縫ったり修繕したりしていたけれど、あまりにも不恰好なので、
Seriaという100円ショップでワッペンをいくつか購入し、何とか不恰好さを誤魔化してみることに。
本当は釣り関係のフライやロゴがデザインされたようなオシャレなワッペンとかがいいのだけれど、これがなかなか値が張るもんだし、
さすがに100円ショップで売っているようなキャラクター物や子供向けの飛行機やパトカー、消防車といった物ではちょっとね・・・笑。
そんな訳で今回は何とか妥協して恐竜がデザインされたワッペンに落ち着いた次第。
フィールドで思わずガォーと叫びたくなるような大きなトラウトに出合えることを願って・・・笑。

さて、これであと10年は愛用できるかな。

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by slowfishing-yun | 2014-10-01 22:56 | Slow Fishing | Comments(2)