<   2014年 05月 ( 8 )   > この月の画像一覧


2014年 05月 25日

<Episode #36> 春の朱鞠内湖MAXとラインバスケット

f0317993_1563255.jpg



道路脇から不意にいつ飛び出してくるか分からないエゾジカの群れ。
車が来ないことをいいことに、街路灯のない道路の上でのんびりと寝そべっているキタキツネ。
車のライトをハイビームにして、道路やその脇のキラリと光るものにピリピリと最大限の注意を払いつつ、
僕の車は朱鞠内湖に向けて深夜のR275をゆっくりと北上する。
多度志から朱鞠内まで、結局対向車とは一度もすれ違わなかっただろうか。
東の空が少しずつ白々と明るくなり始めると、ついつい朝4時の出船時間のことが気になってしまう。
早朝の朱鞠内湖、フィールドに吹く風はまだ穏やかだった。


f0317993_15483082.jpg



慌しい出発の準備で少し余裕がなかったのかもしれないけれど、R275を北上する車のハンドルを握りながら、
ふと何気なく少しモディファイした愛用のOrvis社製のラインバスケットを自宅のガレージに置き忘れてきたことを思い出した。
確か天気予報ではお昼前から風が強まったはず。
悔やんでも仕方がないけれど、シュート時にランニングラインのトラブルが増えるのは覚悟しないといけない。
本流ではバスケットは使わない派だけれど、湖などの止水のフィールドでは、僕はもっぱらバスケット派だろうか。
好みは分かれるだろうけれど、やはりバスケット使った方がシュート時にランニングラインが絡まるトラブルは少ないように思う。
それに水の抵抗も減って、僕のキャストでも飛距離は少しぐらいアップするから。
ちなみに、お昼寝の時のちょうど良い高さの枕にもなるラインバスケットだけれど、使用する際のデメリットもないわけではない。
僕にとってのラインバスケットを使うデメリットは、リトリーブしたランニングラインをバスケットの中に入れることを意識し過ぎて、
ストロークの長さ、それにリトリーブの速さと、メリハリが効いたリトリーブが出来なくなることだろうか。


f0317993_15263233.jpg



幸運なことに最初に訪れたイトウのバイトは、湖に船のエンジン音がまだしっかりと響いている時のことだった。
何しろ湖の向こう岸を葵島方面に向けてアングラーを乗せたボートが、少し遅れたエンジン音を響かせながら、
白く小さくゆっくりと動いていたものだから。
フライが着水後、数カウントほどしてからのリトリーブスタート。
確か2ストローク目に、ズゥンとランニングラインに鈍重な衝撃が訪れて、水面が大きく盛り上がった。


f0317993_16113759.jpg


f0317993_21415288.jpg



右利きのアングラーがキャストするには好都合の左方向からの南東寄りの穏やかな風が吹き、
早朝の湖面には潮目と小波の帯が、ずっと遠くの方まで続いていた。
そんな早朝の静寂さの中、ゴボォウ、ガボォウとイトウの荒々しい豪快なヘッドシェイクが岸際で何度も繰り返される。
バーブを潰したフックがいつ外れるんだろうかと僕はヒヤヒヤしたけれど、何とか無事にランディング。
この日僕が出合った最初のイトウはメタリックに輝く80クラスのトルクフルで豪快なパワーの持ち主だった。


f0317993_1627854.jpg



ロッドはMeiserの14フィート、7/8番、MKS。
リールは濡れると自動的(笑)にサイレント仕様になってしまうS字ハンドルをモディファイしたHardy Cascapedia MkⅡ 8/9。
ラインは3M社のAtlantic Salmon SH、9/10(590gr)、S1/S2。
このスカンジ系のSHを使ったフルシンクのラインシステムでスカジットキャストをするのだけれど、
個人的にはもう一番手重い10/11(650gr)のSHでもいいんじゃないかと思っている。
ランニングラインはタックルマックのリッジランニングライン、20lb。
リーダーは1X、12フィートのテーパーリーダー、ティペットは2.5号のフロロカーボン。


f0317993_16441595.jpg



昼前から風が徐々に強まり始め、北大島の岸辺に杭のようになって佇むアングラーは、風の存在を徐々に意識するようになる。
風向きは左前方から徐々に正面へとシフトしていき、ますますその存在感が打ち寄せる波と共に強まっていった。
風を避けるようにして2度ほど僕は湖岸で深い眠りに落ちた。
イトウの夢を見ることはなかったけれど、幸運にもお昼までに2尾のイトウに出合うことが出来た。


f0317993_1762037.jpg



ティペットの先に結んだフライは、2番と4番のストリーマーフックに巻いたシンプルなオリーブゾンカー
レギュレーションにもあるけれど、ティペットに結んだ後にフォーセップでバーブを潰す。
バーブレスにしてフックアウトすることが増えるかなと心配したたけれど、アメマスやサクラマスではやり取りの最中に外れたりして、
イトウではランディング後にいつの間にかフライが外れていたことはあったけれど、意外とフックアウトは少ないのかもしれない。

打ち寄せる波のせいか、岸際にワカサギの小さな群れを見たけれど、産卵の為の岸寄りが本格化するのはもう少し先だろうか。
早朝とイブニングはS1/S2のスカンジSHを使い、日中はS2/S3のスカンジSHを使ったけれど、
カウントダウンの時間を長く取ると、S2/S3の方はかけ上がりを通過するあたりでやはり根掛かりしやすくなるようだ。


f0317993_2143671.jpg


f0317993_17212089.jpg



MAXという言葉を初めて聞いたのは、5,6年前、確か漁協の中野さんの口からだっただろうか。
かれこれ20年近く朱鞠内湖を訪れていて、さらにここ数年は渡船サービスを利用出来るようになっただけでなく、
前浜からの早朝の出船は日の出前の4時、最終の迎えは夕方の7時近くという文字通りのMAX(マックス)、
つまり朱鞠内湖での釣りが許される最大限の時間、思う存分たっぷりと楽しめるようになり、漁協の方々には本当に感謝だろうか。
もちろん、一日中曇り空で午後には雨交じり、風はますます強まる予報だったけれど、この日も何の迷いもなくMAXでお願いする。
多分に幸運なことだと思うのだけれど、迎えの船が来るまでに僕は朝から数えて計4尾のイトウに出合うことが出来た。
これまでも一日に計2尾のイトウに出合うことはあったけれど、こんなことは長年朱鞠内湖に通っていて初めてのことだろうか。
以前なら1シーズンを通しておかっぱりで1回イトウに出合えたらとてもラッキーなことだったからね。
さまざまな啓蒙活動やイトウの保護活動などなど、きっと漁協の方々の地道な努力があったからだと思うのだけれども、
着実にイトウの数は増えていっているように僕は実感したし、きっとバーブレス化も、そんなことに一役買っていくのだろう。

結局、ラインバスケットがなかったのでシュート時にランニングラインがグシャグシャの難解なパズルになることもあったけれど、
ランニングラインのハンドリングさえしっかりすれば、意外と何とかなるのかもしれない。
でも、確かに大事なものをついうっかり忘れてしまいがちの僕だけれど、次回はラインバスケットを忘れないようにしようと思う。
そんな事を、モスグリーン色の湖水へと溶け込んでいく4尾目のイトウの背中を見送りながら、僕は思ったのだった。

P.S. 次回もしもMAXにチャレンジすることがあれば、折りたたみイスか、お昼寝用のロールマットでも持参してみようかなと。


f0317993_17362063.jpg



Today's BGM :




[PR]

by slowfishing-yun | 2014-05-25 17:46 | Fishing Reports | Comments(6)
2014年 05月 22日

<Episode #35> ランニングラインのねじれ防止に

f0317993_21433060.jpg



スカジットキャストとランニングラインのねじれは、そのキャストの性質上、切っても切り離せない関係なのはご存知の通り。
以前はランニングラインのねじれを取り去るためにフィールドでロッドをクルクルと回していたように思う
RIO社からもスイベルを使ったアイテムが発売されたり、釣り雑誌などでもスイベルを用いた記事は目にしたけれど、
最初に実物を見たのは、yusukeさんにこれ使ってみて下さいよといただいた時だったかな。
正式な名称は分からないけれど、ここ数年ランニングラインのねじれ防止の為にこのアイテムを使うようになり、
ずいぶんと僕はこのアイテムの恩恵にあずかっているだろうか。
ちなみ僕が使うランニングラインはタックルマックのリッジランニングライン(20lbと30lb)。
モノフィラ系のランニングラインは使っていないので、そちらの方での恩恵については・・・?かな。
さてさて、数年もこの自作したアイテムを使っていると否が応でも熱収縮チューブは劣化してくるので、
熱収縮チューブの交換のついでに、今週はフライも巻かずにこのアイテムをたっぷりと量産してみた。
ちなみにこれだけの数を作っても、予備のストックはほとんどなしなのである(笑)。

使用しているのは、
ショップで100円/m前後の値段でメーター売りしていた強度が70か80lbぐらいのブレイデッドライン。
NTパワースイベルのサイズは7。強度は38kg。確かアメリカ屋漁具店で10個入りで150円前後。
こちらもアメリカ屋漁具店で200円ぐらいの径が1.5mmのMarufuji社の熱収縮チューブ
両端のブレイデッドループは緩まないようにスレッドでしっかりと固定、さらに瞬間接着剤を染み込ませる。

トップガイドをスイベルが通過する時にロッドとラインの角度によってはガギ、ガギっと多少の違和感はあるけれど、
大きなトラウトやサーモン、それによくある根掛かりでも、これまで一度もこのアイテムを使ってのトラブルはない。
とにかくこの自作のアイテム、僕としてはお勧めだけれども、何かしらのトラブルに関しては自己責任で・・・笑。

最後に紹介したvimeoの動画。
ちょうど01:13辺りから出てくるリールのデザインが以前から何となく気になっていて、
もしかしたら写真ではなく動画で見るのは初めてだろうか。


f0317993_2274766.jpg



Today's BGM :



[PR]

by slowfishing-yun | 2014-05-22 22:10 | Slow Fishing | Comments(2)
2014年 05月 18日

<Episode #34> WindyなLake Syumarinai

f0317993_14575276.jpg



早朝の気温は3度近くまで下がり、北海道上空を通過する等圧線がギュッと狭まった低気圧の影響で、
冷たい強風が音を立てながら湖面の上を吹き抜けていく土曜日の朱鞠内湖だった。
それと同調するかのように、背後の白樺の木立の幹が、ビュービューと風に吹かれて大きく揺れている。
風による波の影響なのか、硬い粘土質の湖底が押し寄せてくる波に洗われて、湖水がほんのりとサンドベージュに濁っていた。
風は冷たく、グローブが欠かせない土曜日の釣りとなった。


f0317993_15113978.jpg

R.B.Meiser S2H14078MKS the "Fire God" and Kineya Model 705


先週のこともあり、ロッドをMeiserのMKS、6/7番から7/8番に持ち替える。
パラパラと雨粒が帽子の上にスッポリと被ったジャケットのフードや背中に当たる音が、耳から離れることはなかった。
ジャケットが雨に濡れて重くなるにつれ、身体は少しずつ冷えていき、寝不足の僕はジワジワと疲労感を感じ始める。
これで何の前触れもなく不意に大きなイトウからのコンタクトでもあれば、
一瞬にして疲労感はどこかへと昇華していくのだろうけれども・・・。
相変わらず、右前方からの強風が湖面の上を吹き抜けていく。
いつもなら丸一日キャストを続けていてもほとんど疲労感や筋肉痛を感じることはないけれど、
右前方からの強風だけは話は別で、飛距離を出そうと無理をすると、キャストアウト時に何度かパチンとフライが僕の背中を叩く。
危ない、危ない。
レギュレーションに沿って、フォーセップでバーブを潰しておいたフックで良かったと思うことが何度かあったかな。


f0317993_1540598.jpg



突然目の前の波間にガバッと大きな波紋が広がる。もちろん僕のキャストレンジ内。
急いでその辺りにフライ(オリーブゾンカー)を泳がせてみたけれど、イトウはすでに泳ぎ去った後だった。
アトランティックサーモンSH(S1/S2)と20lbのリッジランニングラインを繋ぐヨリモドシがちょうどトップガイドを通過する直前辺りで、
グーっと掛かる負荷と共に小気味良い躍動感がロッドに伝わってくる。
朱鞠内湖らしい小顔であどけない表情のアメマス達だったけれど、後志利別川のアメマスの雰囲気にもちょっと似ていて、
冷たい雨に濡れたアングラーの気持ちをどこか優しくほぐしてくれたように思う。
どうやら今シーズンはアメマスの数が多い予想


f0317993_15455014.jpg


Today's BGM :


[PR]

by slowfishing-yun | 2014-05-18 15:52 | Fishing Reports | Comments(4)
2014年 05月 14日

<Episode #33> シンプルなオリーブゾンカー

f0317993_2132733.jpg



ダブルハンドロッドを使ったスカジットキャストを楽しむようになって、
イントルーダーにチューブフライと最近はさまざまなパターンのフライを巻くようになったけれど、
かれこれ20年近くフライフィッシングというものを楽しみながら、
僕がタイイングバイスの前に座って一番たくさんの数を巻いたフライはというと、
OSPやビーズヘッド仕様の黒のウーリーではなく、おそらくとてもシンプルなオリーブゾンカーなのだと思う。
きっと一番少ないのがエルクヘアカディスなどのドライフライじゃないだろうか。ミッジなんて一度も巻いたことがないし・・・笑。

先週末の朱鞠内湖では、プラスチック製のフライボックスに時間を見つけてはせっせと巻きためておいたオリーブゾンカーを、
水面下に点在する切り株に根掛かりさせてたっぷりとロストしたから、今週は少しオリーブゾンカーを補充しておかないと・・・。

朱鞠内湖でもっぱらルアーフィッシングを楽しんできた僕がフライフィッシングを始めるきっかけになったのは、
ランドロック、つまり陸封型の銀鱗眩いサクラマスにフライフィッシングで出合ってみたいというのが、そもそものきっかけだった。
そんな僕が最初にフライフィッシングで朱鞠内湖のサクラマスに出合った時のティペットの先に結ばれていたのも、
今よりもさらにシンプルなスタイルのオリーブゾンカーだったから、僕にとっては思い出深いフライのひとつなのだろう。

フライをリトリーブした時のゾンカーストリップのファイバーの細かな動きというか揺らぎが魅力的で、
きっとあのファイバーの生み出す波動が、きっとお腹を空かしたトラウトの好奇心を誘うのではないかと思っている。

何の変哲もないシンプルなオリーブゾンカーだけれど、僕にとっては湖での釣りで最も信頼するフライのひとつだろうか。


f0317993_21114420.jpg


Today's BGM :







[PR]

by slowfishing-yun | 2014-05-14 21:16 | 私的FlyTyingの愉しみ | Comments(4)
2014年 05月 11日

<Episode #32> 朱鞠内湖の春のイトウ・・・取水崎からイタリア半島へ

f0317993_9514440.jpg



フライが着水した後の数回目のリトリーブで、20lbの黄色いランニングラインをつまんだ僕の指先が何かの衝撃で不意にグゥンと止まる。
これで朝から数えて6回目の根掛かりだし、その度に#4番フックに巻いたフライ(オリーブのゾンカー)はロストしていたから、
僕のプラスチック製のフライボックスの中も、来週にはフライをまた巻き足さないといけないなぁ、と思うぐらいすき間が空き始めていた。
でも、予想に反してグゥアン、グゥアンとロッド全体に伝わり始めたバイブレーションというか振幅の大きなヘッドシェイク。
どうやら今回は6回目の根掛かりではなく、朱鞠内湖の水面下に沈んだ動く切り株のようだった。
膝上までウェーディングした僕は少し後ろへと下がりつつ、慌てて余ったランニングラインをロッドにセットしたセントジョンに巻き込む。


f0317993_1084988.jpg


f0317993_10907.jpg



薄っぺらいドライバーズシートの背中から伝わってくる3000回転近くで回り続けるエリーゼのエンジンの振動も、
深夜のハイウェイを北上する僕の眠気覚ましとしてはあまり効果が期待出来なかったようだ。
ふと襲ってくる眠気を我慢しながら、遊漁券を買いに前浜にある漁協に辿り着いた時には、ガスが掛かった空はぼんやりと明るくなって、
ちょうど前浜からたくさんのアングラーを乗せた渡船が穏やかな湖面に向けて出船しようとしている時だった。風はそよとも吹いていない。


f0317993_10252846.jpg


f0317993_10261735.jpg



波ひとつ無い穏やかな湖面が広がる早朝の取水崎では、なぜか湖から生命感というものが何ひとつ感じられなかった。
ルアーの着水音やフライロッドの風切り音が、野鳥のさえずりに混じりつつ湖を覆うようにスッポリと被ったガスの向こうから響いてくる。
この距離感のない感覚というのは徹夜明けの僕にとってはかなり厄介で、釣りになかなか集中出来ず、
ついには目眩にも似た強い眠気を感じ、ロッドを置いて気絶でもしたかのように湖岸で眠りに落ちてしまった。
どれくらいの時間、僕は意識を失ったかのように眠ったのだろうか。そんな僕を眠りから覚ましてくれたのは、漁協の中野さんで、
すっかり「ここはどこ?」、「どうしてここにいるの?」とまったく状況を呑み込めていない僕がいたりする。
おそらく僕はまだ意識が朦朧としていて会話はしどろもどろで支離滅裂だったと思うけれど、
そんな僕にも中野さんは会話の最後に、Yunさん、イタリヤ半島がお勧めですよとアドバイスしてくれた。
それに湖面が風でざわつくと、さらに状況が良くなるかもという話まで。


f0317993_1048432.jpg


f0317993_1049552.jpg



春の日差しと野鳥のさえずりを聞きながら、取水崎からイタリヤ半島までお気に入りのスペイロッドをかついて歩いてみた。
通称イタリヤ半島というポイントに足を運ぶのは、かれこれ20年以上朱鞠内湖に通っていて3回目になる。
白樺林のオフホワイトの白い幹が春の日差しを浴びてよりいっそうその白さに磨きをかけていた。
おそらく睡眠不足のアングラーの指先への不意の鈍重な衝撃の訪れは、時計の針にして10時半頃だっただろうか。
スピード感は無いけれど、底へ底へと潜るようなとにかく予想以上にトルクフルなやり取りだった。
僕としてはティペットがいつ倒木への根ずれでプツンとラインブレイクしてしまうのではとヒヤヒヤしっぱなしだったけれど・・・。
もしかしたらこの日のお相手のイトウの姿が湖面に浮上し、その全身が現れるまで、やり取りにはかなりの時間のを要したのかもしれない。
バットがミシミシと音を立てるの聞きながら、冷静に6/7番のロッドでのやり取りとしてはちょっと限界だったかなと思う僕がいたりもする。
ちなみにラインはアトランティックサーモンSH、S1/S2。もしかしたら、表層なのでフルインターのSHでもよかったかな。
ずんぐりとした丸太のようなボディ。90には少し足りなかったけれど、僕にとっては朱鞠内湖で出合うメモリアルなサイズのイトウだった。
今思うと今回の出合いは、中野さんの予想通り、湖の上を春のそよ風が吹き、湖面が少しざわついた時の出合いだったかなと思う。
ちなみに僕がワカサギの姿を見たのは、岸際に残った氷の下に泳ぐのを一度きりだけだったかな。
そのあとも本物の根掛かりでさらにフライを2本ほどロストし、面倒なタイイングがよりいっそう現実味を帯び始めたのだった。


f0317993_10531267.jpg


f0317993_10544713.jpg



Today's BGM :








[PR]

by slowfishing-yun | 2014-05-11 10:59 | Fishing Reports | Comments(8)
2014年 05月 07日

<Episode #31> Hardy MARQUIS SALMON No.1

f0317993_2027271.jpg



Hardy MARQUIS SALMON No.1
Hardy THE "ST JOHN"
Hardy The St. Aidon

おそらくこの3台のリールが、僕にとってはフィールドを特に選ばず、ハードに酷使出来るHardyのクリック式のリールだろうか。
直径が3 7/8インチの上のふたつは、もっぱら#6~7番、13~14フィートのツーハンド用として使っているから、ほぼメインのリール。
直径が3 3/4インチのセントアイダンは、#5~6番、12~13フィートのツーハンドロッドに使っているので、最近はちょっと出番が少ないかな。


f0317993_20493954.jpg



これらのリールには、アトランティックサーモンSHやAFSなどのスカンジ系のSHを巻き込んでいることが普段は多いけれど、
マーキス・サーモンNo.1に関しては、スカジットコンパクトなどのスカジット系のSHも巻き込むこともあって、なかなか重宝している。
折れたり破損するなどパーツが壊れてしまう以外は構造がシンプルなだけに、ある程度のメンテナンスは自分で出来てしまうし、
何しろリールとしての本来の機能はもちろんのこと、さらに僕の中での重量な要素であるリールのサウンドに関しては、
それぞれのリールによって個々に違いがあり、僕としてはとっても面白いと思っている。
特にマーキス・サーモンNo.1セントジョンに関しては、ボディやスプールのエナメル塗装を落とし、赤いお化粧を施すなど、
コスメの面でも手を加えてからというもの、さらにリールへの愛着が増して、より僕のお気に入りのリールになっただろうか。


f0317993_21154966.jpg



最近はフィールドでたっぷりと使った後に、粒子の細かいコンパウンドで地金がむき出しのリールを綺麗に磨き上げることが、
ラインのクリーニング&お手入れと共に釣行後のお決まりの作業となってしまった。
特に4月に足を運んだフィールドは極東の地を流れる本流の海水と淡水が入り混じった汽水域での釣りだったから、
お手入れ&メンテナンスを怠ってちょっとでも放っておくと、リール本体にとっての深刻な腐食とまではいかなくても、
あっという間に表面がザラザラし始めたり、ジワジワと変色が始まってしまうので、なかなか気が抜けなかったりする。
そろそろクリアーのスプレーで表面を塗装&コーティングでもしてみようかと思うのだけれど、さてさて、どうしたものかと思案中。
やっぱり自己満足の美しさを保つには、結構てまひまが掛かるわけで・・・笑。


f0317993_2136879.jpg



Today's BGM :




[PR]

by slowfishing-yun | 2014-05-07 21:43 | My Favorite Reels | Comments(4)
2014年 05月 05日

<Episode #30> GWのOyster River

f0317993_2235422.jpg



きっと春のシーズンとしては、残念ながら今年はすでにピークというものを過ぎていたのかもしれない。
だからアングラーの姿もそれに比例してめっきりと少なくなっていたGWのOyster Riverだった。
それにしてもこの極東の地を流れるフィールドに足を運ぶ度に感じるのだが、いろんな意味で本当に生命感に溢れたフィールドだと思う。
それは決して清々しいイメージのものではなく、死と生、分解と再生という生命の連鎖や循環にとって必要不可欠な
泥臭い淀んだイメージなのかもしれない。
どうりでここで出合う口の中が不思議と黒いアメマス達は、そのイメージ通りワイルドなわけである。
満潮時を過ぎた湿地帯のぬかるみに何度も足を取られながら、時折りフッと鼻を突く泥炭臭をかぎつつ、僕はそんな事を考えていた。


f0317993_15493537.jpg



今年のGWはフリース地のグローブをはめることもなかったぐらいだから、
おそらくフィールドはウェーディングしていても過ごしやすい気温・水温だったのだろう。
カモメなどの海鳥の鳴き声が時折り混ざる背後からの風には、概ね穏やかさしか僕は感じなかったように思う。
潮周りにもよるのだが、GWは出来れば少しでも流れのあるフィールドに立ち、スローなスイングの釣りを楽しみたかったので、
随分とフィールドの選択に悩んだ挙句、極東の地を流れるOyster Riverに足を運ぶことにした。


f0317993_22466.jpg



早朝の川面に広がるライズリングの数も少なく、もっぱら小さなアメマス達が僕がスイングさせるフライのお相手だったたけれど、
今回もゆっくりとしたペースで釣りを楽しめたように思う。
対岸で鮭稚魚の群れを追う海鳥の鳥山を見たのは一度っきり。しかも随分と遠いところで。これではちょっとフライを届けられそうもない。
それでも背中の色がほんのりとグリーンがかったいかにも海と川とを行き来していそうなコンディションの良いアメマスが、
何度か僕の鮭稚魚を模したイントルーダーを見つけてくれたりしたから、この貴重なフィールドには感謝しないといけないのかもしれない。
ラインシステムはスカジットコンパクト・インター・540グレインに15フィート、クリアーのインターティップがメイン。
ロッドはマイザーの14フィート、6/7番、MKS。
随分と見慣れてしまった風景になってしまっただけれど、やはりこの茫洋とした風景は他では味わうことが出来ないように思う。

P.S.個人的にToday's BGMの2曲目、THE JUJU ORCHESTRA の"Take Four"という曲は、
グルーブ感のあるリズムセクション、それにファンキーなメロディーラインといいメチャメチャ僕好み。
それにしてもイカシタ曲だなぁ・・・。

f0317993_16344040.jpg



Today's BGM :






[PR]

by slowfishing-yun | 2014-05-05 16:57 | Fishing Reports | Comments(6)
2014年 05月 01日

<Episode #29> マイザーロッドのコスメ・・・1

f0317993_22513429.jpg



カスタムスペイロッドの中でもマイザーロッドの魅力は、おそらく各シリーズ、各スペックごとのロッドの持ち合わせるアクションだけでなく、
カスタム仕様独自ともいえるロッド1本1本に施されたフェザーインレイやスレッドワークといった、個性的なコスメにもあるのかもしれない。
きっとマイザーのカスタム仕様のロッドのオーナーは、自分のロッドに施されたコスメこそが、最高のコスメだと思っているのだろうね。
もちろん僕も、そんなオーナーのひとりなのかもしれないけれど・・・笑。

最近ともなると、僕を含めた友人達のマイザーロッドのオーダーラッシュもどうやらそのピークを過ぎたようだから、
近頃はフィールドでもなかなか斬新な出来立てホヤホヤのマイザーロッドのコスメを見ることが少なくなっただろうか。
もちろんこれはあくまでも僕の周りでの話であって、ウェブ上では思わずハッと驚くような斬新なアイデアが取り込まれた
マイザーロッドのコスメに時々めぐり合うことがある。
今回はそんな斬新なデザインのロッドのコスメを2つほどご紹介出来ればと思う。

Spey Pagesで偶然見かけたこのマイザーロッドのコスメは今までに見たこともないもので、
思わず僕は次にマイザーロッドをオーダーするならグリップを含めてこんなコスメのロッドと思ってしまった。
オレンジ色のラバライズドコルクがこれまでにないアクセントとなって、リールシートのウッドのオレンジ色ととてもマッチしているし、
グレーとダークオレンジのスレッドの色の組み合わせが、何ともシックで落ち着いた雰囲気をかもし出していて僕好み。
両サイドの白とイエローのスレッドは、いかにもマイザーらしい配色かな。

それにブリティッシュ・レーシンググリーンとジャーマン・シルバーのスレッドの組み合わせたこのロッドのコスメもなかなかのもの。
これまでのマイザーロッドのコスメの中ではあまり見かけなかったシンプルさだけれど、なかなか個性的で落ち着いた雰囲気の配色。

他のオーナーがオーダーしたロッドを見てしまうと、ついつい落ち着いていた僕のカスタムロッド熱がまたムクムクとヒートアップ、
これはちょっと危険な雰囲気というか兆候かな(笑)。


f0317993_22521513.jpg


Today's BGM :








[PR]

by slowfishing-yun | 2014-05-01 22:12 | Custom Spey Rods | Comments(2)