カテゴリ:Custom Spey Rods( 17 )


2016年 01月 27日

<Episode #168> Salty Heaven River Special

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R.B.Meiser Fly Rods S2H14078MKS-4 "Salty Heven River" (Mar. 2012 ~ Sep. 2012)

"Salty Heaven Rver" = "Teshio River" = 天塩川

僕にとって、どうしても忘れられないロッドが1本ある。


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これまでに目にしてきた沢山のマイザーロッドの中でも、好みは分かれるかもしれないけれど、かなり斬新なコスメだった。
ベースとなるロッドはS2H14078MKS-4、つまり14フィート、7/8番、MKSアクションのブランクを使用している。
フェザーインレイ、それにラッピングと、カスタム仕様のコスメに関して、僕はBobにかなり無理なお願いをしたのだろう。
届けられたロッドから、Bobの並々ならぬ熱意のようなものが感じられたことが、ちょっと懐かしかったりする。


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このどこかスペシャル感のあるロッドが僕のところへとデリバリーされたのが、2012年の3月
でも、残念ながら僕の不注意で再起不能になるまで破損させてしまったのが、2012年の9月
たった半年間という短い間だったけれど、なかなか頼もしい相棒だったと思う。
カスタム仕様のフェザーインレイも、特に指定はしていないが、色鮮やかでかなりの力の入れよう。
ラッピングのカラーも、大まかなカラーを伝えただけで、あとはBobにお任せ。
ただ、コスメのイメージだけは”Salty Heaven River"で、とだけ伝えただけだった。
実際にBobが”Salty Heaven River"のことを、どこまで理解していたかどうかは不明だけれど・・・笑。


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このロッドとは、たった半年という短い期間だったけれど、なんとか素敵な出合いにも恵まれた。

時々このロッドが仕舞われているロッドケースを開け、ロッドソックスから壊れたロッドを取り出すことがある。
ところどころが破けたロッドソックスから現れるのは、
グシャっと押し潰されたブランクに、地割れのような縦のヒビの入ったグリップ、そして割れたリールシート、
ロッドのガイドもあらぬ方向にひん曲がったり歪んだりした無残な姿のロッドだったりする。

あんな不注意はもう2度とはしたくないれど、いくら無残な姿のロッドとはいえ、やはりコスメはいつ見ても新鮮だったりする。

そんな訳で、いつからだっただろうか、あのロッドのことを”Salty Heaven River Special"と僕は呼ぶようになっていた。


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by slowfishing-yun | 2016-01-27 20:11 | Custom Spey Rods | Comments(10)
2015年 05月 13日

<Episode #111> R.B.Meiser S2H13056MKS-4 Custom / Arctic Char

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今回のラッピングのスレッドワーク、それにフェザーインレイのイメージは、"Arctic Char"。

"Arctic Char" = 「北極イワナ」。

インターネットで"Arctic Char"と入力し、画像で検索してみると、
朱色がかった派手なオレンジ色のボディと背中の青味がかったオリーブグリーンのコントラストが眩しい婚姻色の鮮やかな
北極イワナの画像が何枚もヒットする。
それにオレンジ色のヒレのエッジの白が、何ともイカしているではないか。
背中の青味がかったオリーブグリーンはどこか然別湖のミヤベイワナを髣髴させるし、
ここまで派手ではないけれど、オレンジの強い婚姻色はオショロコマを思い出させてくれる。
残念ながら僕が足を運ぶフィールドでは出合うことは出来ない"Arctic Char" = 「北極イワナ」だけれど、
いつかもしもお気に入りのロッドを携えて海外に足を運ぶことがあれば、是非とも出合ってみたい鱒のひとつ。


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そんな北極イワナの写真と"Fire God"のグリップの写真を何枚か添えて、Bobにロッドをオーダーしたのは4月の初め。
オーダーしたロッドのスペックは、HP上のカタログのスペックにはない、13フィート、#5/6番のMKS。
そしてロッドがやっと僕のもとへと届けられた。
春の小雨がパラパラと降る中、カメラのシャッターを押してみることにする。

コスメ以外にオーダーしたことは、
グリップに使用するコルクを頑丈な"Rubberrized Cork"中心にしてもらうことと、
リールシートのウッドを"Amboyna(花梨)"に、メタルリングを”Bronze"ではなく"Bright Nickel Silver"にしてもらうこと、
あとは、リールの装着を"Down Locking"仕様にということぐらいだろうか。
ちなみにロッドに装着したリールは、ハンドルプレートとバックプレートのエナメル塗装を落とした、Hardy the "PERFECT" 3-3/4"


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今回からはアルミ製のロッドケースがロゴ入りのコーデュラ製のキャリーケースに変更されていた。
それにロッドソックスもさらに変更され、クッション性の良い緩衝材入りのものになっている。
でも、ちょっと窮屈でロッドが取り出しにくいかな。
カスタム仕様のオーダーなので、希望通りの23.4feet、441grainのロッドにマッチしたスカジットSHが荷物に同封されていた。
何よりも嬉しかったは、おそらくBobの字だと思うのだけれど、ロッドと一緒に伸縮性のある"Head Wrap Buff"がプレゼントされたこと。
Meiser RodのFBには写真が登場していたので気にはなっていたけれど、
どうも似合いそうもないので、僕はネックに巻いて使ってみようかなと思っている。

それにしてもリアグリップのコーティングされた濃いアメ色、なかなか悪くはないではないか・・・。
R.B.Meiserのロッドの美しいコスメとMKSの粘りのあるアクションは、相変わらず僕のお気に入りなのである。


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by slowfishing-yun | 2015-05-13 20:34 | Custom Spey Rods | Comments(10)
2015年 01月 14日

<Episode #88> Meiser MKS シリーズ

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MKS : Mike Kinney Specials

それなりに張りのあるティップセクションは、重いフライやシンクレートの高いシンクティップもしっかりと引き抜いてくれる。
負荷が掛かるとグゥアンとディープに曲がるバットセクションだけれど、リカバリースピードは思ったよりも速い。
これはなかなか癖のあるロッドアクションで、最初に手にしたときはエッ?と思ってしまうかもしれないけれど、
慣れるとこれが不思議なぐらい病み付きになってしまい、もう他のロッドのアクションには戻れなくなってしまう(笑)。

それが僕が抱くマイザーロッドの中のMKSシリーズに対するインプレッションだろうか。
かれこれ7年以上もフィールドでのメインロッドはMKSシリーズばかりだから、いつの間にかロッドアクションはすっかり体に馴染んでしまい、
まだ夜が明け始めたばかりのヒゲナガが川面を乱舞する薄暗いフィールドでも、特にトラブルもなくキャスト出来るようになってしまった。


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僕が初めて手にしたマイザーのMKSはNZ製のブランクだった。
それがしばらくすると日本製(確か東レだったかな?)のブランクに変わり、以前よりもバットの径が少しだけ太くなったような気がする。
そして他に類を見ないぐらいディープに曲がっていたバットセクションが若干張りのあるものへと変化したように感じられた。
最初はちょっと残念な気がしたけれど、それでも慣れてしまうと、MKSらしい癖のあるロッドアクションに大きな変化はなかったかもしれない。
そんなマイザーロッドだけれど、この冬のオーダーからはいくつかのスペックのブランクが、
おそらく東レ製の新しいジェネレーションになるのだそうだ。
さすがに新しいロッドをオーダーする予定はないけれど、HPのカタログにはないスペックも増えそうなので、気になるところではあるが・・・笑。


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by slowfishing-yun | 2015-01-14 21:00 | Custom Spey Rods | Comments(6)
2014年 05月 01日

<Episode #29> マイザーロッドのコスメ・・・1

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カスタムスペイロッドの中でもマイザーロッドの魅力は、おそらく各シリーズ、各スペックごとのロッドの持ち合わせるアクションだけでなく、
カスタム仕様独自ともいえるロッド1本1本に施されたフェザーインレイやスレッドワークといった、個性的なコスメにもあるのかもしれない。
きっとマイザーのカスタム仕様のロッドのオーナーは、自分のロッドに施されたコスメこそが、最高のコスメだと思っているのだろうね。
もちろん僕も、そんなオーナーのひとりなのかもしれないけれど・・・笑。

最近ともなると、僕を含めた友人達のマイザーロッドのオーダーラッシュもどうやらそのピークを過ぎたようだから、
近頃はフィールドでもなかなか斬新な出来立てホヤホヤのマイザーロッドのコスメを見ることが少なくなっただろうか。
もちろんこれはあくまでも僕の周りでの話であって、ウェブ上では思わずハッと驚くような斬新なアイデアが取り込まれた
マイザーロッドのコスメに時々めぐり合うことがある。
今回はそんな斬新なデザインのロッドのコスメを2つほどご紹介出来ればと思う。

Spey Pagesで偶然見かけたこのマイザーロッドのコスメは今までに見たこともないもので、
思わず僕は次にマイザーロッドをオーダーするならグリップを含めてこんなコスメのロッドと思ってしまった。
オレンジ色のラバライズドコルクがこれまでにないアクセントとなって、リールシートのウッドのオレンジ色ととてもマッチしているし、
グレーとダークオレンジのスレッドの色の組み合わせが、何ともシックで落ち着いた雰囲気をかもし出していて僕好み。
両サイドの白とイエローのスレッドは、いかにもマイザーらしい配色かな。

それにブリティッシュ・レーシンググリーンとジャーマン・シルバーのスレッドの組み合わせたこのロッドのコスメもなかなかのもの。
これまでのマイザーロッドのコスメの中ではあまり見かけなかったシンプルさだけれど、なかなか個性的で落ち着いた雰囲気の配色。

他のオーナーがオーダーしたロッドを見てしまうと、ついつい落ち着いていた僕のカスタムロッド熱がまたムクムクとヒートアップ、
これはちょっと危険な雰囲気というか兆候かな(笑)。


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by slowfishing-yun | 2014-05-01 22:12 | Custom Spey Rods | Comments(2)
2014年 03月 26日

<Episode #19> Meiser Rod / Modify Upper Grip Assembly

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"Rubberized Cork" = 「ラバライズド コルク」とでも読むのだろうか。
とにかく最近は、このフロントグリップの手触りというか握った時の感触を僕はいたく気に入っている。
強度的にノーマルのコルクよりも断然強いし、僕のキャストスタイルにはピッタリ。
何といっても、まるでビターチョコレートのような色合いが、ロッドのかもし出す雰囲気をさらにグッと引き締めているようにも感じられる。


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最初に僕がラバライズド・コルクで仕上げられたフロント・グリップ(アッパー・グリップ)のロッドを実物で見たのは、
ちょうど1年前にマイザーさんから届けられた14フィート、#7/8番、MKSの"Fire God"になる。
それ以来、すっかりこのグリップの手触りやコルクの色合いが僕にとっては大のお気に入りで、
次にオーダーした14フィート、#6/7番、MKSの"Water God"もラバライズド・コルクを使ったグリップにしてもらいたかったけれど、
僕の不慣れで苦手な英語のせいで、マイザーさんにコスメの上でオーダーしたかったことがしっかりと伝わらず、
残念ながら届いたロッドのフロントグリップは、やはりこれまでと同じノーマルのコルク仕様のグリップだった。
まぁ、それはそれで、今では"Water God"も僕のお気に入りというかメインのマイザーロッドの1本なんだけれどもね。

2011年6月に僕の元へとデリバリーされた14フィート、#6/7番、MKSの"Trouty Orange"だったけれど、
メインロッドとしてフィールドで酷使したから、グレードの高いコルクを使用したフロントグリップは、すっかりところどころが虫食い状態。
さらにフロントグリップの先端のコルクが僕のキャストスタイルの特徴のせいで、少し削れて痩せ始めていたから、
これを機に、オレゴンの工房にロッドを送って、フロントグリップをラバライズド・コルクにモディファイしてもらうことにしたのは昨年末。
今回は"Fire God"のラバライズド・コルク仕様のグリップの画像もメールに添付したから、しっかりとイメージは伝わったと思う。


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                                    "Fire God" (right)
                                    "Trouty Orange" (left)
先週末に、僕の手元へと新しくモディファイされた"Trouty Orange"がデリバリーされる。
それにしても、ウッドパテが取れてところどころが虫食い状に穴が開き、少し痩せ始めたノーマルのコルクはすっかり取り除かれ、
まったくどこで張り合わせたのか分からないぐらいの出来栄えで、しっかりとラバライズド・コルク仕様にモディファイされていた。
さらに追加メンテナンスとして、リアグリップの再コーティングも施行済みで、艶々さにさらに磨きがかかる。

ちなみに今回のフロントグリップのコルクのモディファイに掛かった費用は95ドル。さらに送料に45ドル。
費用に関してリーズナブルかどうかの感覚は人それぞれだろうけれど、僕にとってはとっても満足のいくモディファイだった。
なぜなら、"Water God"もいつかはフロントグリップをラバライズド・コルク仕様にしたいと思っているぐらいだから・・・笑。

P.S.KINEYAさんからModel 705のリペア&メンテナンスが終わりましたとの連絡をいただく。こちらも届くのが今から楽しみ。

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by slowfishing-yun | 2014-03-26 21:15 | Custom Spey Rods | Comments(0)
2014年 02月 08日

<Episode #9> C.F.Burkheimer Fly Rods

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無水エタノールを乾いた柔らかい布にたっぷりと染み込ませ、ブランクの汚れをゆっくりと拭き取る。
次にCRC5-56を少しだけ吹き付けたもう一枚の柔らかい布で、汚れが落ちて表面の無水エタノールが乾いたブランクを、
さらにゆっくりとなぞるように優しく拭く。さながら柔らかな薄い皮膜がブランクを包み込むように。
ロッドのブランクにはフィールドでの使用で出来てしまったいくつかの小さなすり傷はところどころにあるけれど、
いかにもバーキーらしい"Deep Cedar Green"という、まるで針葉樹の葉のような少し青みがかった濃緑が、
よりいっそう鮮やかなものとなっていった。


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Spey Pagesというウェブサイトを見ていると、北米のスティールヘッダーが好むカスタムスペイロッドとして、
C.F. Burkheimer、R.B.Meiser、それにAndersonの名前がよく出てくるようだ。
それぞれに個性があって、何よりも一目でそのロッドと分かるコスメが特徴といえるのかもしれない。
(Andersonも面白そうだけれど、どうも僕好みのコスメではなくってね・・・笑)

ちなみに2009年製の僕のバーキーは、14フィート1インチの7番。カタログ上では、7番のスペックの中で一番長いロッド。
コスメはベースとなる"Classic"シリーズだけれど、リールシートをオーダー時に、ストラブル社製の
ニッケルシルバーのメタルを使ったウッドインサートにカスタムしてもらっている。
個人的にこの何とも言えない淡い琥珀色のウッドの色合いは、とっても好みだったりして・・・。
グリップのシェイプは、やっぱりMeiserの方がデザインや握った感じからしても、僕の好みかな(笑)。


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僕にとってフィールドでのメインロッドは、ついついお気に入りのMeiserになってしまいがち。
でも、ブルーグレーのロッドソックスからバーキーのバットセクションを取り出す度に、
このロッドはなんだかとっても軽いなぁといつも思っていた。あくまでも僕自身の感覚としてだけれど・・・。
そこで、実際にロッドの重さを量ってみることにする。

C.F.Burkheimer 14フィート1インチ、7番     242g
R.B.Meiser 14フィート、6/7番、MKS     380g

ロッドの長さ、番手とほとんど同じスペックなのに、
重さにおおよそ100gもの差があったなんて、僕自身もちょっと驚き。
どおりで軽く感じるわけである(笑)。


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by slowfishing-yun | 2014-02-08 22:06 | Custom Spey Rods | Comments(2)
2013年 12月 30日

<Prologue #4> R.B.Meiser Fly Rods

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R.B.Meiser Rods

いつも思うのだけれど、マイザーロッドに描かれているこの手書きのロゴ・サインはいったい誰が書いているのだろうか。
やはりマイザー氏本人、それとも工房のスティーブ氏?
どちらにしても、このロゴ・サインにあまりブレは見当たらないようだから、いつも決まった人が書いているんだと思う。
きっとロッドのラッピングが全て終わってから、ロッドのスペック、グレインウィンドウ、それにオーナーネーム、製作年月と共に、
最後にこのロゴ・サインがまるで儀式のように書き入れられるのだろう。

ロッドのブランクに貼られたステッカーやプリントされたロッドメーカーのロゴも悪くはないけれど、個人的には手書きの
ロゴ・サインの方が、何となく1本1本をユーザーごとに仕上げたカスタムロッドらしくて好きかもしれない。


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the "Autumn"やthe "Highlander Green"などといった定番のカスタムのコスメ以外にも、
the "Fire God" (left)
the "Water God" (center)
the "Trouty Orange" (right)
それに写真には写ってないけれど、the "Trouty Blue"などなど、本当にコスメも様々。
友人達とフィールドでカスタムのマイザーロッドを並べてみても、どれも個性的で、同じコスメを見かけたことはない。
でも、時々それほどカスタムの希望は出さず、同時期にオーダーするとまるで兄弟ロッドのようなコスメになることは
あるだろうか(笑)。


S2H14067MKS-4   (14フィート、#6/7番のMKS)
S2H14078MKS-4   (14フィート、#7/8番のMKS)

僕にとってこのふたつのスペックが、北海道の様々なフィールドでのメインロッド。
フィールドの規模や出合う可能性のあるトラウトやサーモンのサイズによって、ロッドはもちろん使い分けるけれど、
おそらくこのふたつのスペックの異なるスペイロッドさえあれば何とかなるかなと思ってしまう。


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by slowfishing-yun | 2013-12-30 19:34 | Custom Spey Rods | Comments(2)