カテゴリ:Custom Spey Rods( 20 )


2017年 08月 16日

<Episode #341> "Jock Scott"の残像 / R.B.Meiser S2H14067MKX-4 "Jock Scott"

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「残像はものを見た時に目の中に残る色なのだ。人は認識したものしか見ていない。」
             ポーランドの映画監督 故アンジェイ・ワイダ(シアターキノのパンフレットより)

僕自身は故アンジェイ・ワイダ監督の映画をまだ一度も観たことはないけれど、なぜかとても印象に残る言葉だった。
そして、いつか本流で出合ったあのレインボーの残像はいったい何色だったのだろうかと、ふと思ってしまった。



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8月の初めにオレゴンの工房からけっして派手ではないけれど、どこか控えめで深みのある美しさを兼ね備えたロッドが自宅に届けられた。
今回僕がオーダーしたロッドは2017年から新しく採用されたブランクを使って組んでもらったマイザーの14フィート、6/7番のMKX。
さらに今回のロッドのコスメのテーマは、クラシカルなサーモンフライの中でも特に有名な"Jock Scott"で指定してみる。

とりあえずBobさんにはインボイスと共にFB上で見つけたJock Scottが簡略化されて巻かれたフライの写真をメールに添付して送ることにした。
以前にロッドをオーダーした際には、サーモンフライの中の"Black Doctor"をフェザーインレイなどのコスメのテーマとして指定したことがあり、それが予想以上に素敵な仕上がりとなってロッドが届けられたものだから、今回のコスメに選んだ"Jock Scott"がどんな感じにアレンジされているのだろうかと、仕上がったロッドが自宅に届くのがとても楽しみだった。相変わらずオレゴンからロッドを発送したよとの連絡があってから、その時の空輸事情にもよるけれど、川崎の税関で数日の足止めにもあったこともあり、発送の連絡からおおよそ10日前後で自宅にロッドが届けられた。ちなみにロッドを自宅で受け取った際に支払った関税などは4500円。



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"Jock Scott"を見た時に目の中に残る色は何だろうか?
それが残像といえるのかどうかはわからないけれど、僕にとっての"Jock Scott"をイメージする漠然としたカラーとして、イエロー、ブラック、クリーム・ホワイト、ソフト・ゴールドといった色のイメージを伝える。
フェザーインレイに関してはオレゴンの工房にお任せだけれど、両サイドにゴールデンフェザントクレストを置いて欲しいとだけシンプルに伝えた。
何しろサーモンフライといえば、あの透き通るような煌めきを伴ったゴールデンフェザントクレストが使われているイメージが強いので・・・。
結果的には、ジャングルコック、ゴールデンフェザントティペット、ゴールデンフェザントクレストが上手くマッチしていて、素晴らしい満足のいく仕上がりだった。
おそらく今回のロッドもNick Mosesさんが組んだものだろう。インボイスのやり取りの中で、BobさんがNickさんにも添付した写真を転送するからと言っていたから。



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ガイドラッピングのスレッドには、僕が最初に購入したマイザーロッドと同じくOxblood redを選んでみたけれど、やはりメタリックが入っていないこともあって、どこか落ち着いた雰囲気をかもし出しているように思う。
そしてジョイント部のスレッドに、小さなジャングルコックがセンターの目印としてさりげなく置かれていたのには、初めてだったのでちょっとビックリしたかな。
ジョイントのメスの部分のラッピングとガイドラッピングのスレッドカラーは、どちらかというとバランス的に統一されていることが多いけれど、今回はそれぞれが全く違う配色だったのでロッドを繋いだ時のジョイント部分の雰囲気がとても新鮮だった。



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今回ももうひとつの新しい試みは、フロントグリップとリアグリップを前回までのBurnt Corkをメインに使用したアクリルコーティング仕上げではなく、比較的明るめのBurl Corkをメインに使ったアクリルコーティング仕上げにしてもらうこと。
ちなみに一般的なグリップによく使われているいわゆるConventional Cork(ポルトガルコルク?)はアクリルコーティングが出来ないこと、合成コルクを使うと丈夫だけれどほんの少し重量が重くなるということだった。
フロントグリップをアクリルコーティングすると滑りやすくなるのではという不安もあったけれど、今のところフィールドにおいて特に滑りやすいという印象はない。さらにBurnt Corkの場合、コーティングを施さないと水に濡れたコルクだけがより黒くなって、なんとなく見た目も良くなかったものだから。
あとフロントグリップ先端の径が最近少しずつ太くなりつつあるので、今回はあえて17~19mmと指定したところ、実際には19mmに削られて仕上げられていた。もしも次にロッドをオーダーすることがあるとすれば、今度は19mmではなくさらにスリムに17mmに指定するつもり…笑。


R.B.Meiser S2H14067MKX-4 "Jock Scott" : 312g
R.B.Meiser S2H14067MKS-4 "Water God" : 380g

ロッドの重さを計測してみると、やはり新しい軽量化されたブランクを使うことによって、目的だったロッドの軽量化には成功しているようだ。
フィールドで使用していても、特にこれまでのMKSのアクションと大きな変化はないように思う。ただブランクが高弾性のものを使用するようになり、キャストをした際のリカバリースピードはこれまでのMKSよりも若干速くなっているように感じられた。
Bobさんは新しいブランクになってロッドの軽量化はしたいけれど、MKXとなってもMKSと同様のアクションを維持したいという思いのようだ。それに関しても、おおむね成功していると思う。
ただ個人的にはこれまでのMKSでも特に問題はなかったような気がしないでもないのだが…。
それよりもブランクがアップグレードされていくにつれてどんどんと今風のオーソドックスでオールマイティな癖のないアクションのロッドとなり、僕がクラシックMKSと呼ぶNZ製のブランクを使っていた当時のMKSのような他のどこのメーカーにもない独特で癖のあるロッドのアクションからはだんだんと遠ざかっていくように思えてしまう。
まあちょっと寂しくもあるけれど、これも時代の流れなのかもしれないと思った次第…笑。

R.B.Meiser 14' 6/7wt MKX "Jock Scott" :
今回のカスタム仕様のロッドの価格はウッドインサートのリールシートなどのオプションがなかったので875ドル+送料の95ドルで合計970ドル。
さらにPayPalで支払った場合は、そこに4%の手数料が加わるので合計1008.8ドルとなった。
ちなみに今回から送料が75ドルから95ドルに上がっていた。



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by slowfishing-yun | 2017-08-16 15:00 | Custom Spey Rods | Comments(4)
2017年 08月 03日

<Episode #338> ロッドビルダーは二人のNick

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手前のロッドが、R.B.Meiser 12'6" 7/8wt MKS "Solar Eclipse"で、Nick Mainさんが組んだもの。
奥のロッドが、R.B.Meiser 14' 7/8wt MKX "Copenhagen Wintergreen"で、Nick Mosesさんが組んだもの。

マイザーさんとのメールのやり取りの中では、Nickというファーストネームしか出てこないので、すっかり同一人物だと僕は思っていたけれど、数ヶ月前のメールでのやり取りでやっとオレゴンのマイザー工房で働くNickは実は二人もいたということが判明した次第。
確かにどちらのロッドにも最終的にはマイザーさんがネーム入れなどを含めて監修していると思うけれど、どちらのロッドも二人のNickのロッドビルダーとしての個性がとても色濃く反映しているように思えてならない。

特にNick Mainさんのコスメはかなり個性的だったかな。グリップは少し太めだけれど、フェザーインレイだけでなくスレッドワークはかなり斬新だったと思う。
そんな彼は、父親の仕事を手伝うためにもうすでにオレゴンにあるマイザーロッドの工房を離れて地元へと戻っていったんだとか。



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ここ最近のマイザーロッドはそのほとんどをNick Mosesさんが組んでいるようで、おそらくマイザーさんはネーム入れなどの監修程度なのだろう。また彼のお父さんのMike Mosesさんもオレゴンのマイザーの工房でロッドビルダーのひとりとして働いているのだそうだ。おそらく最近のマイザーロッドの特徴としては、薄いカラーリングを両グリップの圧縮コルクの間に飾りとして入れていることだろう。おそらくこのアクセントはMosesさん親子がオレゴンの工房で働くようになってから始まったのではないかなと僕は予想しているのだけれど。

先週末にマイザーさんからロッドの発送に関するメールがあり、オーダーしていた14' 6/7wt MKX "Jock Scott"が金曜日までには間に合いそうもないけれど、何とか今週末には届きそうな気配である。オーダーしたコスメがイメージ通りに仕上がっているかは、ロッドソックスを開けてみるまでのお楽しみなのだけれど、フロントグリップの細さなど細部へのオーダーが新しいロッドにしっかりと反映されているかは、実のところかなり不安だったりする次第(笑)。
とにかくクラシカルなコスメの新しいMKXのフィールドデビューは、どうやら来週末以降に持ち越しとなりそう。




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by slowfishing-yun | 2017-08-03 22:07 | Custom Spey Rods | Comments(0)
2017年 06月 07日

<Episode #328> R.B. Meiser Warranty

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4月の別寒辺牛川で久しぶりにアングラーとしてあまり耳にしたくはないあの嫌な音を聞いた。
音だけならまだしも同時に両手に伝わってきたあの衝撃は、僕の脳の記憶回路の中にしっかりとまだ留まっているような気がする。
10%近くの軽量化が施されたMKSの後継モデルであるMKXシリーズがオレゴンの工房からリリースされて、その新しいMKXのブランクを使ったロッドを手にした僕にとっては2回目の釣行だった。
新しいロッドのキャストフィールを存分に楽しもうという、特にそれほど気持ちが前のめりな釣行でもなかったのだが・・・。
順調な滑り出しだった。軽快さとトルクフルなパワーを感じつつ1時間ぐらいが経過した頃、シュートしたと同時に何かがブランクにぶつかったような嫌な衝撃が伝わり、イメージしたよりもラインはまったく飛ばなかった。気を取り直してもう一度シュートをすると、今度は先ほどよりもさらに強い衝撃が伝わり、こんな僕にでもロッドに重大な問題が生じたぐらいのことは容易に想像できたと思う。

4ピースロッドのバットセクションのフェルール直下でロッドが折れていた。
MKSではこの部分を一度も折ったことはなかったからちょっとショックが隠せない。
MKSからMKXとなってブランクの軽量化が災いしているのだろうか?などと様々なことに思いを巡らせてしまう。

とにかくマイザーさんに折れた部分の写真を撮ってメールで送り、郵便局からEMSでオレゴンの工房へとロッドを里帰りさせた。



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先週末、折れたロッドが修理を終えてオレゴンの工房から発送されてきた。
そもそも僕が修理に出したロッドは1本だったけれど、送られてきた荷物の中にはほぼ同じコスメのロッドが2本・・・。
つまり新たに14フィート、7/8番、MKXの"Copenhagen Green"を組み上げたのが1本、さらに僕が送ったバットセクションの先端が折れたロッドのピースを若干短くして再利用し、全体を13フィートぐらいのロッドに組み直した1本ということ。
これで僕が修理に出したオリジナルのロッドも改良を加えることによってもう一度使えるということになる次第。
マイザーさんはメールで、"Copenhagen Green"というコスメにはちょっとしたカルマを感じるからと書いていたから・・・。

さらに修理をお願いした際に、フロントとリアグリップのコーティングを厚いものにしてほしいと注文したけれど、こちらもしっかりと厚くアクリルコーティングが施されていた。
13フィートのスペックは12フィート6インチの"Solar Eclipse"とオーバーラップするけれど、まずはラインのマッチングからかな。

今のところSaracione Mk.V 4" Standard All Blackとの相性も良いようで、しばらくはこのロッドとリールの組み合わせが僕の北の本流でのメインになると思っている。


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by slowfishing-yun | 2017-06-07 19:45 | Custom Spey Rods | Comments(0)
2017年 04月 09日

<Episode #320> Black handle grip

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ギュッとシェイプされたBurnt corkにクリアーのアクリル塗料が染み込むと、あらに異様な雰囲気を放つ黒いグリップになるようだ。
おまけにそんなロッドが3本も揃うと、尚のこと異彩な雰囲気を放つようになるのかもしれない。

ちょうど今回のロッドが工房で組まれている時、マイザーさんの知り合いの日本人の方が工房に遊びに来られてロッドを見るなり、
色合いと形がまるで毒蛇のハブみたいだと言ったのがどうやらネーミングの始まりのようで、
オレゴンの工房ではこのようなBurnt corkを使ったグリップの事を、「Black HABU」とか「HABU viper(毒蛇)」と呼んでいるのだそうだ。


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前回オーダーした"Black Doctor"の時からフロントグリップもリアグリップと同様にアクリル・コーティングしてもらうようにしている。
でも今回の2本のロッドはこれまでのとはコーティング材が変更になったのか、コーティングが薄く光沢も控え気味。
おまけに少し滑りやすく、ネトっと手にまとわりつくような感じが若干乏しいような・・・。
僕としては"Black Doctor"の方がコーティングは厚いのだけれど意外と滑りにくいから、やっぱりこれまでと同じの艶々している方が好きかな。


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最近はBobさんではなく工房で働いているNicさんがロッドを組むことが多いのだろうか。
確かにNicさんの攻撃的でチャレンジ精神に溢れたコスメの仕様は、何度見ても本当に刺激的だと思う。
でもやはりそこには僕がイメージするマイザーロッドをマイザーロッドたらしめているものがちょっと足りないような。
それはやっぱりグリップのシェイプに他ならない。
ちなみにBobさんがシェイプしたロッドのフロントグリップの一番細いところで径が17~19mm。
Nicさんが組んだロッドのフロントグリップの一番細いところで径が21~22mmだから、この違いは視覚的にも結構大きかったりする。
何しろ僕が初めてマイザーロッドを手にした時、そのフロントグリップ先端のコルクが極限までギュッと絞られた細さにとても驚いたぐらいだから。


Burnt corkをアクリルコーティングしたものとコーティングしていないリアグリップ、それにBurl corkをアクリルコーティングしたリアグリップ。
これだけでもすでに3種類になるのだけれど、アクセントの組み合わせを考えたらどれだけのバリエーションが出来るのだろうかと思う。

僕としては最近Burl corkがちょっと気になっている。
ごま塩をまぶしたような粗い粒のラバライズドコルクはどうもあまり個人的に好きにはなれないけれど、
ギュッと圧縮したようなバールコルクはその模様が一様ではないのと、アクリルコーティングしたものはちょっとウッドぽく見えて好きかな。


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by slowfishing-yun | 2017-04-09 21:28 | Custom Spey Rods | Comments(2)
2017年 04月 05日

<Episode #319> R.B.Meiser S2H13668CX-4 "Black Habu"

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MKXと同時に新しいブランクを使った2017年からのMeiserの新シリーズCXというロッドがリリースされるようだ。
BobさんからオーダーしたMKXと同時に、今回はサンプルとして北海道の本流で使えそうなスペックのCXシリーズの1本が送られてきた。
ちなみロッドのスペックドは、長さが13フィート6インチ、ライン指定は6~8番。
グレインウィンドウは475grから775grとなっていた。
MKXがこれまでのMKSの後継モデルだとしたら、CXの方はこれまでのHighlander-Classicの後継モデルとなるのだそうだ。


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事前のやり取りでは、サンプルロッドなのでコスメはスタンダード仕様で送るからと伝えられていたけれど、
ロッドソックスから取り出してみるとBurnt corkを使ったグリップだけでなく、コスメもスタンダード仕様よりも控えめだけれど少し豪華になり、
さらにフェザーインレイもシンプルなジャングルコックのみというものではなかった。
最近は派手なコスメを目にすることが多かったから、僕にとってはちょっと新鮮でもあったかな。

ロッドを継いで手にしてみると、やはりMKXと同様に若干の軽さを感じる。
参考までに今回届いたロッドの重量を測ってみた。

R.B.Meiser 13フィート6インチ、6/7/8番、CX     271g

ちなみに、
C.F.Burkheimer 14フィート1インチ、7番     242g
R.B.Meiser 14フィート、6/7番、MKS(Water God)     380g
R.B.Meiser 14フィート、6/7番、MKS(Trouty Orange)     370g

R.B.Meiser 14フィート、7/8番、MKX(Copenhagen Wintergreen)     326g
R.B.Meiser 14フィート、7/8番、MKS(Fire God)     356g
R.B.Meiser 14フィート、7/8番、MKS(Autumn、NZ製ブランク使用)     360g

MKSはバットからグッと曲がるけれど、CXはバットよりも少し上のミドル部分からグッと曲がってくれるロッドのようだ。
ちなみに今回のロッドに付属していたスカジット系のカスタムラインは、全長7.3m、重さ552gr。
とりあえずフィールドでは540grと600grのスカジット・コンパクトのどちらがロッドにマッチするかテストしてみようと思っているけれど、
Bobさんとのメールのやりとりでは、何やらこのブランクにかなり惚れ込んでいるようだったので、
そのうちにフルシンクのスカンジ系のラインを通して湖などの止水でもテストしてみたいものだと思っている。

ちなみに今回のようなBurnt corkを使ったコーティングされたハンドルグリップをオレゴンの工房では”Black Habu"と呼んでいるのだそうだ。
もちろん”Habu"は毒蛇のハブのこと。
それについては、また別の機会にでも・・・笑。


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by slowfishing-yun | 2017-04-05 18:52 | Custom Spey Rods | Comments(0)
2017年 03月 29日

<Episode #317> R.B.Meiser MKX & Copenhagen Wintergreen

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土曜日の午後にオレゴンの工房から2本のロッドとロッドにマッチングさせたラインとが丁寧に梱包された荷物が自宅に届けられる。
ちなみに荷物が届けられた際に支払った関税は9200円とロッド2本分なのでいつもよりもちょっとお高め。

今回届けられたロッドは、2017年から新たに取り入れられたブランクを使ったMKXともうひとつのCXという新シリーズの2本のロッド。
まずはMKSの新しいモデルとなるMKXから。

R.B.Meiser S2H14078MKX-4 "Copenhagen Wintergreen"
Grain Window : 500 - 800gr
付属していたラインは、25.2feet(7.7m), 583gr



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S2H14078MKX-4 "Copenhagen Wintergreen" : 326g
S2H14078MKS-4 "Fire God" : 356g
S2H14078MKS-4 "Autumn" : 360g

3本のロッドのスペックはどれも同じ14フィート、7/8番。
MKXのリールシートはブラックアルミで、MKSはウッドインサートのリールシートだから単純に比較は出来ないけれど、
少なくともMKSからMKXにブランクが変更されたというだけで10%前後の軽量化となっているようだ。
もともとマイザーのロッド自体が同じスペックの他社ロッドと比べて重いので、もしかしたらこれでやっと普通になったともいえるのだが・・・笑。


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薄っすらとカーボンシートの模様が浮き出たブランクだった。
MKSはどちらかというとソリッドでつるっとした印象のブランクだったけれど、今回のMKXは艶がほとんどないマットな雰囲気に近い感じ。
表面には等間隔にいくつものリング状の凹凸があって、手触りは昔愛用していたSCOTTのARCにちょっと近い感じだろうか。
写真ではブランクに写りこんだ光が直線ではなく波打っているので、分かりやすいかもしれない。

ロッドソックスから顔を出したグリップのコスメに僕は思わずドキリとする。
ここまで鮮やかなカラーのリングをグリップに挿入されたロッド見たのが久しぶりだったものだから。
Bobさんにコスメのテーマは”Copenhagen Wintergreen"のイメージでお願いしますと、写真をメールに添付して伝えておく。
そしてインボイスにオーダーチャートには、コペンハーゲン・ウインターグリーン、クリームホワイト、ソフトゴールドとだけ書かれていた。
このエメラルドグリーンを少しブルー寄りにしたブルーグリーンは僕にとってなかなか新鮮な色だったかな。
FBの写真からヒントを得たものだけれど、この選択は間違っていなかったような気がする。
そして、黒のリールシート、それに黒のグリップがよりそのコペンハーゲン・ウィンターグリーンの美しさを際立たせてくれているようだ。


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フェザーインレイも派手さが前面に浮き出ることもなく、ロッド全体と良い感じでマッチングしているようだ。
あまりくびれていないフロントグリップの先端のシェイプを見てもしやと思っていたら、やはり今回もBobさんではなくNicさん作のロッドだった。
それにしてもオレゴンの工房のNicさん、かなりロッドビルダーとしての腕を上げているのではないだろうか。
あとはフロントグリップのギュッと引き締まったシェイプさえマスターしてくれればパーフェクトだと僕は思うのだが・・・笑。

今回もBurnt Corkを中心にハンドルグリップを組んでもらい、両ハンドルグリップともコーティングしてもらっている。

さて最も重要なキャストフィールなのだが、実はまだラインを通してキャストしていないのでまだレポートをするまでには至っていない。
ただラインを通さずにロッドを振ってみた感じでは、MKSよりもリカバリースピードが若干速くなっている感じがした。
それにMKXの方がMKSよりも少しグレインウインドウの幅に余裕があるようだ。
バット付近からロッドが気持ちよく曲がり、フロントグリップがたわむというか孤の一部を描くのが両手を通して感じられる。
同スペックのMKSよりも100ドル近くプライスは上がるけれど、僕としては他のスペックのMKXも気になるところ。
ちなみに今回のカスタム仕様でプライスは送料込みで950ドル。
PayPalなどのクレジット払いの場合手数料が上乗せされるので送料込みで988ドルとなった。


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by slowfishing-yun | 2017-03-29 21:08 | Custom Spey Rods | Comments(2)
2016年 08月 29日

<Episode #227> R.B.Meiser S2H12667MKS-4 "Black Doctor"

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R.B.Meiser S2H12667MKS-4 "Black Doctor"

カスタム仕様でオーダーした今回のロッドはマイザーのHPのラインナップにはない、12フィート6インチ、6/7番のMKSというスペック。
大まかに伝えたコスメのイメージは、アトランティックサーモンフライのブラック・ドクター。
美しいアトランティックサーモンフライを僕がコスメのイメージに指定したのは、今回が初めてになる。
楽しみにしていたラッピングのスレッドカラーは、ブラック、ホットオレンジ、ゴールド、ホワイトの組み合わせ。


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これまでにも何のインフォメーションもなしにオレゴンの工房からロッドが届くことがあったけれど、今回もちょっとしたサプライズだった。
8月1日に郵便局から国際郵便為替で780ドル(カスタム仕様+送料)を送金し、予想よりも早く8月27日にロッドが届く。
もしかしたらBobは秋シーズンに間に合うように、かなり急いでロッドを組んでくれたのかもしれない(笑)。
ちなみに、当時の郵便局での為替レートは1ドル103円前後と、変動する当日の為替レートよりも1~2円ほど高め。
そして自宅にロッドが届けられた際に支払った関税は2800円。


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さて、今回のオーダーの最大の目玉はBurnt Corkのフロントグリップをリアグリップと同様にアクリルコーティングしてもらうこと。
ロッドソックスからロッドを取り出して、その仕上がりに思わずニンマリとしてしまう。
フロントグリップをコーティングすることで滑りやすくなることが心配されたけれど、予想通りリアグリップと同様そんなことはなく、
ロッドを握った手触りは工芸品のように落ち着いたものだった。
ロッドの雰囲気は、エキゾチックで魅力的な黒いロッドという控えめだけれどもインパクトがあって、なかなかいい感じ。
今回は黒をテーマのひとつとしたので、統一感を持たせようとリールシートもブラックアルミ仕様に。
それがさらにロッドに独特のアクセントを加えてくれているようだ。
数日前に届いたSaracione Mk.V 3 1/2" All Blackとのセットアップの相性も良さそう。
リールシートをウッドインサート仕様に指定すると追加料金が発生するけれど、ブラックアルミの場合は指定しても追加料金なし。

ちなみにロッドのグレインウィンドウは425~650grと結構なレンジがある様子。
そしてカスタム仕様の付属のラインは、インターのスカジットSH 471gr、6.6m。


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by slowfishing-yun | 2016-08-29 20:59 | Custom Spey Rods | Comments(6)
2016年 08月 03日

<Episode #218> Slim Profile とグリップのコーティング

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ロッドを正式にオーダーする前に、Bobにこの写真をメールに添付して送ってみた。
右が工房のNic作で、僕の予想としては左がおそらくBob作のフロントグリップだと思う。
僕の拙い英語でも、やっと伝えたいことが伝わったのかもしれない。
その後になって送られてきたインボイスには、フロントグリップとリアグリップに関して、Slim Profileとの注釈が書き込まれていたから。
やっぱり僕としてはマイザーロッドはマイザーロッドらしく、グリップはギュッとブランクギリギリにまで細くくびれていなくてはね・・・笑。

オフシーズンの楽しみに取っていた新しいロッドのオーダーだったけれど、やはり我慢が出来ず、とうとうオーダーすることにした。
オーダーしたのはS2H12667MKS-4という12フィート6インチ、6/7番のMKSというスペック。
MeiserのHPのラインナップにはないスペックだけれど、HPをしばらく更新していないだけで、ブランクのストックはあるという。
今回はブラックアルミのリールシートをダウンロック仕様で装着してもらう。
フェザーインレイに関しては、サーモンフライの"Black Doctor"をモチーフにしてコスメ全般を施してもらうことにする。
もちろんグリップのコルクは、お気に入りのBurnt Corkをメインにあしらった仕様。

さらに今回のロッドオーダーに関しての僕からの特別な注文は、
フロントグリップ全体をリアグリップと同じようにコーティングしてもらうこと。

リアグリップのコーティングされたBurnt Corkはコーティング剤が染み込んでとてもダークな濃い色になるのだけれど、
それをフロントグリップのBurnt Cork全体にも同じように施してもらいたかった。

Bobからの返答はOK。
ナチュラルコルクにはコーティング出来ないけれど、Burnt Cork仕様のフロントグリップなら、
リアグリップと同じようにコーティングは出来るよとの事。

そんな訳で、今回オーダーしたロッドはほんの少しのフェザーインレイが施された真っ黒のスウィートな魔法の杖、いやいやロッド(笑)。
そんな訳で、これから届くロッドがどんな仕上がりになって届けられるのか、今からとても楽しみだったりする次第・・・笑。

P.S.オーダーの際に国際郵便為替でロッドの代金を送金される方は、事前に郵便局で用紙をもらい自宅で記入しておくと、
手続きがスムーズに済むかもしれません。ちなみに今回は15分程度で終了(笑)。


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by slowfishing-yun | 2016-08-03 21:58 | Custom Spey Rods | Comments(4)
2016年 03月 21日

<Episode #186> Amboyna

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Amboyna(花梨)には、不思議な魅力を感じてしまう。
特にこれといった際立つような派手さはないけれど、それは落ち着いた安堵感のようなものなのかもしれない。
おそらく飽きがこないオーソドックスさが無難にこのウッドを選ばせてしまう要因なのだろう。

フィールドで友人たちと集うと、やはり何本かのマイザーロッドが集まってしまう。
フェザーインレイ、スレッド・ラッピング、それにコルクとカスタム仕様のコスメはどれひとつとして同じものはないけれど、
どのロッドもマイザーロッドのいくつかあるシリーズの中でも、なぜかMKSシリーズであるという点と、
リールシートのウッドがどれもアンボイナ(花梨)という点だけは共通していただろうか。

でも、もしもいつか新しいロッドをオーダーすることがあるとしたら、次はシックにブラックのリールシートにしてみようかな。


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日高地方を流れる本流で、12フィート6インチ、7/8番のMKS、"Solar Eclipse"を初めて振ってみた。
540grのスカジットコンパクトに15フィートのT-14というラインシステムでキャストしてみる。
振り抜けの良いアクションで、リカバリースピードも若干速まっただろうか。
いつも愛用している14フィートからロッドの長さが少し短くなった分、軽快さがさらに増したように思う。
印象的に中規模河川ならロッドの長さ的にもちょうど良い感じかも。
こうなると、同じ長さで6/7番ぐらいが欲しくなってしまう。

このロッドに合わせようとオーダー中のエアフロのスカジット・スイッチ540grがテムズに届いたら、
またフィールドでラインのマッチングのテストしてみようと思う。


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Today's BGM :


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by slowfishing-yun | 2016-03-21 15:13 | Custom Spey Rods | Comments(0)
2016年 02月 07日

<Episode #172> "Trouty Blue"

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今から約6年前、つまり2010年の2月末に僕のもとへと届けられたのが、この"Trouty Blue"
おそらく当時のMeiserロッドとしては、かなり斬新なフェザーインレイをはじめとするコスメだったと思う。

それまでのカスタム仕様のMeiserロッドというと、Meiserのウェブサイトにあるように、コスメは、

* Autumn
* Highlander Green
* Tech

の3つの中から選ぶか、もしくはそれらをベースとしてさらにアレンジしたものが多かったようだ。

もしかしたらブルーのフェザーをメインにあしらった"Trouty Blue"というテーマのフェザーインレイは、
Bobにとって僕が知る中で、これが初めての試みだったかもしれない。
今では、ここから派生したブルーをモチーフとしたさまざまなフェザーインレイを目にすることが出来るようになったが・・・笑。


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それにしてもこの"Ice Blue"のようなブルーのフェザーと小さなジャングルコックの組み合わせ、
改めて見ても、実にシンプルで美しいのである。
最近のMeiserロッドのカスタム仕様のコスメは、どちらかというと派手さというか豪華さを競うようなところがあるけれど、
まあそれはそれで僕としてはいろんなアート作品を見れるような気がして嬉しいのだが、
こういったシンプルなカスタム仕様のコスメも、最近はとても新鮮に感じてしまったりする次第。

ちなみにブルーとピンクの組み合わせで、アクアマリン・スペシャル。誰かこんなコスメでオーダーしないかな(笑)。

おそらくBobはこの"Ice Blue"のようなブルーが好きなんだと思う。
何しろMeiserのステッカーにもこのブルーが使われているぐらいだからね・・・笑。


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Today's BGM : 男性のバレエってちょっと珍しくって新鮮。それにしても動きがしなやか(笑)。


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by slowfishing-yun | 2016-02-07 12:14 | Custom Spey Rods | Comments(0)