カテゴリ:Fishing Reports( 150 )


2017年 05月 21日

<Episode #326> 朱鞠内湖MAX

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風の存在そのものをつい忘れてしまいそうなぐらい穏やかな表情をした夕暮れの湖だった。
夕暮れの湖面は西からゆっくりと黄金色に近い黄昏色へと染まり始めていく。
静寂さと不思議な緊張感を伴った美しい時間の始まりでもあり、
朱鞠内湖でのMAXの釣りをえらんだアングラーだけが目にすることが出来る風景なのかもしれない。

早朝とイブニングは、いかにも5月の快晴の日らしく本当に風が穏やかだった。
その反面、日中ともなると気温の上昇と共に朱鞠内湖の杭となるアングラーはその湖面を吹きぬけていく強風に悩まされ、体力も消耗していくのだが・・・。


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そんな迎えの船がやってくるまでもう少しというイブニングの朱鞠内湖は北大島。
ロッドの風切り音とラインの着水音のみが響く緊張感を伴った静寂さが不意にドボンという大きな水音と共に壊された。
それは僕がウェーディングした左にあるボサばの周りでまるで大人が湖にでも飛び込んだような大きな音だった。
きっと予想以上に大きなイトウなのだろう。
久しぶりに僕が耳にした朱鞠内湖のイトウの大きくて重量感と凄みのあるボイル音だった。


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10カウントからの3ストローク目で不意にランニングラインをスローリトリーブする左手にグゥワーンを重量感のある負荷が掛かる。
グゥアン、グゥアンと幅広の大きな振幅のヘッドシェイクで手にしたロッドが大きくバウンドした。
エッ?という驚きと共に無意識の中で左手で合わせていたけれど、コンタクトは3秒で終わってしまった。
いつものように今回もアディオス。
でも久しぶりにドキッとさせてもらえたかな。

ふと耳を澄ますと背後の白樺林からさまざまな野鳥達の囀りが聞こえてきた。
朱鞠内湖で野鳥の囀りを耳にする度に、僕は野鳥についてもう少し詳しかったらと思うことがしばしばある。


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昨年に続き今年も北大島でandieloopさんにホットサンドをご馳走になる。
サルサソースといい、いろいろと工夫の凝らされた何ともメキシカンなホットサンドで、
パンの表面がカリっと焼けた香ばしさも加わりとても美味しかった。
来年はキンキンに冷えたビールも是非持ち込んでみようかなと思っている次第。
青唐辛子の酢漬けもピッタリかもしれない。
きっとさらに楽しい釣行になるのではと思っている。


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by slowfishing-yun | 2017-05-21 17:28 | Fishing Reports | Comments(8)
2017年 05月 14日

<Episode #325> キャスト&リトリーブとエリーゼの幌

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茜色に染まり始めた朱鞠内湖の夕暮れ。
迎えの船の黒いシルエットが少しずつ大きくなりながらエンジン音と共に静かに近づいてくる。
日が傾くにつれ野鳥の囀りが賑やかに響いてき始めた背後の白樺林には、ゆっくりと漆黒の夜の闇が訪れようとしていた。
朱鞠内湖のイトウのまるで動く根掛かりのようなずっしりと重くてトルクのあるテイクには出合えなかったけれど、
心地良い疲労感と共に北大島で過ごした今日という一日が夜の闇と共に静かに閉じようとしていた。


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久しぶりに助手席と小さなトランクルームにタックルやウエーダーを押し込み、深夜にエリーゼのハンドルを握ることにした。
イタリアの先端まで白樺林の中を歩こうかとも思ったけれど、やはりここは無理をせず4時出船の渡船を利用することにする。
北東の風が吹く予報の土曜日の朱鞠内湖だった。
ゆっくりとウェーディングした北大島のかけ上がりは、ちょうど風裏になるのか一日を通して穏やかな表情を変えなかったように思う。
リトリーブしながらふと遠くの景色に目をやると、太陽の位置と角度によって遠くの山々の頂に残された雪の白さが変わっていった。
北大島から見る朱鞠内湖の風景、僕はやっぱり朝が好きかな。


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薄っすらとモスグリーンカラーに染まる朱鞠内湖の湖水の色が一面に広がる。
先週よりも1m以上は水位が上がり、僕が知っている満水域に至るまであと2m以上は水位が上がるのだろう。
北大島では岸際を泳ぐワカサギの姿を少しだけ見たけれど、本格的なワカサギの岸寄りはきっとこれからに違いない。
チェリーのものだろうか?それともイトウのものだろうか?
少し大きめのウロコが波間に浮かんでいたのでそっと手のひらで拾ってみる。
普段なら目にも留めないようなものかもしれないけれど、この日は不思議なぐらい綺麗なものに映った。
きっと5月の日差しを浴びてまるで宝石のようにキラキラと輝いていたからだろうか。


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何回キャストしただろうか?そして何回リトリーブしただろうか?
まるでマラソンのような一日を通した長丁場の朱鞠内湖MAXだから、実のところ僕はあまり考えないようにしている。
キャストもリトリーブもそれほど嫌いなわけではないからね…笑。
残念ながら僕は期待していた朱鞠内湖のイトウとの出合いには恵まれなかったけれど、幸運にも2尾のアメマスが顔を出してくれた。

巻き溜めておいたほとんどのオリーブゾンカーをGWにロストしてしまったので、今回はオリーブではなく新たにライトオリーブで巻いてみた。
ライトオリーブは波間に浮かんでいたワカサギの背中の色にも似ていなくはないかな。

今回は湖で初めてFarlexのリールを使ってみる。
個性的なデザインだけでなく、心地よいサウンドも僕がとても気に入っているリールのひとつ。
静かな湖ではサウンドがちょっと大き過ぎるかもしれないけれど、ワイドスプールなのでなかなか使いやすかっただろうか。
Farlexのリールは、Paypalに登録すればこちらからも購入は可能。
僕は当時まだPaypalのアカウントを持っていなかったので、国際郵便為替で購入。
最近は国内にも代理店が出来たので直接購入よりもちょっとお高いけれど、こちらからも購入は可能。

朱鞠内湖からの帰り道は久しぶりにエリーゼの幌を外して走ったけれど、ヒーターは全開なもののさすがに寒くて途中で断念。
でも、寒さのおかげで釣りの後の睡魔と眠気はどこへやらだったかな。
頭上を流れていく星空はとにかく綺麗だったけれど…笑。

Rod : R.B.Meiser 14' 7/8 MKS "Autumn"
Reel : Farlex 3 3/4" S-handle
Line : Atlantic Salmon SH 9/10 S1/S2


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by slowfishing-yun | 2017-05-14 16:05 | Fishing Reports | Comments(2)
2017年 05月 06日

<Episode #324> 小さなイトウと動く根掛かり

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風と波でサンドカラーに濁った岸際の湖水の中に、イトウのやけに黒くて大きな瞳が静かに浮かび上がっていた。
まだまだあどけなさが全身にちりばめられた小さなイトウ。
おそらく人で例えるなら小学生の高学年といったところだろうか。
いつの間にかランディングネットの中でバーブを潰したゾンカーのフックが顎から外れていたようだ。
ストラップで首から掛けておいたiPhoneで数枚だけ写真を撮り、イトウの姿が湖水の色の中にゆっくりと同化していくのを見届ける。


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お気に入りのサウンドをBGMとして大音量で聴きながら深夜のR275をゆっくりと北上する。
屈斜路湖にするかとも迷ったけれど、今年もやっぱりGWの前半を朱鞠内湖で過ごすことにした。
ただいつもと違うのはカーゴルームにシュラフなど車中泊セットを積み込んでいることだろうか。

そんな道中のBGMはサウンドに奥行きと透明感のある美しいディープなミニマルテクノのLulu Rouge
サウンドはどちらかというとこれから僕が足を運ぼうとしている朱鞠内湖の風景ような北欧系だろうか。
そんな訳で僕がハンドルを握る車の中はちょっとした居心地の良いパーソナルスペースとなる次第。


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朱鞠内湖の早朝らしいしっとりとした静寂さに包まれながら、木立の間から響いてくる野鳥やカッコウの囀りを耳にする。
たっぷりと残された残雪とオフホワイトの白樺の木立の向こうに朱鞠内湖の鏡のような波ひとつない湖面が広がっていた。
朝は風の存在感をまったく感じないようなフィールドだけれど、気温が上がると風の存在感を否応無しに感じるようになるらしい。
キャストに苦労しそうな風速8m/sぐらいの風が吹く予報。
やがて強まりはじめる風の存在を、頭上の引きちぎられたような形をした雲がすでに暗示していたように感じる。


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まるで違う惑星のオブジェのような点在する大きくて朽ち果てた切り株の間を抜けてイタリア半島の先端を目指す。
毎年のように目にはする減水した朱鞠内湖らしい独特の光景ではあるのだけれど、やっぱり毎回どこか異質な雰囲気を感じてしまうだろうか。

さてさて釣りの方はというと、初日には僕がリトリーブするシンプルなオリーブのゾンカーに4度のバイトが訪れ、
まだあどけない表情をした小さなイトウが顔を出してくれた。
イブニング前にも少しサイズアップしたイトウが僕のフライを見つけてくれたけれど、残念ながらフックアウト。
2日目の午後には、久しぶりに動く根掛かりを感じることが出来たけれど、こちらも残念ながら途中でフックアウト。

それにしても水面下に沈んだ切り株への根掛かりが多くて、せっせと巻きためたフライを2日間で20個ぐらいはロストしただろうか。
次に出合うかもしれない動く根掛かりのために、また少しずつフライを巻いておかないとね。

そんな訳で、湖畔でsugiさんの淹れてくれたコーヒーとイブニングのsugiさんの叫びとが印象に残ったGWの朱鞠内湖だったかな。


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by slowfishing-yun | 2017-05-06 23:20 | Fishing Reports | Comments(6)
2017年 04月 30日

<Episode #323> シーズンの終焉と川ガレイ

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細かいコンパウンドで丁寧に磨き上げたマーキスのボディも、ここの水に触れてしばらくもすると落ち着いた雰囲気の色に変色する。
僕としては触れるのすら躊躇われるぐらいにまでピカピカに輝かれた鏡面仕上げも嫌いではないけれど、
やっぱりこちらの方がイメージ的にも使い込まれたタックルとしても、なんとなくしっくりとくるのかもしれない。

早朝に辿り着いたフィールドは、満潮のピークからはほんの少しだけ時間が経過していた。
きっと逆流した流れで塩分をかなり含んだ海水が本流を逆流しながら流れ込んでいるのだろうけれど、
手に濡れた本流の水は決してサラサラというものではなく、やはり予想通りどこかベタッとした海水らしい粘度のあるものだった。


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若かった頃は別として、きっと単独だったら僕ひとりで日帰りのこんなロングドライブはしないと思う。
GW初日の土曜日になるけれど、今回も友人達と今シーズン3度目となる極東の本流へと足を運ぶことにした。
高速道路が延びたとはいえ、食事を挟んで概ね4時間半のロングドライブ。
釧路あたりから少しずつ東の空が明るくなり始めた。

フィールドに着くと満潮を過ぎたばかりだからなのか、薄い潮の香りが風に混じって漂って来たような気がする。
どうやら今日も南寄りの風が強い予報ようだ。
最高気温は6℃ぐらいの予想だけれど、風が強そうだから体感温度はさらに下がるのかもしれない。


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シーズン終盤のアメマス釣りのアングラーの姿もまばらにしか見つけられない極東のフィールドだった。
フィールドを吹き抜けていく冷たい風に体力が徐々に消耗していくのを感じる。

4:02の満潮(139)に、10:58の干潮(9)。
フックのバーブをフォーセップで潰し、スイングとリトリーブの2つの釣りを楽しんだ。
ベカンらしいグッドサイズのクチグロ・アメマスには出合えなかったけれど、たくさんの小さなアメマスが楽しませてくれた。
印象的には年を追うごとに以前ほど多くの数のアメマスには出合えなくなってきているような気がするけれど、
このサイズのアメマスに出合えるということは、フィールドがまだまだ健全という証なのかもしれないと思う。

最後にはアメマスではなくヒレがゼブラ模様の川ガレイまでもが僕がスイングさせるフライを見つけてくれた。
ちょっと不思議な気分がしないでもないのだかが・・・。


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by slowfishing-yun | 2017-04-30 15:40 | Fishing Reports | Comments(8)
2017年 04月 23日

<Episode #322> Bekanbeushi river 2017

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フィールドを吹き抜けていく東の風は、僕が先週に背中で感じた南西寄りの風と違ってとても冷たかっただろうか。
久しぶりにフリース地のグローブを手にはめ、少し違和感を感じつつロッドを握ってキャストしたように思う。
朝はあたかもサイレント仕様のように落ち着いていた本流の流れも、やがて風に吹かれて川面が次第に小波立っていく。
釣れない時間が長く続くと、葦に寄りかかりながら落ちていった深い眠りの中で僕は少しだけ潮の香りを楽しんだ。
そして眠りから目覚めると、時間と共に淡い春の青空はやがて鉛色の雪雲に覆われていった。


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今回のタックル :
Rod : R.B.Meiser S2H14067MKS-4 "Trouty orange"
Reel : Farlex 3 3/4" Tea Kettle S-Handle All Black
Line : Airflo Skagit Compact 540gr + Rio 15' 8wt Intermediate Tip
Fly : Varivas #4 Streamer Hook 鮭稚魚ゾンカー(グレーオリーブ仕様)


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MKXは先週の予期せぬトラブルのため、現在はオレゴンの工房に里帰り中。
グリップのコーティングも含めて、戻ってくるのは来月になるだろう。
なので今回は久しぶりにMKSでキャストしたけれど、やはり普段から振り慣れているからか、とても安心しながらキャストできたと思う。
フィールドは汽水域だから、素敵な音色を奏でてくれたお気に入りのFarlexも塩抜きなどしっかりとメンテナンスしておかなければ。

ところで、Reathの新しいネオプレーン製のストッキングウェーダーを今回初めてフィールドで着用してみた。
予想通りフィット感も申し分なく、これはなかなか重宝しそうな予感がする。
ただチェスト周りが少々タイトに仕上がっていて、僕としてはもう少し緩めに作って欲しかったかな。


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by slowfishing-yun | 2017-04-23 23:06 | Fishing Reports | Comments(2)
2017年 04月 18日

<Episode #321> Oyster river 2017

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極東の地を流れるタンニンの染み出した湿原河川、Oyster riverこと別寒辺牛川。
今年も独特の茫洋とした風情をかもし出す極東の本流へとクチグロアメマスに出合いに週末にかけて友人達と足を運ぶことにした。
風さえ穏やかであれば、きっとさらに思い出に残る気持ちのよい釣り旅となったであろう。
日中ともなると風に吹き止む合間に、まるで早春の道南の本流のように頭上でヒバリが賑やかに舞い続ける。
少し霞んだ風景と共に眩しい早春の日差しを浴びていると、どこか気持ちが和んだような気がした。
しかしそれも束の間の静寂さであり、ふと気付くと右後方からの風は川面に幾重にも筋を描くぐらいに強く吹き続けていた。


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雪の重みで幾重にも折り重なった葦のフワフワとした感触の上を、不思議な違和感を感じながら今年も無事に歩くことが出来た。
そして川底のヌメっとした感触をウェーダーのブーツ底で確かめながら、慎重にウェーディングしていく。
フライは鮭稚魚を模したVARIVASの#4番のストリーマーフックに巻いたゾンカースタイル。
フィールドで手にするのは2度目となる新しいロッドにセットしたリールからラインを引き出し、そしてキャストする。
干潮は午前11時半頃の予定。
少し前に訪れた友人達からの情報通り、アメマスとの最初のコンタクトが訪れるのには長い時間を要したのかもしれない。


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今回はカモメの鳥山もほとんど見ることはなかったから、おそらく鮭稚魚の降海はもう少し先になるのだろう。
何がスイッチとなったのか正確には分からないけれど、干潮を過ぎた辺りから状況が一変したのかもしれない。
スカジットコンパクト・インターに15フィートのインターのティップを組み合わせたラインを背後からの強風に乗せて遠投する。
ゆっくりとラインを流れに馴染ませながらフライをドリフト、そして上流へとランニングラインをメンディングすると、
すでにアメマスがフライを咥えているのか、ガツンとフライをひったくるような衝撃が手元に伝わってくる。
上手くは言葉で表現できないけれど、僕にとってはそんなイメージ通りの釣りをOyster riverでは楽しむことが出来たかな。


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by slowfishing-yun | 2017-04-18 22:19 | Fishing Reports | Comments(4)
2017年 04月 02日

<Episode #318> 雪代

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早朝のハイウェイ、それにR275と北のフィールドへと続くアスファルトは、そのほとんどがドライコンディションだったと思う。
久しぶりに朝日の眩しさを感じる気持ちの良いドライブだった。
おまけに車の外気温計は出発からずっとマイナス表示のまま。
この気温ではきっと本格的な雪代もまだ始まっていないはずと僕はすっかりたかをくくっていた。
そして天塩川に架かる最初に橋を渡った時、僕の中での安易な期待感はどこかへと吹き飛んで行ってしまう。


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テレメーターの濁度計は7前後だったけれど、橋の上から見る流れはどう見てもロッドを振りたくなるようなコンディションではなかった。
でも、久しぶりに風が穏やかでここまで好天に恵まれた早春の一日はまだ始まったばかり。
せっかくここまで来たのだからと、何とか新しく届いたロッドを振りたくなるようなポイントを探すことにした。

ロッドは先日届いたばかりのR.B.Meiser S2H14078MKX-4 "Copenhagen Wintergreen"。
ロッドの各ピースを繋ぎ、透明のビニールテープでまるで儀式のようにこのロッドにとって最初となるテーピングをしっかりと施す。


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そしてロッドに600grのスカジットコンパクトが巻き込まれた4インチのSaracioneをセットした。
MKXとなってMKSよりも少しは軽くなったと思うのだけれど、ロッドにラインが巻かれたリールをセットして手にしても、
正直比較するものが無いからあまり軽量化の恩恵は感じなかっただろうか。

でも、ブランクが変わってやはりリカバリースピードはMKSよりも少し速くなっているように思う。
僕としてはMKSの時よりもキャストアウト時のループが少しタイトになったような気がするのだが・・・。

相変わらず春の風はその存在感をどこかに置き忘れたまま。
くっきりと二つに分かれたツートーンの流れと岸際に厚く積もった雪とがずっと下流まで延々と続いている。
雪でシールドされたフィールドはこれまで経験したことがないぐらいに静かだっただろうか。
まるで知らないフィールドにでも迷い込んだような不思議な気分になれたのがとても新鮮だった。
こんな感覚をまた味わえるのなら、来シーズンにも懲りずに足を運んでみようかなと僕は思った。
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by slowfishing-yun | 2017-04-02 17:54 | Fishing Reports | Comments(8)
2017年 03月 27日

<Episode #316> ブランク

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北の大地もこれからの春に向けて少しずつ気温が上がってきているようだ。
三寒四温とは上手く言い表したもので、ちょっとした変化にも春の兆しを感じ取ろうとしてしまうものなのかもしれない。
本流好きのアングラーとしてはこれから気温が少しずつ上昇していくと雪代というキーワードがとても気がかりになるのだけれど、
まあこればかりは厳しい冬をやり過ごして次の季節を迎えるにあたってはどうしても避けることが出来ないものなのだろう。

Bobさんからロッドを送ったよのメールが届いて、次の釣行までに何とかロッドが届かないかと首を長くして待ったけれど、
荷物の追跡調査では川崎にある郵便局のオフィスにとどまったままで、結局金曜日の夜になってもロッドは自宅に届かなかった。


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Meiserの13フィート、5/6番MKSのロッドと美しい音色を奏でるクリックブレーキ仕様のFarlexの3 3/4"のリールの組み合わせは、
僕にとって中規模河川での釣りに欠かせないロッドとリールの組み合わせとなったようだ。

本格的な雪代が流入せず依然として低い水位で推移する後志利別川へ週末はもう一度友人達と足を運んでみた。
2週間ほど前に訪れた時には河川敷を覆っていた雪面もすでに姿を消し、久しぶりに芽吹いたばかりのフキノトウを目にする。
頭上には穏やかな春の空が広がり、道南らしいヒバリの囀りを耳にしながらライトタックルのスペイロッドを心地良くキャストした。

そんな何とも言えない春の心地良さを感じつつ、時折りやってくるまどろんだ眠気に意識が遠のきかけた時、
スルスルスルと指にかけたランニングラインが何かの力で引き出されていく。
僕は何が起こったかさっぱり分からず、それが魚による仕業だと分かるには数秒ほどの時間を要しただろうか。
はっと我に返った時にはすでに躍動感は消え去っていたけれど、なぜだか不思議なぐらいに気分だけは良かった。
きっとこれも魚の躍動感を感じなかったブランクが長かったからだろうけれど・・・。


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まったくもって釣り日和の穏やかな春らしい天気は続いているけれど、午後からは予定通り尻別川へと移動してみた。
気温が上がったせいか、河畔に降り積もった雪もかなり緩んでいる。
ところどころスノーシューの踏み跡も微かに残っているから、ポイントへのアプローチにはまだ必要なシーズンなのだろう。

Meiserの14フィート、6/7番MKSのロッドにSaracione 3 3/4"のリールの組み合わせ。
ティップはインターとタイプ3で迷ったけれど、鮭稚魚の姿を見かけないのでタイプ3をフローティングのスカジットコンパクトに繋いだ。

初めてのポイントだったのでmasaさんにポイントへとガイドしていただく。
僕が手にするロッドに魚の躍動感が訪れたのは、masaさんに早春のアメマスが微笑んだあとだった。
でも、これも不覚にもロッドを脇に挟んでよそ見をしている間の出合いだったから、本当に出合ったと言っていいものかどうか。
まあこれもブランクというか冬のオフシーズンが長過ぎたということにしておこう。
おまけにネットインにもモタモタと手間取ってしまう始末だから、これはしばらくリハビリが必要となりそうな予感がする。
でも今年最初に出合ったアメマスはレギュラーサイズだったけれど、なかなかコンディションの良い美しいアメマスだった。

日が傾くとフィールドの気温も一気に下がるようだ。
寒暖の差にまだ僕の身体のリズムがついていかないのを感じながら、さてこの長いブランクからの復調にはもう少し時間が必要かな。
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by slowfishing-yun | 2017-03-27 23:04 | Fishing Reports | Comments(4)
2017年 03月 20日

<Episode #315> タイミング

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100均のピルケースを使ったチープなプラスチック製のフライボックスに、新しく巻いたフライを何本か強引に収納した。
もしかしたら雪代も混じり始めているかもしれないから、カラーにはチャートリュースだけでなく黒もいくつか選ぶことにする。
晴れの日が続いていたから、おそらく道東へと続く早朝のハイウェイはどこまでもドライ・コンディションに違いない。
アクセルを無理に踏み込まなくても、何とか朝の7時までには十勝川のフィールドに着けるといいのだが。


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早朝は乾燥しきった冷たい風とともにフィールドに溶け込むように佇んでいた。
川の奏で続ける音色以外は不思議と僕の耳には届かない。
ロッドのガイドが凍りつき、ネオプレーンウェーダーのブーツの中の僕の足は水の冷たさで次第に感覚を失い始める。
十勝川の透明度はおおよそ30~40cmといったところだろうか。

フィールドの選択にはずいぶんと迷ったと思う。
結局は帯広の友人からの素敵な情報を頼りに春の連休を道東で過ごすことにしていた。


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行動を共にした友人二人には、十勝川でそれぞれバイトが1度ずつあったようだけれど、
僕が期待を込めてスイングさせるフライには、なぜかストラクチャーとのコンタクトしか訪れない。
本流の濁り具合からすると、やはり訪れるタイミングが少し遅かったのかもしれないと僕は思う。

予想通り時間と共に山からの吹きおろしの風が強まり始める。
道東の青空は僕が顔を向けた視線の遙か向こうまでずっと続いていた。
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Today's BGM(1) :




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翌日は十勝川をあとにし、天馬街道を越えて静内川へと移動する。
途中で日高幌別川の様子も見たけれど、残念ながら雪代流入が遅れているようで、水位がかなり低かった。
それにしても静内川へと足を運ぶのは何年振りだろうか。
おそらく僕がまだスペイを始めた頃の冬の時期に何度か足を運んだぐらいだから、かれこれ10年以上は経っているのかも。
いやいやその後も確かABUさんと夏の時期に一度だけ足を運んだことがあったような・・・。

相変わらず春の日差しを浴びて川面がキラキラと輝く美しい流れだった。
お気に入りのフライを流れに馴染ませてスイングさせる。
これでゴツンと生命感を伴ったアタリでもあれば気分も違う方へと変わるのだけれど、
今回は2日間を通して一度も生命感を感じることはなかっただろうか。
まあ、こんな春の連休もあるということで・・・。
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by slowfishing-yun | 2017-03-20 18:40 | Fishing Reports | Comments(6)
2017年 03月 12日

<Episode #314> 早春のフィールド / 後志利別川

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もしかしたら夜のうちに少し雪が降っていたのかもしれない。
春らしい紫外線がたっぷりと含まれた朝の日差しが柔らかくフィールドを包み込むけれれど、上流には雪雲がまだ居座っているようだ。
川面を吹き抜けていく風はまだまだ冷たく、気温は放射冷却も加わって氷点下のまま。
透明感の際立った川面は日差しを浴びてキラキラと輝いているけれど、ウェーディングしたブーツの中の僕のつま先は、
本流の鋭角的な冷たさというか水温の低さで、あっという間にジンジンと感覚が麻痺しそうになるぐらいにしびれ始める。
そんな2017年の最初に選んだフィールドは、恒例の道東の十勝川ではなく道南の後志利別川だった。


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ロッドはMeiserの13フィート、5/6番、MKSにリールはFarlexの3 3/4"のコンビネーション。
ラインは480grのスカジット・コンパクトに15フィートの各シンクレートのティップの組み合わせ。
ティペットの先には鮭稚魚をイメージしたチューブフライやビーズヘッド仕様のオリーブのウーリーなどなど。

それにしても僕らが当初予想していたよりも本流の水位が低くて、さらに流速も緩いことに苦労する。
過去の経験からいくつかめぼしいポイントを巡ってみたけれど、やはりこのコンディションでは予想通りのノーバイト。
僕自身もここまで水位が低いコンディションの後志利別川に足を運んだのは初めてだろうか。

そういえば例年なら雪の隙間や土手の土から少しは顔を出している新緑のフキノトウを僕は一度も目にすることはなかったし、
岸際を泳ぐ鮭稚魚の姿を見たのもたった2度だけだったことを考えると、やはり訪れる時期が少し早過ぎたかなと思う。
鮭稚魚にボイルするアメマスの刺激的な光景を目にすることが出来るのは、そろらくもう少し先かもしれない。

それでもオフシーズンに手に入れて初めてフィールドで使ってみるPatagoniaのStormfront Hip PackのCusco Orangeは、
とにかくフィールドでも際立って目立つ派手なオレンジ色だったので、僕としてはちょっとお気に入り。
でもやっぱり思ったよりもかさばるので、本格的な出番はウェーディングジャケットを着込まなくなってからのシーズンかな。
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by slowfishing-yun | 2017-03-12 19:30 | Fishing Reports | Comments(2)