カテゴリ:Fishing Reports( 127 )


2016年 11月 21日

<Episode #298> 週末は1100kmオーバーの釣り旅

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さすがに4人分の荷物を車のカーゴルームに積み込むと、僕の車もリア側が少し沈んだ姿勢になった。
札幌の自宅を出発したのが深夜の2時。そして車が目指した先は道東の屈斜路湖。
本当は十勝川アメマスキャンプと称して友人たちと十勝川の下流域で過ごす予定だったけれど、
夏の台風などの影響で本流のコンディションが良くなく、今回は恒例のアメマスキャンプを中止して行き先を大きく変更したのだった。
早朝にフィールドに辿り着くと、波ひとつない鏡のような湖面の屈斜路湖が存在感たっぷりと僕らの目の前に広がる。


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風がそよとも吹かない屈斜路湖で僕がキャスト&リトリーブした回数は、おそらく30回にも満たなかっただろうか。
平日の夜に時間を見つけて少しだけ巻いたフライも、何事もなかったように戻ってくることの繰り返し。
時折り岸際で小さなウグイと思われる小魚の作る波紋が、ポワーン、ポワーンと広がる。
それにしても釣りにはとてつもなく不向きな穏やかさに満ち溢れた屈斜路湖だっただろうか。

友人たちと相談して、今度は東の果ての小さな沼へと大きく移動することにした。
それにしても極東の茫洋とした風景は北海道に住んでいながらも独特と感じることがある。
そんな極東の小さな沼でやっと小さなアメマスが僕のフライを見つけてくれた。


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翌日は屈斜路湖の川湯の小奇麗な温泉宿からさらに大きく移動する。
目指した先は太平洋側を流れる日高幌別川。
雪のないフィールドで初めてスイングの釣りを楽しんだけれど、結局スイングするフライに生命感が得られないまま時間が過ぎていった。

トータルの移動距離はおそらく1100kmオーバーだと思う。
きっと釣りをしていた時間よりも車で移動していた時間の方が長かったかもしれない珍道中だった。
こんな長距離ドライブは僕にとっても初めてだし、これからも友人たちとはことあるごとに話しの種になるのだろう。
もちろん笑い話のひとつとしてではあるが・・・。
でも一番印象に残ったのは、車の中で117クーペの話をしていた時に、偶然にもその117クーペとすれ違ったことだろうか。
こんな奇遇はタイミングがあまりにもよすぎてちょっと怖いぐらい。
きっと今回の釣り旅は鱒ではなく117クーペに出会う釣り旅だったのかもしれない。


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by slowfishing-yun | 2016-11-21 21:54 | Fishing Reports | Comments(10)
2016年 11月 13日

<Episode #296> 初冬の湧別川

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いつのまにかフィールドは少しずつ晩秋から初冬へとシフトしているようだ。
とりあえずガレージの奥から引っ張り出してきたスノーシューを車のカーゴルームに積み込むことにする。
週末は積雪の多い天塩川にするか、それとも工事による濁りは収まったけれど水位の低い湧別川にするかで随分と迷った。
きっと天塩川なら駐車スペースを探すのに苦労し、さらにスノーシューが必須アイテムとなるだろう。
masaさんと相談の末、湧別川へと車を走らせることにする。


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ロッドはMeiserの12フィート6インチのMKS、コスメは黒いグリップがお気に入りの"Black Doctor"仕様。
リールはSaracioneのMk.V 3 1/2" オールブラック。
ラインはRioのiShort475grに15フィートのT-11やT-8の組み合わせ。
この日はプラス気温だったけれど、これから気温がさらに下がるとお気に入りのS-Handleのリールたちは春までしばらくの間お休み。

河口からそれほど遠くはないせいか、フィールドではカモメの姿をよく見かけた。
頭上には雲のすき間から初冬の青空が顔を出し、フリース地のグローブがなくても何とか釣りには支障がない。
それにしても予想よりも水位が低くて川幅も狭いから、お気に入りのロッドでは少々物足りなさを感じてしまう。
最初の2ヶ所のポイントでは残念ながらノーバイト。
水温の低さで僕の足先はすでにジンジンと痺れている。


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ティペットの先にはコーンヘッド仕様のチューブフライ"Interaction"のESLやエッグパターンの”Snaelda"を結ぶ。
3ヶ所目に訪れたポイントでやっとこの日初めての躍動感がお気に入りのロッドに訪れた。
やはりお相手はレインボーではなくプリプリのコンディションのよいアメマス。
そのあとも同じランで3度ほどアメマスらしいサカナとやり取りしたけれど、残念ながらすべてアディオス。
ロッドの曲がり具合から、おそらくもう少しサイズアップしたアメマスも混じっていたと思う。

濁りが落ち着いても台風による増水の影響が強く残っていた湧別川だった。
お気に入りだったポイントはすべて様変わり。
来春に訪れることがあれば、きっとポイント探しから始まるのかもしれない。
それも考えようによっては楽しみのひとつととなるのだけれど・・・。

今年の本流でのスイングの釣りもそろそろ終わりだろうか。
何となく物寂しい気分になりながら、リールにラインを巻きこむことにした。
                                                             50.48

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by slowfishing-yun | 2016-11-13 16:36 | Fishing Reports | Comments(6)
2016年 11月 07日

<Episode #295> 白鳥の声を聞くと

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2日前に訪れた文化の日よりも北のフィールドには白の多さが際立っていた。
雪が少し深く積もった堤防の上を走り、まだ車のタイヤの踏み跡がない2つ目の降り口から記憶を頼りに雪道をさらに進む。
11月の風はとても穏やかで、小さな雪の塊が何の迷いもなく一直線に冬の空から降り続けていた。
急いでネオプレーン製のウェーダーに履き替えシューズの紐をきつく縛る。
タックルの準備を済ませて本流へと雪の上を歩き始めると、パウダースノーが敷き詰められた雪面には小さな足跡。
どうやら僕よりも先を行くポイントの先行者は、足跡の大きさからすると天塩川のキタキツネのようだった。


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雪の降るフィールド特有の静寂さの中で、僕もそれに同調するかのように静かにロッドを振った。
この日のロッドはMeiserの14フィート、7/8番のMKS。
このロッドは僕が初めて購入したMeiserのロッドで、カスタム仕上げのイメージは"Autumn"。
昨年の11月にもこのロッドで印象に残る素敵なレインボーにも出合えたから、もしかたらとちょっとした期待を込めてロッドにリールをセットした。
ある意味「験担ぎ」のようなものだけれど、それほど結果が伴っていないのも事実なのだが・・・。


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水温が2℃台の中、キャスト&スイングとステップダウンを繰り返し、ちょうどランの中間辺りにさしかかる頃だった。
ゆっくりと流れを横切るコーンヘッド仕様のチューブフライ"Interaction"のESLパターンがスイングの途中で不意にゴンと止まる。
大きな振幅のヘッドシェイクのあと、お相手は一瞬下流へと走ろうとするけれど、走るということを止めヘッドシェイクを繰り返す。
その時点で僕はお相手がレインボーではないことを直感するのだけれど、それにしてもパワフルかつトルクフル。
流れの強さも加わり、ランディングまでにちょっとヒヤヒヤしたけれど、最初のお相手は尾びれの大きさが印象的なアメマスだった。


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2日前に出合ったアメマスの群れがまだそのポイントには残っていてくれたようで、
ランの終わりまで僕がステップダウンを続けても、なかなかパワフルなアメマスとのコンタクトが途絶えることはなかったと思う。

そしてこの日も天塩川の雪が降り止むということはなかった。
午後になると降り方も強まり、風景は色調のトーンを下げた雪の白さで霞むようなものとなる。

この日の最後に天塩川での一番のお気に入りのポイントでロッドを振ることにした。
ここで初めてティップを15フィートのT-14から15フィートのT-11に替え、水面下の岩盤にフライが根掛かりしないようにする。
最初にフライを見つけてくれたのは、やはりアメマス。
一瞬下流へと疾走しようとするから、僕もそれに同調するかのようにドキリとしてしまった。
さらにキャスト&スイングとステップダウンを繰り返す。
スイングを終えて岩盤の脇でフライがそのままステイしていると、いきなりグゥンという強い力でロッドがのされてしまった。
手にしたロッドが数回バットからバウンドする。
お相手は一気に下流へと疾走しようとするけれど、そこで不自然にゴンと止まる。
ふとリールに目をやると、ランニングラインがS-ハンドルに絡まってるのが目に入った。
まさしく万事休すなのである。
慌ててランニングラインを外したけれど、すでにあの強烈なテンションはどこかへと消え去ってしまっていた。
フィールドにまた静寂さが何事もなかったかのように舞い戻る。

頭上を群れで飛ぶ白鳥の鳴き声がまるで掛け声のように一定のリズムで響いていた。
この鳴き声を聞くとフィールドにもいよいよ本格的な冬が訪れる。
本当はもう少しこの静けさを楽しんでいたいのだけれども・・・。
                                                        68.13→68.27

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by slowfishing-yun | 2016-11-07 22:46 | Fishing Reports | Comments(10)
2016年 11月 06日

<Episode #294> 11月の天塩川

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車のカーゴルームにタックル一式だけでなく、祝日一日だけだというのにシュラフと毛布を積み込むことにした。
最近は深夜のうちにフィールドに着き、朝までアラームをセットして仮眠をとるようにしている。
そんな過ごし方をABUさんから教えてもらい、ここ最近は身体が随分と楽になったような気がする。
もしかしたら、しっかりと睡眠を取るという簡単なことで、少しはフィールドでの余裕のようなものが僕の中で生まれたかもしれない。
文化の日にアラームをセットした時間は朝の6時。日の出はおおよそ6時20分といったところ。


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まるで初冬のような雪化粧をした天塩川のフィールドで朝を迎える。
これほどの雪に覆われた天塩川で僕がロッドを振るのは初めてだろうか。
雪の白さと樹木の幹の茶褐色とのコントラストがなぜか早春の後志利別川での釣りを僕に思い出させた。
水位は若干高めだけれど濁度といいコンディションそのものはけっして悪くはないようだ。
ただ水温が4℃台とかなり低く推移しているから、本流レインボーの活性はそれほど高くはないのかもしれない。
風が穏やかなのがアングラーの気持ちを同じように穏やかにする。


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R.B.Meiser S2H12678MKS-4、マイザーの12フィート6インチ、7/8番、"Solar Eclipse"。
R.B.Meiser S2H14078MKS-4、マイザーの14フィート、7/8番、”Fire God"。
水位が若干高めなのでバックスペースがあまりとれないポイントもあり、ポイントによって2本のロッドを使い分けることにする。
ラインはインターのスカジットやスイッチヘッドにそちらも15フィートのT-14のティップとの組み合わせ。

最初のポイントはバックスペースのほとんどとれない深瀬のプールなので、ロッドは12フィート6インチのMKS。
ランの真ん中辺りでブラック&オレンジの"Snaelda"のバリエーションを結んだラインがスイングの途中でグゥンと止まる。
ここでレインボーならスクリーミングサウンドを伴奏にいっきに下流へと疾走するのだけれど、お相手は大きなヘッドシェイクを繰り返す。
僕の予想した通り、フライを気に入ってくれた最初のお相手は初冬らしいアメマスだった。


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午後に訪れたポイントはバックスペースが十分に取れるので、手にしたロッドは14フィートのMKS。
ランの瀬頭の脇ではサーモン達が背びれを出しながら産卵行動の真っ最中。
足先がジンジンとシビレるのを感じながらキャスト&スイングとステップダウンを繰り返し、
かなり釣り下ったランの中間あたりから僕はアメマス達の躍動感を感じ始める。
フライはコーンヘッド仕様のチューブフライ、"Interaction"のESLパターン。
こまであまり経験したことはないけれど、もしかしたらちょっとしたアメマスの群れと僕は遭遇したのかもしれない。
サーモンサイズのアメマスとはランディング寸前でアディオスしてしまったけれど、まるで昔の十勝川を彷彿させるひと時だった。
もちろん道東ほどのポテンシャルはないけれど、フィールドが天塩川ということと、それなりに流速もあるから結構楽しい。
僕としてはちょっと予想外の出合いだったけれど、一瞬レインボーのことをどこかに置いて、この初冬のひと時を楽しんだだろうか。
そしてまたフィールドには真綿のような白い雪が降り始めたのだった。
                                          68.17

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by slowfishing-yun | 2016-11-06 22:02 | Fishing Reports | Comments(2)
2016年 10月 30日

<Episode #293> ロングドライブとフィールドコンディション

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北の大地がまるで冬の始まりを感じさせる寒波に包まれる。
きっと僕ひとりだったら一日でこんなロングドライブはしなかったかもしれない。
以前はABUさんとオホーツクの小さな山上湖から厚岸を流れる別寒辺牛川に日帰りロングドライブをしたこともあるけれど、
今回はmasaさん、ABUさんとの3人でのロングドライブ。
道東の十勝川からオホーツクの湧別川へといっきにフィールドシフトしてみることになった。


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十勝川へと足を運ぶのは夏の台風のあととしては初めてとなる。
フィールドはすっかり様変わりし、僕が知っている十勝川の面影はひとつも残されていなかったかもしれない。
白濁したいくつもの流れが複雑に交錯しあっている。
岸際には折り重なったたくさんの流木とさまざまな流下物。
お気に入りだったアミーゴポイントの入り口も、まるで別の知らないポイントにでも来たような気分にさせられる。
結局ウェーダーには履き替えず、ロッドは一度も振ることはなかった。


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3人で相談の末、それならばと足寄、陸別、訓子府と抜けていっきに湧別川へとフィールドシフトしてみることに。
車のフロントガラス越しに時々白い雪がちらつくのが見える。
窓越しの風景は鮮やかな紅葉から少しずつ初冬の色へと移り変わっていくのが感じられれた。

湧別川にも台風の影響が強く残されていただろうか。
こちらも流れの筋が変わるなどフィールドの様相がすっかり様変わりしている。
それに上流での工事の影響なのか、こちらも透明感の低い白濁した流れが流れ続けていた。
ちなみに膝下までウェーディングして、シューズのつま先がかろうじて見えるぐらい。

それでも岸際では遡上してきたサーモン達が白濁した流れの中で産卵行動の真っ最中。
3ヶ所ほどポイントを巡ってロッドを振ってみたけれど、今回は残念ながらトラウトの躍動感を僕は感じることが出来なかった。
日が山肌に隠れようとすると指先にはシャーベット状のものが作られ始める。
いよいよフィールドにも初冬の気配が漂い始めたかもしれない。
                                                         59.95、50.65

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by slowfishing-yun | 2016-10-30 16:31 | Fishing Reports | Comments(8)
2016年 10月 23日

<Episode #292> 秋色の尻別川とサーモンのいたずら

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時折りドバァンと大きな水飛沫を上げて遡上してきたサーモン達が水面を派手に騒がせ、
その度に本流の静寂さが不意に乱されて僕は思わずドキリとしてしまう。
本流の水位はかなり低かったけれど、透明度のある深いグリーン色をした美しい流れだった。
まだしっかりとテンションがかからずナチュラル気味にドリフトするフライに、フッと違和感を感じる。
ランニングラインを通して明らかなヘッドシェイクを感じたけれど、そのあとフライは何事もなくスイングし始めた。
きっと遡上してきたサーモンのいたずらだったのだろう。
僕はそう思うことにした。


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少し寝坊して本流へと車を走らせる。
車のタイヤはすでに冬タイヤだけれど、2日前に降った峠の雪の存在感はほとんど薄らいでいた。
車の中ではLulu Rougeというユニットがミックスに関わったサウンドを流していた。
リバーブ処理の効いた透明感のあるサウンドが独特の雰囲気をかもし出していて、久しぶりに聴いても心地よかった。
そんな余韻にひたりながら、黄金色に実っていた稲穂はすでに刈り取られ、見晴らしがよくなったあぜ道をロッドを片手に歩む。
そしてゆっくりと秋色の染まる尻別川の流れをステップダウンした。


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2ヶ所目のポイントで根掛かりしてしまい、スカジットスイッチのラインとT-14のティップをロストしてしまった。
これまでにフィールドでラインをさまざまな原因でロストしたことは3度あるけれど、
尻別川でラインをロストしたのはウィンドカッター以来の2度目になるだろうか。
あの時はいい魚がフライを見つけてくれてマーキス・サーモンのけたたましいスクリーミングサウンドと共に一気に下流へと疾走したけれど、
バッキングラインとのつなぎ目がなぜか切れてしまい、そのままジエンドとなってしまった。
確かまだWinstonのDerek Brown Favoriteというロッドを愛用していた頃の話だけれど。

やがて小振りだった雨が本格的な雨の降り方へと変わる。
レインジャケットの袖口から冷たい雨が染み込み始めるのを感じた。
それにしても秋の釣りは本当にあっという間に一日が終わっていまう。
冷えた身体を引きずって僕は車へと戻るのだけれど、それでも気分は悪くはなかったかな。
                                                    36.80  9.25

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by slowfishing-yun | 2016-10-23 11:53 | Fishing Reports | Comments(8)
2016年 10月 17日

<Episode #290> タイミング

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車のタイヤを冬タイヤに履き替えた。
そしてテレメーターの濁度計をの数字を見ながら週末の予想を立てる。
でも残念ながら思いのほか濁度計の数字が下がらなかった。
それでも週末を秋色に染まり始めた北の本流で過ごすことにする。
土曜日は水位も高く、濁度計の数字は2桁を推移し続けた。
秋色に染まった本流に本当は透明度のある濃いブルーがかったオリーブ色が似合うのだけれども。


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水位が若干ハイウォーター気味の本流ではどうしてもポイントが限られてしまう。
思いつくままにポイントを彷徨うけれど、膝までウェーディングしてシューズのつま先がやっと見えるぐらいの透明度ではちょっと厳しいかな。
土曜日は予想通りのノーバイト。
なかなか本流とのタイミングが難しかったりする。
強風が吹きつける中、少しだけ渚滑川へと足を運んでみたけれど、1キャスト1枯れ葉ではさすがにこちらも厳しかった。


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少し気温が上がった日曜日になってやっと濁度計の数字が1桁となる。
土曜日にルアーの友人があの濁りの中でLサイズ半ばのレインボーに出合ったという深瀬のプールを2流ししてみる。
アイショートのヘッドと15フィートのT-14の先にはESL風にアレンジした"Snaelda"を結ぶことにした。
ゆっくりと流れをスイングするラインとフライが流芯辺りでフッと止まる。
ロッドを曲げてくれたのは胸ビレのエッジの白さが印象的なアベレージサイズのアメマスだった。

本流を取り巻く風景やシューズの中の冷えた足先からもくフィールドのモードが少しずつ変化していっているのを感じる。
それに今シーズンはサーモン達の遡上も遅れているのかもしれない。
今シーズンの本流での釣りがクローズを迎えるまであともう少し。
不意に訪れるかもしれない衝撃に備えて、毎キャスト&スイングを大事にしていこうと僕は思っている。
                                                       68.26→68.14

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by slowfishing-yun | 2016-10-17 21:20 | Fishing Reports | Comments(12)
2016年 10月 10日

<Episode #289> Cold and Rain

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車のカーゴルームにシュラフだけでなく毛布も積み込むことにした。
R275のオレンジ色の道路標示には、冬タイヤへの交換は早めにとの冬の訪れを暗示するかのような表示がされている。
数日前に道北の最北端では初雪が降り、今回も確かに秋らしい不安定な天気だった。
週末を少しずつ秋色に染まり始めた北の本流、Salty Heaven Riverこと天塩川で過ごすことにする。


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本流のテレメーターが示す濁度計は6~10あたりを推移する。
この程度の濁度ならもう少し濁っているかなと思ったけれど、意外と釣りには支障のない濁りだったと思う。
少しオリーブががった太い流れが曇り空の下で悠然と流れていた。
それにしても今年は海からのチャムサーモンの遡上が遅れているのだろうか。
サーモンが達が産卵しそうな浅瀬にもほとんどその姿を見ることがない。
僕はキーとなるサインが見つけられず、思いつくままにさまざまなポイントを巡ることになる。
チャムサーモンの産卵に関連した本流の秋モードはもう少し先になるのかもしれない。


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週末前に最近の気に入りのフライ、"Snaelda"のバリエーションを数本だけ巻いておいた。
1インチの長さにカットした外径2.1mmのブラスパイプとタックルマックの5mmのコーンヘッドとの組み合わせ。
ただ今回はSenyo's Aqua Vell Chenilleというフラッシャーが巻かれたシェニールをカラーに巻いてアピール度を増してみた。
テイルにはシェニールを巻いてダビングボールとし、そこにバックテイルをフレアーさせ、さらにマラブーをハックリングしている。
おかげで"Snaelda"を巻き始めてから、これまであまり使い道のなかったバックテイルの使用頻度が高まったかな。
フィールドテストしてみるとかなり泳ぎも良かったので、これは今後のメインのフライになるのひとつになると思う。


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秋の冷え込み、不安定な天気、強まり始めた風、そして凄いスピードで流れていく大きな雲。
天気予報通り土曜日の夜からは冷たい雨が降り始めた。
Simmsのくたびれたオレンジ色のジャケットの袖口から冷たい雨がジワジワと染み込んでくるのを感じる。
期待感をたっぷりと込めたキャスト&スイングを僕は何度繰り返しただろうか。
緊張感が途切れない僕だけの静かな時間が続く。

スイング中に不意に訪れたバイトは結局4度だけ。
日曜日のフィッシングストップまで僕がスイングさせるフライに強い衝撃が訪れることはなかった。
満足感と疲労感。
レインボーとの出合いは、また次の機会ということで。
                                                            68.00

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by slowfishing-yun | 2016-10-10 16:02 | Fishing Reports | Comments(14)
2016年 10月 04日

<Episode #288> 雪夢とBrian Eno

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不思議な夢を見た。
なぜか僕はロッドを片手にウェーダーを着たままロープウェイに乗っている。
ロープウェイが名も知れぬ山の斜面に沿って少しずつ登り始めると、窓越しに秋色に染まった雄大な景色が目の前に広がっていった。
やがてロープウェイは山の中腹から山頂近くへと差し掛かる。
すると今度は山肌に生えた木々の1本1本との距離が近くなり、山の景色がよりリアルなものへと変わっていった。
窓の外に手を伸ばせば、紅葉した木々の葉に今にも手が届きそうな距離である。
今度はそんな紅葉した木々の葉にパウダーを散りばめたような白いものが次第に視界に入るようになった。
それはまさしく雪そのものである。
ロープウェイがさらに登って高度を上げると、視界からは豊かな色彩が失われ、やがて雪に覆われた白一色となった。
まるでホワイトアウト寸前といったブリザードのような冷たい冬の風がビュービューと吹き荒れる。
目の前に広がる厳しい真冬の光景。寒い。本当に寒い。寒さで思わず凍えてしまいそうだった。
そこで僕は不思議な夢から覚めた。
辺りはまだ暗い。そうか、僕はフィールドで車中泊の真っ最中だったことを思い出した。


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車の中ではずっとBrian Enoのアンビエント・ミュージックをBGMとして聴きながらハンドルを握っていた。
いつもならNu-Jazzやビートの効いたディープなダブ・サウンドをBGMとして聴くのだけれど、なぜかそんな気分だった。
ハイビームのヘッドライトに照らされた深夜のR275にフッと大きな影が浮かび上がる。
道路の真ん中に大きな角を持った牡鹿の姿。
時にはタヌキやキツネも飛び出してくるから気をつけないと。


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週末に訪れたSalty Heaven Riverのフィールドコンディションは悪くはなかったと思う。
上流にあるダムからの放水が数日前から止まり水位が20cm近く下がったのがちょっとした変化だっただろうか。
でも土曜日の午後からはまた放水が再開され、水位がいつもの感じにまで戻る。
そういえば遡上してきたサーモンの姿を見ることが例年よりもかなり少ないように僕には感じられた。
浅瀬で産卵に向けてペアリングしているサーモンの姿は今シーズンになってまだ一度も見ていない。


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朝から小さなレインボーと戯れた土曜日の正午頃、少し水深のある早瀬で"Snaelda"をスイングさせていると、
いきなりゴンとフライがひったくられて、ブレーキを絞ったリールからランニングラインがスクリーミングサウンドと共に引き出されていく。
お相手は何度も手にしたMKSをバットからのされてしまうほど悪くはないサイズのレインボーだった。
岸際で激しくヘッドシェイクする度にキリキリと僕の胃が痛くなるのを感じる。
レインボーの残した余禄からこれはもう一度ダッシュするなと思ったら、フッとラインからテンションを失い見事にアディオス。
これは僕の方にツキがなかったと諦めるしかないようだ。


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イブニング間近にもう一度僕にチャンスが訪れた。
川幅がギュッと狭まったかなり水深のある早瀬で1インチでカットしたブラスパイプの"Snaelda"をスイングさせる。
やがてスイングが終わり、そのままフライを速い流れの中でステイさせていると、ズゥンと指でホールドしたランニングラインが引き込まれた。
重量感こそそれほどでもないけれど、まるでサーモンにでもスレ掛かりしたかのようにレインボーはパワフルさ全開で疾走する。
サイズにしてはピーンと張った尾びれの大きさが印象的なレインボーだった。
赤いチヌ針を外し、流れへと戻っていくのを見届ける。
フィールドに日暮れが近づこうとしていた。
あのレインボーとの出合いは、もしも他の事に気を取られていなければ完璧だったのにと、僕はちょっぴり後悔したりした。

雪夢とBrian EnoのBGM、それに不意の衝撃といい、北のフィールドで過ごしたなかなか印象的な週末だった。
                                                67.84→68.04→67.94

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今日のBGM :


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by slowfishing-yun | 2016-10-04 00:13 | Fishing Reports | Comments(12)
2016年 09月 26日

<Episode #286> ambivalent

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手にしたMeiserの"Solar Eclipse"がフロントグリップを含めたバット付近からグンニャリとしなり、
レインボーが下流へと疾走する度に、ディスクブレーキをかなり効かせたサラシオーネのMk.IVから、
ジジー、ジージージジーと間欠的にランニングラインが引き出されていく。
なんなんだろう。この心臓の痛さと極度の緊張感は。
この瞬間をずっと待ち焦がれていたにもかかわらず、僕の中で早く終わりにして楽になりたいという気持ちと、
このままずっとこの瞬間が続いて欲しいという気持ちとが同時に並存しながら複雑に入り混じる。

ジジーというリールのスクリーミングサウンドと共に、今度はレインボーがゴボッという音と共に水面で大きくていびつな波紋を立てた。
そしてまた僕の心臓がギュッと強い力で握られたように痛くなる。


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週末を北の本流"Salty Heaven River"で過ごした。
気温は数日前の秋分の日よりも数℃は高く、先日よいりも少しは過ごしやすかったかもしれない。
早朝のフィールドは低く垂れ込めた白い靄で覆われている。
空に秋の青空が顔を出し始めたのは2ヶ所目のポイントを移動のために離れた頃だっただろうか。
9月の太陽は眩しく輝きながらギラギラと川面を照らし続けていた。
秋風の心地良さを感じながら3ヶ所目の岩盤の深瀬のポイントでLサイズ位のアメマスが顔を出してくれた。


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ポイントをいくつも彷徨い、午後になって訪れたポイントでレインボーとの素敵な出合いに2度も恵まれた。
河畔林を抜ける際も獣道以外に他のアングラーの踏み跡は見当たらないから、きっと他のアングラーはあまり訪れないポイントなのだろう。
先日のリサーチでもチェックする時間がなかったポイントだった。
台風による増水の影響で砂が堆積するなどポイントの川底の様子がかなり変わっていた。
そんなバックスペースのほとんどない深瀬のポイントをスカジットコンパクト・インターと15フィートのT-11の組み合わせで探っていく。
フロロ3号のティペットの先には1インチのブラスパイプを使ったコーンヘッド仕様の"Snaelda"のバリエーション、ブラック&オレンジ。
深瀬をゆっくりとステップダウンしながら、今日もレインボーはお留守かなと思っていたら、
深瀬のランの後半に差し掛かった際に、何の前触れもなくいきなり「ズゥン」と最初のテイクが訪れたのだった。
"Snaelda"を気に入ってくれたのはどちらもLサイズの本流レインボー。
惚れ惚れするぐらい体高もあってパワフルなこの上なく美しいボディに思わずため息が出た。
レインボーたちがまた深瀬に戻っていくのをしっかりと見届ける。
いつしか僕の中で先ほどまでのあのアンビバレントな思いがひとつとなり、余韻残る心地良いものとなっていた。
                                                       68.05→68.00

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Today's BGM :


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by slowfishing-yun | 2016-09-26 22:24 | Fishing Reports | Comments(14)