2017年 04月 23日

<Episode #322> Bekanbeushi river 2017

f0317993_2254291.jpg



フィールドを吹き抜けていく東の風は、僕が先週に背中で感じた南西寄りの風と違ってとても冷たかっただろうか。
久しぶりにフリース地のグローブを手にはめ、少し違和感を感じつつロッドを握ってキャストしたように思う。
朝はあたかもサイレント仕様のように落ち着いていた本流の流れも、やがて風に吹かれて川面が次第に小波立っていく。
釣れない時間が長く続くと、葦に寄りかかりながら落ちていった深い眠りの中で僕は少しだけ潮の香りを楽しんだ。
そして眠りから目覚めると、時間と共に淡い春の青空はやがて鉛色の雪雲に覆われていった。


f0317993_22254364.jpg



f0317993_22255970.jpg



f0317993_22262029.jpg



今回のタックル :
Rod : R.B.Meiser S2H14067MKS-4 "Trouty orange"
Reel : Farlex 3 3/4" Tea Kettle S-Handle All Black
Line : Airflo Skagit Compact 540gr + Rio 15' 8wt Intermediate Tip
Fly : Varivas #4 Streamer Hook 鮭稚魚ゾンカー(グレーオリーブ仕様)


f0317993_22263836.jpg



f0317993_22265219.jpg



f0317993_22271251.jpg



MKXは先週の予期せぬトラブルのため、現在はオレゴンの工房に里帰り中。
グリップのコーティングも含めて、戻ってくるのは来月になるだろう。
なので今回は久しぶりにMKSでキャストしたけれど、やはり普段から振り慣れているからか、とても安心しながらキャストできたと思う。
フィールドは汽水域だから、素敵な音色を奏でてくれたお気に入りのFarlexも塩抜きなどしっかりとメンテナンスしておかなければ。

ところで、Reathの新しいネオプレーン製のストッキングウェーダーを今回初めてフィールドで着用してみた。
予想通りフィット感も申し分なく、これはなかなか重宝しそうな予感がする。
ただチェスト周りが少々タイトに仕上がっていて、僕としてはもう少し緩めに作って欲しかったかな。


f0317993_22525353.jpg



Today's BGM :


[PR]

# by slowfishing-yun | 2017-04-23 23:06 | Fishing Reports | Comments(2)
2017年 04月 18日

<Episode #321> Oyster river 2017

f0317993_21181354.jpg



極東の地を流れるタンニンの染み出した湿原河川、Oyster riverこと別寒辺牛川。
今年も独特の茫洋とした風情をかもし出す極東の本流へとクチグロアメマスに出合いに週末にかけて友人達と足を運ぶことにした。
風さえ穏やかであれば、きっとさらに思い出に残る気持ちのよい釣り旅となったであろう。
日中ともなると風に吹き止む合間に、まるで早春の道南の本流のように頭上でヒバリが賑やかに舞い続ける。
少し霞んだ風景と共に眩しい早春の日差しを浴びていると、どこか気持ちが和んだような気がした。
しかしそれも束の間の静寂さであり、ふと気付くと右後方からの風は川面に幾重にも筋を描くぐらいに強く吹き続けていた。


f0317993_21362696.jpg



f0317993_21365822.jpg



f0317993_21372157.jpg



雪の重みで幾重にも折り重なった葦のフワフワとした感触の上を、不思議な違和感を感じながら今年も無事に歩くことが出来た。
そして川底のヌメっとした感触をウェーダーのブーツ底で確かめながら、慎重にウェーディングしていく。
フライは鮭稚魚を模したVARIVASの#4番のストリーマーフックに巻いたゾンカースタイル。
フィールドで手にするのは2度目となる新しいロッドにセットしたリールからラインを引き出し、そしてキャストする。
干潮は午前11時半頃の予定。
少し前に訪れた友人達からの情報通り、アメマスとの最初のコンタクトが訪れるのには長い時間を要したのかもしれない。


f0317993_2156284.jpg



f0317993_21562025.jpg



f0317993_21563163.jpg



今回はカモメの鳥山もほとんど見ることはなかったから、おそらく鮭稚魚の降海はもう少し先になるのだろう。
何がスイッチとなったのか正確には分からないけれど、干潮を過ぎた辺りから状況が一変したのかもしれない。
スカジットコンパクト・インターに15フィートのインターのティップを組み合わせたラインを背後からの強風に乗せて遠投する。
ゆっくりとラインを流れに馴染ませながらフライをドリフト、そして上流へとランニングラインをメンディングすると、
すでにアメマスがフライを咥えているのか、ガツンとフライをひったくるような衝撃が手元に伝わってくる。
上手くは言葉で表現できないけれど、僕にとってはそんなイメージ通りの釣りをOyster riverでは楽しむことが出来たかな。


f0317993_2216227.jpg



f0317993_22163859.jpg



Today's BGM :


[PR]

# by slowfishing-yun | 2017-04-18 22:19 | Fishing Reports | Comments(4)
2017年 04月 09日

<Episode #320> Black handle grip

f0317993_20351860.jpg



ギュッとシェイプされたBurnt corkにクリアーのアクリル塗料が染み込むと、あらに異様な雰囲気を放つ黒いグリップになるようだ。
おまけにそんなロッドが3本も揃うと、尚のこと異彩な雰囲気を放つようになるのかもしれない。

ちょうど今回のロッドが工房で組まれている時、マイザーさんの知り合いの日本人の方が工房に遊びに来られてロッドを見るなり、
色合いと形がまるで毒蛇のハブみたいだと言ったのがどうやらネーミングの始まりのようで、
オレゴンの工房ではこのようなBurnt corkを使ったグリップの事を、「Black HABU」とか「HABU viper(毒蛇)」と呼んでいるのだそうだ。


f0317993_20542942.jpg



f0317993_20545091.jpg



前回オーダーした"Black Doctor"の時からフロントグリップもリアグリップと同様にアクリル・コーティングしてもらうようにしている。
でも今回の2本のロッドはこれまでのとはコーティング材が変更になったのか、コーティングが薄く光沢も控え気味。
おまけに少し滑りやすく、ネトっと手にまとわりつくような感じが若干乏しいような・・・。
僕としては"Black Doctor"の方がコーティングは厚いのだけれど意外と滑りにくいから、やっぱりこれまでと同じの艶々している方が好きかな。


f0317993_213146.jpg



f0317993_213236.jpg



最近はBobさんではなく工房で働いているNicさんがロッドを組むことが多いのだろうか。
確かにNicさんの攻撃的でチャレンジ精神に溢れたコスメの仕様は、何度見ても本当に刺激的だと思う。
でもやはりそこには僕がイメージするマイザーロッドをマイザーロッドたらしめているものがちょっと足りないような。
それはやっぱりグリップのシェイプに他ならない。
ちなみにBobさんがシェイプしたロッドのフロントグリップの一番細いところで径が17~19mm。
Nicさんが組んだロッドのフロントグリップの一番細いところで径が21~22mmだから、この違いは視覚的にも結構大きかったりする。
何しろ僕が初めてマイザーロッドを手にした時、そのフロントグリップ先端のコルクが極限までギュッと絞られた細さにとても驚いたぐらいだから。


Burnt corkをアクリルコーティングしたものとコーティングしていないリアグリップ、それにBurl corkをアクリルコーティングしたリアグリップ。
これだけでもすでに3種類になるのだけれど、アクセントの組み合わせを考えたらどれだけのバリエーションが出来るのだろうかと思う。

僕としては最近Burl corkがちょっと気になっている。
ごま塩をまぶしたような粗い粒のラバライズドコルクはどうもあまり個人的に好きにはなれないけれど、
ギュッと圧縮したようなバールコルクはその模様が一様ではないのと、アクリルコーティングしたものはちょっとウッドぽく見えて好きかな。


f0317993_2125944.jpg



f0317993_21252057.jpg



Today's BGM :


[PR]

# by slowfishing-yun | 2017-04-09 21:28 | Custom Spey Rods | Comments(2)
2017年 04月 05日

<Episode #319> R.B.Meiser S2H13668CX-4 "Black Habu"

f0317993_1895681.jpg



MKXと同時に新しいブランクを使った2017年からのMeiserの新シリーズCXというロッドがリリースされるようだ。
BobさんからオーダーしたMKXと同時に、今回はサンプルとして北海道の本流で使えそうなスペックのCXシリーズの1本が送られてきた。
ちなみロッドのスペックドは、長さが13フィート6インチ、ライン指定は6~8番。
グレインウィンドウは475grから775grとなっていた。
MKXがこれまでのMKSの後継モデルだとしたら、CXの方はこれまでのHighlander-Classicの後継モデルとなるのだそうだ。


f0317993_18194352.jpg



f0317993_18195439.jpg



事前のやり取りでは、サンプルロッドなのでコスメはスタンダード仕様で送るからと伝えられていたけれど、
ロッドソックスから取り出してみるとBurnt corkを使ったグリップだけでなく、コスメもスタンダード仕様よりも控えめだけれど少し豪華になり、
さらにフェザーインレイもシンプルなジャングルコックのみというものではなかった。
最近は派手なコスメを目にすることが多かったから、僕にとってはちょっと新鮮でもあったかな。

ロッドを継いで手にしてみると、やはりMKXと同様に若干の軽さを感じる。
参考までに今回届いたロッドの重量を測ってみた。

R.B.Meiser 13フィート6インチ、6/7/8番、CX     271g

ちなみに、
C.F.Burkheimer 14フィート1インチ、7番     242g
R.B.Meiser 14フィート、6/7番、MKS(Water God)     380g
R.B.Meiser 14フィート、6/7番、MKS(Trouty Orange)     370g

R.B.Meiser 14フィート、7/8番、MKX(Copenhagen Wintergreen)     326g
R.B.Meiser 14フィート、7/8番、MKS(Fire God)     356g
R.B.Meiser 14フィート、7/8番、MKS(Autumn、NZ製ブランク使用)     360g

MKSはバットからグッと曲がるけれど、CXはバットよりも少し上のミドル部分からグッと曲がってくれるロッドのようだ。
ちなみに今回のロッドに付属していたスカジット系のカスタムラインは、全長7.3m、重さ552gr。
とりあえずフィールドでは540grと600grのスカジット・コンパクトのどちらがロッドにマッチするかテストしてみようと思っているけれど、
Bobさんとのメールのやりとりでは、何やらこのブランクにかなり惚れ込んでいるようだったので、
そのうちにフルシンクのスカンジ系のラインを通して湖などの止水でもテストしてみたいものだと思っている。

ちなみに今回のようなBurnt corkを使ったコーティングされたハンドルグリップをオレゴンの工房では”Black Habu"と呼んでいるのだそうだ。
もちろん”Habu"は毒蛇のハブのこと。
それについては、また別の機会にでも・・・笑。


f0317993_18484396.jpg



f0317993_18485477.jpg



Today's BGM :


[PR]

# by slowfishing-yun | 2017-04-05 18:52 | Custom Spey Rods | Comments(0)
2017年 04月 02日

<Episode #318> 雪代

f0317993_16535092.jpg



早朝のハイウェイ、それにR275と北のフィールドへと続くアスファルトは、そのほとんどがドライコンディションだったと思う。
久しぶりに朝日の眩しさを感じる気持ちの良いドライブだった。
おまけに車の外気温計は出発からずっとマイナス表示のまま。
この気温ではきっと本格的な雪代もまだ始まっていないはずと僕はすっかりたかをくくっていた。
そして天塩川に架かる最初に橋を渡った時、僕の中での安易な期待感はどこかへと吹き飛んで行ってしまう。


f0317993_17105232.jpg



f0317993_1711422.jpg



テレメーターの濁度計は7前後だったけれど、橋の上から見る流れはどう見てもロッドを振りたくなるようなコンディションではなかった。
でも、久しぶりに風が穏やかでここまで好天に恵まれた早春の一日はまだ始まったばかり。
せっかくここまで来たのだからと、何とか新しく届いたロッドを振りたくなるようなポイントを探すことにした。

ロッドは先日届いたばかりのR.B.Meiser S2H14078MKX-4 "Copenhagen Wintergreen"。
ロッドの各ピースを繋ぎ、透明のビニールテープでまるで儀式のようにこのロッドにとって最初となるテーピングをしっかりと施す。


f0317993_1723329.jpg



f0317993_17235226.jpg



そしてロッドに600grのスカジットコンパクトが巻き込まれた4インチのSaracioneをセットした。
MKXとなってMKSよりも少しは軽くなったと思うのだけれど、ロッドにラインが巻かれたリールをセットして手にしても、
正直比較するものが無いからあまり軽量化の恩恵は感じなかっただろうか。

でも、ブランクが変わってやはりリカバリースピードはMKSよりも少し速くなっているように思う。
僕としてはMKSの時よりもキャストアウト時のループが少しタイトになったような気がするのだが・・・。

相変わらず春の風はその存在感をどこかに置き忘れたまま。
くっきりと二つに分かれたツートーンの流れと岸際に厚く積もった雪とがずっと下流まで延々と続いている。
雪でシールドされたフィールドはこれまで経験したことがないぐらいに静かだっただろうか。
まるで知らないフィールドにでも迷い込んだような不思議な気分になれたのがとても新鮮だった。
こんな感覚をまた味わえるのなら、来シーズンにも懲りずに足を運んでみようかなと僕は思った。
                                                 68.12

f0317993_17485949.jpg



Today's BGM :


[PR]

# by slowfishing-yun | 2017-04-02 17:54 | Fishing Reports | Comments(8)