2017年 10月 23日

<Episode #354> 秋の朱鞠内湖

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木曜日のまだ東の空が明るくなる前の早朝だった。
僕の車のヘッドライトに朱鞠内湖の前浜の駐車スペースに止められていたsugiさんの車の特徴的なシルエットが浮かび上がる。
もしも朱鞠内湖の前浜の駐車スペースにsugiさんの車の姿がなかったら、おそらく僕の一日遅れの秋休みはまだ濁りの残る天塩川からスタートしていたかもしれない。
かれこれ25年近く朱鞠内湖で釣りをしてきたけれど、夏休みや秋休みを朱鞠内湖で過ごしたのはほんの数日しかないと思う。
数日前に降った初雪の名残がまだ管理棟の軒下にはあった。
まだ暗く染まった湖面を吹き抜けていく風はほとんど感じなかったけれど、気温がグッと下がったことだけは確実に感じられた。

スタッフの黒田さんから「ちょっと渡船代金が高くなりますけれど…」という説明は聞いたけれど、黒田さんお勧めの「天狗の鼻」というポイントにsugiさんと渡してもらうことにした。
白い靄で湖畔だけでなく湖全体のシルエットがあいまいな湖面を渡船ボートがゆっくりと音も立てずに時間を掛けて慎重に進む。
それでも気温の低さなのか、僕の身体もゆっくりと冷えていくのがしっかりと感じられた。
先日の雨の影響なのか、湖水にはサンドベージュ色の濁りがかなり残っていたかもしれない。




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iPhoneのGoogle MAPで「天狗の鼻」のおおよその位置を確認する。
湖には霧が掛かりおそらくそれもが外部からの音を遮断しているのだろう。
前浜や国道からこれだけの距離が離れることもあってか、ほとんど人工的な音が渡船ボートのエンジン音以外、僕の耳に届くということはなかった。
静寂さと波音、そして時折響いてくるのはエゾシカの鳴き声だろうか。
やがて風が吹くと湖を覆っていた霧が晴れていき、秋の青空が顔をだした。




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秋の釣りが厳しいことはこれまでの朱鞠内湖での経験から十分承知していたけれど、今回は幸運なことにまだ湖面を覆っていた霧の存在感が消えてしまう前に2尾のイトウに出合うことが出来た。

Rod : R.B.Meiser 14' 7/8wt MKX "Copenhagen Winter Green"
Reel : Hardy The Sovereign 9/10
Line : SA Atlantic Salmon SH S1/S2 9/10
Fly : #2 Wakasagi Olive Zonker

最初のイトウはボディがよりハール調に輝いた美しいイトウだったし、2尾目のイトウは最初よりもほんの少し大きなイトウだった。
どちらも僕に久しぶりにイトウらしいトルクフルなパワーを思い出させてくれたと思う。
支えていたボディからゆっくりと手を離すと、イトウは濁りの残った湖水の中へとゆっくりとフェードアウトしていった。

僕の今年の秋休みの1日目は、そんなわけで秋の深まる朱鞠内湖からスタートした。




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# by slowfishing-yun | 2017-10-23 23:44 | Fishing Reports | Comments(0)
2017年 10月 18日

<Episode #353> アパレル

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FBのカメラのアプリに入っていたフィルターがなかなか面白くて使ってみた。
何やらどこかの無名の印象派の画家がキャンバス地の上に描いた油絵のような雰囲気。
久しぶりに面白いと思えた結構お気に入りのフィルターかな。
でもフィルターもほどほどが一番のようで、面白いからとやり過ぎてしまうと、ちょっと興醒めしてしまうことも…笑




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お気に入りだったSIMMS社のオレンジ色のGuide Jacketが数年前にカタログから消え、それからはなかなか気に入ったカラーのジャケットが見つけられず困り果てていたところ、偶然にもしばらく(おそらく数年)買い手が見つからず店頭展示品のままだった、こちらもすでに廃番カラーのSIMMSのSlick JacketのFury OrangeのSサイズを近所の釣具量販店で見つけ、なぜかmasaさんにお店の方と値段交渉してもらうことになり、おかげさまで僕にとってはさらに破格値で…笑。Sサイズとちょっと小さめだったけれども、何とかぎりぎり厚着さえしなければ大丈夫そう。それにしても鮮やかなオレンジ色だこと…笑。




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フィールドで僕はここ最近もっぱらレザー製のハンチング帽を被ることが多い。
ファブリック(布製)ではなくレザー(革製)にしているのはフライがミスキャストで頭に当たった時、ファブリックよりもレザーの方が断然フックが刺さるということが少ないから。
要は見た目だけでなく安全のためにレザーのハンチング帽を被っているということ。
でも私はゴルフをやらないのでメーカーについてよくわからないのだけれど、先日でamazonでなかなかイカしたファブリック製のチェック柄のハンチング帽を見つけてしまい思わずポチっと衝動買いしてしまった・・・笑。
こちらもちょっとお気に入り。




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# by slowfishing-yun | 2017-10-18 18:40 | Slow Fishing | Comments(0)
2017年 10月 18日

<Episode #352> フライ健忘録・・・7 / いつくかの新しい試み

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まずは最近使っている僕のチープなフライボックスから。
ここ最近は、アメリカ屋漁具という釣具量販店で200円ほどで購入したプラスチック製のフライケースにSeriaという100円ショップのぶつかり防止クッション(おそらくウレタン製)を両面に張り付けたものを愛用している。
フライケースにはMoriさんやKazuyaさんからいただいたパロディ・ステッカーを貼るなどして僕なりにアレンジ。
シンクレートの高いティップを使っていると根掛りでフックが伸びたりポイントが甘くなってしまうことがあるから、フック交換用にハリミツ社の菅付きチヌ針5号をウレタンフォームに刺して準備している。




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まずは僕が巻くチューブフライの定番パターンとなったConehead tube fly "Interaction 2017"のバリエーションから。
チューブフライで使うボディとして、最近は1.5mmの黒のプラスチックが好み。
理由はよく分からないけれど、なぜか赤などの他のカラーよりもプラスチックら柔らかい印象で、フックのアイがスムーズに移動するから重宝している。
あとは海釣り仕掛けコーナーでよく目にするTOHO社の超!ケイムラやUVなどのフラッシャーをチューブフライの両サイドに多用するだろうか。
ブラック&オレンジ、オリーブ&ブラック、オレンジ&ピンクはすっかり定番カラーになったかな。





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Glass beadhead tube fly / Mini fascination / E.S.L
今回初めてハリミツ社のグラス製のファットビーズ / ピンクを使用してみた。
ファットビーズは自重もあり、いくつかのカラーバリエーションもあるから、これから重宝しそう。
ただグラスという素材なので、耐久性はもう少しフィールドテストしてみないとね…笑。





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Glass beadhead tube fly / Mini fascination / Teshio shrimp
次はハリミツ社のグラス製のファットビーズ / 黒を使用してみる。
天塩川ではザリガニ以外に川エビを僕はまだ見たことはないけれど、タイイングした後の気分でネーミングは天塩川シュリンプ。
でも生きた川エビはもう少しオリーブ色に近いと思うから、とりあえず茹でた川エビということで(笑)。




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Brass conehead & Glass beadhead tube fly / Egg ball insert / SUZU-KO
この手のフライはアングラーとして妥協点を見つけるのがやっぱり難しいと思うけど、タイイングしていてやっぱり面白いフライのひとつ。
決してリアルなものがベストというわけではあながちなさそうなので、結構僕なりに楽しみながら巻いている。
イクラ(エッグボール)をイミテートしたプラスチックボールは、釣具量販店の海釣り仕掛けコーナーから…笑
水に濡れるとかなり妖しい雰囲気になるから、Moriさんはこのフライを見てまるで「筋子フライだね」と笑っていた。




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最近僕がタイイングしているチューブフライはどれもフックまでの全長が5cm以内と、かなりコンパクトに巻くように心掛けている。
特に理由はないのだけれど、その方がよりベイトのサイズに近い感じがするからかな。




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最後に紹介するのは、最近お気に入りのConehead tube fly “Interaction” / E.S.L 2017 new version
こちらも水に濡れるとかなり妖しいので、これからのラストシーズンにはきっと重宝するはずだと思う。
カラーにはホットピンクとホットオレンジのソフトハックルを使用。
シェニールを巻いて作ったエッグボールの上に、スレッドによりつけたサーモンエッグカラーのエッグヤーンを巻き付けている。
ラビットゾンカーは黒とホワイトを用意。
僕としてはオールマイティに黒の方が好きだろうか。




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# by slowfishing-yun | 2017-10-18 13:50 | 私的FlyTyingの愉しみ | Comments(2)
2017年 10月 17日

<Episode #351> Hardy The Cascapedia 8/9

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ディスクレーキやワンウェイクラッチなどの機構がこれまでのCascapediaと同じ構造なら、おそらく僕はもうこのリールを購入することはなかったと思う。
でも9月に発売された今回ブレーキなどの機関が全く新しくリニューアルされたHardyのCascapedia 8/9に思わず触手が伸びてしまった。
外観もかなりリニューアルされていて、これまでよりもさらにクラシカルな雰囲気が強まっただろうか。
どこか安っぽくて軽薄感を醸し出していたアルミ素材にも、控えめな光沢に抑えられていて僕には好感が持てたし、両サイドプレートの黒の塗装にも若干光沢が抑えられる加工が施されていて、落ち着いた雰囲気がしっかりと出ているように感じる。
もちろんオリジナルのCascapediaとは全てにおいて比べようもないのだけれども、アルミの光沢を控えめにした3つのメダルも案外悪くはないように思う。
オリジナルのニッケルシルバーの渋い輝きを知っているだけに、やはりこれは別物として考えた方が良いに違いない。



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今回の新しいCascapediaはこれまでのCascapediaと比べてもかなり丁寧な作りになったような気がする。
ハンドルノブの支柱が真鍮製?のように見えるのも、やはりリールからよりクラシカルな雰囲気を漂わせたいのだろう。
おそらくそれは非常に功を奏しているようで、今回のCascapediaはこれまでのCascapediaが醸し出してきたネオ・モダンな雰囲気とはまたっく違った雰囲気を醸し出すことに成功しているようだ。
ただ僕として残念なのは、Sハンドルのデザインが太いこととピカピカとした鏡面仕上げなこと。
おそらくもう少し霞んだ艶消しの仕上がりだとさらにクラシカルで重厚な雰囲気が増すと思うのだけれども…笑。




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あとは出来ればラチェット音がもう少し派手だったと思ってしまう。
ディスクブレーキなどの内部構造がSovereignとほとんど同じ構造なので、ラチェットもおそらく小さなトング?が使われているだろうと予想していたけれど、リールを開けてみると目の細かいギヤの形状などやはり予想通りの構造で、音色そのものはとても上品で高域のピーキーなサウンドだった。
もしもあまりサウンドが好みでなければサイレント仕様にもノブを移動させれば簡単に出来るようだ。

以前のCascapediaではリールが水に濡れるとディスクブレーキがあまり効かなくなるということが頻繁にあったけれど、おそらく今回のSovereignと同様のブレーキシステムだとトラブルは少ないのではないかと予想している。
それにはもう少しフィールドでのテストが必要になるだろうか。

Hardy The Cascapedia 8/9 : AirfloのSkagit Switch G2 480grを巻き込んだ状態でリールの重量は423gだった。
またカタログ上のライン容量は、WF9+190m(30lb Dacron)。スプールの形状から、ライン容量はそれほど多くはないことが予想できる。

今回は初めてebayでUKから直接このリールを購入してみたけれど、国内の流通価格よりもかなり安く手に入れることが出来て、僕としては実際にリールが届けられるまで心配だったけれど、最後にはとてもいい経験になったと思っている。




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# by slowfishing-yun | 2017-10-17 23:07 | My Favorite Reels | Comments(0)
2017年 10月 15日

<Episode #350> 秋色

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日中と夜の気温の差が大きくなると、やはり紅葉が一段と進むのだろうか。
僕らが足を運んだ湧別川にしろオホーツクの小さな山上湖にしろ、どちらのフィールドも確かに秋色には染まっていたと思う。
黄色やオレンジ、それに赤といった暖色系の色にフィールドは包まれているのだけれども、なぜかほとんど熱量というものを感じられない色彩だった。
やがてこの色彩のトーンが少しずつフェードアウトしていくと、フィールドは白一色に包まれた長いオフシーズンとなるのだろう。



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前回訪れた時よりもたくさんのチャムサーモンが遡上しているものの、さらに渇水が進んだ湧別川だった。
気温の低下でギュッと引き締まったような空気感に包まれながらキャストをしてみる。
渇水で水深が浅くなっただけでなく川幅も狭くなったせいか、12フィート6インチの6/7番のロッドでは抑え気味にキャストしないと、すぐに対岸の木の枝にフライを引っ掛けてしいそう。
どこかもの足りなさを感じながらキャスト&スイングを続けたけれど、最後まで僕は10月らしい素敵な出合いに巡り合うことが出来なかった。




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帰りにオホーツクの小さな山上湖に立ち寄ってみる。
空の青さとピークを迎えた紅葉の美しさとが描くコントラストがとても印象的だった。
相変わらず20lbの黄色のランニングラインをリトリーブする僕の指先に根掛り以外の違和感を感じることはない。
山間に10月の太陽が静かに隠れると一気に気温が下がっていくのをありありと感じる。
出来れば届いたばかりの新しいリールでトラウトの躍動感とあわよくばそれが奏でる音色を感じられたらと願った週末だったけれど、それが最後まで叶うことはなかった。
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# by slowfishing-yun | 2017-10-15 20:52 | Fishing Reports | Comments(10)