2017年 08月 13日

<Episode #340> 雨の本流

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天塩川のキャンプ場で迎えた土曜日の朝。
昨日の午後から降り始めた8月の冷たい雨がまだ降り続いていた。
きっと台風から温帯低気圧に変わった前線の影響なのだろう。
けっして大粒の雨というわけではないけれど、時にはシトシトと霧雨のように、また時にはパラパラと小粒となり、まるでゆっくりと波打つかのようにその存在感を変えながら、僕のRearth社製のレインジャケットにゆっくりと染み込んでいった。
フィールドでは雨が降り止むということはなく、レインジャケットの耐水性能を超えて染み込んだ雨とその冷たさで、僕は思わずブルっと何度も身震いしてしまっただろうか。


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祝日の午後から降り始めた雨は土曜日になっても降り止むことはなく、かなり水位が下がっていた本流だったけれど、少しずつ水位が上がると同時に濁りも増していったように思う。
風が穏やかだったこともあってか、雨が弱まると草むらからは虫の音が響き、ツバメが低空を飛び交っていた。
いつくかのポイントを巡り、最後に訪れたポイントだった。
フローティングのスカジットコンパクトの先に15フィート、タイプ3のティップを結び、ティペットの先にはコーンヘッド仕様のブラスチューブSnaeldaのスモーキータンを結ぶ。
流れを超えてややクロス気味にキャストしたフライが着水して数カウント後、いきなり強烈な衝撃と共に手にしたラインがひったくられる。
ブレーキを絞ったSaracioneから何度もすごいパワーでラインを引き出し、心地良さを超えたスクリーミングサウンドを何度もロッドを手にしたアングラーの耳に届けてくれた。



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サイズこそLサイズ半ばだけれど、そのサイズ以上に分厚くて幅広の体高の方が僕には印象的なレインボーだった。
左の顎には古傷があったから、おそらく以前に他のアングラーのロッドをギリギリまで絞り込んだことのあるレインボーなのだろう。
雨が降り続ける中、iPhoneで何枚かの写真を撮り、そっとリリースする。
またきっとサイズアップだけでなくパワーアップもして、他のアングラーのロッドを極限まで絞り込んでくれるに違いない。



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天塩川へと足を運ぶ前に、サワデーさんお気に入りの本流をサワデーさんご本人にガイドしてもらう。
この日が先週の土曜日に届いたばかりのR.B.Meiser 14' 6/7wt MKX "Jock Scott"のフィールドでの道具としてのデビューとなった。
ガイドしていただいたフィールドは独特の風情のあるロケーションだったけれど、大きなレインボーの気配がプンプンなので機会があればまた訪れてみたいと思う。
そしてロッドのレビューに関しては、近いうちにこちらで紹介できればと思っている。
そんなフィールドで新しいロッドのキャストフィールを感じていると、流れに馴染みながらスイングする黒のInteractionをMサイズのレインボーが気に入ってくれたようだ。
とても気持ちのよいフライへの出方とレインボーの描く3回のジャンプはお見事だったかな。


水温が20℃よりも下がっていたこともあり、金曜日の午後からは水位の下がった天塩川へと移動することにした。
ポイント選びにはかなり迷ったけれど、今シーズンになって二人の友人がLLサイズに出合っている、少し水深のあってバックスペースがほとんどないポイントに足を運ぶことにした。
15フィートのT-14の先に黒のInteractionを結び、あれは僕の記憶が正しければ確か2キャスト目だったと思う。
流れに馴染みながら程よいスピードでスイングするフライに不意にグゥーンと鈍重な違和感を感じる。
そしてグゥワン、グゥワンという幅広のヘッドシェイクと続き、これは明らかにトロフィーサイズかもと思った僕の期待に反して、
フッといつものようにテンションがどこかへとフェードアウトしてしまう。
今回もグッドサイズのお相手とは束の間のランデブーに続くアディオス。
大きなため息とともに、途方もない虚脱感に包まれてしまった「山の日」の祝日だったかな(笑)。
                                   67.79→67.97


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Today's BGM :




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by slowfishing-yun | 2017-08-13 17:15 | Fishing Reports | Comments(4)
Commented by abu-z4 at 2017-08-13 20:46
Yunさん、こんばんは。
極太Lレインボー、おめでとうございます。
それにしても凄い体高ですね。
さぞスリリングなやり取りを楽しんだことでしょう。
今シーズンは、なかなか厳しい釣りを強いられていたYunさんでしたが、ベストシーズンに向けていよいよ本調子といったところでしょうか。
水温が落ち着くこれから、また北の本流で楽しみたいですね。
Commented by slowfishing-yun at 2017-08-14 00:04
ABUさん、こんばんは。
ありがとうございます。流れの強さも加わり、かなりスリリングなやり取りと強烈なスピード感でした。
去年の秋シーズンからというもの、アディオスしてばかりのアミーゴでしたから、今年の残りシーズンはあまり期待しないでいようと思っています。
まあ、気持ちよく楽しむことさえ出来ればと思っています(笑)。
Commented by sawayakasawade at 2017-08-15 11:18
YUNさん
こんにちは。
前回は雨の中お疲れ様でした。
色々と逆にお世話になり、ありがとう御座いました。
良い休日が過ごせて嬉しかったです。
朝入れて頂いたコーヒーは最高に美味しかったです。
私が帰ったあの状況でも釣りを続けてLサイズを釣ってしまうのは流石だなと思いました。
太くて良い虹鱒ですね。おめでとうございます。
以前から思っていましたが、釣りもお上手ですが、メンタルが人一倍強いですね。沢山良い虹鱒を釣られるのも納得いたしました。
またどうぞ宜しくお願いします。

Commented by slowfishing-yun at 2017-08-15 21:19
サワヤカサワデーさん、こんばんは。
先日はお疲れさまでした。それに初めてのフィールドのガイドまでしていただき、本当にありがとうございました。
おかげさまでとても楽しい週末を過ごすことができました。
またフィールドでご一緒できるのを楽しみにしております。
今度は雨模様ではなく星空の広がるキャンプ場の夜だといいですね。
また、よろしくお願いいたします。


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