2017年 06月 19日

<Episode #330> イブニング前のアディオス


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僕が手にしたロッドはマイザーの14フィート、7/8番、MKX。
そしてお気に入りのリールに巻かれたラインは、エアフロのスカジット・F.I.S.T(600gr)に自作した15フィートのT-14のティップの組み合わせ。
フロロカーボン3号のティペットの先にはコーンヘッド仕様の黒のInteractionを結ぶ。
それにしても、これから本格的にヒゲナガが飛び交うであろうイブニングのプライムタイムを前にして、このラインシステムはちょっと無理があるのかもしれないけれど、僕がイブニング前にどうしてもひと流ししておきたい早瀬から続く深いプールを形成したポイントがあった。



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イブニングを前にして賑やかになり始めた野鳥の囀りを耳にしながらワンキャスト&スイングごとにゆっくりとステップダウンを繰り返す。
ステップダウンを繰り返していくと徐々にプールの水深が深くなっていき、フライのスイングスピードが少しずつ遅くなっていった。
僕は乏しくなったフライのアピール力を増せやしないかと、トリガーのように指に掛けたランニングラインをピョコピョコと動かしてはフライにイレギュラーなアクションを加えてみる。
そしてこの深いプールを形成したポイントの僕がカバーすることが出来る範囲のちょうど半分あたりまで、フライが何一つ異物の触れることなくステップダウンしてきたあたりだった。
流芯をゆっくりと横切っているフライが何の前触れもなくいきなり強烈かつ強引なパワーで引き込まれ、グゥアン、グゥアンと久しぶりにロッド全体が激しくバウンドする。
それはあまりにも暴力的で、僕の経験的にも紛れもなくレインボーのものだった。
でも、それからほんの数秒後にはレインボーとのあれだけ鮮烈だったコンタクトもフッと跡形もなく消滅する。
つまりいつものようにアディオス。
ほんの数秒間という短い間に、この少ない光量の中どこで写真を撮ろうか、どんなアングルにするかまで考えていたのに…笑。
どちらにしてもあの遠慮のない強引さというのは、本当に鮮烈な印象と余韻の残る記憶をアングラーに残していくようだ。



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土曜日の午前中は深い霧に包まれた天塩川だった。
幻想的な雰囲気の漂うフィールドは本流の奏でる音色と野鳥たちの囀りで占められていた。
やがて霧が晴れ、エゾハルゼミの蝉時雨が途切れない、6月らしい好天に恵まれた週末だった。
冷たさが伝わる本流は、おそらくレインボーにとってもなかなか心地の良い水温だったのではないかと思っている。
ただ相変わらず、僕がスイングさせるヒゲナガを模したウエットフライには小さなレインボーしか相手にしてくれなかったけれどね(笑)。

オレンジ色が眩しいパタゴニアのヒップパックはショルダー掛けにしてもなかなか使い勝手がいいようだ。
愛用している折りたたみ式のフォールディングネットも何とか掛けられそうだから、今年はフィッシングベストを着なくても釣りが楽しめそうな気がする
                                     68.07→68.00


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Today's BGM :






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by slowfishing-yun | 2017-06-19 22:42 | Fishing Reports | Comments(6)
Commented by yaskhoo at 2017-06-19 23:08
雲と河の写真がとてもいいですね・・・
しばらく行けいませんが、Yunさんの写真の雲と河の絵をみると、たまらなく、フィールドに立ちたくなります・・・
ベストシーズンに近いはずですが、いまは、小ぶりのフライのほうがいいでしょうか?
Higenagaのシーズン中にはお邪魔したいと思いますが、なかなか時間が許さず・・・7月中の日程検討中ですww、お手間にならない範囲で、また、ご一緒させてください。よろしくお願いします。
Commented by Kawanami at 2017-06-20 19:13 x
Yunさん、こんばんは。週末はお疲れ様でした!そして、ご心配とご迷惑お掛けし本当にすみませんでした。
イブニング前のアディオスは残念でしたね。それでもグッドサイズを掛けただけでも羨ましい限りです。2日間、僕にはほとんど何もありませんでしたから。笑
それにしてもNZ製ブランクのMKSにはビックリしました。同じMKSでも全然違うロッドですね。笑
夜の部も、まったりとした心地良い時間を過ごせて釣れなかったですが、とても楽しい2日間でした。また宜しくお願いします。
Commented by slowfishing-yun at 2017-06-20 21:06
やすこうさん、こんばんは。
1枚目のフィールドの写真は私もお気に入りだったりします。
この写真を見ると、私もまたフィールドに立ちたくなってしまうんですよね。
これから夏に向けてシーズンが進むと、やはり小型のフライの方が良いんだそうです。ちなみに今回の写真のフライはSawadaのBlack Speyの4番でした。テレストリアルを意識してもう少し小さいフライも用意しておかないといけませんね(笑)。
7月にまたお会いできるのを楽しみにしています。
Commented by slowfishing-yun at 2017-06-20 21:12
Kawanamiさん、こんばんは。
週末はお疲れさまでした。いろいろとありましたが、大事には至らなくて幸いでしたね。
おそらくLLはないと思いますが、Lサイズの本流レインボーの写真が撮れるのではと、思わず欲が出てしまいました。
次はもう少し慎重にいこうと思っています(笑)。
マイザーのブランクもここ10年近くの間で本当に変遷していったように思います。
それにしてもNZ製のブランクはなかなか粘りがあって個性的ですよね。出来ればまた復活してほしいものです。
おそらく家族サービスとお仕事が忙しいと思いますが、また懲りずに車中泊でのんびりと楽しみましょう。
Commented at 2017-06-21 20:29
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by slowfishing-yun at 2017-06-22 20:36
タッドさん、こんばんは。
ご夫婦で行かれていましたか。たくさんの道内のフィールドを巡られたみたいですね。
確かにひとり釣り旅もいいものですよね。今年はなかなか厳しいようですが、ぜひ楽しまれて来て下さい。


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