2017年 02月 25日

<Episode #312> Snaelda 2017 / チューブフライのタイング・・・2

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年明けに東京へと足を運んだ際にお会いしたKAZUYAさんからブログで"Snaelda"のタイイングを紹介して欲しいというリクエストがあった。
だから今回のポストはKAZUYAさんからのそんなリクエストに応えたものになるのかもしれない。

僕が"Snaelda"という名前のチューブフライをネット上で見かけたのは随分と前の話になるのだけれど、
確か主にアトランティックサーモンを釣るのに使うフライだったと思うし、かなりユニークと思えるような形状をしたフライだったかな。
そんな"Snaelda"がなかなか面白くって、僕なりにアレンジを加え"アメマスロケット"という名前のフライを以前に巻いたこともある。
アメマスには思いのほか好評だったけれど、テイルの素材にスードゥーヘアを使っていたので、スードゥーヘアがフックに絡みやすく、
結局しばらく使ったあとにだんだんと巻かなくなっていっただろうか。

昨年からSNSのひとつであるFBを始めるようになり、海外のタイヤーがアップするフライの写真を毎日のように目にするようになった。
そんな中でやはり頻繁に僕が目にするチューブフライのひとつが"Snaelda"だったかもしれない。

昨シーズンから北海道内でのさまざまな本流でも、この"Snaelda"をアレンジしたパターンを結ぶことが多くなった。
実は僕自身、オリジナルの"Snaelda"を手にとって見たことがないので、あくまで僕なりのアレンジを加えたバリエーションのひとつとなる。
本家の"Snaelda"にもさまざまなバリエーションが存在するようだから、いろんな楽しみ方があってもよいのではと思っている。

本家の"Snaelda"はさておき、僕が巻く"Snaelda 2017"はどちらかというと、
コーンヘッド仕様のウーリーバガーをチューブフライにアレンジしたパターンの延長上のイメージでとらえていただけると分かりやすいかな。
どちらにしても、"Interaction 2017"と同様に今回もマテリアルのボリュームを極力控えめにして、
シンプルかつスリムをテーマに、さらにマテリアルの動きの良さがフライに表現できればと思っている。


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テムズやタックルマックで購入したチューブフライタイイング用の安価(700円前後?)なアタッチメント(インド製?)をバイスにセット。
東急ハンズで購入した外径2.1mm×内径1.5mmのブラスパイプをカッターナイフで1インチにカットし、アタッチメントにセッティングする。
カットしたブラスパイプのエッジのバリは、100均のダイヤモンドやすりなどであらかじめ整えておく。
このアタッチメントはオリジナルのままだとタイイング中にブラスパイプがクルクルと回転してしまうので、
こちらのように100均のダイヤモンドヤスリなどでV字にカットし、3点でホールドしてからは、
タイイング中にパイプがクルクルと回転してしまうトラブルは皆無となりストレスが減っただろうか。
ちなみにブラスパイプはニードルのストッパーとの間に数mmほどのスペースを取ってホールドすると最後のフィニッシュが楽になる。


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8/0のスレッドで簡単に下巻きを施す。
フックとなる管付きチヌ針5号とのジョイントに使用するシリコンチューブをブラスパイプの後端に装着するので、
ブラスパイプの後端の5~7mm程度のスペースを空けておく。
ちなみにシリコンチューブは外径2.5mm×内径1.5mmのものをこちらで購入している。


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シェニールを取り付け、2回転させてスレッドで固定し、ダビングボールとする。
今回はアングルのフローセント・オレンジ、503、サイズ#0のシェニールを使用した。
いろいろと試行錯誤した結果、このサイズのシェニールは2回転が一番バランスが良かったと思う。
フライのカラーリングによっては、他の色のシェニールを使ってもよいだろう。
もちろんお好みのダビング材でダビングボールを作るという方法もある。


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Spirit River社のパルマーシェニールを1回転させる。
今回は黒を使ったが、ピーコック、パール、オレンジ、ホットピンク、チャートリュースを使うこともある。
個人的にあまりパルマーシェニールの巻き数は増やさない方がよいと思う。
経験的に1回転がベストのバランスだっただろうか。


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一つまみ(おおよよ爪楊枝2本分ぐらい?)のバックテイルを切り出して先端を整え、
先ほどのシェニールで作ったダビングボールの前方でフレアさせながらスレッドで固定する。
今回は黒のバックテイルを使用したが、お好みの色のバックテイルも使用可能。
ホントオレンジやイエローなど数色をミックスしてみるのも面白い。
また軽くスレッドで数回巻き留めたあとに爪や指先を使うと、比較的均等にバックテイルをフレアさせやすいかも。


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両サイドに4本ずつのフラッシャーを取り付ける。
多過ぎてもバランスがよくないが、2~4本程度がバランス的にはいいように思う。
今回はTOHO社の超!ケイムラ・ホワイトのツイストタイプを使用した。
フライによってはシルバーやオレンジのフラッシャーを使うこともある。


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マラブーを先端から巻き留め、ファイバーを後方へ倒しながら、3回転ハックリングさせる。
今回は黒のマラブーを使用しているがお好みのカラーで。
またダビングループにマラブーを挟んでツイストすることもあるけれど、その場合もハックリングは3回転までとしている。
マラブーもボリュームが多くなり過ぎるとかえって動きが悪くなる印象が強い。
またマラブーのファイバーが長すぎて整える場合も、決してシザースは使わず、指で不均一にちぎるようにしている。


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片側のファイバーを取り除いたファイバーが長めのマラードフランク(ホットオレンジ)を先端から巻き留め、2回転ハックリング。
各色に染められたシルバーフェザントボディフェザーやソフトハックル、コックフェザントランプ、ピンテイル、ギニアを使うこともある。
ただしこの場合もハックリングの回数を多くし過ぎてボリュームを増やし過ぎないように心掛けている。


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ファイバーが長めの黒のコックフェザントランプを先端から巻き留め、3回転ほどハックリングする。
こちらも各色に染められたシルバーフェザントボディフェザーやソフトハックル、ピンテイル、ギニアを使うこともある。
ただしこの場合もハックリングの回数を多くし過ぎてボリュームを出し過ぎないように心掛ける。
ボリュームが増えそうな時は、巻き数を減らすか、あらかじめ片側のファイバーを取り除いてからハックリングする。


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コパーもしくはゴールドのワイヤー(Mサイズ)を取り付ける。

片側のファーバーを取り除いたスペイハックル(シュラッペン)を根元から巻き留める。
フライの先端にいくほどハックルのファイバーを長くしたい場合は、ハックルを先端から巻き留めることもある。
今回はホットオレンジのスペイハックル(シュラッペン)を使用したが、各色のコックサドルハックルを使うこともある。
ファイバーを長くしたい場合はスペイハックル(シュラッペン)を使用し、
ファイバーをウーリーバガーのように短く張りのあるようにしたい場合はコックサドルハックルと、両者を使い分けている。
また鮭稚魚などをイメージした場合は、グリズリーのハックルを使うこともある。


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ボディとなるシェニールを幾分タイトに巻き留める。
今回はアングルのスペックルド・クリスタル・シェニール(フローセント・オレンジ、503/PL、サイズ#2)を使用した。
他にもブラック&ゴールド、100/GO、サイズ#2のシェニールも使用頻度が高いだろうか。
もちろんお好みのカラーのダビング材でボディを作ってもよいだろう。
カラー部分の作製のためにブラスパイプの先端には数mmほどのスペースを空けておく。


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スペイハックル(シュラッペン)もしくはサドルハックルを等間隔に前方に向けてハックリングしていき、スレッドで巻き留める。
次にコパーもしくはゴールドワイヤーでカウンターリブ。
この際にワイヤーに巻き込んだハックルのファイバーはニードルや歯ブラシなどを使って丁寧に掻き出しておく。

オリジナルの"Snaelda"はボディハックルがなく、ラウンドティンセルがボディにリブされているだけの事が多い。
一方で僕が巻く"Snaelda 2017"の場合は、このボディハックルが欠かせないパターンとなっている。


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ファイバーが長めのコックフェザントランプを3回転ほどハックリング。
次にグリズリーソフトハックルをファイバーの長い根元側から2~3回転ハックリングする。
そして先端から巻き留めたピンテイルを2回転ほどハックリングしてフィニッシュ。
マテリアルの組み合わせや配色は、各人のお好みの組み合わせで。

別のアレンジとして、Polar Reflector FlashやSenyo's Aqua Vell、それにUVポーラーシェニールなどを
1〜2回転ハックリングするというのもアクセントとなって面白い。
タイイングの最中に残りのタイイング・スペースが少なくなってきたら、
指でグイグイとマテリアルを後方へと押し込むというか滑らせると、若干スペースが出来るかも。


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フライをアタッチメントから外し、ブラスパイプの先端からTOHO社の0.6mmのフィックスパイプを差し込む。
フィックスパイプの先端をライターであぶり、抜けないようにコブを作る。
先端からタックルマックの5mmのコーンヘッドを差し込み、3mmほどの長さで残したフィックスパイプの先端をライターの火であぶる。
0.6mmのフィックスパイプはライターであぶると穴が閉じたり細くなるので、
最後にフィックスパイプの両端にニードルを差し込み、ティペットが通りやすいように穴を広げておく。
ただしこの場合、ニードルを抜く際にはフィックスパイプが伸びないように爪で押さえるなど細心の注意が必要となる。


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最近は"Snaelda 2017"のさまざまなバリエーションを巻いているけれど、やはり一番使用頻度が高くなりそうなのは、
ブラック、ブラック&オレンジ、オリーブ&ブラックなのかもしれない。
でもやはり少しぐらいはタイイングに何かしらの遊び心を加えたいものだと常々思っている。

そんな私は、鮭稚魚やワカサギをイメージした"Snaelda 2017"をタイイングしながら、次のアイデアを考えている次第。


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by slowfishing-yun | 2017-02-25 20:49 | 私的FlyTyingの愉しみ | Comments(6)
Commented at 2017-02-28 12:32 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by fishytaddy at 2017-03-01 08:57
先日、意を決して、マテリアルなど揃えましたが、やはり、センスないっていうか、ダメです。これは一度それで大物を釣らなければダメだなぁ、って思いました。だって、それで大物釣れば、人間。そればっか巻くでしょ? だから、手始めに、Yunさん、私に巻いたのを分けてください:)
Commented by slowfishing-yun at 2017-03-02 00:38
鍵コメのKAZUYAさん、こんばんは。
今回はこれまでの経験を踏まえて、少し丁寧に解説してみました。
KAZUYAさんなりに是非ともアレンジして巻かれてみてください。
きっとコレとアレでグッドサイズが微笑んでくれるといいですね(笑)。

いよいよ発送したよとの連絡がありましたか。
ロッドが届くのが今から楽しみですね。
私のロッドは今週か来週初めの発送だと思います。
写真を楽しみにしていますよ(笑)。
Commented by slowfishing-yun at 2017-03-02 00:42
タッドさん、こんばんは。
マテリアルを揃えられましたか。それは是非じっくりと巻かれてみてください。
タッドさんの経験とセンスならきっと大丈夫、魚に好かれるフライに仕上がりますよ。
今回は新しいパターンを含めて結構たくさんのフライは巻いたのですが、
ほとんどをテムズの委託フライに出してしまいました。
Commented by fishytaddy at 2017-03-02 07:31
ああ、テムズで買えるんですか? 実は、地元の釣具屋の息子さんにお願いしたけど、割りに合わないって断られて...
幾らで買えるんですか? ネット販売は? ちょっと検索したけど、フェイスブックくらいしかなくて(私はやってないから見れない)、、、
Commented by slowfishing-yun at 2017-03-02 14:11
タッドさん、こんにちは。
フライを1本巻くのに慣れてきても25分から30分は掛かってしまいます(笑)。
ちなみにテムズさんではフライを1本800円で販売させていただいています。
もちろん売れても、そこから手数料が差し引かれますが…笑


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