2017年 02月 15日

<Episode #311> Interaction 2017 / チューブフライのタイング・・・1

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僕が本流でチューブフライをメインに使用するようになって、かれこれ10シーズン以上が経とうとしている。
もっぱらコーンヘッド仕様のプラスチックパイプを使ったチューブフライがメインだけれど、
ここ最近は外径2.1mmのブラスパイプを使ったコーンヘッド仕様のチューブフライも使うようになっただろうか。

本流のオフシーズンにはタイイングバイスの前に座り、これまでの経験を踏まえて新しいアレンジを考える毎日。
振り返ってみると、やはり僕が巻くチューブフライも少しずつバージョンアップというか変化してきているように感じる。

そこで僕自身の整理の意味も含めて、これから数回に分けて最近の僕なりのチューブフライのタイイングを紹介してみようと思う。
何かしらのお役に立てればよいのだが、あくまで我流のタイイングであることをくれぐれもご容赦いただきたい次第。

今振り返ると、これまで巻いてきたフライはどちらかというとデコレーションが多すぎたかなという感があるけれど、
最近の僕の中でのタイイングのテーマは、スリムかつシンプルというもの。
もちろんコストパフォーマンスは、タイイングに関しての最重要課題だったりするの変わりはない。
それらを踏まえて、"Interaction 2017"、"Snaelda 2017"、それに"Fascination 2017"を紹介していこうと思う。


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以前はテムズやタックルマックで購入した700円前後と安価なインド製(?)のチューブフライ専用の
アタッチメントを使っていたけれど、タイイング中にフライがクルクルと回転してしまうことがあり、
最近は主にこちらのテーパーの付いたニードル状のアタッチメントを使っている。
バイスにプロスポーツフィッシャー(デンマーク製)のプロ フレキシニードル(S)を挟み、
1インチにカットした1.5mmのフィックスパイプ(片側は斜めにカット)と
1.5cm程度にカットした0.8mmのフィックスパイプを差し込む。
フィックスパイプは基本的に赤が好みだけれど、黒もなかなか使えたりする。


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2つのフィックスパイプの接合部分をスレッドでしっかりと留めたあと、瞬間接着剤を数滴塗布する。
さらにその接合部分に0.25のリードワイヤーを5から7回転巻く(今回は6回転とした)。
リードワイヤーがずれないようにスレッドでしっかりと留め、スレッドを後端に移動させる。
フライが完成後にフィックスパイプの後端からフックを差し込むので、8mm程度の余裕を持たせる。


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後端にコパーもしくはゴールドワイヤー(Mサイズ)をスレッドで取り付け、次にボディを作る。
コストパフォーマンスを検討しながらボディ材にはいろんなものを使うけれど、今回はブラック/ゴールドのシェニールを使った。
ただ"Interaction"に関しては、ボディを出来るだけ太くしたくないので、シェニールのサイズは一番細いサイズ#0を使う。
ボディ材に使えるマテリアルにはさまざまなものがあるので、いろいろ探してみるのも面白い。
時には手芸店で購入した"にしきいと"を使うこともあるし、メタリックなフラットティンセルを使うこともある。


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ラビットストリップの先端をリードワイヤーの後半に巻き留める。
ラビットストリップのスキンが厚い場合は先端のスキン下面をシザースなどでカットして薄くしておくと、段差が少なくなるだろう。
ラビットストリップのファイバーを水で少し濡らし、ニードルでスプリットしやすくしておく。
ボディの後端でラビットストリップに後方へとテンションをかけながらコパーワイヤーを3回転させ、ラビットゾンカーを留める。


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ラビットストリップのファイバーをニードルでスプリットしながら、コパーワイヤーを等間隔でリブしていく。
そしてスレッドでしっかりとワイヤーを固定してカットする。
"Interaction"の一番の特徴はラビットゾンカーをボディに固定していることだろうか。
海外のアトランティックサーモン用のチューブフライには、頻繁にラビットストリップを使っているフライを見かけるけれど、
ほとんどのフライのラビットストリップは先端だけが留められたフリーの状態となっているようだ。
ストリーマーフックに巻いたゾンカーで、ラビットストリップをフリーにして巻かないのが一般的なように、
フライの沈下時にラビットストリップとボディとが離れてしまわないのは、とても重要なことのように僕には思えるのだが・・・。


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お好みのシェニールをスレッドで巻きとめ、2回転ハックリングさせたあとスレッドで留める。
今回はSenyo's Aqua Vell Chenille Chocolate Covered Cherryを使ってみた。
ちなみに他のカラーでは、Wild Raspberryも好きなカラーのひとつ。
最近はヘアライン社からさまざまなシェニール、特にキラキラしたメタリックなシェニールがたくさん出ているので、
それらのシェニールの組み合わせを楽しむのも面白いと思う。


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そのさらに前方にお好みのシェニールをスレッドで巻きとめ、2回転させたあとスレッドで留める。
今回はPolar Reflector Flash Olive Brownを使ってみた。
このPolar Reflector Flashはなかなか使えるマテリアルで、最近の僕の中での必須マテリアルとなりつつある。
特にこのOlive Brown以外に、Blue、Hot Orange、Oliveな使えるカラーだと思う。


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ゴールデンフェザント・ティペット(今回は赤に染められたもの)を先端から巻きとめ、2から3回転ハックリング。
フライ全体をスリムにしたい場合は、2回転ぐらいのハックリングがお勧め。
今回は赤に染められたゴールデンフェザント・ティペットを使ったけれど、ナチュラルだけでなくホットオレンジ、ホットピンクもよく使う。
個人的にはナチュラルとホットオレンジの使用頻度が高いだろうか。


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両サイドにTOHO社の超’!ケイムラ・ホワイトのストレートタイプのフラッシャーを数本ずつ取り付ける。
かなりコストパフォーマンスのよいフラッシャーで、少量でもとても良いアクセントとなるような気がする。
ここ最近のお気に入りマテリアルのひとつだろうか。

これまでのタイイングに際して、時折り巻き終えたマテリアルを水で濡らして後方に倒しておくと、
マテリアル同士が絡み合わず、タイイングがスムーズにいくようだ。


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余分な根元のハックルを取り除いたスペイ・サドル・ハックルを根元側から取り付け、
数回転ハックリングさせた後、スレッドで巻き留める。

これまではマラブーを先端から取り付けて数回ハックリングしたり、
余っていたマラブーをダビングルールに挟んでツイスト後にハックリングしていたけれど、
今回はボリュームを控えたいので出番の少なかったスペイ・サドル・ハックルを使用してみた。
マラブーを使用した場合も、ボリュームを控えたい時は2回転ぐらいがベストかもしれない。
今のところスペイ・サドル・ハックルは黒とホットオレンジの出番が多い。
ファイバーが予想よりも長い場合は、シザースを使わず指でちぎったりしてファイバーの長さを調整している。


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ファイバーが長めのコックフェザント・ランプの黒を先端から取り付け、3回転ほどハックリングする。
僕にとって黒のコックフェザント・ランプは一番使用頻度が高いマテリアルかもしれない。
コックフェザント・ランプには他にも色はあるけれど、黒とダークオリーブを使用することが多いかな。

この時点で別バージョンのフライでは各色に染められたシルバーフェザンド・ボディフェザーやソフトハックルにピンテール、
それにギニアなどを組み合わせることが多いけれど、あまり巻き数やマテリアルの数を多くするとボリュームが出過ぎるので、
全体のバランスを見ながらそれぞれのマテリアルのハックリングの回数を決めていくのがよいようだ。


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チューブの先端からタックルマックのブラス製のコーンヘッド(5mm)を差し込む。
ヘッドを黒くしたい場合はこの時点でマッキーなどの油性マジックの黒でコーンヘッドを塗りつぶしている。

これまでUOSO社や他メーカーの着色されたコーンヘッドをも使ったけれど、ボトムや岩盤のエッジにタッチすると、
塗料が欠けたり剥がれたりしてカッコウ悪いので、今では油性マジックを使用することがほとんど。
油性マジックは使用していると色が薄まることがあるので、釣行後にももう一度油性マジックで重ね塗りをしたりするとよいだろう。


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コーンヘッドを差し込んだ後、先端から出たプラスチックチューブを2mmほど残してカットする。
先端をライターで炙って溶かし、プラスチックチューブの先端の穴が細くなったら、ニードルを差し込んで穴を広げておく。

最後の処理として、テイルのラビットストリップの後端をシザースでくさび状にカットしておく。
この方がフライの後端のマテリアルのバランスがよくなるし、若干動きもよくなるようだ。
また後端のラビットストリップのスキンが厚い場合もシザースなどで薄くしておくと、さらに動きがよくなる。
こういう手間隙も大事なので、是非お試しされてみてはどうかと。


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上のフライはパープルのラビットストリップを使った"Interaction 2017"。
Senyo's Aqua Vell ChenilleのWild Raspberryとパープルのラージクリスタルハックルをそれぞれ2回転ずつ。
ピンクのゴールデンフェザント・ティペットとホットピンクのソフトハックル、
それに黒のスペイ・サドル・ハックルと黒のコックフェザント・ランプを使ったもの。

下のフライはオリーブのラビットストリップと黒に塗ったコーンヘッドを使った"Interaction 2017"でちょっとお気に入りのフライ。
ラスティコパーのUVポーラーシェニールとPolar Reflector Flashのオリーブブラウンをそれぞれ2回転ずつハックリング。
ナチュラルのゴールデンフェザント・ティペットとダークオリーブのコックフェザント・ランプ、
それに黒のスペイ・サドル・ハックルと黒のコックフェザント・ランプを使ったもの。

最近は派手な色彩のフライよりも、よりナチュラル系の色彩のフライのを好んで巻くことが多い。
もちろん定番のブラック&オレンジやWillie Gunnは外せないカラーだけれども。

最後に僕が巻く"Interaction 2017"の全長はおおよそ7cm前後と小型のミノーサイズといったところだろうか。
どちらにしても、最近はスリム&シンプルをテーマに巻いている。


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by slowfishing-yun | 2017-02-15 21:22 | 私的FlyTyingの愉しみ | Comments(2)
Commented at 2017-02-18 10:13 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by slowfishing-yun at 2017-02-19 21:35
鍵コメのKAZUYAさん、こんばんは。
リクエストの件、了解です。探してみますね(笑)。
今シーズンは新しいフライをスイングさせるのが、今から楽しみだったりします。


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