2016年 05月 22日

<Episode #199> 朱鞠内湖MAX

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僕の場合にいたっては、不思議なもので夜とも朝とも言いがたい早朝にイトウに出合えたことは少ないように思う。
それでもアングラーはもしやと期待を胸に抱いて、朝の4時に出船する船に乗り込もうとするものなのかもしれない。
出船の時間は朝の4時、そして迎えの船は日没前後の19時と計15時間の釣り。
いつからか、この釣りのことが朱鞠内湖MAXと呼ばれるようになっていた。


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早朝の気温は2℃とまだまだ肌寒い。
でも、今日は日中の最高気温が30℃ぐらいまで上がるという予報。
先週の釣りでネオプレーンウェーダーでは暑さに耐えられそうもないようだったので、今回は透湿ウエーダーを履くことにする。
淡いオレンジ色に包まれた早朝は、穏やかな風が湖面を小波立たせていた。
取り敢えず湖面を一通り見渡すけれど、湖の生命感はベールに包まれた下でまだ眠っているように感じられた。


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朱鞠内湖を囲む風景は太陽の角度によってさまざまな表情をアングラーに見せてくれる。
早朝は太陽の日差しを浴びて、遠くの山々のシルエットが鮮やかに映し出される。
夕方近くになると、今度は遠くの山々がグラデーションを伴ったオレンジ色に輝き始め、これもまた幻想的だったりする。

そんな僕にとっては今シーズン3回目の朱鞠内湖だったけれど、手にしたロッドはちょっと気分を変えて"Fire God"にしてみた。
先週よりも水位は1m程上昇しているようで、今回は友人たちと北大島に渡してもらうことにした。


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水温が少しずつ上がり始め、おそらくワカサギの岸寄りもこれから本格化するのだろう。
早朝の風も次第にその存在感を消していき、波ひとつない鏡のような湖面が目の前に広がり始める。
午前中の釣りでは、イトウではなくアベレージサイズの小顔でプロポーションの良いアメマスが僕のお相手だった。

ランチにandieloopシェフお手製のホットサンドを戴く。
チーズ、ハム、ゆで卵、トマトベースのピザソース、それにスライスしたオニオンが挟まれたボリューム満点のランチ。
言葉も要らないぐらいに美味しかった。次回はつけ合せに酸味の効いたピクルスかハラペーニョがあるとさらにgoodかも。
食後のイタリアンローストのコーヒーでお腹を落ち着かせると、やっぱり睡魔がジワジワと襲ってくる。
今回は連れ合いから借りてきたヨガマットが気持ちの良いお昼寝タイムを提供してくれた。


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午後を過ぎると、やがて向かい風が吹き始め湖面に程よい小波が立ち始める。
それほど強い風ではないのだが、ターンオーバーを意識すると飛距離は数mは短くなっていただろうか。
キャスト後に10秒ほどカウントダウンしてアトランティックサーモンSHをゆっくりと沈ませる。
少しロングストロークを意識してリトリーブすること数回。
いきなりグゥンとリトリーブするランニングラインに根掛かりのような衝撃。
そして次のリトリーブでさらに強い負荷を感じ、ロッド全体で根掛かりではないバイブレーションを確認する。


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イトウらしいトルクフルな振幅の幅が広いバイブレーションだった。
今シーズン3度目にしてやっと朱鞠内湖のイトウの躍動感を感じる。
生態には詳しくないけれど、産卵に参加したイトウだったのか、秋に出合うシルバーメタリックとは異なるボディだった。
バーブレスのオリーブゾンカーをフォーセップで外し、ゆっくりと湖に戻っていくのを見届けた。

イトウを見送ると、また静かな時間が湖に戻ってきた。
迎えの船が来るまでに、また出合えるチャンスが巡ってくるといいのだけれどと、微かに期待しながらリールからラインを引き出す。
何しろ今日は朱鞠内湖MAXなのだから。


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Today's BGM :


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by slowfishing-yun | 2016-05-22 22:44 | Fishing Reports | Comments(12)
Commented by masa1st1956 at 2016-05-23 11:27
Yunさん、こんにちは。
朱鞠内湖MAXお疲れ様でした。
80イトウおめでとうございます。
長年通い慣れていらっしゃるせいか厳しい中でも結果を残しますね(笑)
これで心おきなく本流へシフト出来ますね、その時は宜しくお願いします。
Commented by yaskhoo at 2016-05-23 12:33
Yunさん、こんにちわ、やすこうです。
いいイトウですね。2℃の寒さ、延々と続くキャスト、ランチと昼寝、そしてキャスト・・・美しい人造湖の風景でYunさんに釣らせていただいたイトウを思い出します。
いまが、一番、いい時期なんでしょうね。
また、6月中にお邪魔させていただければと思っています。よろしくお願いします。
Commented by hata at 2016-05-23 20:31 x
yunさんこんばんわ。北大島では挨拶に応えてくださりありがとうございました。yunさんなら必ず釣るだろうなぁと思ってたら…やっぱりですね!また何処かでお会い出来た時は宜しくお願いします
Commented by slowfishing-yun at 2016-05-23 21:38
masa1st1956さん、こんばんは。
土曜日はお疲れ様でした。
久しぶりの朱鞠内湖MAXでしたが、やはり一日というのは長いものですよね。
キャスト&リトリーブを続けていたら、いつか出合えるチャンスは巡ってくるなかと期待していましたが、
本当にあのタイミングで巡ってくるとは思ってもいませんでした(笑)。
釣り人とは本当に欲深いものなのかもしれませんね。
前浜でのアンケートで今日の釣りの満足度を5段階で例えるならと聞かれて、
思わず5ではなく4と答えた自分に笑ってしまいました。
そろそろ本流も気になるところです。またご一緒させていたいた時は宜しくお願いいたします。
Commented by slowfishing-yun at 2016-05-23 21:53
やすこうさん、こんばんは。
時々朱鞠内湖が人造湖であることを忘れてしまうことがあります。きっとそれだけ自然が豊かだからなのでしょうね。
おそらくこれからワカサギの岸寄りが本格化して一番いい時期を迎えるのでしょうね。
朱鞠内湖も気になりますが、少しずつ本流のことも気になり始めています。
お仕事がお忙しいようですが、6月にでもまたお会い出来ることを楽しみにしております。
Commented by slowfishing-yun at 2016-05-23 21:57
hataさん、こんばんは。
初対面でしたが、お会い出来て嬉しかったです。
前情報もあまり良くなく、なかなか厳しいコンディションでしたが、今回出合えたのは本当にラッキーでした。
それにしても朱鞠内湖独特の風景、やはりいいものですね。
こちらこそ、またフィールドでお会いしました際は宜しくお願いいたします。
Commented by andieloop at 2016-05-24 21:38
Yunさん、こんばんは!
当日はどうもありがとうございました。
おかげさまで今年もイトウを見ることができ、私の中で幻の魚から手に届く存在になりつつある・・・かもしれません、まずはハリに掛けないといけませんが(笑)。
また、私自身、ハラペーニョというものに馴染みは無かったのですが、ネットで調べてみるとハラペーニョピクルスとかがあるようで、これはホットサンドに挟めたら本当に美味しそうですね。KALDIなどで入手できるのでしょうかね?
また、作りますよ!
Commented by slowfishing-yun at 2016-05-24 21:58
andieloopさん、こんばんは。
土曜日はお疲れ様でした。今回も特製ホットサンド、美味しくいただきました(笑)。
朱鞠内湖の風景を来年もまた一緒に楽しみながら、苦行できることを楽しみにしております。
ハラペーニョはハラペーニョピクルスのことです。結構辛いですが、この酸味がとても合うんですよね。
次回ご一緒出来る時はやはり本流でしょうかね。その際は宜しくお願いいたします。
Commented by sugi-51 at 2016-05-24 22:20
yunさん、うらめしや~。
朱鞠内湖MAXお疲れさまでした。またしても私の隣で…、おめでとうございます。
当日はタフコンディションでしたが状況が好転した直後の成果、さすがですね。
結果はともあれ、andieシェフのホットサンドに心満たされ、皆さんとワイワイガヤガヤと楽しい一日を過ごすことができ何よりでした。
年間のキャンプ計画に朱鞠内湖MAXを追加しては如何でしょうか。
これからは本流のシーズンとなりますが、ご指導の程宜しくお願いします。
Commented by slowfishing-yun at 2016-05-24 22:52
sugiさん、こんばんは。
土曜日はお疲れ様でした。さすがにMAXともなると、翌日は疲れますね(笑)。
andieloopシェフのホットサンドはもちろんですが、もてなす心遣いには本当に感謝です。
今回はちょっと出来過ぎでした。あのタイミングで出合えるとは、まったく思ってもいませんでしたから・・・笑。
さすがに朱鞠内湖MAXともなると、皆さんは遠慮されてしまうようで・・・。何しろタフな釣りですからね(笑)。
ご指導なんてとんでもありません。ぜひ一緒に楽しみましょう。
Commented by maximizer828 at 2016-05-26 00:02
Yunさん、こんばんは。
今年初の朱鞠内湖MAXお疲れ様でした。
狙い通りの80イトウ流石です!
あの魚を見れたおかげで、休み休みでも何とか最後まで僕も集中力を保つことが出来ました。
運良く僕にも結果が出たのもYunさんのおかげです。もちろんアンケートは5ですし(笑)
それにしてもMAXはハードですよね。
今回は先週に比べ歩かない分、楽ができたはずなのですが・・・疲れは火曜日あたりまで残ってました。
もしかして来年は身体を労るためのシュマリキャンプ、有りでしょうか。
またよろしくお願いいたします。
Commented by slowfishing-yun at 2016-05-26 21:05
maximizer828さん、こんばんは。
土曜日はお疲れ様でした。
水位が上がった時のイタリア半島先端までのトレッキングも疲れますが、休み休みとはいえMAXも疲れますね(笑)。
あのイトウは80はなかったと思いますが、久しぶりにロッドを通して感じる重量感でした。
maximizer828さんが出合ったイトウは、シルバーメタリックに輝いた本当に綺麗なイトウでしたね。
でもイトウがヒットしても、もしかしたらウグイかもしれませんは無しですよ(笑)。
そろそろ今年の本流シーズンですから、また宜しくお願いいたします。


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