2016年 05月 15日

<Episode #198> イタリア半島

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車のドアを開けると、まるですぐ耳元にいるかのように鮮明にカッコウの囀りが響いてくる。
薄いガスに覆われた空は、まだその本来の青さには程遠かった。
イタリア半島付け根の駐車スペースにはすでに車が3台。
1週間前の雪はすっかり融けてしまったようで、これは少々厄介なヤブコキになりそうな予感がした。


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ロッドにリールをセットしていると、ピリっと引き締まったような心地良い肌寒さを感じ始める。
急いで冬に買ったユニクロのボアの下地が施されたオレンジ色のジャケットを羽織り、
簡単なランチと飲み物、それにランディングネットを入れたHardyのくたびれたバッグを肩に掛けると、ズシリと肩が重くなった。
挨拶を交わしたルアー釣りの方には早朝に80オーバーのイトウが微笑んだというから、僕らは少し出遅れてしまったかもしれない。


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静寂さに包まれた朱鞠内湖の朝だった。
湖を覆っていた白いガス状の靄が音もなくゆっくりと遠ざかっていくと共に、湖からも波打つような生命感がフェードアウトしていった。
朝日を浴びながらオフホワイトに輝く白樺林を抜けてイタリア半島の先端を目指すことにする。
おそらく歩くこと30分以上、気温も上がり始めたから、きっと運動不足気味のアングラーにはいい運動にはなるだろう。


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ロッドはフロントグリップをBurntコルクにモディファイしてもらったMeiserの14フィート、7/8番、MKS。
リールはシスキューデザインの7/8で、ディープグリーンとシャンパンゴールドの組み合わせがお気に入り。
ラインはアトランティックサーモンSH、9/10(590gr)、S1/S2。
ランニングラインはタックルマックの20lbのリッジランニングライン。
テーパーリーダーは1X、12フィートに、短くなったら2.5号のフロロティペットを少々継ぎ足す。
フライはVARIVASの2番のストリーマーフックに巻いた定番のオリーブゾンカー。


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お昼を過ぎて少し湖面に撫でるような小波が立ち始めると、リトリーブするランニングラインにやっと違和感が訪れてくれた。
お相手は朱鞠内湖のアメマスらしい白さが際立った小振りなアメマス。
結局この日の最後まで、リトリーブする指先に、まるで根掛かりかと思うようなイトウのテイクは訪れることはなかったけれど、
岸際を泳ぐワカサギの群れも少しは見ることが出来たし、まるで北欧のような美しい朱鞠内湖の風景も見れたから、
心地良い疲労感に充たされた一日だっただろうか。でも、またこれから車まで戻る事を考えるとため息しか出ないけれど・・・笑。


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Today's BGM :


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by slowfishing-yun | 2016-05-15 17:38 | Fishing Reports | Comments(10)
Commented by ebi at 2016-05-15 22:15 x
ニアミス、失礼しました。。。
この日は、厳しい日でしたね~
ベタナギ無風で、お手上げで、自分達は、2時にお迎えを呼んでしまいました(^^ゞ
それにしても、イタリア半島を陸から歩いて行くとは、凄すぎです・・・
Commented by slowfishing-yun at 2016-05-15 22:39
ebiさん、こんばんは。
イタリア半島先端でのニアミス、こちらこそ気付かず、申し訳ありませんでした。
確かにあのコンディションでは釣りの方は厳しいかもしれませんね。
でも数年前だったでしょうか、ベタ凪、無風の真昼間にイトウが微笑んでくれたこともあるので、
意外とモチベーションはそれほど下がっていなかったりしました(笑)。
夕方前から少し風が吹き始めて期待したのですが、私のフライは見つけてもらえませんでした。
北大島からは結構大きな声が響いてきていましたから、きっと素敵な出合いがあったのでしょうね。
これ以上水位が上がると、もう歩いてはいけなくなりますが、ちょっとしたトレッキング気分で・・・笑。
でも、ネオプレーン製のウェーダーだと、それはもうムレムレで・・・笑。
Commented by kawanami at 2016-05-15 23:34 x
yunさん、こんばんは。
先日は、いきなり押しかけたにも関わらず快く御一緒させて頂き本当に有難うございました。
初めての生yunさんに緊張してしまい、あまりお話出来ませんでしたが(笑)
残念ながら一日を通して僕のロッドにイトウからのコンタクトが訪れる事はありませんでしたが、御一緒させて頂き大変勉強になる事が多く非常に実りのある一日だったと感じております。今度は是非流れのあるフィールドでyunさんメソッドをご教授頂ければなと勝手に思っております(笑)
来週はMaxでしょうか。更新楽しみにしております。
僕も川が駄目そうなら月末にでも朱鞠内湖Maxにチャレンジしてみようと思います。
Commented by sawayakasawade at 2016-05-16 15:06
Yunさん こんにちは。
先日はどうもありがとうございました。
ポイントを教えてもらって
魚もすくってもらって
最後には、遅くまで営業しているおいしい食堂まで教えてもらってなんだか非常に申し訳ないです。
思えばヒットフライのオリーブゾンカーもYunさんのブログを見てマテリアルを揃えたと思います。
また宜しければご一緒させてください。

Commented by slowfishing-yun at 2016-05-16 21:34
kawanamiさん、こんばんは。
土曜日は厳しいコンディションでしたが、釣りに先端までのトレッキングとお疲れ様でした。
kawanamiさんには初めてお会いしましたが、大丈夫ですよ、私も緊張していましたから(笑)。
マイザーにブグレーのMk.Vといい、素敵なタックルの組み合わせでした。
きっとそのうちにトラウトの疾走と共にブグレーの素敵なスクリーミングサウンドが耳に出来そうですね。
いつか美深のキャンプ場でご一緒出来る日を楽しみにしております。
ぜひ朱鞠内湖MAXにもチャレンジされてみて下さい。もしかしたら素敵な出合いが待っているかもしれませんね。
Commented by slowfishing-yun at 2016-05-16 21:40
サワヤカサワデーさん、こんばんは。
土曜日はお疲れ様でした。まさか朱鞠内湖でお会い出来るとは思ってもいませんでしたよ(笑)。
イブニング前のアメマスは、てっきりイトウかと思ってしまいました。でも、本当にコンディションの良いアメマスでしたね。
あと1ヶ月もすれば本流シーズン、サワヤカサワデーさんのシーズンですね。
今シーズンもフィールドでお会い出来るのを楽しみにしております。
Commented by sugi-51 at 2016-05-16 22:47
yunさん、こんばんは。
唖然としました、先週に比べあそこまで水位が上昇しているとは。向かって左側の残雪を伝いインレットへたどり着きましたが、先行者が3名おりその先を目指しましたが沢をを迂回するには相当な藪漕ぎが要求されそうなので断念しました。
タフですね、2週連続のイタリア半島トレッキング。お疲れさまでした。fさんも悲鳴を上げていたのでは?。
例年にない水位の上昇の速さだそうです。それゆえ濁りもキツイようで、山の雪を見るところ水位はまだ上がるようです。
Commented by slowfishing-yun at 2016-05-16 22:59
sugiさん、こんばんは。
確かに先週と比べて水位がかなり上昇していましたね。
いつくかの沢を迂回し、白樺林の中を歩いて先端を目指しました。
結構きつかったですよ。来年はネオプレーンのウェーダーはやめておこうと思いましたから・・・笑。
そろそろ渡船かなと思っています。ということは、やはりMAXでしょうか(笑)。
またご一緒出来ることがあれば、宜しくお願いいたします。
Commented at 2016-05-18 23:33 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by slowfishing-yun at 2016-05-19 00:39
鍵コメのKAZUYAさん、こんばんは。
お仕事の方がお忙しいようですね。9月にお会い出来るのを楽しみにしております。
Farlexの件、了解しました。リールの方は、現在製作中のようです(笑)。


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