人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2016年 02月 24日

<Episode #178> コーンヘッド・チューブフライ タイイング講座 / "Interaction" E.S.L.

<Episode #178> コーンヘッド・チューブフライ タイイング講座 / \"Interaction\" E.S.L._f0317993_20365375.jpg



"Egg Sucking Leech" = 「エッグ・サッキング・リーチ」 = 略して"E.S.L."
友人のひとりは、この種のフライに敬意をこめて「イクラヒル」と呼んでくれたりする(笑)。
実はちょっぴり恥ずかしくって一番ここでは紹介したくないフライだったりもするのだが・・・。
でも、サーモンの遡上する秋以降の本流では一番活躍してくれていて、おそらく僕が出合った本流レインボーの多くは、
この種のフライをティペットの先に結んだ時だっただろうか。
マッチ・ザ・ベイトではなく、マッチ・ザ・エッグとでも言った方がいいのかもしれない。
何しろ僕の中での、昨シーズンのベスト・本流レインボーも、このフライをティペットの先に結んだ時だったものだから。
さてさて、ではタイイングを始めてみようと思う。


<Episode #178> コーンヘッド・チューブフライ タイイング講座 / \"Interaction\" E.S.L._f0317993_20503911.jpg



(1) Episode #165 のコーンヘッド・チューブフライ タイイング講座で紹介した(4)までは工程が同じなので省略させていただく。
コパーワイヤーをスレッドでしっかりと巻き留める。


<Episode #178> コーンヘッド・チューブフライ タイイング講座 / \"Interaction\" E.S.L._f0317993_2055217.jpg



(2) ゴールド/ブラックのシェニールをリードワイヤーの後端までチューブに巻き、スレッドで巻き留める。
もう一つ細いシェニールでも構わない。ボディ材に特に指定はないので、お好みのものでよいと思う。


<Episode #178> コーンヘッド・チューブフライ タイイング講座 / \"Interaction\" E.S.L._f0317993_20591243.jpg



(3) 黒のラビットストリップをリードワイヤーの上で巻き留める。
ラビットストリップのスキンが厚い場合は、シザースでスキンが薄くなるようにカットしておく方がよい。
ちなみに使っているラビットストリップはスキンの幅が3mmのもの。


<Episode #178> コーンヘッド・チューブフライ タイイング講座 / \"Interaction\" E.S.L._f0317993_2131732.jpg



(4) ラビットストリップのファイバーを少量の水で濡らしておく。
ファイバーをニードルで等間隔に掻き分け、最初に後端の同じ位置でコパーワイヤーを3回転させてラビットストリップを固定。
そこからさらに前方へと等間隔でリブしていく。スレッドでコパーワイヤーを巻き留める。


<Episode #178> コーンヘッド・チューブフライ タイイング講座 / \"Interaction\" E.S.L._f0317993_217459.jpg



(5) UVポーラーシェニールの黒をスレッドで巻き留め、前方へ重ならないように2回転ハックリング。


<Episode #178> コーンヘッド・チューブフライ タイイング講座 / \"Interaction\" E.S.L._f0317993_2195559.jpg



(6) さらに黒のラージクリスタルハックルをスレッドで巻き留め、同じように重ならないように2回転ハックリング。


<Episode #178> コーンヘッド・チューブフライ タイイング講座 / \"Interaction\" E.S.L._f0317993_21111631.jpg



(7) 黒のパルマーシェニールを巻き留め、同じ位置で重ならないように2回転ハックリングする。
別バージョンとして、この次に黒のマラブーをダビングループでツイストしてハックリングしたり、
もしくはコックフェザントランプの黒をハックリングすることもあるけれど、今回は省略したパターン。
お好みによって、メタリックなフラッシャーを両サイドに追加するのも良いかもしれない。


<Episode #178> コーンヘッド・チューブフライ タイイング講座 / \"Interaction\" E.S.L._f0317993_21161916.jpg



(8) この時点でマテリアル全体を指につけた少量の水で馴染ませておく。
本当は工程ごとに濡らしてマテリアルを後方に倒しておいた方が、マテリアル同士が絡み合わなくて良いだろう。


<Episode #178> コーンヘッド・チューブフライ タイイング講座 / \"Interaction\" E.S.L._f0317993_21191069.jpg



(9) オレンジ・ピンクのシェニールをパルマーシェニールの前方に巻き留め、グルグルとダンゴのように巻いていく。
おおよそのエッグサイズよりも若干大きい方がアピール性は高いかもしれない。
シェニールはもう少し赤味というかオレンジ色の強いシェニールでも構わない。
ダンゴ状に巻いたシェニールの形が歪な場合は、スレッドにオレンジ・ピンクのダビング材を縒りつけ、少し形を修正しておく。


<Episode #178> コーンヘッド・チューブフライ タイイング講座 / \"Interaction\" E.S.L._f0317993_2125779.jpg



(10) 蛍光ピンクのパルマーシェニールを2回転ハックリングする。好みによって、パールやオレンジ、チャートでも構わない。


<Episode #178> コーンヘッド・チューブフライ タイイング講座 / \"Interaction\" E.S.L._f0317993_2127656.jpg



(11) UOSO社のコーンヘッド、サイズはC3をチューブ先端から差し込み、3mmほどチューブを残してカット。
ライターの火でコーンヘッドが外れないように慎重に先端を溶かす。
もしも先端のチューブの穴が小さくなったり、塞がった場合は、ニードルでティペットが通りやすいように穴を大きくしておく。


<Episode #178> コーンヘッド・チューブフライ タイイング講座 / \"Interaction\" E.S.L._f0317993_21553414.jpg



(12) ラビットストリップの後端をフックのゲイプの位置でカットし、カットした後端をくさび状にシザースで整えておく。
もしもラビットストリップのスキンが厚い場合も、少しスキンをナイフで削いでおいた方が動きが良いだろう。


<Episode #178> コーンヘッド・チューブフライ タイイング講座 / \"Interaction\" E.S.L._f0317993_2133355.jpg



<Episode #178> コーンヘッド・チューブフライ タイイング講座 / \"Interaction\" E.S.L._f0317993_21344068.jpg



(13) フライを水で濡らすと、大体こんな感じになるのかな。
今まであまり試したことはないけれど、アメマスにはエッグをチャートリュースにするのも面白いかも。
エッグ・サッキング・リーチと聞くと、どうしてもボディが黒のイメージが強いけれど、
オリーブやブラウン、それにブルーやチャートリュースでも面白いと思う。
今回はボディにラバーレッグを加えなかったけれど、もしもラバーレッグも加えたら、さらに動きが妖しくなるのかな(笑)。
最後に、以前はホットオレンジなどの色の付いたコーンヘッドを使っていたけれど、
ボトムやエッジに触れるとすぐに塗装が落ちるので、今はこのパターンに落ち着いている。


<Episode #178> コーンヘッド・チューブフライ タイイング講座 / \"Interaction\" E.S.L._f0317993_21391322.jpg



Today' BGM :



by slowfishing-yun | 2016-02-24 21:42 | 私的FlyTyingの愉しみ | Comments(0)


<< <Episode #17...      <Episode #17... >>