2015年 06月 15日

<Episode #118> Screaming Saracione Reel

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ブレーキノブを絞ってディスクブレーキを効かせたハンドルフェイスにポート(穴)がいくつも開いたSaracione MarkIV 3-3/4"のS字ハンドルが、
猛烈なスピードで逆回転する。
白いバッキングラインが30m程リールから引き出されたところで、これはマズイと僕はリールのブレーキノブをもう一段階絞り込んだ。

それは湧別川の河畔林の枝が下流にかけて本流の上に少し張り出したランが長く続くポイントだった。
#4番のストリーマーフックに巻いたコーンヘッド仕様のインタラクション(ブラック&オリーブ)が流れに乗って沈みながらナチュラルドリフトしていると、
いきなりランニングラインをホールドしていた指先に強烈な衝撃が訪れる。
最初の印象は大きくてもLサイズというものだったけれど、2度目の凄まじいスピードの疾走とロッド全体に掛かる負荷からすると、
それは僕に湧別川では初めて出合うLLサイズを予感させた。
リールにラインを巻き込んでは、またジージーっとラインを引き出されるの繰り返し。
サラシオーネの心地良いスクリーミングサウンドをこれほど長く聞けたのは久しぶりだったと思う。

折りたたみ式のフォールディングネットは僕の背中にはなく、車のカーゴルームの中に置きっ放しだった。
何とか浅瀬へと誘導しハンドランディングを試みる。
ふと偏光グラス越しにピンクに染まったチークと側線のレッドバンドが僕の目に鮮烈に焼きついた瞬間、少しばかり僕の動作がぎこちなくなっただろうか。
LLサイズの本流レインボーがガバガバっと水飛沫と共に浅瀬で暴れるたびに、僕は息をするのすら忘れてしまう。
緊張感が片時も途切れない時間がしばらく続き、レインボーをもう一度浅瀬へと誘導しようとした時、レインボーは最後のひと暴れ。
もちろん結果は予想通りのアミーゴなのである。
LLサイズのレインボーは写真には収められなかったけれど、たっぷりとスリリングな時間を楽しませてもらえたから、僕にとってはグラシアスな気分。


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土曜日の早朝は水位と濁りが落ち着き始めた天塩川の川辺に佇んでいた。
6月の本流らしい静寂さと落ち着きがそこにはあったと思う。
SaracioneのMark IVとMark V、モデルチェンジでハンドルフェイスがソリッドタイプになりクラシカルな雰囲気が漂うけれど、
ディスクブレーキのシステムもラチェットサウンドもまったく異なるものになったようだ。
ただ特徴的なS字ハンドルのデザインとセンタービス周辺の飾りには変更がなく、一目でサラシオーネのリールだと分かる。
僕個人としてはMark Vのラチェットサウンドがとても好みなので、是非とも天塩川で心地良いスクリーミングサウンドを奏でたいと思ったけれど、
いくつかのめぼしいポイントを彷徨ったものの、残念ながらリールからスクリーミングサウンドを奏でてくれるようなレインボーには出合えなかった。


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天気予報の予報どおり、小雨が降り続く峠を越えて土曜日の午後からは湧別川へと移動することにした。
相変わらずヒゲナガが飛び交い、水面がザワザワするイブニングの釣りを僕はあまり得意とはしていない。
どうも皮膚感覚が鋭敏となり、ザワっとかササっといった異質な動きに思わず拒否反応を起こしてしまうからだ。
それでも不意にロッドに強烈な衝撃が走り、ロッドにセットしたサラシオーネから心地良いスクリーミングサウンドが奏でられると、
そんな拒絶反応というか不快感もどこかへと吹き飛んでしまう不思議さ。
そろそろ本格的なヒゲナガのシーズンのようだから、また数本ほどフライボックスに不細工なCDCセッジを巻き足しておかないと。
                                                           68.01
                                                           50.70→50.66


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Today's BGM :




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by slowfishing-yun | 2015-06-15 22:36 | Fishing Reports | Comments(7)
Commented by sugi-51 at 2015-06-16 00:17
yunさん、こんばんは。
北から東へとアクティブに釣行していますね〜。朱鞠内湖MAXより身体の負担が相当大きな気がしますが。お
Commented by sugi-51 at 2015-06-16 00:33
yunさん、すみません。
コメントを中途半端なまま、誤って送信してしまいました。
釣り人は皆、多少の恐怖心や不快感等のストレスを乗り越え、更には年々衰える身体にムチ打って、その先の大物を夢見ているんですね。

Commented by slowfishing-yun at 2015-06-16 22:00
sugiさん、こんばんは。
さすがに日帰りだとこの移動距離はなかなかつらいものがありますが、今回は今年初めての車中泊でした(笑)。
たっぷりと睡眠をとり、翌日はのんびりとした時間からスタートです。
でも、やっぱりだんだんと身体に堪えるようになってきましたね。
相変わらずアミーゴばかりで、グッドサイズはなかなか遠い存在です(笑)。
Commented by maximizer828 at 2015-06-17 20:26
Yunさん、こんばんは。
北から東への2日間、お疲れ様でした。
今季初になる北の本流は僕としては少し期待していたのですが・・・予想通り厳しさを味わうことが出来ました(笑)
昼から東へ移動してイブニングでLサイズをしっかりキャッチ、そして翌日はオーバーハングのあんな所からLLサイズを・・流石としか言いようがありません。
僕はひとり反省会が終了しましたので、週末に向けフライを巻こうと思います。
また宜しくお願い致します。
Commented by slowfishing-yun at 2015-06-17 22:18
maximizer828さん、こんばんは。
週末はお疲れ様でした。今シーズン初めての車中泊は、なかなか楽しかったですね(笑)。
夜の道の駅では美味しいシングルモルト、ごちそうさまでした。
maximizer828さんこそ、北の本流でのファーストキャストでのグッドサイズは惜しかったですね。
きっとセントジョンは、凄いスクリーミングサウンドを奏でてくれたのでしょうね。
こちらこそ、また宜しくお願いいたします。
Commented by masa1st1956 at 2015-06-18 09:22
yunさん、こんにちは。
湧別LLサイズ察するにかなりの重量感かなと、私はサラシオーネのスクリーミングサウンドを聞く事が出来ずフラストレーションが溜まる一方です...(笑)
Commented by slowfishing-yun at 2015-06-18 21:09
masa1st1956さん、こんばんは。
上川町のよし乃で偶然お会いしたのには本当に驚きました(笑)。
湧別のLLサイズ、ロッドに伝わる重量感、それに下流へと疾走するスピード感と想像以上でした。
今回は無事にランディング出来るかなと思いましたが、このサイズになるとランディングネットがないとさすがに難しいですね。
あともう少しだったのですが・・・笑。
Mark V 4"の激しいスクリーミングサウンドはまだ耳には出来ていませんが、夢の中では何度も耳にしています(笑)。
P.S.来週にはmasa1st1956さんと同サイズも届く予定です。


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