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2015年 06月 03日

<Episode #114> Vinyl Bait(ジャバラ) & Conehead Tube Fly

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視覚的な質感といい、何とも妖しいフライなのである。
おそらく今回紹介するフライは、きっとアングラーによって好みがはっきりと分かれるフライなんだろうと思う。

今思い出しても、Scott Howell(スコット・ハウエル)氏が巻いたラバーレッグを多用したSquidro(スクイドロ)というフライ最初に見た時は
キテレツなフライ好きの僕自身ですらも本当にビックリしただろうか。
フライタイイングもいよいよここまで来たか、という感じで、トラディショナルなフライパターン好きのアングラーなら、きっとなおさらなのだろう。
でも、今ではラバーレッグを使ったフライパターンもすっかり見慣れて定着したという感じだが・・・。

何度かコメントをいただいたことのあるsatoruerさんが、Loop社のツーハンドロッドを買われたというので、
僕自身も何だか気になり久しぶりにTiemco社のHPを覗いてみた。
実はアンダーハンドキャストの生みの親でもあるヨラン・アンダーソン氏のことは名前ぐらいは知っていたけれど、
Loop社のロッドとなると、そういえば黄色い派手なブランクカラーのロッドがあったなぐらいで、ほとんど知らないというのが実情だからだ。

そんな僕がTiemco社のHPを覗いていて興味を持ったのは、Loop社のロッドではなく、なぜかコカブさんが紹介していたフライだったりする。
YO-ZURIのワームカットとストリマーフックを組み合わせた海アメ、海サクラ用のフライだったけれど、フライの写真を眺めながら、
これはもしかしたら別寒辺牛川のアメマスでも、鮭稚魚パターンやシラウオ・パターンにアレンジして使えるんじゃないかと・・・。
実際にストリーマーフックを使い、スードゥーヘア(ウイングとテイル)との組み合わせでアレンジしたパターンも、
別寒辺牛川のワイルドなクチグロ・アメマスからの反応は悪くはなかったけれど、
UVポーラーシェニールとスードゥーヘアとの組み合わせで、
チューブフライのボディにアレンジしたパターンも、それはそれで悪くはなかったと思う。


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こうなると、さらにいろいろとアレンジしたくなるというのが、アングラー・マインドというものなのかもしれない。
ワームカットよりもカラーバリエーションの豊富なYO-ZURIのマルチジャバラARというのを釣具量販店で見つけてアレンジしてみることに。
もちろんテイルがタコベイト風にアレンジされたアイテムもあるけれど、さすがに僕の中ではここまでが許容範囲。
取り敢えず黒にピンクのラメが入ったものとゴールドを購入してみた。
そういえば昔はバスフィッシングのワームのカーリーテイルやミノーのテイルを切り出して、
ウーリーバーガーのテイルに使えないかとテストしたこともあったかな・・・笑。


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0.025のリードワイヤー5回転ほどのウエイトを仕込んだ0.8mmと1.5mmのチューブの組み合わせを用意し、
先端をカットしてチューブが通る穴を開けたマルチジャバラをチューブの後端から差し込み、瞬間接着剤で固定する。
ゴールドやシルバー、それにコパーなど、お好みのメタリックなUVポーラーシェニールを1回転。
さらにブラックやホットオレンジといったクリスタルハックル(L)を2回転。
パルマーシェニールのブラックなどお好みのカラーを2回転。
ダビングループでお好みの色のマラブーなどを少量ダビングツイストし、ハックリング。
黒のコックフェザントランプをハックリング。
最後にアクセントとしてギニアやシルバーフェザントボディフェザーのホットオレンジなどをハックリング。
そして最後にタックルマックの極薄軽量のコーンヘッドを装着する。
個人的にはハックリングするマテリアルはあまりボリュームが多くない方が良いような気がするのだが。


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もしもこんなタイプのフライがお好きなら、お手持ちのマテリアルでさまざまなバリエーションを巻けるのではないかと思う。
個人的にはやはりブラック&オレンジが好みだけれど、オレンジやブラック&オリーブなども意外とイケるような気がしている。
前述したけれど、あくまでもマテリアルのボリュームはあまり多くない方が、マルチジャバラの妖しい質感が損なわれないようだ。
でも、このテイルの2つに分かれたジャバラが、水中でどんな動きをするのかは僕自身も正直よく分からないのだけれど。
ちなみに渚滑川の初心なレインボーの反応は悪くはなかったけれど、まだ他の本流ではテストしてはいないので悪しからず・・・笑。


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Today's BGM :





by slowfishing-yun | 2015-06-03 20:56 | 私的FlyTyingの愉しみ | Comments(4)
Commented by やすこう at 2015-06-03 21:35 x
 確かに怪しげなフライですね。でも、Yunさんスタイルのテイストで、いい感じの仕上がりです。色合いも怪しさに加えてとてもいい感じです。
 いつかは、私もこんな創作フライを美しくまとめる技術というかセンスが身につけばと思います。
 今週末は重い腰を上げてひどく不細工なシルバーマーチブラウンを量産しましたwww、道北が楽しみです。
お会いできるといいですね。なお、7月もお邪魔する予定です・・・
Commented by kuni at 2015-06-03 22:08 x
お久しぶりです。^^

ボク、これ好きです。
ただ奇天烈なだけで終わらず、サラリと天然マテリアルと併せて違和感なく1本のフライにまとめちゃうあたりが、凄いなぁ・・・と思いますね。

フルドレス・サーモンフライも、スクイドロも、同じタックルで扱う擬似餌だと思うと、深い世界だなぁと再認識します。

一見「ん?」と思うものを受け入れるか否かで、自分の世界がどこまで広がるかが決まりますよね。
Commented by slowfishing-yun at 2015-06-03 23:32
やすこうさん、こんばんは。
ここしばらく好天が続いていましたが、今日は午後から強雨で結構な雨量だったような気がします。
本流のコンディションがちょっと心配ですね。
きっとやすこうさんが巻かれたシルバーマーチブラウンはさまざまな状況で使えるような気がします。
ヒゲナガが飛び交い始めているようですから、セッジ系のフライも是非お忘れなく(笑)。
センスはほとんどないのですが、こんなフライも面白いかなと巻いてみました(笑)。
でも、仕上がったフライの水に濡れた雰囲気は、本当に妖しいですよ。
Commented by slowfishing-yun at 2015-06-03 23:44
kuniさん、こんばんは。こちらこそ、お久しぶりです。
時折りお邪魔しておりますが、コメントを残せず申し訳ありません。

同じタックルで扱う疑似餌の世界、確かに深い世界だと私も思います。
ただ、そこに美的なアートを感じるかかどうか、巻きたいかどうかというと、きっとそれはアングラーそれぞれなのでしょうね。
これでも購入前は商品棚の前で買うかどうか随分と迷ったんですよ(笑)。
取り敢えず私は巻いてみて、とっても楽しかったので許容範囲としています(笑)。
そういえば、ワームカットには夜光系もあったので、ソルトの根魚などには効きそうな気がしました。


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