2014年 10月 26日

<Episode #68> レインボー / Salty Heaven River

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ちょっと寂しい気持ちもするけれど、もうすぐこの車ともお別れしないといけないのだろう。
すでに走行距離は193000kmを越えていて、ファンベルトやベアリング、それに電気系統にいくつかの不具合も。
悪路を走るから外見上はそれなりにヤラれてはいるけれど、エンジンの回転の方はすこぶる好調そのもの。
中古で購入してから6年目となる今年の12月で車検が切れるので、このV70XCと共に過ごした僕の釣り旅も、残すところあとわずか。
長い間ご苦労様と車の調子というかノイジーな異音に耳を傾けつつ僕はハンドルを握る。


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夜のキャンプ場で、お仕事の方はすでにリタイヤされたという初老のアングラーとお話をさせてもらった。
スペイというかスカジットを初めてまだ5年ぐらいという、とても穏やかな話し方をされる男性だった。
僕はもっぱらここではニジマスのことをレインボーと表記するけれど、友人達との会話の中ではレインボーのことをニジマスと呼ぶ。
そういえばこれまでに会話の中でニジとかニジマスという言葉は聞くけれど、レインボーと言うアングラーには出会った事が無かったかな。
夜のキャンプ場で交わされたさりげない会話なのかで、僕は初めてニジマスのことをレインボーと呼ぶアングラーに出会ったような気がする。
なぜだかよく分からないけれど、会話の中で耳にしたレインボーという言葉の響きには、不思議な違和感があっただろうか。
初老のアングラーの方が語られるレインボーは本当に美しいよねという言葉に、僕はただただ共感するだけなのだが・・・。


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僕の釣り旅、2日目となる金曜日、この日も秋の空はとても青く、フィールドに吹く風は爽やかそのものもだった。
空へと高く伸びたススキの穂が秋風に吹かれて緩やかに揺れる。
そんなススキの穂のように僕もフィールドを行ったり来たりと思いつくままに彷徨う。
北の本流のコンディションは水位は低いものの、深いブルーグリーンの水の色といい申し分なかっただろうか。


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僕が手にしたロッドにズゥンという強い衝撃が訪れたのは、この日の太陽が高く昇ったヒゲナガの瀬を中間辺りまでステップダウンした時。
もちろん遡上したり産卵行動に忙しいサーモン達の姿は皆無だから、ティペットの先にはE.S.L.ではなくコーンヘッド仕様のチューブフライ。
カツンと一度前アタリがあり、慎重さを心掛けた次のキャスト&スイングだった。
スイングの後半の鈍重な衝撃。速い流れに乗ってレインボーは猛スピードで下流へと疾走する。
水面が大きく乱れる度に、フックアウトするのではと何度もヒヤヒヤした。
結局またしても10mほど下流へと下り、何とか無事にネットイン。
秋の日差しを浴びてほんのりとピンク色が浮かび上がりながらもギラギラとメタリックに輝くLサイズのレインボーだった。


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秋の一日は心悔しいぐらい本当にあっという間に過ぎてしまう。
足を運んで是非チェックしたいポイントはたくさんあるのだけれど、到底全てに足を運ぶことは出来ない。
太陽が山間へと少しずつ傾き、夕暮れ近くともなると何となく気持ちが焦ってしまうのを僕は強く感じる。
そんなこともあってか、水温は朝よりも上がっているというのに、不思議と午後はあまり反応が良くなかったように思う。
僕の釣り旅も残すところあと一日。
夕暮れ空に浮かぶ白い飛行機雲。気温はゆっくりと下がり始めた。
明日は思い出に残るような本流レインボーに出合えますように。
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by slowfishing-yun | 2014-10-26 11:59 | Fishing Reports | Comments(0)


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