2014年 10月 25日

<Episode #67> 深まる秋のフィールド / Salty Heaven River

f0317993_22224242.jpg



フィールドは秋の気配で満ちていた。
放射冷却の影響で早朝の気温は-6℃。
ロッドのガイドは瞬く間に凍りつく。
お気に入りのMeiser Rodには霜が降り、白く染まったロッドを僕は久しぶりに見たような気がする。


f0317993_2227554.jpg



水位の下がった北の本流からは白いガス状の霧が緩やかに立ち昇っていた。
そんな輪郭が霞んだ対岸めがけてタイプ6のティップとスカジットコンパクト(F)の組み合わせでキャストを繰り返す。
産卵床の瀬ではガイドの氷を取り払いながら、次こそは衝撃がくるかと期待感が増したけれど、
サーモンの卵を飽食してお腹がポッコリと膨らんだアメマスのアタリ以外、期待していたことは何も起こらなかった。
さらに下流のプールで一度良いサイズのアタリがあったけれど、これは残念ながらフックアウト。
鏡のような川面にはレインボーが作り出した大きな波紋だけが取り残されていた。


f0317993_22393563.jpg



いつものように数日間の釣り旅へと出掛ける前に、数本だけフライを巻いた。
今回はブラックとオレンジのマラブーとメタリックなフラッシャブーでアレンジしたコーンヘッド仕様のチューブフライを数本。
いくつものフライが並んだチープな薄っぺらいフライボックスを目の前にして、
さてこの状況でどのフライをティペットの先に結ぶのがベストかと、僕はあれこれずいぶんと悩む。
結局結ぶのはやっぱり巻きたてホヤホヤのフライになってしまうのだが・・・。


f0317993_2247127.jpg



小刻みなアクションを加えつつ、深いプールをゆっくりとスイングするフライが、いきなりズドンとひったくられたのは、
川底からいくつもの岩盤が水面に突き出た2ヵ所目のポイントだった。
レインボーは一度もジャンプすることなく、一気に猛烈なスピードで下流へと疾走する。
きっとディスクブレーキ搭載のリールで無ければ、白いバッキングラインがかなりの長さ引き出されていたのだと思う。
KINEYAのリールの大きなブレーキノブを少し絞り込んでおいたのが功を奏したのかもしれない。
その代わりにロッドはバットから水面近くまでかなり強烈に引き込まれるのだが・・・。
何度もスリリングなやり取りを繰り返し、10mほど釣り下って何とか無事にランディング出来たのは、
Salty Heaven Riverで僕が久しぶりに出合うLLサイズのオスのレインボーだった。
レインボーの右顎には巻きたてのチューブフライから離れた5号のチヌ針がしっかりとフッキング。
流れの中で彼の太くて体高のあるボディをしばらく保持していると、やがてゆっくりと泳ぎだしていった。
フーッと長くて大きな吐息をひとつ。
深まる秋の日差しが僕にとってこの上なく眩しかったりする秋の釣り旅、初日の木曜日だった。
                                                          67.84
                                                          3.0

f0317993_2258187.jpg



Today's BGM :




[PR]

by slowfishing-yun | 2014-10-25 23:00 | Fishing Reports | Comments(2)
Commented by sugi-51 at 2014-10-26 21:32
yunさん、こんばんは。
長くて大きな吐息・・・、私も吐いてみたい。秋の釣り旅、お疲れ様でした。北の本流の釣りもそろそろ終盤を迎える頃かと思われますが、良い旅が出来たようですね。
それにしても太くて、体高のある魚体は圧巻されますね。
Commented by slowfishing-yun at 2014-10-26 22:44
sugiさん、こんばんは。
長くて大きな吐息、先週の朱鞠内湖でsugiさんも吐かれていたんじゃないですか・・・笑。
フィールドのコンディションだけでなく天気にも恵まれた秋の釣り旅になりました。
本当はもっとお休みを取りたいところですが、仕事の関係でなかなかそうはいかなくって・・・笑。
大きな本流レインボー、実際に目にすると本当に迫力があるんですよ。


<< <Episode #68...      <Episode #66... >>