2014年 10月 19日

<Episode #66> 雨のあとには

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雨のあとには心地のよい爽やかそのものといってもいいような秋の青空が僕の頭の上には広がるのだけれど、
雨のあとのフィールドにはいくつかの置き土産も残されていたりして・・・。
それは釣り人にとってはあまりありがたくないサンドベージュの濁り、そしてキャスティングを難しくする強風。
まあ、こればかりは避けては通れないものだけれど、どうやら今回もあまりツキがないような予感。


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月明かりはやがて雲の中へとフェードアウトしていく。
深夜のアスファルトは降り続く雨で黒く濡れていた。
早朝のプライムタイム、サーモンたちの産卵床の瀬を彼らの邪魔をしないように気をつけながらゆっくりとステップダウンする。
そろそろかなと思っても何も起こらない。
ランニングラインをホールドした僕の指先は、やがて訪れるであろう躍動感溢れる重くて強い衝撃に備えて、
これでもかというぐらいピリピリと鋭敏になっているというのに。

やがて雲のすき間から早朝の陽光が差し込み始めた。
偏光グラスを外すと、本流が濁り始めていることに僕はやっと気付く。
時間と共に、ますます濁りはきつくなっていった。
そして午後からは朱鞠内湖にいくことをこの時点で決めた。


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漁協の中野さんに無理を言って午後からの渡船をお願いする。
浮島に渡ったのはもしかしたら僕にとって2回目かもしれない。確か最初は去年のやすこうさんとだったかな。
白樺の林が背後にそびえる小さな島に上陸すると、キャストを困難にするような強風が湖面の上を吹き抜けていき、
小波が幾重にも連なったざわついた湖面がどこまでも続いていた。
朝に渡った方が1本という言葉に何となく背中を押された気がした。
確かに僕にもイトウに出合えたチャンスはあったかもしれない。それっぽいバイトが1度はあったのだから。
オレンジ色に染まる白樺林が眩しかった。そして、帰りの船が迎えに来るまでに2尾のアメマスが顔を出してくれた。
帰りの船でsugiさんに偶然お会いすると北大島で2本。sugiさん、通われた甲斐がありましたね。


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キャンプ場の夜は、きっと氷点下近くまで気温が下がっていたのだろう。
車の中のシュラフにもぐりこみ、たっぷりと10時間は深い眠りに落ちたと思うのだけれど、それでも何度かは寒さで目が覚めた。
残念ながら大きな本流レインボーに出合う夢は、眠りが深すぎて見れなかったけれど・・・。

それほど降った雨の量は多くはないと思ったのだけれど、Salty Heaven Riverのサンドベージュが薄まるということは無かったようだ。
そしていくつかの支流との合流点を僕は彷徨う。
本流の流れと支流の流れとが作り出すブルーとサンドベージュのグラデーション。
そんな流れにブラック&オレンジのコーンヘッド仕様のチューブフライをスイングさせていると、不意にグゥンというバイトが訪れる。
一瞬、水面下でギラッと白い魚体が光ったのでレインボーかなと思ったら、今回のお相手はなかなか元気の良いアメマスだった。
風が吹くたびに本流の上を落ち葉がパラパラと舞った。
相変わらず頭上に広がる青空には雲ひとつ見かけない。
                                                  67.98→68.09→67.95
                                                  5.0→12.0→7.0

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Today's BGM :




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by slowfishing-yun | 2014-10-19 21:47 | Fishing Reports | Comments(8)
Commented by sugi at 2014-10-20 02:00 x
タフガイさん、いえyunさんこんばんは。
2日間お疲れ様でした。そろそろyunさんにお会い出来る時期かと思っていましたが、やはりお会い出来ましたね。
ご一緒は出来ませんでしたが。
あれから美深に戻るとは、あの日は一睡もしてないとおっしゃってましたが、タフですね〜。実は帰り仕度をしている最中に、かみさんから”今日は帰って来る?”ってメールがあり、即帰るメールを送りました。
これから良い季節です、ステキで多少体に優しい釣りを楽しみましょう。



Commented by masa1st1956 at 2014-10-20 10:48
yunさん、こんにちは
週末の天塩は2日目も厳しかったようですね。
熊の足跡ポイントで突然電話が来た時は仕事の電話かとびっくりしましたが、yunさんでホッとしました(笑)
釣り場で見かけた時は気軽に連絡ください。
Commented by abu-z4 at 2014-10-20 11:51
Yunさん、こんにちは。
泊りで行っているとは思いませんでした(笑)
相変わらずタフですね。
季節は良い頃なのでしょうけれど、濁りだけはどうしようもありませんね。
それに、近頃の北の本流は厳しそうですし・・・・・・・
僕もアメマスの季節がやってくる前に、北でも東でも良いからレインボーの顔が見られるといいなぁ、とは思っているのですが。
今週末あたりがラストチャンスでしょうか?

P.S. 昨日は、お留守の間にお邪魔して失礼しました。
    いろいろ借りっぱなしだったりお世話になりっぱなしだったり、
    ありがとうございました。
Commented by yaskhoo at 2014-10-20 19:32
こんばんわ、Yunさん
やすこうです。今週もあのあたりに行かれていたんですね。いまの時期は、きっと、紅葉がすばらしいんでしょうね。
Yunさんの写真で、朱鞠内湖の清冽な空気を思い出します。(寒そうですがww)
もう、あと、少ししかシーズンがないでしょうから(雪中行軍を除いて)、ぜひ、楽しんでください。うらやましい限りです。
もう、タイヤも交換されたんでしょうか?次回は、雪があってもお邪魔できる機会を模索中です。また、よろしくお願いします。
Commented by slowfishing-yun at 2014-10-20 21:42
sugiさん、こんばんは。
まずは2本のイトウとの出合い、おめでとうございます。何度も通われた甲斐がありましたね。
仕事の時はそれほどタフではないのですが、どういう訳か釣りにいく時はタフになってしまうようです(笑)。
本当はしっかりと仮眠を取ってから出掛けたいのですが、
いったん自宅で仮眠を取って、ふと気付くとすでに朝だったりすることが何度もあったものですから・・・笑。
朱鞠内湖ではもしかしたらsugiさんにお会い出来るかなと私も思っていましたよ。
sugiさんは今週末もですよね。そろそろ朱鞠内湖も初雪が降る頃ですから、暖かい服装が必要ですね。
Commented by slowfishing-yun at 2014-10-20 21:45
masa1st1956さん、こんばんは。
ちょっと残念ですが、やはり翌日も濁りは収まらなかったようです。
熊の足跡ポイントでは、見覚えのあるmasa1st1956さんの車を見かけたものですから、つい電話をしてしまいました。
今度は晩秋の十勝川でmasa1st1956さんの車を見かけたらご連絡しますね(笑)。
Commented by slowfishing-yun at 2014-10-20 21:50
ABUさん、こんばんは。
先日はイタリアの羽馬のラベルのついたスパークリンクワイン、ありがとうございました。
もったいなくて、なかなか栓を開けられません(笑)。
北の本流も少しずつ水温が下がっていますから、11月初めまでがシーズンなのでしょうね。
先週末の連休は私用でフィールドへは足を運べませんでしたから、今回は思い切って車中泊プランでした(笑)。
Commented by slowfishing-yun at 2014-10-20 21:54
やすこうさん、こんばんは。
風は強かったのですが、浮島で独り占めした夕暮れの朱鞠内湖の風景はなかなかのものでした。
本流では流れてくる落ち葉の数もなかなかのものですが、この時期の紅葉なかなか素晴らしいですね。
今度は是非晩秋から初冬の十勝川でお会いしましょう。
P.S.もちろんタイヤは冬タイヤに交換済みです(笑)。


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