2014年 09月 23日

<Episode #61> のんびりアングラーのslowな釣り / 2バイト、2テイクの尻別川

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楽しみにしていた北の本流"Salty Heaven River"は、前日の夕立のような降雨で一気に濁りが入ってしまう。
なんだか楽しみにしていたイベントが予想外の雨で順延になったような気分。まぁ、こればかりは仕方がないことだけれども・・・。
どこかトーンダウンした気分の中、翌朝すっかり寝坊した僕は、まるで重役出勤のように、行楽客を乗せた車に挟まれて中山峠を越え、
青く晴れ渡った秋空の下、のんびりと秋分の日の尻別川へと向かう。
遠くからSLニセコ号の汽笛がフィールドに吹く風に混じって僕の耳にもかすかに届いたのは、時計の針がもう直ぐ正午を示す頃だっただろうか。
朝晩はすっかり冷え込んでいるから、フィールドの草木の色も少しずつ色合いが変わり始めているようだ。
背が伸びたススキの穂がゆっくりと風に吹かれて揺らいでいる。
昨日の雨がもしかしたら影響しているのかもしれないけれど、水の色はモスグリーン色に白濁していたかもしれない。


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栄橋下のポイントをフローティングのスカジットコンパクトとType6のティップの組み合わせで探ってみる。
ティペットの先には数日前に巻いたコーンヘッド仕様のチューブフライ。
今回はマイロッホの破格値セールで買った赤とコパーのメタリックなフラッシャブーをアクセントとして加えてみた。
トリガーのようにオレンジ色のランニングラインを指ではじき、トゥイッチングの要領でアクションを加えていると、2度ほど咥えきれないバイトがあった。
岸際には力尽きたサーモンの姿も。


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リールをインターのスカジットコンパクトが巻かれたパーフェクトに替える。ティップはそのままType6。
ただフライだけは根掛かり覚悟でコーンヘッド仕様のゾンカーパターンのエッグサッキングリーチに結び換えた。
世の中はいわゆるランチタイム。でも僕は次のポイントを流し終えたら食事にしようと、栄橋近くのヌカカポイントに移動する。
時間帯も時間帯なだけにそれほど期待せずにキャスト&スイングを繰り返していただろうか。
深瀬の向こうの岸際に沿って走る緩流帯めがけてフライをキャストする。
フライが流れの中にしっかりと沈み深瀬の速い流れに差し掛かったところで、いきなりラインをひったくるようにゴンとストライク。
最初はグッドサイズの本流アメマスかなと思ったけれど、そこからがまったく違った。
相手は一度もジャンプすることもなく速い流れに乗っていっきに下流へと疾走していく。
パーフェクトのスクリーミングサウンドと共にランニングラインに続き、一気に白いバッキングラインがリールから吐き出されていった。
相手の疾走に合わせて間合いをつめようと僕も下流へと不安定な足元に注意しながら慎重に下る。
巻いては引き出され、巻いては引き出されの繰り返し。
そして何とかフックアウトせずに無事にランディング。長い吐息と共にやっと僕の肩の力が抜けただろうか。
9月の日差しを浴びてギラギラとメタリックに輝くLサイズ半ばの本流レインボーだった。
フィールドが尻別川ということもあるけれど、何よりもレインボーの美しさがよりいっそう感じられるこの時間帯に出合えたことが嬉しかった。
彼女がしっかりと流れに戻っていくのを見届けて、もう一度長い吐息を僕は吐いた。


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豊国橋の下流へも足を運んでみた。もしかしたら時間と共に本流のモスグリーン色はその色合いが強まっていたかもしれない。
色付いた本流の岸際でスイングの終わりかけに根掛かりとは違う鈍いアタリがあった。
背中の模様が鮮やかで、僕には何となくアメマスらしいと思えるアメマスだった。
フィールドに吹く秋の風は相変わらず穏やかだっただろうか。
コオロギやキリギリスの奏でる羽音を聞きながらキャストを繰り返すのも悪くはないと思えた秋の一日だった。
                                                        9.33→9.32

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Today's BGM : とてもシンプルなデザインのジャケットだけれども、なぜかとても惹かれてしまう。


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by slowfishing-yun | 2014-09-23 23:04 | Fishing Reports | Comments(14)
Commented by ABU-Z4 at 2014-09-24 07:25
Yunさん、おはようございます。
良い休日を過ごされたようで何よりです。
それにしても体高豊かな見事なレインボーですね。
Yunさんにとって特別なサイズではないのかもしれませんが、尻別川で、ということになると格別な思いがあるのではないでしょうか。
おめでとうございます!
Commented by matsu at 2014-09-24 13:10 x
Yunさん
このレンボーはスティールヘッド並のサイズですね。その背の高さからかなりのやり取りだったのではないでしょうか。思い出に刻まれる一匹となるのではないでしょうか。
Commented by 110-ken at 2014-09-24 15:30 x
おめでとうございます!
さすがですねヽ(≧▽≦)ノ
それにしてもこんなグッドサイズのニジとのやりとりの最中,しかもバッキングまで出ているのに余裕の写真撮影・・・にくいっす(笑)
Commented by slowfishing-yun at 2014-09-24 18:53
ABUさん、こんばんは。
昨日は突然メールして、申し訳ありませんでした。なにしろ尻別川での出合いでしたものでつい・・・笑。
のんびりとした時間にフィールドへと足を運びましたが、とてもラッキーな一日となりました。
写真よりもさらに太くて体高のあるメスのレインボーでしたよ。
かなり前の同じ時期に出合った尻別川のレインボーのことを私も思い出していました。
あの時はマーキスサーモンNo.2が本当に壊れてしまうんじゃないかと思うぐらいのスクリーミングサウンドでしたから・・・笑。
Commented by slowfishing-yun at 2014-09-24 18:59
matsuさん、こんばんは。
いえいえ、50半ば位のレインボーですから、北米のスティールヘッドほどのサイズではありません。
でも、速い流れでしたので、下流への疾走は火のついたロケットダッシュのようでした。
スリリングなやり取りといい、尻別川では久しぶりの出合いだったので、とても嬉しい一日となりました。
Commented by slowfishing-yun at 2014-09-24 19:07
110-kenさん、こんばんは。
いえいえ、たまたまラッキーだっただけですよ。
いつかフックアウトするんじゃないかと何度もヒヤヒヤしましたが、何とか無事にランディング出来ました。
やり取りの最中はまったく余裕はないのですが、いつフックアウトしても心残りがないように、
記念に数枚だけはカメラのシャッターを押すようにしています(笑)。
でも、凄い勢いでバッキングラインを引き出された時は、さすがにこれはマズイと思いましたよ。
この時期のエッグサッキングリーチ、意外と効くんですね。そういえば数年前も同じようなフライでの出合いでしたから・・・笑。
Commented by yanbaidesu at 2014-09-24 20:04 x
こんばんは、いい虹ですね~、、、羨ましい、、、
思うにYunさん、このpeferct と相性良いんじゃないですか?
グッドサイズな魚はこのreelで掛けてる様な、、、、そんな気が、、、
Commented by andieloop at 2014-09-24 20:09
Yunさん、こんばんは!
マッタリとしたタイトルでしたので、「あ~、やっぱり厳しかったんだなぁ・・・」的な心持で読み出したので、今回の魚の写真には目玉が飛び出しました( д) ゚ ゚
まるで板のような豊満な魚体とその尾鰭のスゴイことと言ったら・・・。
まさか、ティペットはいつもの2.5号でしょうか?
とにもかくにも、オメデトウございます!
Commented by やすこう at 2014-09-24 20:26 x
素晴らしいレインボーですね・・・さすがです・・・・
昼すぎからでも釣れるんですねーパーフェクトのスクリーミングサウンド・・・釣ってみたいものです。
再来週が楽しみです。
Salty Heaven River近くに二連泊の予定なので、エッグ&ヒルをたっぷりまかないと・・・
お会いできるのを楽しみにしています!
Commented by slowfishing-yun at 2014-09-24 21:23
yanbaidesuさん、こんばんは。
体高があってなかなかグラマーなレインボーでした。
尻別川でのグッドサイズは久しぶりだったので、本当に嬉しかったです。
確かに仰る通りエナメル塗装を落としたパーフェクトとグッドサイズとの相性は良いように感じます。
でも、それはリールではなくリールに巻き込んだスカジットコンパクトのインターがポイントにマッチしていただけかなと思ったりするのですが・・・笑。
真昼間でしたし、流れも速かったので、とにかくフライを沈めてゆっくりとスイングさせたいと思ったので・・・。
本当に出てくれるとは思ってもいなかったんですよ(笑)。
Commented by slowfishing-yun at 2014-09-24 21:34
andieloopさん、こんばんは。
週末はのんびりとタイイングに勤しみ、そろそろかと秋分の日は北の本流に足を運ぶ予定が、
前日に降った雨で一気に濁り、やむなく今度の週末にと順延としました。
この日も家でまったりしようかなと思ったのですが、やっぱり行ってみないと分からないものですね(笑)。
大きくてたくましい尾ビレ、それにグラマーなボディと、おかげさまで久しぶりに素敵なレインボーに出合えました。
ティペットはいつものフロロの2.5号でした。一瞬ストラクチャーに擦れた時は、脳裏にヒヤッとするものがよぎりましたが・・・笑。
Commented by slowfishing-yun at 2014-09-24 21:43
やすこうさん、こんばんは。
流れの速さも加わり、パーフェクトのスクリーミングサウンドは凄まじいものでした。
こちらとしてはロッドを握りしめながら、ただただスクリーミングサウンドが鳴り止むことを願うだけです(笑)。
これでもブレーキは一番絞っているんですよ。
それにスプリングのテンションを強めるためにプラスチックの詰め物だって・・・笑。
たまにはこういうこともあるので、やっぱり普段は釣れなくても本流通いは止められませんね。
いよいよ再来週ですか。こちらこそ北の本流でお会い出来るのを楽しみにしております。
エッグ&ヒル、たっぷりと巻かれて下さい。
最近はテールが絡みにくいようにマラブーではなくゾンカーパターンで巻いています。
ファイバーの動きだけでなく、その方が姿勢が安定しやすいようです。
Commented by bolocyan at 2014-10-15 21:16
yunさん今晩は
尻別川のニジすげぇ~ね 思わず興奮で言葉遣いも
乱れてしまいます(w)。Eggsの記事で載せていた選曲で
近々dj yunちゃんは大物を釣りそうな予感はしていたけれどもね。
やっぱりdjyunちゃんはカッコイイから大物が釣れるのですね。

すみませんが、いつものように、教えてdjyunちゃんのコーナーからなんですけど
アトランティックサーモンシューティングヘッドのS1/S2を使う場合は1つ上の番手を
使ったほうがいいのでしょうか?前にyunさんの記事に
そのようなことが載せてあった気がしまして。ちなみにインターは持っているのですが
そちらは520grで丁度いい感じなんですけれどS1/S2は590grってことになるのでしょうか?
宜しくお願いします。そうそう、エナメル塗装の件もありがとうございました。
なかなか大変な作業だったのですね。僕は2週間もかかっちゃたよ(w)
それではまた・・・
Commented by slowfishing-yun at 2014-10-15 22:41
bolocyanさん、こんばんは。
尻別川のレインボー、イブニングならまだしも、まさかこの時間帯に出合えるとは思ってもいませんでした。
選曲でbolocyanさんに出合いを予感してもらえるなら、次もパンチというかビートの効いた選曲をしなければいけませんね(笑)。
アトランティックサーモンSHなどのスカンジSHをペリーポークで使う場合、
私はそのロッドで使っているスカジットコンパクトの重さに、さらに50grぐらい加えた重さのスカンジSHを使っています。
ちなみにシンクレートによって特にラインの重さや番手は変えていないんですよ。
エナメル塗装を落とすのはなかなか大変でしたか。私は大まかに落とした後は、スチールたわしを使っていました。


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