2014年 08月 25日

<Episode #53> Shiretoko Peninsula / Pink Salmon

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遠くで雷鳴が響き、深夜のハイウェイのアスファルトが激しい雨で黒く光っていた。
夏の終わりに友人達とピンクサーモンに出合いに知床へと足を運んだ。
どうやら今年も昨年と同様にあまり天候には恵まれないようだ。
おまけに1週間ほど前に足を運んだ友人の話によると、今年は群れがほとんど岸寄りしていないという話。
まあ、それはそれで良いではないか。
なにしろ北の大地の辺境の地でのんびりとした時間を過ごすのが目的なのだから。
今年は何人かの友人達とスケジュールが合わず、東京からの友人を含めて5人という少人数のパーティとなった。


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知床のフィールドは右から吹き付ける風がめっぽう強く、海は若干のうねりを伴いながら少し波立っていた。
いつもなら海面すれすれを背びれを立てながらゆっくりと泳ぐカラフトマスの姿をたくさん見かけるのだけれど、
どうやら今年はそんな光景も見ることはなさそうだ。
苦手な風対策を兼ねて、シャンパンゴールドのティボーに巻き込んだフローティング(スティールヘッドオレンジ)のAFSを取り外し、
フローティングのスカジットコンパクトにインターミディエイトのティップの組み合わせに交換する。


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キャストとひと休みを何度か繰り返し、釣れない時間がずいぶんと長く続いただろうか。雨交じりの風は相変わらず強い。
面白いもので、ある時を境に風向きとは逆に潮が左から右へとゆっくりと流れ始めた。
キャストしたラインがゆっくりと潮に乗って右へと流れていく。
そのままフライをドリフトさせていると、ランニングラインを通してフッと言葉では表現しにくい違和感に続き、
グゥン、グゥンと海面下でピンクサーモンの白い魚体が躍動する。
岸寄りしたばかりのフレッシュなピンクサーモンは2度ほど回転するように跳躍すると、猛烈なスピードで沖へと疾走していった。


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どこかほのかに青白さも残ったプラチナシルバーに輝くオスのピンクサーモンだった。
そのあとも何度かフレッシュなピンクサーモンとのやり取りは訪れたけれど、僕にとっては長いやり取りの末、残念ながらフックアウト。
フックはバーブレスにしているから、こういうことももちろん織り込み済み・・・笑。

フライやラインが着水すると、それに驚いてパーッと逃げていくピンクサーモンの群れなんかを見ることは一度もなかったけれど、
それはそれとして、彼の地で過ごす時間はやはり僕にとって特別なものなのかもしれない。

さて、知床での釣りが終わると、僕にとっては秋の釣りがいよいよスタートする。


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Today's BGM :


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by slowfishing-yun | 2014-08-25 16:24 | Fishing Reports | Comments(10)
Commented by kuni at 2014-08-25 20:10 x
良い魚、良い風景の写真を、ありがとうございます。

ボクは夏休み期間は仕事が忙しくてフィールドに立てないので、こちらで癒されています。
例年ならこの季節はタイイングすらしないことも多いのですが、Yunさんのおかげで今年はちょっぴり巻く時間が取れたことで気分転換が出来ました。
Commented by slowfishing-yun at 2014-08-25 20:44
kuniさん、こんばんは。
この時期の知床にはかれこれ10年以上通っていますが、今年は特にピンクサーモンの姿が少なかったです。
まあ自然相手の釣りですから、こればかりは仕方がないことなのですが・・・笑。
でも、おかげでやり取りすることが出来たピンクサーモンはフレッシュなものばかりでした。
kuniさんはお仕事の方がお忙しいようですね。ご苦労様です。
kuniさんのことですから、きっと素敵なフルドレッシングのサーモンフライを巻かれているのでしょうね。
私も秋のシーズンに向けて少しはフライを巻き足しておかないと・・・笑。
Commented by 110-ken at 2014-08-26 19:44 x
お疲れさまでした!
1週間前とクマ以外はあまり状況が変わらなかったようですね・・・
カラフトはお盆の魚!というイメージを捨てた方がいいのかななんて思ったりもしています。
でも,あまり遅くなると本流が忙しくなるし(笑)
困ったものです
Commented by andieloop at 2014-08-26 21:06
Yunさん、こんばんは!
とても、キレイな魚と写真ですね。
何尾かの魚にフックアウトされても、一向に動じないYunさんの肩の力の抜けたスタイルに改めて『見習わなきゃ』と思う次第です。
秋の本流での釣行記やフライの紹介、引き続き楽しみにしております。
Commented by slowfishing-yun at 2014-08-26 21:17
110-kenさん、こんばんは。
今年はご一緒出来ませんでしたが、少人数でもなかなか楽しい知床釣行となりました。
お約束通り、今年もヒグマが姿を見せてくれましたし・・・笑。
来年は、また大勢でワイワイと楽しめるといいですね。
きっと来年はたくさんのカラフトマスが岸寄りしてくれるんじゃないかと期待しています。
Commented by bolocyan at 2014-08-26 21:30
yunさん今晩は
やはり今年もカラフトマスは芳しくないようですね。
年々、難しくなっているのは現状ですかね。
僕も今年は楽しみにしていましたが、ついつい足が遠のきます。
「はい、博士質問です」yunさんはマイザーロッドの7/8番に
スカジットラインの何grをお使いでしょうか?
:教えてdj博士のコーナー:からでした W。
いつの日か僕もマイザーロッドを使ってみたいと思いまして
宜しくお願いいたします。
それでは、また・・・
Commented by slowfishing-yun at 2014-08-26 21:31
andieloopさん、こんばんは。
訪れる度に思うのですが、やはりロケーションといい魅力的なフィールドのように思えます。
基本的にキープすることが目的ではないので、フックアウトされてもそれほど気にはならないんですよ(笑)。
岸寄りしたのがフレッシュな群れだったせいか、赤いフライに興味を持ってくれたのはプラチナシルバーばかりでした。
猛烈なスピードで沖へとダッシュしてくれたのは、もしかしたらスレ掛りしたんじゃないかとも思いましたが、
ランディングしてみるとしっかりと口だったりして・・・笑。
フレッシュなオスだと、ショアからのサーモンぐらいパワフルだったりします。
来年はもしもスケジュールが合えば、ご一緒されてみますか?
Commented by slowfishing-yun at 2014-08-26 21:40
bolocyanさん、こんばんは。
昨年はたくさんのカラフトマスがいたのですが、今年は予想通り数が少なかったですね。
カラフトマスは2年周期といいますから、来年に期待です(笑)。
でも、あまりにも数が多いとスレ掛りが多くなってしまいますし・・・。
知床はやっぱり遠いですね。札幌からだと往復1000kmに近いですから。
bolocyanさんもいつかはマイザーロッドですか。なかなか個性的なロッドですよ。
ラインの重さには好みがあると思うのですが、私の場合、マイザーの7/8番MKSには600grのスカジットコンパクトを使っています。
以前は540grでしたが、ここ数年は少し重めにして使っています。
Commented by andieloop at 2014-08-26 21:44
Yunさん、ありがたいお言葉本当にありがとうございます。
お誘い頂けるのであれば、是非、ご一緒させてください。
とっても嬉しいです!
Commented by slowfishing-yun at 2014-08-26 21:55
andieloopさん、来年の話はまだまだ先の話ですが、機会があれば是非。


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