無水エタノールを乾いた柔らかい布にたっぷりと染み込ませ、ブランクの汚れをゆっくりと拭き取る。
次にCRC5-56を少しだけ吹き付けたもう一枚の柔らかい布で、汚れが落ちて表面の無水エタノールが乾いたブランクを、
さらにゆっくりとなぞるように優しく拭く。さながら柔らかな薄い皮膜がブランクを包み込むように。
ロッドのブランクにはフィールドでの使用で出来てしまったいくつかの小さなすり傷はところどころにあるけれど、
いかにもバーキーらしい"Deep Cedar Green"という、まるで針葉樹の葉のような少し青みがかった濃緑が、
よりいっそう鮮やかなものとなっていった。
Spey Pagesというウェブサイトを見ていると、北米のスティールヘッダーが好むカスタムスペイロッドとして、
C.F. Burkheimer、R.B.Meiser、それに
Andersonの名前がよく出てくるようだ。
それぞれに個性があって、何よりも一目でそのロッドと分かるコスメが特徴といえるのかもしれない。
(Andersonも面白そうだけれど、どうも僕好みのコスメではなくってね・・・笑)
ちなみに2009年製の
僕のバーキーは、14フィート1インチの7番。カタログ上では、7番のスペックの中で一番長いロッド。
コスメはベースとなる"Classic"シリーズだけれど、リールシートをオーダー時に、ストラブル社製の
ニッケルシルバーのメタルを使ったウッドインサートにカスタムしてもらっている。
個人的にこの何とも言えない淡い琥珀色のウッドの色合いは、とっても好みだったりして・・・。
グリップのシェイプは、やっぱりMeiserの方がデザインや握った感じからしても、僕の好みかな(笑)。
僕にとってフィールドでのメインロッドは、ついついお気に入りのMeiserになってしまいがち。
でも、ブルーグレーのロッドソックスからバーキーのバットセクションを取り出す度に、
このロッドはなんだかとっても軽いなぁといつも思っていた。あくまでも僕自身の感覚としてだけれど・・・。
そこで、実際にロッドの重さを量ってみることにする。
C.F.Burkheimer 14フィート1インチ、7番 242g
R.B.Meiser 14フィート、6/7番、MKS 380g
ロッドの長さ、番手とほとんど同じスペックなのに、
重さにおおよそ100gもの差があったなんて、僕自身もちょっと驚き。
どおりで軽く感じるわけである(笑)。
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