2017年 08月 16日

<Episode #341> "Jock Scott"の残像 / R.B.Meiser S2H14067MKX-4 "Jock Scott"

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「残像はものを見た時に目の中に残る色なのだ。人は認識したものしか見ていない。」
             ポーランドの映画監督 故アンジェイ・ワイダ(シアターキノのパンフレットより)

僕自身は故アンジェイ・ワイダ監督の映画をまだ一度も観たことはないけれど、なぜかとても印象に残る言葉だった。
そして、いつか本流で出合ったあのレインボーの残像はいったい何色だったのだろうかと、ふと思ってしまった。



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8月の初めにオレゴンの工房からけっして派手ではないけれど、どこか控えめで深みのある美しさを兼ね備えたロッドが自宅に届けられた。
今回僕がオーダーしたロッドは2017年から新しく採用されたブランクを使って組んでもらったマイザーの14フィート、6/7番のMKX。
さらに今回のロッドのコスメのテーマは、クラシカルなサーモンフライの中でも特に有名な"Jock Scott"で指定してみる。

とりあえずBobさんにはインボイスと共にFB上で見つけたJock Scottが簡略化されて巻かれたフライの写真をメールに添付して送ることにした。
以前にロッドをオーダーした際には、サーモンフライの中の"Black Doctor"をフェザーインレイなどのコスメのテーマとして指定したことがあり、それが予想以上に素敵な仕上がりとなってロッドが届けられたものだから、今回のコスメに選んだ"Jock Scott"がどんな感じにアレンジされているのだろうかと、仕上がったロッドが自宅に届くのがとても楽しみだった。相変わらずオレゴンからロッドを発送したよとの連絡があってから、その時の空輸事情にもよるけれど、川崎の税関で数日の足止めにもあったこともあり、発送の連絡からおおよそ10日前後で自宅にロッドが届けられた。ちなみにロッドを自宅で受け取った際に支払った関税などは4500円。



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"Jock Scott"を見た時に目の中に残る色は何だろうか?
それが残像といえるのかどうかはわからないけれど、僕にとっての"Jock Scott"をイメージする漠然としたカラーとして、イエロー、ブラック、クリーム・ホワイト、ソフト・ゴールドといった色のイメージを伝える。
フェザーインレイに関してはオレゴンの工房にお任せだけれど、両サイドにゴールデンフェザントクレストを置いて欲しいとだけシンプルに伝えた。
何しろサーモンフライといえば、あの透き通るような煌めきを伴ったゴールデンフェザントクレストが使われているイメージが強いので・・・。
結果的には、ジャングルコック、ゴールデンフェザントティペット、ゴールデンフェザントクレストが上手くマッチしていて、素晴らしい満足のいく仕上がりだった。
おそらく今回のロッドもNick Mosesさんが組んだものだろう。インボイスのやり取りの中で、BobさんがNickさんにも添付した写真を転送するからと言っていたから。



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ガイドラッピングのスレッドには、僕が最初に購入したマイザーロッドと同じくOxblood redを選んでみたけれど、やはりメタリックが入っていないこともあって、どこか落ち着いた雰囲気をかもし出しているように思う。
そしてジョイント部のスレッドに、小さなジャングルコックがセンターの目印としてさりげなく置かれていたのには、初めてだったのでちょっとビックリしたかな。
ジョイントのメスの部分のラッピングとガイドラッピングのスレッドカラーは、どちらかというとバランス的に統一されていることが多いけれど、今回はそれぞれが全く違う配色だったのでロッドを繋いだ時のジョイント部分の雰囲気がとても新鮮だった。



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今回ももうひとつの新しい試みは、フロントグリップとリアグリップを前回までのBurnt Corkをメインに使用したアクリルコーティング仕上げではなく、比較的明るめのBurl Corkをメインに使ったアクリルコーティング仕上げにしてもらうこと。
ちなみに一般的なグリップによく使われているいわゆるConventional Cork(ポルトガルコルク?)はアクリルコーティングが出来ないこと、合成コルクを使うと丈夫だけれどほんの少し重量が重くなるということだった。
フロントグリップをアクリルコーティングすると滑りやすくなるのではという不安もあったけれど、今のところフィールドにおいて特に滑りやすいという印象はない。さらにBurnt Corkの場合、コーティングを施さないと水に濡れたコルクだけがより黒くなって、なんとなく見た目も良くなかったものだから。
あとフロントグリップ先端の径が最近少しずつ太くなりつつあるので、今回はあえて17~19mmと指定したところ、実際には19mmに削られて仕上げられていた。もしも次にロッドをオーダーすることがあるとすれば、今度は19mmではなくさらにスリムに17mmに指定するつもり…笑。


R.B.Meiser S2H14067MKX-4 "Jock Scott" : 312g
R.B.Meiser S2H14067MKS-4 "Water God" : 380g

ロッドの重さを計測してみると、やはり新しい軽量化されたブランクを使うことによって、目的だったロッドの軽量化には成功しているようだ。
フィールドで使用していても、特にこれまでのMKSのアクションと大きな変化はないように思う。ただブランクが高弾性のものを使用するようになり、キャストをした際のリカバリースピードはこれまでのMKSよりも若干速くなっているように感じられた。
Bobさんは新しいブランクになってロッドの軽量化はしたいけれど、MKXとなってもMKSと同様のアクションを維持したいという思いのようだ。それに関しても、おおむね成功していると思う。
ただ個人的にはこれまでのMKSでも特に問題はなかったような気がしないでもないのだが…。
それよりもブランクがアップグレードされていくにつれてどんどんと今風のオーソドックスでオールマイティな癖のないアクションのロッドとなり、僕がクラシックMKSと呼ぶNZ製のブランクを使っていた当時のMKSのような他のどこのメーカーにもない独特で癖のあるロッドのアクションからはだんだんと遠ざかっていくように思えてしまう。
まあちょっと寂しくもあるけれど、これも時代の流れなのかもしれないと思った次第…笑。

R.B.Meiser 14' 6/7wt MKX "Jock Scott" :
今回のカスタム仕様のロッドの価格はウッドインサートのリールシートなどのオプションがなかったので875ドル+送料の95ドルで合計970ドル。
さらにPayPalで支払った場合は、そこに4%の手数料が加わるので合計1008.8ドルとなった。
ちなみに今回から送料が75ドルから95ドルに上がっていた。



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# by slowfishing-yun | 2017-08-16 15:00 | Custom Spey Rods | Comments(4)
2017年 08月 13日

<Episode #340> 雨の本流

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天塩川のキャンプ場で迎えた土曜日の朝。
昨日の午後から降り始めた8月の冷たい雨がまだ降り続いていた。
きっと台風から温帯低気圧に変わった前線の影響なのだろう。
けっして大粒の雨というわけではないけれど、時にはシトシトと霧雨のように、また時にはパラパラと小粒となり、まるでゆっくりと波打つかのようにその存在感を変えながら、僕のRearth社製のレインジャケットにゆっくりと染み込んでいった。
フィールドでは雨が降り止むということはなく、レインジャケットの耐水性能を超えて染み込んだ雨とその冷たさで、僕は思わずブルっと何度も身震いしてしまっただろうか。


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祝日の午後から降り始めた雨は土曜日になっても降り止むことはなく、かなり水位が下がっていた本流だったけれど、少しずつ水位が上がると同時に濁りも増していったように思う。
風が穏やかだったこともあってか、雨が弱まると草むらからは虫の音が響き、ツバメが低空を飛び交っていた。
いつくかのポイントを巡り、最後に訪れたポイントだった。
フローティングのスカジットコンパクトの先に15フィート、タイプ3のティップを結び、ティペットの先にはコーンヘッド仕様のブラスチューブSnaeldaのスモーキータンを結ぶ。
流れを超えてややクロス気味にキャストしたフライが着水して数カウント後、いきなり強烈な衝撃と共に手にしたラインがひったくられる。
ブレーキを絞ったSaracioneから何度もすごいパワーでラインを引き出し、心地良さを超えたスクリーミングサウンドを何度もロッドを手にしたアングラーの耳に届けてくれた。



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サイズこそLサイズ半ばだけれど、そのサイズ以上に分厚くて幅広の体高の方が僕には印象的なレインボーだった。
左の顎には古傷があったから、おそらく以前に他のアングラーのロッドをギリギリまで絞り込んだことのあるレインボーなのだろう。
雨が降り続ける中、iPhoneで何枚かの写真を撮り、そっとリリースする。
またきっとサイズアップだけでなくパワーアップもして、他のアングラーのロッドを極限まで絞り込んでくれるに違いない。



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天塩川へと足を運ぶ前に、サワデーさんお気に入りの本流をサワデーさんご本人にガイドしてもらう。
この日が先週の土曜日に届いたばかりのR.B.Meiser 14' 6/7wt MKX "Jock Scott"のフィールドでの道具としてのデビューとなった。
ガイドしていただいたフィールドは独特の風情のあるロケーションだったけれど、大きなレインボーの気配がプンプンなので機会があればまた訪れてみたいと思う。
そしてロッドのレビューに関しては、近いうちにこちらで紹介できればと思っている。
そんなフィールドで新しいロッドのキャストフィールを感じていると、流れに馴染みながらスイングする黒のInteractionをMサイズのレインボーが気に入ってくれたようだ。
とても気持ちのよいフライへの出方とレインボーの描く3回のジャンプはお見事だったかな。


水温が20℃よりも下がっていたこともあり、金曜日の午後からは水位の下がった天塩川へと移動することにした。
ポイント選びにはかなり迷ったけれど、今シーズンになって二人の友人がLLサイズに出合っている、少し水深のあってバックスペースがほとんどないポイントに足を運ぶことにした。
15フィートのT-14の先に黒のInteractionを結び、あれは僕の記憶が正しければ確か2キャスト目だったと思う。
流れに馴染みながら程よいスピードでスイングするフライに不意にグゥーンと鈍重な違和感を感じる。
そしてグゥワン、グゥワンという幅広のヘッドシェイクと続き、これは明らかにトロフィーサイズかもと思った僕の期待に反して、
フッといつものようにテンションがどこかへとフェードアウトしてしまう。
今回もグッドサイズのお相手とは束の間のランデブーに続くアディオス。
大きなため息とともに、途方もない虚脱感に包まれてしまった「山の日」の祝日だったかな(笑)。
                                   67.79→67.97


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# by slowfishing-yun | 2017-08-13 17:15 | Fishing Reports | Comments(4)
2017年 08月 06日

<Episode #339> 8月の本流 / 湧別川

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存在感の薄い霧雨のような小雨が降る湿度の高い8月のオホーツクの本流だった。
ハイウェイの途中からABUさんがハンドルを握ったmasaさんの車の外気温計が、峠の頂上付近では確か14℃を表示していたと思う。
札幌は夕方からすでに曇り空で、深夜にはこれから降り始める雨を予感させた。
そしてフィールドでは8月の存在感の薄い小雨が、アングラーにレインジャケットを羽織るべきかどうか、とてもちっぽけなことだけれど、最後まで迷わせ続けた。


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この日はフィールを歩いていると、なんだかいつもとは違う不思議なにおいがフィールドでしたように思う。
おそらくそれは気温と水温の上昇によるもので引き起こされたものなのだろう。
冷たさや新鮮さとは対極にある流れのない澱んだようなものだった。
なかなかそれが何のにおいか僕には思い出せなかったけれど、あるとき不意にそれが子供の頃に飼っていたカエルやおたまじゃくし、それにカメなどの水槽のにおいと同じなことを思い出した。
おそらくフィールドのコンディションも決していいものではなかったのかもしれない。


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R.B.Meiser 12'6" 6/7wt MKS "Black doctor"
Saracione Mk.V 3 1/2" All black
Airflo Skagit Switch 480gr + Rio 15' 8wt Type3
2.5号のフロロカーボンのティペットの先にNo nameのウエットフライを結び、少し流れの速い浅瀬で対岸めがけてキャストしていると、着水してスイングを始めたフライが不意にグゥンと引き込まれる。僕がもしかしたらと期待していた少し水深のある深瀬のポイントがさらにステップダウンした少し先に控えていたものだから、フライへのテイクに心の準備が出来れていなくて、正直かなり慌ててしまったけれど、水面下に現れた色鮮やかなレッドバンドにさらに追い打ちをかけられてしまう。
ABUさんにランディングをヘルプしていただいたレインボーはサイズこそMサイズだけれど、とても美しいバランスの取れたレインボーだったかな。

レインボーを静かにリリースすると、いつの間にか頭上には夏ゼミの鳴き声と共に夏の空が広がていた。
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# by slowfishing-yun | 2017-08-06 19:10 | Fishing Reports | Comments(6)
2017年 08月 03日

<Episode #338> ロッドビルダーは二人のNick

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手前のロッドが、R.B.Meiser 12'6" 7/8wt MKS "Solar Eclipse"で、Nick Mainさんが組んだもの。
奥のロッドが、R.B.Meiser 14' 7/8wt MKX "Copenhagen Wintergreen"で、Nick Mosesさんが組んだもの。

マイザーさんとのメールのやり取りの中では、Nickというファーストネームしか出てこないので、すっかり同一人物だと僕は思っていたけれど、数ヶ月前のメールでのやり取りでやっとオレゴンのマイザー工房で働くNickは実は二人もいたということが判明した次第。
確かにどちらのロッドにも最終的にはマイザーさんがネーム入れなどを含めて監修していると思うけれど、どちらのロッドも二人のNickのロッドビルダーとしての個性がとても色濃く反映しているように思えてならない。

特にNick Mainさんのコスメはかなり個性的だったかな。グリップは少し太めだけれど、フェザーインレイだけでなくスレッドワークはかなり斬新だったと思う。
そんな彼は、父親の仕事を手伝うためにもうすでにオレゴンにあるマイザーロッドの工房を離れて地元へと戻っていったんだとか。



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ここ最近のマイザーロッドはそのほとんどをNick Mosesさんが組んでいるようで、おそらくマイザーさんはネーム入れなどの監修程度なのだろう。また彼のお父さんのMike Mosesさんもオレゴンのマイザーの工房でロッドビルダーのひとりとして働いているのだそうだ。おそらく最近のマイザーロッドの特徴としては、薄いカラーリングを両グリップの圧縮コルクの間に飾りとして入れていることだろう。おそらくこのアクセントはMosesさん親子がオレゴンの工房で働くようになってから始まったのではないかなと僕は予想しているのだけれど。

先週末にマイザーさんからロッドの発送に関するメールがあり、オーダーしていた14' 6/7wt MKX "Jock Scott"が金曜日までには間に合いそうもないけれど、何とか今週末には届きそうな気配である。オーダーしたコスメがイメージ通りに仕上がっているかは、ロッドソックスを開けてみるまでのお楽しみなのだけれど、フロントグリップの細さなど細部へのオーダーが新しいロッドにしっかりと反映されているかは、実のところかなり不安だったりする次第(笑)。
とにかくクラシカルなコスメの新しいMKXのフィールドデビューは、どうやら来週末以降に持ち越しとなりそう。




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# by slowfishing-yun | 2017-08-03 22:07 | Custom Spey Rods | Comments(0)
2017年 07月 31日

<Episode #337> 霧のち快晴


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本流の川面が深い碧色と傾きかけた夕日のオレンジとに染まり始めた土曜日のイブニング前の出来事だった。
僕がキャストしてスイングするフライに何の変化も起こらないことがすでに80m以上ステップダウンしても変わらず続いていただろうか。
川幅がギュッと狭まる対岸のテッシといういくつかの大きな岩盤が集まったエリアを過ぎると、今度は本流の川幅が少しだけ広くなって流速が若干だけれど遅くなった。
何の前触れもなくふと何気に下流へと視線を向けると、まるでタイミングでも見計ったかのように偶然にも25mほど下流の岸際近くでサーモンサイズのレインボーが重量感のある炸裂音と共にライズする。



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僕は若干ピッチの速まった呼吸を整え、下流で一度だけ姿を見せたレインボーとのおおよその距離をもう一度確認する。
流芯からゆっくりと岸に向かってスイングしてくる#4番のストリーマーフックに巻いたコーンヘッド仕様の黒のInteractionに少しだけアクションを加えていると、まるで僕の頭の中で描いたイメージ通りにグゥンと重量感のある負荷が掛かった。
最初は根掛ではないのかと一抹の不安もあったけれど、ロッドに掛かる負荷は徐々に躍動感を伴った力強いものへと変化していく。
僕が手にした"Solar eclipse"はバットの付け根からグンニャリと曲がり、これは久しぶりのトロフィーサイズとのランデブーと思った瞬間、フッとテンションがどこかへとスポイルされたかのようにフェードアウトし、残念なことにあのレインボーとはアディオスしてしまった。やっぱり束の間の短い盛夏のランデブーだったかな。



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理由は定かではないけれど、数日前からテレメーターの表示する本流の水温が18~20℃を推移していたこともあり、7月最後の週末を天塩川で過ごすことにした。
予想通り前回訪れた時(23℃前後)とは違って、そっと本流に手を差し入れてもそんなに生温いという感想は抱かなかったと思う。
7月末ということもあってか、僕が足を運んだポイントではほとんど他の釣り人に出会うことはなかった。
おかげで訪れる釣り人が少ないせいか、車を止めてポイントまでのアプローチには踏み跡もなくすっかりイダドリなどの草木が生い茂ってしまっていて、ルートを見つけるのにかなり苦労をしたかな。



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やっと天塩川の本流レインボーらしいMサイズに出合えたのは、正午を知らせるサイレンが鳴り終わったあとだった。
フィールドではスカジットコンパクトのフローティングと15フィートのT-14を組み合わせたラインシステムでほとんどを通した。
朝から5ヶ所目のポイントの瀬頭からステップダウンし始めて、流速が少し落ち着き始めた頃にやっとスイングするフライを何の前触れもなく抑え込むようにしてひったくってくれる。
天塩川では時々出合うことのある顎の下部をまるでペリカンやカエルのように膨らませた、そのサイズ以上のパワフルさを兼ね備えたレインボーだった。
レインボーをリリースするとフィールドには夏ゼミの鳴き声が響き、おそらく気のせいだけれど盛夏の暑さの中で少しだけ風が動いたような気がした。



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週末は2日間とも朝はフィールド全体に白いガス状の霧が掛かり、いつも目にするフィールドとはまた一味違った幻想的な雰囲気を楽しませてくれる。風の存在感は皆無だった。虫の音、川のせせらぎ、野鳥に囀りなどが静かにフィールド全体を覆う。逸る気持ちを抑えつつ、もしかしたら一番心地が良い時間なのかもしれない。
やがて霧が晴れると今度は一気に夏ゼミの鳴き声と共に青空が顔を出してくれた。
それは抜けるように青い夏の青空だったと思う。
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# by slowfishing-yun | 2017-07-31 23:13 | Fishing Reports | Comments(8)