2017年 09月 17日

<Episode #347> Lake Shikotsu

f0317993_20055378.jpg



f0317993_20060172.jpg




ここ最近はフィールドへMoriさんとご一緒することや、はたまたフィールドでご一緒することが多いだろうか。
そんな彼が最近すっかりのめり込んでいるというのがドローンを使った空撮のようで、彼が苦労して編集した美しい映像もさることながら、何枚かの写真もLINEで送ってくれて、僕としてはなかなか楽しい時間を過ごせている次第。
それにしても通常は撮ることが出来ないがいつもとは違ったアングルから撮られた写真は、やはりいつ見ても新鮮に感じてしまう。
実は私も以前にトイカメラを使ったフィールドのサイレントムービーを作ったことがあり、ディレクター、エディター、プロデューサーとすべてをこなすMoriさんの苦労がほんの少しは分かるだろうか。




f0317993_20061849.jpg




f0317993_20062391.jpg



f0317993_20061501.jpg



おそらく僕たちが支笏湖に着いた時間帯は、アングラーの釣欲というか釣熱もすっかりトーンダウンした、まどろんだ時間帯だったのだろう。
ひとり、またひとりとアングラーがロッドを手にポイントから駐車してある車まで戻ってくる姿が視界に入ってくる。
支笏湖で僕らが最初に選んだウグイの幼魚がたくさん泳ぐ美笛川河口のポイントは、アングラーよりも台風前の週末をキャンプ場で過ごす家族連れで賑わっていたかもしれない。
いかにも美笛川の河口らしいパノラマチックなロケーションの中、背後から子供たちの楽しそうな歓声が聞こえてくると僕らはなかなか釣りモードに入ることが出来ず、とうとう車へと戻り軽いランチを済ませてポイントを大きく移動することにした。



f0317993_20060804.jpg



f0317993_20062193.jpg



f0317993_20061175.jpg




Rod : R.B.Meiser 14' 6/7wt MKX "Jock Scott"
Reel : Hardy MLA 375
Line : SA Atlantic Salmon SH 8/9(520gr) S1/S2
Fly : Conehead wooly bugger black (VARIVAS Streamer Hook #4)

何年かぶりに95kmのポイントに足を運んでみた。
美笛川の河口とロケーションもすっかり変わり、僕の中では最も支笏湖らしいロケーションのひとつではないかと思っている。
背後の木々が風に揺れてカサカサと乾いた音を立て、風向きと湖流とがゆっくりと変化していった。
青空はやがて雲に消され、さざ波立つ湖面に何となくトラウトの気配が感じらえ始める。
何度かフライが届くレンジの外で大きなトラウトの立てる波紋とシルエットを見ることが出来たのが、薄らぎ始めたモチベーションを維持するエネルギーとなったのかもしれない。

一定のリズムでランニングラインをリトリーブする指先に不意に強烈な衝撃が訪れる。
ランニングラインとSHのつなぎ目はロッドのトップガイドからまだ2mほど先にある。
僕のフライがボトムやストラクチャーにタッチすることは一日を通して一度もなかったから、指先に伝わる重量感からすると、もしかしたら悪くないサイズのトラウトだったかもしれない。
まあこれもいつものことだから、想像の範囲を超えないのだけれども…笑。

何年かぶりに支笏湖へと足を運んだかもしれない。
相変わらず支笏湖の鱒釣りは難しいけれど、本流とはまた違った支笏湖ブルーの清々しい透明感がフィールドには漂っていたように僕には感じられた。

P.S.もしかしたら釣りになるかもと朝は尻別川へと足を運んでみたけれど、喜茂別周辺まではほぼクリアーだった水質も昆布エリアとなるとなかなかの厳しいコンディション。とうとう尻別川では一度もロッドは振れなかった。



f0317993_20062541.jpg



f0317993_20063079.jpg


Today's fishing movie :



[PR]

# by slowfishing-yun | 2017-09-17 21:34 | Fishing Reports | Comments(2)
2017年 09月 11日

<Episode #346> 小さな秋の気配

f0317993_21355494.jpg



夏の終わりと小さな秋の気配を感じながら釣りをした週末だった。
これまでにないぐらいに減水した本流が目の前に広がっている。
そういえばススキの穂が先週よりも数cm伸び、イタドリの葉が少し黄色く色づき始めていただろうか。
秋虫の音色も先週よりも一段と賑やかになっている気がしたりもした。
そして通り雨のような雨が過ぎ去ると、フィールドに吹く風にいっそう小さな秋を僕は感じるのだった。




f0317993_21353374.jpg



f0317993_21351798.jpg





F.I.S.Tと15フィートのT-14の組み合わせにコーンヘッド仕様のチューブフライ"Interaction"、そんなボトムを意識したヘビーなタックルだとレインボーはさっぱり相手にしてくれなかったけれど、フローティングのスカジットコンパクトとタイプ3のティップの組み合わせに#6番のマーチブラウンのウェットフライに変えてみると、サイズはともかく表層付近でレインボー達がスイングするフラに興味を示してくれて、僕は思わずロッドを手にしながらもドキリとしてしまう。




f0317993_21351015.jpg



f0317993_21345557.jpg



二日目の日曜日はMoriさんが最近購入してハマっているというドローンで上空から釣りをしている動画を撮影してくれた。
ドローンが飛んでいるので少々気は散るけれど、なるべく気にせずドローンの方を見ないのがコツだろうか(笑)。
それにしてもこれまで見たこともないアングルからの映像で、僕にはとても新鮮だった。
残念ながらドローンが飛んでいなかった時にグッドサイズのレインボーがスイングの後半でリトリーブを加えている僕のフライを見つけてくれたけれど、ランディング前に惜しくもアディオス。なかなかのオスのレインボーだったかな。
                                     67.80


f0317993_21350305.jpg

今日のFishing Movie :






[PR]

# by slowfishing-yun | 2017-09-11 22:18 | Fishing Reports | Comments(10)
2017年 09月 04日

<Episode #345> 秋シーズン

f0317993_21153347.jpg



ロッドを片手に秋虫の音色が響く土手の斜面を登ると、築堤にとめた車の向こうに秋の始まりのようなオレンジ色に染まった夕焼けが広がっていた。
フィールドを吹き抜けていく風には、何やら秋らしい涼しさすら感じられる。
夕日が沈んで辺りがすっかり暗くなり始めたら、きっとシャツの上にユニクロのフーディでも着る必要がありそうだ。
この週末は、台風の影響で釣りに出かけるのは難しいかなと思っていたけれど、予想に反して何とか北のフィールドに立つことが出来たのは本当に幸運だった。
楽しかった今日という一日のように、どうか明日も素敵な一日となりますように…笑。



f0317993_21154856.jpg



f0317993_21155713.jpg



f0317993_21160318.jpg


f0317993_21163159.jpg



早朝のフィールドには白いガス状の霧が掛かっていて、とにかく幻想的な雰囲気を醸し出していたのが印象的だった。
まるで流れの描くストリームが、霧の奥へとゆっくりと静かに消えていくかのように…。
そんな霧の向こうから思わずドキリとするようなサーモンサイズのレインボーの跳躍音がする訳ではないけれど、そんな音がいつ響いてきてもおかしくはないような早朝の中州に続く深瀬のポイントだっただろうか。

2ヶ所目に訪れたポイントは産卵床の瀬に続く深瀬のポイント。
バックスペースがあまり取れないので、ここではオレゴンの工房でリメイクしてもらった13フィート、7/8番、MKXを使うことにする。
540grのフローティングのスカジットスイッチの先に15フィートのT-14を繋ぎ、ティペットの先には数日前に巻いたばかりのConehead tube fly "Interaction 2017" black&orangeを結んだ。
10m程ステップダウンしたあたりだっただろうか。
スイングのほぼ終わりかけでフライの動きが一瞬止まる。
水面下の岩盤にフライが根掛りでもしたのかと思ったけれど、次の瞬間静寂さが猛烈なヘッドシェイクへと変貌した。

予想したほど下流には疾走しなかったけれど、なかなかパワフルかつトルクフルなLサイズ後半のオスのレインボー。
でも僕にとってとにかく印象的だったのはレインボーの大きな頭もそうだけれど、それ以上に不自然な形で「く」の字に曲がったレインボーの背中の方だった。
奇形という言葉は好きな言葉ではないけれど、おそらく生まれながらにして何かしらの障がいがあったのだと思われる。
ここまで大きくなったこのレインボーのタフさにも驚いたけれど、このレインボーがここまで大きくなれた天塩川もすごいなあと思ったのだった。



f0317993_21163488.jpg



f0317993_21164131.jpg



f0317993_21164763.jpg



f0317993_21165327.jpg



対岸から初めてポイントにアプローチしてみる。
いつもとは違う風景を目にしながらキャスト&スイングを楽しんだけれど、残念ながら小さなアタリが2度ほど。

イブニング前には早朝のポイントで3キャスト目にLLサイズにアディオスされてしまう。

日曜日は前日のmasaさんのLLポイントでキャスト&スイングしててみたけれど、すでにLLサイズはお留守にされているようで出合えずじまい…笑。

そして日曜日に僕が訪れた最後のポイントで最後のキャスト&スイングを終え、リールにラインを仕舞い込み岩盤の岸際を歩いていると、ふと砂地に見慣れた鹿やキツネの足跡ではない横並びの鋭い爪の跡が残されているような気がした。
さらに進むと、今度は岸際の砂地にヒグマの足跡がしっかりと残されている。
ここは天塩川の美深エリアの中でも超メジャーポイントのひとつ。
おまけに6月29日に流れたTVの美深町でのヒグマ関連のニュース映像でも映っていた場所。
正午も過ぎた時間帯だったのですっかり油断してしまい熊スプレーは車の中に置きっぱなし。
かなり緊張しながらいつも以上に鈴と笛を鳴らしつつ何とか何事もなく車まで戻って来れたけれど、やっぱり油断大敵ということだろうか。
僕にとってはとてもいい教訓になったと思う。
                                          68.01→67.94

P.S.月曜日の朝に美深町役場に連絡する。まだ若いヒグマで右岸と左岸を行ったり来たりしているとのこと。これからのシーズン、天塩川へと足を運ばれる方は是非気をつけて下さい。



f0317993_21170117.jpg



f0317993_21165747.jpg



f0317993_21170705.jpg


Today's BGM :



[PR]

# by slowfishing-yun | 2017-09-04 23:40 | Fishing Reports | Comments(8)
2017年 08月 27日

<Episode #344> スコール

f0317993_18160511.jpg


ここ最近はオホーツクや知床のピンクサーモンのフィールドへとめっきり足を運ばなくなり、どうもこの時期のフィールド選択にずいぶんと迷うようになってしまったかもしれない。
結局のんびりとした時間にフィールドに向けて自宅を出発した時には、まだそよぐ風にお盆を過ぎた夏の気配が含まれていたように思う。
空はまだまだ夏の青さの残る8月の青空だった。
でも僕がハンドルを握る車が中山峠を越えて羊蹄山の麓の真狩村のあたりに差し掛かってから、どうやら少しずつ風が強まり始めて、目指す先のフィールドの空の色が濃い灰色に変わっていった。
やがてポツポツと大粒の雨粒が車のフロントガラスに当たり始める。
尻別川の昆布エリアの駐車スペースに車が滑り込んだ時には、ほんの短時間だけれど車の外に出るのを躊躇うほどのスコールのような激しい雨となった。



f0317993_18162893.jpg



f0317993_18162344.jpg


激しい雨が降り止むと、今度は眩しい日差しと共に先ほどよりもさらに青いと感じる夏の青空が頭上に現れた。
そして少しのタイムラグをおいて、夏ゼミの鳴き声がフィールドに響き始める。
湿度の伴った夏の暑さがフィールドを覆っていた。
そういえば早春のアメマス以来、ずいぶんと久しぶりに足を運ぶ晩夏の尻別川だった。
水位は若干低めだったけれど、もう少しクリアーかなと思っていた本流の色は濃いオリーブ色に染まり、透明度はおおよそ80cmといったとこだろうか。
第1、第2セクションで何度かバイトはあったけれど、僕がフックを外すためにトラウトに触れるという状況までには至らなかった。



f0317993_18161349.jpg




遅いランチと飲み物を買いに蘭越町にあるセイコマートに入ると、今度は先ほどの数倍ほどのまるでバケツをひっくり返したような豪雨となった。
僕が車の中での遅いランチを食べ終わるころにはスコールのような大雨が嘘のように降り止む。
おそらく本流が濁るまでには多少のタイムラグがあるとしても、田畑や用水路からあふれた黄土色に濁った水が本流に注ぎ始めるのだろう。
今日はイブニングまで本流で粘ろうとヌカカ対策もしっかりと準備してきたけれど、今日はこれでストップ・フィッシングにしよう。

雨のあとは、なぜかフィールドに吹く風がひんやりとしたものとなった。
着替えをしていると草むらからの秋虫の音色が突然消え、頭上を爆音とともに2機のオスプレイが旋回しながらあっという間に遠くへと消えていった。
そしてフィールドには秋を感じる静けさが何事もなかったかのようにまた戻ってきた。
                                          9.30


f0317993_18161802.jpg


Today's BGM :




[PR]

# by slowfishing-yun | 2017-08-27 21:44 | Fishing Reports | Comments(6)
2017年 08月 24日

<Episode #343> slow fishing fly collection…2 / Prototype

f0317993_20394226.jpg



最近も暇を見つけてはタイイングバイスの前に座り、ああでもない、こうでもないと試行錯誤を繰り返しながら新しいアレンジを加えたフライを巻くのがちょっとした楽しみの一つになりつつある。
そしてそんなフライが何度かのフィールドテストの末に、僕のチープなプラスチック製のフライボックスの中でレギュラーポジションを獲得するかどうかは、これまたまったく不確かなことだったりする。
もちろん時には全く使い物になたないボツのフライになることだって…。
どちらにしても、たいていの新しいアレンジのヒントはやっぱり海外のFBからのものが多いと思っている。
意外とスティールヘッドよりもアトランティックサーモンのフライからの方がヒントは多いだうか。
それはともかく、新しく巻いたフライがトラウトの中でも特に大きな本流レインボーに好かれるかどうかは分からないけれど、まずはフライを巻いた僕自身がそのフライを好きになることが必要不可欠なことのように思っている。



f0317993_20391082.jpg


f0317993_20392221.jpg



f0317993_20391765.jpg



こちらは、2017 new Jabara & conehead tube fly prototype。
プロトタイプということだけあってまだまだ試作段階のフライだけれど、これまでのJabara conehead tube flyにUV系や超ケイムラなどフラッシャーを多めに巻き、さらに両サイドにラバーレッグを4本ずつ計8本取り付けたもの。
全長はおおよそ約5cmと小型に仕上げてみる。
ラバーレッグの数を増やしていくと、だんだんとバスルアーのラバージグの雰囲気に近くなるかな…。
今回は全体的に暗いトーンのフライを巻いてみたけれど、オレンジ&ピンクといった少し派手めのカラーもいたって悪くはないと思う。
さらにバリエーションとしてラバーレッグありとラバーレッグなしの2パターンを巻いたけれど、やはりラバーレッグが数本でもあった方がフライの動きはよいようだ。



f0317993_20393176.jpg


f0317993_20393851.jpg



2017 Egg ball tube fly prototype

釣り具量販店の海釣り仕掛けコーナーで買った直径6mmのビーズ玉を使い、今年のE.S.Lのプロトタイプではブラス製のコーンヘッドを省いてタイイングしてみた。
これまではエッグボールをシェニールなどを使って表現していたけれど、今回のプロトタイプではコーンヘッドを省きビーズ玉だけを使うことによって、かなりシルエットがはっきりとしたエッグボールとなったように思う。
でも、そうなるとなかなか妥協点を見つけるのが難しかったかな。
タイイング終了後に0.8mmのプラスチックチューブにビーズ玉を差し込み、その先端をライターの火であぶってビーズ玉を留めるのだけれど、球形のビーズ玉とフライ部分との段差がどうしても気になるので、今回はヘアラインのCactus Chenille Largeを1~2回転ハックリングして段差を少なくするようにしている。おそらく他にも段差を少なくする方法はあると思われる。


そして最後は、Conehead tube fly "Interaction" variant, Black and black 2017。

こちらもUV系や超ケイムラのフラッシャーをたっぷりと使用したフライで、すでに北の本流では実績があるようだから、僕のチープなプラスチック製のフライボックスの中ですでにレギュラーポジションを獲得しつつあるようだ。



f0317993_20392749.jpg



Today's BGM :





[PR]

# by slowfishing-yun | 2017-08-24 21:48 | 私的FlyTyingの愉しみ | Comments(4)