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2019年 06月 18日

<Episode #459> slow fishing ver.3

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2013年12月からスタートしたこちらのslow fishing ver.2だけれど、アップロードできる画像容量がいよいよ残り少なくなってきたので、重い腰を上げてとうとうslow fishing ver.3を始めることにした。






Today's BGM : 私が20代の頃から好きなおRobert Haighさんの静かな美しいピアノ曲です




# by slowfishing-yun | 2019-06-18 23:18 | Slow Fishing | Comments(0)
2019年 06月 10日

<Episode #458> 本流の濁りとその予兆

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それは僕にとって、とても不思議な感じがするというか、ある意味どこか腑に落ちない経験だったのではないかと思う。
週末は蝦夷梅雨に入る前の6月らしい清々しい気分で、さまざまな生命感に溢れた本流に佇めることを期待していたのだけれど、昼食をはさんだ土曜日の午後、友人からのグループLINEへの投稿で、状況が一変する。
僕たちが釣りを楽しんでいた天塩川のエリアでは、一粒たりとも頭上の明るい空から雨粒が降り落ちる気配というか予兆を感じることがなかったのだけれど、午後から少し上流のエリアに移動した友人から、フィールドがサンドベージュ色に濁っていて全く釣りどころのコンディションではないとの写真を添えたメッセージが届く。
やがて本流の水位はほとんど変わることはないものの、5前後だった濁度が一気に50ぐらいにまで上がっていった。
遠くの方からでも雷鳴が微かな振動を伴って響くことはなかったけれど、おそらく天塩川の支流の上流の方でかなりの雨量の雨が短時間で降ったようだった。
札幌へと戻る途中の幌加内周辺でも同じような状況になったものだから…。

結局のところ、この日のイブニングの釣りはプランの変更を余儀なくされてしまう。
そしてこの濁りではおそらく翌日の釣りは難しいだろうと思っていたのだけれど、どうやらエリア全体に雨が降ったようではないから、結局水位もそれほど上がることはなく翌朝には何とか釣りが成立するギリギリの濁度にまで本流のコンディションは落ち着いていた。

これまでも特に天塩川のイブニングの釣りで素敵な思いをしたというわけではないのだけれど、セッジをアレンジした新作のウエットフライを何本か巻いたものだから、出来れば本流レインボーの活性が上がりそうなポイントでそれらのフライをスイングさせたかったというのが僕の正直な本音だろうか。






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本流の周囲を彩る新緑がとにかく眩しく輝いていた。
水位が若干下がったせいか、先週よりも本流の流れの表情が少し穏やかになったように感じる。
早瀬をスイングするウエットフライに、コツコツとかカカカンとかグゥワンといった様々なカタカナの疑似語がつい浮かびそうなシグナルが訪れる。
僕はこの初夏のシーズンらしく一瞬ドキリとするのだけれど、結局一度も極限の緊張と意識の昂りを呼び起こすような不意の衝撃が僕のスイングさせるウエットフライに訪れるということはなかったかな。
それでもなんだかとっても気持ちがいいし楽しいものだから、時間が経つのも忘れてすっかりスイングの釣りに夢中になっていた。

土曜日は天塩川での釣りのシーンをMoriさんがドローンを使って撮影してくれた。
昨シーズンもMoriさんには何度か動画を撮ってもらったけれど、動画の編集だけでなくドローンの操作も随分と上達したんじゃないかと僕は密かに思ていたりする(笑)
                                              68.07→68.00





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Today's fishing movie:



Today's BGM :





# by slowfishing-yun | 2019-06-10 22:36 | Fishing Reports | Comments(12)
2019年 06月 04日

<Episode #457> 3つの本流と野鳥の囀り、そして蝉しぐれ

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深夜の道央道が少し前に降ったであろう通り雨でしばらくの間は光沢を帯びた黒のままであり続けた。
長い距離を乗った夏タイヤもスリップサインが出始めているせいか、轍の水たまりについハンドルを取られて思わずヒヤッとしてしまう。
どうやら夏タイヤもそろそろ買い換え時のようだ。
そんなことを考えながら車を走らせていると、比布近くのPA辺りで東の空が明るくなり始めた。
雨雲は向こうの方へと遠ざかっていったようで、頭上には雲ひとつない夜と朝とのはざまの空が広がる。
どうやら今日は初夏のような日差しの強い一日になりそうな予感がした。





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初夏の釣り旅の初日となる土曜日は、渚滑川、そして湧別川を巡る予定。
そして夕食として6月にはオーナーが変わる「よし乃」の上川店にお邪魔して味噌チャーシューをオーダーできればと…笑

明るい日差しの下、大雄橋の駐車スペースで車のドアを開けると、野鳥の囀りが臨場感をたっぷりと含みながら一気に僕へと押し寄せてくる。
久しぶりの本流での釣りのせいか、気分がすこぶるよかったのが不思議なぐらい印象的だった。
今年から渚滑川でのニジマス成魚放流が行われれないというアナウンスはFBなどで周知されていたけれど、いつも放流されたばかりのニジマスが溜まるポイントではスイングするフライにノーリアクション。
確かに釣りの方はなかなか難しいのだったし、例年の同時期よりも水位が若干低かったものの、春ゼミの鳴き声に包まれながら釣りをするのもこの時期ならではで、僕としてはなかなか気分が良いものだったりした。

午後からは同じく蝉の鳴き声に包まれた湧別川へと移動する。
川の規模は渚滑川よりもかなり広くなるけれど、やはり予想通り今年も昨年までのとはまた違った流れを形づくっていた。
湧別川らしい流れの穏やかさと眼前に広がる視界の広大さに、やはりここも好きな流れのひとつだと僕は再確認する。

予定通り夕食は「よし乃」の上川店で美味しく済ませた。
この味が出来る限り変わらないことを願うばかり。
                                   35.95
                                   77.32





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初夏の釣り旅の二日目となる日曜日の朝を、僕は天塩川の川べりで迎えることになった。
おそらく僕はヘタな鼻歌を歌いながらとでもいうか、とにかくすこぶる気分よくこの日の朝を迎えられたと思う。
本流の規模はさらに広がり、人工物もほとんど視野の中に入らないポイントを数ヶ所、今年のリサーチを兼ねて慌ただしく巡る。
河畔林に覆われたポイントではヒゲナガたちが一斉に飛び始めたりするから、今年もそんな季節が訪れたんだなと思った。
気になる濁度は6~7程度を推移し、若干濁りはあるけれどスイングの釣りが成立しないコンディションではなかったと思う。

T‐14の先の3号フロロのティペットに結ばれたビーズヘッド仕様のイントルーダーがスイングしていると、生命感を伴ったシグナルが不意に訪れてきた。
やがてそれはクレッシェンドのように強さが徐々に増幅していき、リールから心地良い音色を奏でるとともに、手にしたロッドをバット付近から気持ちよく曲げてくれる。
久しぶりに出合う本流レインボーの美しさに、僕はしばらく見惚れてしまっていたかもしれない。

そのレインボーを流れにリリースすると、また何かのスイッチが入ったように春ゼミの鳴き声がまるで大きな塊のような感じで僕の耳に一気に飛び込んできたのだった。
いよ今年の夏が近づいてきていた。
                                         68.09→68.04





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Today's fishing movie:


Today's BGM :






# by slowfishing-yun | 2019-06-04 23:16 | Fishing Reports | Comments(6)
2019年 05月 29日

<Episode #456> Bead Head Wooly Bugger 2019 variants

<Episode #456> Bead Head Wooly Bugger 2019 variants_f0317993_18551554.jpg





そろそろ本流もヒゲナガのシーズンが始まるのだろう。
今年は気温が高めに推移しているから、もしかしたらヒゲナガのハッチも少し早まるのかもしれない。
もちろんヒゲナガを模した大きなセッジ系のウエットフライも巻くのだけれど、それと同時にラーバを模した万能系フライのビーズヘッド仕様の黒のウーリーも僕のフライボックスには欠かせないパターンのひとつとなる。

テイルにはちぎれやすいマラブーではなく、耐久性を考慮してラビットストリップのファイバーを使う。
さらに耐久性を重視するならシンセティックマテリアルのスードゥーヘアに換えた方が良いだろう。
湖などのおそらくリトリーブを中心に使うなら動きの良いマラブーの方をお勧めする。
カラーのハックルにはコックフェザントランプの黒を使用した。

ボディには主にシンセティックなマテリアルのみを使った。
ボディハックルも使わず、ファイバーの長いシンセティックマテリアルをあえてハックリングして使うことにした。

フックはVARIVASのストリーマーフックの4番を使用。
シャンクにはリードワイヤーなどのウエイトは入れていない。
ヘッドのビーズにはTIEMCOのブラスビーズのゴールドとコパー、サイズは一番大きいXLを使用している。

本流でスイングさせて使うことをイメージしているけれど、今シーズンは流し切った後もしばらくの間は流れの中でフライをユラユラとステイさせてみようかと企てている(笑)




Today's BGM :





# by slowfishing-yun | 2019-05-29 19:16 | 私的FlyTyingの愉しみ | Comments(2)
2019年 05月 26日

<Episode #455> イトウ臭と春ゼミ、そして南西の強風

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湖面に映った朝焼けの色彩がこの上なく美しかった。
背後から響く野鳥の囀りのボリュームが日を追うごとに大きくなっているような気がする。
写真と動画を撮ろうとiPhoneを構えていると、釣り人を載せたエレキ仕立てのボートがまた1艘、2本のロッドを空に向かって真っすぐに立てながら音も立てず穏やかな曳き波と共に前浜から離れていった。
朱鞠内湖での釣りのベストシーズンが近いせいか、前浜に駐車されている釣り人の車の台数が少しずつ増えていっているような気がする。
目の前の湖面を見つめていると、南西の風6mという日中の天気予報が僕にはまるで信じられなかった。






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日が昇るとどこからともなく春ゼミの鳴き声が聞こえ始める。
もしかしたらこの時期に朱鞠内湖で春ゼミの鳴き声を聞くのは僕にとって初めてのことかもしれない。
予報通り10時頃から南西の風が強まり始め、春ゼミの声もかき消されていった。
ガサガサと背後の白樺林から枝葉の大きく揺れる音が響き始めると同時に湖面が大きく白波立ち始め、僕はキャストすることすら難しくなる。
風裏でキャストとリトリーブを続けたけれどランニングラインをリトリーブする指先にテンションを感じることがなく、ここではイトウには出合えないだろうなという予感がした。
風裏を考量しつつ最初に渡してもらったドバ岬から北大島へとポイントを移動することにする。

結局この日の僕は朱鞠内湖のイトウには出合えなかったのだけれど、なぜか僕の手はとってもイトウ臭かったようだ。
サワデーさんとsugiさんがこんなタフなコンディションの中で出合ったイトウをリリースするのを手伝う。

イブニング前に朱鞠内湖の小さな銀毛ヤマメが2番フックに巻かれたゾンカーを見つけてくれたけれど、もしもそれをカウントしなければ僕にとって今シーズンの朱鞠内湖で2回目のコンプリートな「ボ」になるのかな(笑)

GWに初めて朱鞠内湖の月券を購入し、今回が今シーズン6回目の朱鞠内釣行となった。
残念ながら僕とはご縁がなかったけれど、今シーズンはとても大きなイトウとランデブーしたというアングラーの話を何度も聞いたから、このままバーブレスとC&Rというレギュレーションを続けていったら、そんなメータークラスの大きなイトウに出合えるチャンスがさらに広がり、もしかしたら僕にも巡ってくるのかもしれない。





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Today's fishing movie:


Today's BGM :





# by slowfishing-yun | 2019-05-26 20:57 | Fishing Reports | Comments(6)