2016年 09月 28日

<Episode #287> Snaelda variant

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"Snaelda" variant、プラスチックチューブ&ブラスチューブ

数年前にアトランティックサーモン用の"Snaelda"というフライをアレンジして、「アメマスロケット」というフライを巻いたことがある。
その時はTIEMCOのプラスチックチューブを使って巻いてみたのだけれど、厳寒期での使用となるとプラスチックの柔らかさが失われ、
キャスト中に2種類のチューブの結合部が折れて、フライがバラバラになってしまうというトラブルが何度かあった。
それとテイルにはスードゥーヘアをダビングループでツイストしハックリングしたのだけれど、
スードゥーヘアの動きは良いもののテイルのフックに絡んでしまうというトラブルのため、結果的にフライの使用を封印したという経緯がある。

今シーズンになって僕の中で"Snaelda"というフライのブームが再来したかもしれない。


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プラスチックチューブとブラスチューブの2パターンでタイイングすることにした。
プラスチックチューブにはリードワイヤーを巻いてウエイトとし、ブラスチューブには追加のウエイトは入れないようにしている。
ちなみにブラスチューブ(ブラスパイプ?)は1インチの長さでカット。
先端のコーンヘッドはタックルマックの5mmのものでほとんどウエイトとしての機能は果たしていないと思う。

「アメマスロケット」との大きな違いは2点あるだろうか。
まずはボディの全長を幾分短く仕上げていること。
それとスードゥーヘアなどのシンセティックマテリアルをあまり使用していないことの2点。

テイルエンドにシェニールかダビング材でダビングボールを作り、パルマーシェニールを2回転ハックリング。
数本のフラッシャブーを入れることもあるが今回は省略。
ダビングボールの前方でバックテイルを全体にフレアーさせ、マラブーを3回転ハックリング。

シェニールもしくはダビング材でボディを作り、片側のファイバーを取り除いたサドルハックルをハックリング。
さらにワイヤーで補強の意味を兼ねてカウンターリブ。

フロントハックルはお好みのカラーのソフトハックルやコックフェザントランプなど。
ホットレンジに染められたシルバーフェザンドボディフェザーを使うこともある。

"Snaelda"はシュリンプをイメージしたフライだと僕は思っているけれど、それはさておき、
今のところ本流ではレインボーにも気に入ってもらえているので、もう少しフライを巻き足そうと思っている次第。


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# by slowfishing-yun | 2016-09-28 19:11 | 私的FlyTyingの愉しみ | Comments(0)
2016年 09月 26日

<Episode #286> ambivalent

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手にしたMeiserの"Solar Eclipse"がフロントグリップを含めたバット付近からグンニャリとしなり、
レインボーが下流へと疾走する度に、ディスクブレーキをかなり効かせたサラシオーネのMk.IVから、
ジジー、ジージージジーと間欠的にランニングラインが引き出されていく。
なんなんだろう。この心臓の痛さと極度の緊張感は。
この瞬間をずっと待ち焦がれていたにもかかわらず、僕の中で早く終わりにして楽になりたいという気持ちと、
このままずっとこの瞬間が続いて欲しいという気持ちとが同時に並存しながら複雑に入り混じる。

ジジーというリールのスクリーミングサウンドと共に、今度はレインボーがゴボッという音と共に水面で大きくていびつな波紋を立てた。
そしてまた僕の心臓がギュッと強い力で握られたように痛くなる。


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週末を北の本流"Salty Heaven River"で過ごした。
気温は数日前の秋分の日よりも数℃は高く、先日よいりも少しは過ごしやすかったかもしれない。
早朝のフィールドは低く垂れ込めた白い靄で覆われている。
空に秋の青空が顔を出し始めたのは2ヶ所目のポイントを移動のために離れた頃だっただろうか。
9月の太陽は眩しく輝きながらギラギラと川面を照らし続けていた。
秋風の心地良さを感じながら3ヶ所目の岩盤の深瀬のポイントでLサイズ位のアメマスが顔を出してくれた。


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ポイントをいくつも彷徨い、午後になって訪れたポイントでレインボーとの素敵な出合いに2度も恵まれた。
河畔林を抜ける際も獣道以外に他のアングラーの踏み跡は見当たらないから、きっと他のアングラーはあまり訪れないポイントなのだろう。
先日のリサーチでもチェックする時間がなかったポイントだった。
台風による増水の影響で砂が堆積するなどポイントの川底の様子がかなり変わっていた。
そんなバックスペースのほとんどない深瀬のポイントをスカジットコンパクト・インターと15フィートのT-11の組み合わせで探っていく。
フロロ3号のティペットの先には1インチのブラスパイプを使ったコーンヘッド仕様の"Snaelda"のバリエーション、ブラック&オレンジ。
深瀬をゆっくりとステップダウンしながら、今日もレインボーはお留守かなと思っていたら、
深瀬のランの後半に差し掛かった際に、何の前触れもなくいきなり「ズゥン」と最初のテイクが訪れたのだった。
"Snaelda"を気に入ってくれたのはどちらもLサイズの本流レインボー。
惚れ惚れするぐらい体高もあってパワフルなこの上なく美しいボディに思わずため息が出た。
レインボーたちがまた深瀬に戻っていくのをしっかりと見届ける。
いつしか僕の中で先ほどまでのあのアンビバレントな思いがひとつとなり、余韻残る心地良いものとなっていた。
                                                       68.05→68.00

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# by slowfishing-yun | 2016-09-26 22:24 | Fishing Reports | Comments(14)
2016年 09月 22日

<Episode #285> リサーチ

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早朝の空は真綿のような白い靄に包まれていた。
気温は6℃と思わずグローブが欲しくなってしまうぐらい寒かったりする。
深瀬の流れは秋にピッタリのゆったりとしたシンフォニーを奏でていた。
そんなシンフォニーを調べを耳にしながらキャスト&スイングごとに1ステップずつステップダウンを続けていく。
期待していたシンフォニーのリズムを乱すような衝撃はランニングラインをつまんだ指先には伝わらず。
ゴ、ゴゴンというアタリが1回と遡上してきたサーモンの姿を一度だけ目にした。


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今日一日で僕が知っているポイントのいくつを巡れるだろうか。
きっとおそらく1/5ぐらいなんじゃないかと思う。
台風などによる増水によって毎年ポイントの状況が目まぐるしく変わるから、お気に入りのポイントも次の訪れた時はガッカリすることだって。
今日は結局慌しく朝から5ヶ所のポイントを巡った。


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2ヶ所目のポイントは岩盤が水面下で張り出した深瀬のポイント。
数日前に巻いた"Snaelda"のブラック&オレンジがスイング中にグゥンと強烈に引き込まれる。
ロッドに伝わる重量感と躍動感からしてLサイズのレインボー。
でも残念ながら今日1回目のアディオス。

3ヶ所目のポイントではゆったりとした深瀬がしばらく続くポイント。
スイング中にグゥンと衝撃が伝わると、サラシオーネから間欠的にランニングラインが引き出されていく。
"Snaelda"を気に入ってくれたのはMサイズのメタリックに輝くレインボー。
そういえばこの"Snaelda"のブラック&オレンジ、見ようによってはE.S.L.にも見えなくはないかな。
ちなみにこのポイントでは遡上していたピンクサーモンの姿を2度ほど見た。


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簡単なランチを済ませ、僕が4ヶ所目に訪れたポイントも岩盤で構成された深瀬のポイント。
"Snaelda"を根掛かりで2本ともロストし、ティペットの先に結んだのはブラック&オレンジの”Interaction"。
かなりステップダウンしたあたりで、スイングの後半にまるで根掛かりのようにグゥンとフライのスイングが止まる。
グァン、グァンと大きくロッドがバットからバウンドし、今度はいっきに下流へと疾走する。
ブレーキを効かせたサラシオーネから凄まじいスクリーミングサウンドと共にランニングラインが引き出されていく。
ロッドにかかる負荷と重量感からして推定LLサイズといったところか。
これはランディング出来ると密かに確信したのだけれど、残念ながら次の疾走で嫌な衝撃と共にフッとアディオス。
スマホで写真を撮ろうとしたけれど、濡れた指ではなかなか認証してもらえず、ロッドを持ったままモタモタしたのが良くなかったのだろうか。
次からはやっぱりコンパクトデジカメでやり取りの写真を撮ることにしようと思う。

5ヶ所目はノーバイト。すっかり思い入れのあるポイントが浅くなってしまっていた。
そんな訳で秋分の日の祝日に慌しく5ヶ所のポイントをリサーチ。
でも、フィールドでは秋の雰囲気が感じられ始めて、僕としてはなかなか有意義な一日だったような気がする。
                                                       68.07→68.05

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# by slowfishing-yun | 2016-09-22 23:05 | Fishing Reports | Comments(2)
2016年 09月 20日

<Episode #284> メンテナンス

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Rod : R.B.Meiser S2H12667MKS-4 "Black Doctor"
Reel : Saracione Mk.V 3 1/2" All Black
今回はフィールドで2度目ととなるこのタックルの組み合わせ。
写真を撮るとこのアングルが一番タックルの黒さが際立つだろうか。


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秋虫の羽音が静かに響き、背の伸びたススキの穂がほんのりと秋の気配を含んだ風に揺れる。
大きな雲がいくつも浮かんでいたけれど、青に染まった秋空はこの上なく高かったように思う。
峠の気温は市内よりも数度も低く、ひんやりとした心地良い空気感がフィールドには漂う。
イタドリの大きな葉には少しずつ黄色味が加わり始めていた。


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連休の前半はフィールドのコンディションが落ち着かず、少しだけフライを巻いたりしてのんびりと時間を過ごしていた。
降雨の影響が収まり始めた月曜日にABUさんと尻別川へと足を運ぶことにする。
少々ハプニングもあったけれど、きっとこれもまた楽しい思い出というか笑い話のひとつとなるのだろう。

テレメーターの水位の状況からして、昆布エリアがメンテナンス中だということは予想の範囲だったと思う。
ただ僕の知っている昆布エリアのメンテナンスの時期からは1ヶ月以上も早かったのだけれど。


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刈り取り前の黄金色に彩られた稲穂が風に揺られて擦れる音はここまで届きはしないけれど、
メンテナンス時期特有の早瀬をステップダウンしながら、やがて続く深瀬そしてプールへとフライをスイングさせていく。
第1セクションが終わるまでに、スイングするコーンヘッド仕様の"interaction"に2度ほど可愛いサイズのレインボーが顔を出してくれた。
秋の始まりを感じさせてくれる瀬音はやがてフェードダウンしていき、秋風が河畔の木の枝を揺らす音にフィールドは包まれていく。

この日は前のめりではないのんびりとした釣りを楽しめたと思う。
また気が向いた時にでも尻別川に足を運んでみようと思わせる何かがあったように僕には感じられた。
                                                           37.68
                                                            9.39

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# by slowfishing-yun | 2016-09-20 21:58 | Fishing Reports | Comments(4)
2016年 09月 18日

<Episode #283> タイイングマテリアル / Senyo's Aqua Vell Chenille と「にしきいと」

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久しぶりにショップでタイイング用の新しいマテリアルを買っただろうか。
思わず目を惹くメタリックな輝きに魅了されて、つい3つも色違いを購入してしまった。
購入したのはHARELINEのSenyo's Aqua Vell Chenilleというシンセティック・マテリアル。
* Mixed Berries
* Wild Raspberry
* Chocolate Covered Cherry


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これまではタイイングの際にUVポーラーシェニールやラージクリスタルハックルの使用頻度が高かったけれど、
今回購入したシェニールにはメタリックなフラッシャーがたくさん混ざっているから、組み合わせると結構面白いかもしれない。
とりあえず"Interaction"スタイルのチューブフライを2本ほど巻いてみた。
UVポーラーシェニールにはゴールドにシルバーそれにコパーがあるけれど、またちょっと違った雰囲気がするように思う。
おかげで他のメタリックなフラッシャーを巻き足す必要がなくなり、タイイングの工程が少しだけ省けるだろうか。


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3つの中で特にお気に入りは、Mixed Berries。
これまであまりブルーのメタリックなフラッシャーが混ざったシェニールを見かけることがなかったので、僕としてはかなり重宝している。
そんな訳で、黒のラビットストリップとキングフィッシャーブルーのマラブーを使い、"Interaction"スタイルでE・S・Lを巻いてみた。
何となくバランス的にコーンヘッドを黒の油性マジックで塗ってみる。


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これが水に濡らしてみるとなかなかいい感じ。
これまであまりブルー系のフライを本流でスイングさせた事はないけれど、これは本気でティペットの先に結んでみたくなったかな。

さて、もうひとつのマテリアルはショッピングモールの手芸屋さんで見つけた「にしきいと」という手刺繍糸。
コストパフォーマンスがいいので、以前からチューブフライやストリーマーそれにウエットフライのボディに使っている。
強度的に特に今のところ支障はないけれど、もしも不安なら瞬間接着剤やエポキシを軽く塗布すれば解消されると思う。
意外と手に入りやすく、カラーバリエーションも豊富なので僕としてはかなり重宝しているマテリアルのひとつ。
2つ以上を組み合わせて使うと、またちょっと面白い雰囲気になるのではと・・・笑。


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# by slowfishing-yun | 2016-09-18 20:24 | 私的FlyTyingの愉しみ | Comments(4)